【企業分析】ブラックロック・ジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】ブラックロック・ジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024年2月28日更新

はじめに

ブラックロック・ジャパンは、アメリカのニューヨークに本社があるブラックロックの日本法人です。
日本の正式名称はブラックロック・ジャパン株式会社で、本社は東京都千代田区です。
ブラックロックは、資産運用残高10兆ドルという日本のGDPの2倍、国家予算で見ると10倍に相当する資金を運用できる巨大資産運用会社で、世界30か国にオフィスがあります。
従業員の数は18,000名を超えており、世界の主要な上場企業の大株主です。
S&P500のうち、80%の企業の持ち株比率が上位3位に入るという、異常なほどまでの巨大さでも知られています。
そのなかでブラックロック・ジャパンは、従業員383名を抱える企業です。

今回は、ブラックロック・ジャパンの企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきます。

この記事ではブラックロック・ジャパンへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

  • ブラックロック・ジャパンの仕事内容が気になる
  • ブラックロック・ジャパンの就職難易度を知りたい
  • ブラックロック・ジャパンの選考対策として何をすれば良いかわからない

 

また、資産運用会社以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

【期間限定公開!】就活のプロが
自己分析のやり方を徹底解説!

 今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

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キャリアアドバイザーが自己分析する方法を徹底解説

この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、ブラックロック・ジャパンの就職難易度は、きわめて高い難易度だと考えています。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、とびぬけた位置にいるのがわかるでしょう。

企業としての人気はありますが、競争率の高く狭き門であることはたしかです。

採用大学に関しては細かなデータがありませんが、公式ホームページ上では学歴は問わないとしています。
しかし、これは学歴フィルターがないというだけで、非常に高い能力を持った人材のみ採用するという意思の表れともとれる情報です。

 

選考対策としては、他社同様の基本的なこと以外にも、投資に関する知識が問われます。

面接でも「1億円を投資するならどのようにする?」といった問いが出てくるからです。

巨大な資産を運用するブラックロックだからこそ、就職前の段階からどのような知識を得てきたか、重要視していることがわかります。

もちろん、英語力は必須となってくるため、投資や金融の知識をどう表現できるかも、選考において大事なポイントになるでしょう。

 

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

ブラックロック・ジャパンについて

ブラックロックロゴ

出典元

ブラックロック・ジャパン

会社概要

ブラックロックは、資産運用会社として資産運用、リスクマネジメント、アドバイザリー業務を事業の基本としています。
債券運用会社として1988年に設立されたブラックロックは、次々と合併買収を繰り返しました。

結果として債券運用だけではなく、株式やオルタナティブ、資産運用アドバイザリーなど幅広いサービスを提供できる組織へと成長し変貌していきます。

特に有名なのは、2006年のメリルリンチ・インベストメント・マネジャーズと2009年バークレイズ・グローバル・インベスターズとの経営統合です。

これにより圧倒的な力を付け、ETF市場を含めトップ企業と競合できるようになりました。

結果、ブラックロックは巨大投資銀行にとって、最大のトレーディングパートナーへとなっていくのです。

市場への影響力の強さゆえ、議決権行使は委譲するといった施策までおこなうようになりました。

ブラックロック・ジャパンでは、創設当初からやはり債券運用に注力してきましたが、本社同様にオープン・エンド型ファンドや株式運用、アドバイザリーといったサービス提供も進めています。

 

参照ページ

ブラックロックの歴史

Mako.Press ブラックロック・ジャパンってどんな会社? 年収、働き方は? 採用についても徹底解説します!

各事業別の売上規模

ブラックロック・ジャパンの2023年度の売上高は312億円で、純利益は46億円でした。

この売上は委託者報酬、運用受託報酬、成功報酬、その他営業収益から構成されています。

 

参照ページ

ブラックロック・ジャパン 正会員の財務状況等に関する届出書

各事業セグメントの解説

ブラックロック・ジャパンの主な事業セグメントは以下の通りです。

 

