【専門学校向け】エントリーシートの書き方と気を付けるポイント
2024/3/20更新
はじめに
専門学校の入試では、エントリーシート(志望理由書)の提出が求められることが多いです。
ライバルに差をつけるには、書き方や気を付けるポイントを押さえておきましょう。
「専門学校の入試で必要なエントリーシートの書き方」についてわかりやすく解説していきます。
- エントリーシートってどう書けばいいの?
- エントリーシートの例文が見たい
上記のような疑問を抱く受験生を対象に有益な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
また、業界一覧については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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エントリーシートを書く前の基礎知識
エントリーシートを書いたことがない人は、なぜ必要なのか?何を書けばいいのかという基礎知識を身につけましょう。
エントリーシートを書いたことがあったとしても、再確認してください。
エントリーシートとは?
エントリーシートは、学校推薦型選抜(旧推薦入試)や総合型選抜(旧AO入試)を出願するときに必要な書類です。
学校によっては志望理由書、自己推薦書など呼び方は変わりますが、基本的に書く内容は変わりません。
学校側は、一次選考で志望理由書を参考に学生の人柄や意欲、適性、目的意識などを判断し、面接試験においても使用します。
そのため、志望理由書は合否を左右する書類だといっても過言ではありません。
エントリーシートはなぜ必要なのか
学校側の立場でいえば、採用効率を高めるために必要であり、学生側の立場でいえば自分をアピールするために必要です。
多くの専門学校から多くの受験生が出願します。
学校側は一人ひとりを把握するために、エントリーシートの提出を求めます。
エントリーシートには氏名や生年月日といった基本情報のほかに、自己PR、志望動機などの記入が必要です。
事前に情報を知っていれば、受験生の特徴や基本情報を頭に入れた状態で面接ができるでしょう。
しかし、エントリーシートがなければ面接時に一から聞かなければならず、深堀することができません。
情報が何もない状態で面接することになるので、質問量が多く、時間がかかってしまうでしょう。
面接の基本は、エントリーシートの情報を元に質問し、受験生について深く知ることです。
そのため、学校側はエントリーシートが必要です。
受験生は自分をアピールし、他の受験生と差別化を図る必要があります。
自分をアピールする方法の1つがエントリーシートなのです。
自己PRや志望動機で採用担当者の印象に残るエピソードを書けば、合格までグッと近づけるでしょう。
印象に残るエピソードを書くためにも、後ほど紹介する「書き方の手順」「書く時の注意点」などをしっかり見ておいてください。
エントリーシートに書く内容は?
エントリーシートに書く内容は、基本的にはどの専門学校もあまり変わりません。
主に以下の項目を記入します。
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どの専門学校も記入例を記載していることが多いので、わからないところは記入例を参考にしながら書きましょう。
専門学校のエントリーシートの書き方【4つの手順】
専門学校のエントリーシートの書き方は大きく分けて4つです。
実際に記入するまでに準備を整えておきましょう。
自分の過去や経験を振り返る
専門学校の職種がそのまま仕事に直結することが多いです。
そのため、専門学校に進む前に「自分に合った職業なのか」「なんとなくで選んでいないか」確かめる必要があります。
そこで必要になるのが、自分の過去や経験を振り返る「自己分析」です。
自己分析では長所や短所、得意なこと、特性、過去の経験を書き出しましょう。
きちんとした言葉で書き出す必要はなく、箇条書きやキーワードで書きだす程度でも問題ありません。
次は、書き出した項目と就きたい職業または入学したい専門学校との関連性を見つけます。
どのように人の役に立ちたいか、社会に貢献したいかなどを掘り下げて、関連性があるか確かめましょう。
志望する職業について学ぶ
繰り返しになりますが、専門学校がそのまま仕事の職業に直結する可能性が高いので、その職業が自分に合っているか確かめる必要があります。
「テレビで働いている看護師に憧れた」「子どもが好きだから保育士になりたい」といった理由だけでは不十分です。
志望する職種の良い面だけを見て就職してしまうと、実際の業務内容とギャップを感じ、仕事が苦痛に感じてしまう恐れがあります。
イメージや軽い気持ちで職業を選んでいないか再確認するためにも、志望する職業について学びましょう。
職業について深く知るにはさまざまな方法があります。
YouTubeやTikTokなどの動画サイト、SNS、就職サイト、書籍などさまざまです。
職業体験で実際に仕事を体験してみるのも1つの手でしょう。
できる限り実際に働いている人の声を聞き、良い面も悪い面も聞いておくことがポイントです。
ネットで検索する際はすべてを鵜呑みにしないようにしましょう。