事業部門活動内容
Analytics and Riskアラジン・ウェルス・テクノロジー

金融市場アドバイザリー

財務モデリンググループ

ポートフォリオ分析

リスクと定量的分析

Business Manegement and Strategyブラックロックプラットフォームのイノベーション

ビジネス管理

企業戦略と開発

グローバル製品グループ

グローバル公共政策グループ

社会的影響

顧客戦略

Business Operationsブラックロックプラットフォームのイノベーション

クライアントエクスペリエンス

データ操作

投資業務

テクノロジーオペレーション

Finance and Internal Auditファイナンス

内部業務監査

技術監査

Human Resources人事
Investments代替案

ブラックロック投資研究所

ETFとインデックス投資

グローバル製品グループ

投資業務

ポートフォリオ管理

製品マーケティング

定量的投資

証券貸付および証券取引

持続可能および移行ソリューション

Legal and Complianceコンプライアンス

法務

Marketing and Communications企業マーケティング

コーポレートコミュニケーション

製品マーケティング

Sales and Relationship Managementアラジン クライアント サービス

金融機関グループ

グローバルコンサルタントリレーションズ

法人顧客向けビジネス

iシェアーズと資産

ラテンアメリカ

米国の退職金

米国の資産に関する勧告

Technologyアラジン クライアント サービス

アラジン・ウェルス・テクノロジー

データエンジニアリング

財務モデリンググループ

ポートフォリオ分析

ソフトウェア工学

技術監査

テクノロジーオペレーション

技術サポート

 

参考ページ

Early career opportunities in Asia Pacific

 

ブラックロック・ジャパンでも、本社と変わらない事業を日本で展開しています。

実際に部署と内容を挙げてみると、かなり細かに分かれていることもわかるでしょう。

そのなかでもアラジンプラットフォームは、取引とリスク管理、レポートをひとつにした画期的なシステムです。

近年の投資市場はコロナ禍という大幅な変化もありましたが、綿密な分析により、難局も乗り切ってきました。

特に短期投資から長期投資にシフトし、投資信託もアクティブ型よりもインデックス型が世界の標準になってきている現在も、投資機会をしっかりと見つめ顧客資産の運用を続けています。

 

以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。

 

参照ページ:

ブラックロック WHO WE ARE

ブラックロック・ジャパンで働いている社員は?

平均勤続年数は?

ブラックロック・ジャパンは勤続年数に関するデータはありませんでした。

参考に野村アセットマネジメントで4.5年です。

平均年収は?

2023年度のブラックロック・ジャパンの平均年収は、1,419万円でした。

全国平均の年収が461万円であることを考えると、 全国平均よりもはるかに高い水準となっています。

また、同じ「証券会社・投資ファンド・投資関連業界」の野村証券株式会社の平均年収は854万円だったことを考えても、かなり高い水準です。

平均残業時間は?

ブラックロック・ジャパンの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり40時間程度でした。

ただし、部署によって大きな違いがあり、一概にすべての社員の平均残業時間とは言えません。

業界的には30時間程度が多いため、少し長めです。

平均ボーナス額は?

ブラックロック・ジャパンの平均ボーナスは150万円という情報がありますが、基本的に成果の影響が強く出ます。

部署で成果が上がらなかった場合、個人の成績とは関係なく賞与が下がる傾向があるようです。

また、ブラックロック・ジャパンのボーナスは年に1回になっています。

参考ページ

ライトハウス ブラックロック・ジャパン株式会社の年収・給与

どんな文化なの?

ブラックロック・ジャパンは、資産投資の分野で世界でも有数の規模を誇ります。

イノベーションを推奨しており、常に革新的発想で満ち溢れている会社です。

そしてインクルージョンとダイバーシティの推奨姿勢にも表れているように、多様性を認め受け入れ、属性にとらわれず平等に機会を与えるというのがブラックロック・ジャパンの企業文化といえます。

グローバル企業であり、世界各国に拠点を置いている企業だからこそ、属性ということにとらわれていません。

さらにブラックロック・ジャパンでは、ローカル・ガバナンスも構築してきています。

国税庁 平均給与

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

 

競合比較グラフ

競争が激しい資産運用業界の中でのブラックロック・ジャパンの立ち位置をご紹介します。

 

ブラックロックと同様に資産運用などを手掛けている会社の中でも、世界三大運用会社と呼ばれる企業が、「バンガード」と「ステート・ストリート」です。

この3社はそれぞれしのぎを削ってきましたが、圧倒的優位にあるのがブラックロックであることは周知の事実といえます。

ただし、ブラックロック・ジャパンとしてみると、規模はそこまで大きくありません。

しかし、日本は資産運用に関して後進国です。

資産を運用することでは、欧米にはるかに及ばない状態ですが、今後は日本株が爆買いされるともいわれてきました。

このような点からも、ブラックロックの強みを見ていきます。

 