サイトによっては多少大袈裟に書いているため、あくまでも参考程度にしてください。
また、仕事と自分の相性が良くても、将来的になくなる恐れのある職業もあります。
安定した仕事を選びたい、儲かる仕事を選びたいと思った人は、こちらの記事も参考にしてください。
「10年後になくなる可能性のある仕事/職業とは! ランキングトップ10を大公開! | 就活ハンドブック (jo-katsu.com)」
志望する学校を分析する
エントリーシートでは必ず、なぜこの学校を選んだのかという志望動機を書かなければいけません。
志望動機を書くためには当然、志望する学校について深く知っておく必要がありますよね。
志望する学校を分析する際には、他の専門学校と比較することが重要です。
他の学校との「違い」を見つけることで、志望する学校の魅力がわかるのです。
志望する学校を分析する方法は、ホームページを見たり、オープンキャンパスに行ったりすることです。
特におすすめなのが「オープンキャンパス」です。
実際に学校まで足を運ぶことで、授業の様子や施設・設備、先生の雰囲気などが把握できるでしょう。
写真や数字、文章だけではわからない内容がわかるだけでなく、疑問に思ったことをその場で質問できるのもメリットです。
志望する学校を分析する際にチェックしておく項目は、以下の通りです。
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書く内容をまとめる
自己分析、職業研究、専門学校の調査が終われば、文章にまとめていく作業です。
まとめた結果をすべて書くのではなく、その中でも必要な要素のみをピックアップしましょう。
例えば、自分の長所を6つ書き出し、その中でエピソードを一つ選んで具体的に書いていきます。
いきなり文章を書くことが難しい場合は、話し言葉でもいいのでざっくり書いてみましょう。
まずは文章にすることを意識して、文字を並べていくことが大切です。
文章を作るときはシンプルにまとめることがポイントです。
「〇〇したい」と自分の意見を明確にして、「なぜなら~だから」と理由を説明するような流れを意識しましょう。
職業分析で得た情報を元に、「将来のことを考えて学校を選んでいる」「この職業に就きたいからこの学校で学びたい」という将来のビジョンまで添えると好印象です。
専攻別でエントリーシートの例文を見よう
例文を見ながらイメージを高めることが大切です。
説明だけではわかりにくいところもあるので、書く専攻別の例文を見てイメージを高めていきましょう。
看護系のエントリーシートの例文
私は看護師になるために専門的な知識と技術を身につけ、患者さんだけでなくその家族まで寄り添える存在になりたいと考えています。 私が幼いころ、病気で母が入院しました。 まだ幼かった私は、母の存在が大きく母と離れていることがとても不安でした。 そのため、毎日のようにお見舞いに行きましたが、そのたびに母の担当の看護師さんから「大丈夫だよ。お母さんはすぐ退院できるからね」と優しい言葉をかけてもらいました。 その言葉で私の不安は和らぎ、母も安心して治療に専念できたのです。 この時の経験から、私は誰かの支えとなる存在(看護師)を目指すことを決意しました。 貴校を志望した理由は、カリキュラムが小人数制であり、実戦形式に近い形で受講できることです。 より詳しく看護について学べ、疑問に対しても気軽に相談できるのが魅力的だと感じています。 貴校で学んだことを活かし、患者さんを支えることはもちろんのこと、その家族にまで寄り添えるような看護師を目指したいと思います。 |
保育系のエントリーシートの例文
私が保育士の道に進もうと思ったきっかけは、近所の子どもたちと頻繁に遊んでいたからです。 私の家の近くには公園があり、その公園にはよく子どもたちが遊びに来ていました。 もともと子どもが好きだったこともあり、よく遊んでいると「お姉ちゃんが大好き」と言って懐いてくれる子が多く、自分の兄弟のように接していました。 保護者の方も一緒に遊んでくれて助かると、お褒めの言葉を何度もいただきました。 このときの経験から子どもだけでなく、保護者の気持ちにも寄り添える保育士になることを目指しました。 貴校を志望した理由は、実践的に学べるカリキュラムが多く、子どもだけでなく保護者とのかかわりが多いからです。 また心理的な勉強もできるので、子どもと保護者に寄り添える保育士になれると思いました。 保育士は子どもの命を預かる仕事なので、しっかりと勉学に励み責任感ある行動を意識したいと思います。 |
IT系のエントリーシートの例文
私は中学生のときからゲームが好きでしたが、高校生の授業の中でその仕組みについて学び、プログラマーに興味を持つようになりました。 将来的にはプログラマーとしてIT企業に就職したいと考え、貴校の情報処理科を志望しました。 貴校を志望した理由は、オープンキャンパスに参加したときに多くの魅力を感じたからです。 在学生が真剣に勉強し、わからないところを気軽に学べる環境が構築されていることは非常に魅力的です。 また貴校には資格ロードマップがあり、プランを立てながら効率よく学べます。 在学中の2年間で資格の取得をどう進めていけばいいか悩んでいた私にとっては、うってつけの環境が整っています。 2年間という短い時間を有意義に過ごすことができ、プログラマーとしての目標を達成できる場所であると思いました。 情報処理の基礎知識だけでなく、資格取得のために勉学に励み、目標達成を目指したいと思います。 |
理容・美容系のエントリーシートの例文
私は小学生のときからずっと通い続けている美容室があります。 今まではずっとロングヘアーでした。 しかし、担当の美容師さんがショートカットも似合うとアドバイスをくれたこともあり、高校進学を機に髪型を変えることにしました。 担当の美容師さんが勧める髪型に変えると、気さくに声をかけてくれる人が増えました。 中学生までは控えめな性格だった私も、多くの友達と接することが増え、外交的な性格になったと思います。 物事に対しても積極的に行動するようになり、何事もポジティブに考えるようになりました。 髪型を変えるだけで、人の考えや行動を変える力があり、私もヘアカットを通じて誰かを幸せにしたいと思い、将来は美容師になることを決めました。 貴校を志望した理由は、主に貴校の実績に魅力を感じたからです。 貴校のカリキュラムでは、著名な美容師の方が講師として参加し、実践的な指導を受けられます。 オープンキャンパスに参加した際も、熱意のある在学生が多く目標を目指せる環境が整っていると感じました。 たくさんの知識を身につけ、国内でもトップクラスの美容師になれるように励みたいと思います。 |
調理系のエントリーシートの例文
私は幼いころから母と一緒にお菓子やデザートを作っていました。 手先が器用なこともあり、手際よく作業できる長所も生かせると思っています。 また自分の作ったデザートで人を笑顔にできることを魅力に感じ、パティシエになることを決めました。 貴校を志望した理由は、他の専門学校にないカリキュラムが多いことです。 世界にはさまざまな種類のお菓子がありますが、貴校ではより多くの種類を学べます。 またオープンキャンパスに参加した際に、在学生が作っていた作品のレベルの高さに魅了されました。 実績のある講師や高度な授業などしっかり学べる環境が整っています。 進学後はしっかりと勉学に励み、よいパティシエになれるように頑張りたいと思います。 |
エントリーシートを書くときの注意点
エントリーシートを書くときは以下の4つの注意点に気を付けましょう。
エピソードは具体的に書く
1つ目の注意点は「エピソードを具体的に書く」ことです。
より具体的にするためには、数字を用いて説明するといいでしょう。
例えば、「多くの人の前で発表しました」と「1,000人の前で発表しました」ではイメージのしやすさが異なるでしょう。
伝わり方が変われば、より相手に好印象を残すことができます。
「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」したのかを意識して書くと、あなたが体験したことをより鮮明に伝えられるでしょう。
ただし、エピソードに力を入れすぎてはいけません。
なぜその専門学校を選んだのか、将来どのように活躍したいのかといったことも書かなければいけないため、エピソードだけ盛らないように注意しましょう。
誤字脱字がないかチェックする
2つ目の注意点は「誤字脱字に気を付ける」ことです。
誤字脱字が多いと単純に読みにくいだけでなく、注意力のない・ガサツな人という印象を与えてしまいます。
一度作成した文章を読み直して、不自然なところがないか確認してから提出しましょう。
誤字脱字をチェックする方法は、いくつかあります。
①ネットで文章校正ツールを使用する
②声に出して読む
③自分だけでなく誰かにチェックしてもらう
また、二重表現や正式名称など他の要素もチェックしておくといいでしょう。
例えば、「一番最初(二重表現)」「コンビニ(正式にはコンビニエンスストア)」といったような表現は訂正する必要があります。
自分の知識だけでは気が付かないミスもあるので、ツールや誰かにチェックしてもらうことをおすすめします。
伝えたい内容は絞る
3つ目の注意点は「伝えたい内容を絞る」ことです。
自分の長所やエピソードがいくつかあったとしても、1つに絞ってアピールしましょう。
伝える内容を増やせば増やすほど、一つひとつの内容が薄くなり、魅力がなくなってしまいます。
絞り方としては、とくに印象に残っている出来事をピックアップしてください。
また「自分の意志で行動し、結果につながった(何かを得た)こと」に絞るとさらに良いでしょう。
記入欄を8割以上埋める
エントリーシートに空白がない状態が理想です。
自己PRや志望動機を記入する欄の8割以上は必ず埋めてください。
文字数が少なかったり、空白が多かったりすると、熱意のない人だと思われてしまいます。
「自分はこの専門学校に入りたい」という強い意思を示すためにも、エントリーシートはしっかりと埋めましょう。
たまに記入欄からはみ出して書く人がいますが、これはNGです。
記入欄内に収まるように文字数がまとまっているかも、判断基準となります。
記入欄の枠内に収め、8割以上埋めるようにしましょう。
まとめ
エントリーシート(志願理由書)は自分をアピールするチャンスです。
苦手意識を持たず、自分の魅力を伝える場として前向きに捉えましょう。
書く手順や注意点を熟知すれば、魅力的なエントリーシートを作ることが可能です。
本記事の例文などを参考に自分だけのエントリーシートを作成してみてください。