  1. 圧倒的世界プレゼンス:ブラックロックは、世界に対して圧倒的存在感を持っています。
    運用資産総額は、日本の国家予算の10倍にも及ぶことでも、プレゼンスを証明しているといえます。
  2. 商品ラインナップの幅:ブラックロック・ジャパンも含め、圧倒的な商品ラインナップを持ってきました。
    日本で取引できないものもありますが、債券から始まり、株式やヘッジファンド、プライベート資産、不動産に至るまでさまざまな商品があります。
  3. iシェアーズETFの圧倒的シェア:ブラックロックが提供する商品のなかでもiシェアーズETFは、世界シェア約33%という圧倒的な力を持っています。

 

以上の要素によりブラックロック・ジャパンは投資資産運用の業界の中でも、圧倒的に優位な地位を獲得しているといえるでしょう。

参考までに競合3社との情報もまとめました。

ここでは資産運用残高という形で規模を比較しますが、一部公開されていない情報もありますし、バンガードは日本法人を解散させているため、本社で比較します。

ステート・ストリートの日本法人は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社での比較です。

 

会社名資産運用残高平均年収
(日本法人)
就職偏差値・難易度社風
ブラックロック7.43兆USドル1,419万円75自立した行動を求められる社風
バンガード5.3兆USドル実力主義の社風
ステート・ストリート2.69兆USドル400万円~4,000万円極めて高い実力主義の社風

ブラックロック・ジャパンの新卒募集要項について

以下にブラックロック・ジャパンの新卒募集要項についてまとめました。

採用倍率や男女比などは公表されているデータがありません。

採用大学に関するフィルターは、公式に否定されています。

FAQで年齢も性別も問わないと回答しているからです。

しかし、一般の募集は経験が必須となっており、新卒ではほぼ応募できません。

専用のプログラムのみに応募できる形です。

研修制度はさまざまな形で用意されており、長期にわたるものまであります。

転勤については言及されていません。

 

各項目詳細
職種Full-Time Analyst Program
給与(2023年4月入社 初任給実績)非公開
賞与年1回
研修制度バーチャル・コース

座学コースなど

福利厚生雇用保険、労災保険、団体生命保険、長期障害所得補償保険、団体医療補償保険、海外旅行傷害保険

健康保険(外国運輸金融健康保険組合)、定期健康診断、人間ドック(法定および会社補助(結果を提出した場合に限る))、インフルエンザ予防接種、産業医の出張健康相談等

借上げ社宅制度

求める人材

ブラックロック・ジャパンでは求める人材として下記のような内容があります。

  1. 言行一致

みずからの言葉に対し、責任を持って行動できること。

  1. コミュニケーション能力

多様な人材による叡智を集結させるために必要なコミュニケーション能力。

  1. 探求心・責任感

最高のパフォーマンスを追求するための探求心とお客様の大切な資産を運用する以上、責任感があること。

 

以上の3つは、ブラックロック・ジャパンの行動原則に書かれている内容です。

行動原則はブラックロックの理念に通じる部分であるからこそ、求められる人材像を描いているといえるでしょう。

エントリーシートや面接中でも、ブラックロックの5つの行動原則に触れられる可能性がありますので、意識をもって選考に臨まなければいけません。

新卒採用のフロー

ブラックロック・ジャパンの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

①新卒エントリー

ブラックロック・ジャパン公式サイトから、採用サイトへアクセスします。

ここからはすべて英文です。

応募したいプログラムを選択し、次に地域を選ぶことで進めます。

 

②英文履歴書提出

ブラックロック・ジャパンでも、履歴書は英文で書かなければいけません。

③録画面接

HireVueの提出が必要です。

メールに案内が書かれていますので、履歴書を提出してから5日以内に提出しなければいけません。

④Web面接

ブラックロック・ジャパンでは、数回の面接を実施しています。

言語は日本語と英語の両方です。

 

  • 大学で学んだこと
  • 卒論について
  • 株と債券の違い
  • 1億円投資するならどうするか
  • 投資の経験
  • マクロとミクロの違い

 

この辺りは質問された例があります。
もちろん、自己PR矢志望動機などは基本ですが、すべて英語で答えられるようにするといいでしょう。

 

以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑥内々定

複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。

採用大学

ブラックロック・ジャパンの採用大学は公式サイトに学歴は問わないという文言があります。

 

ブラックロック・ジャパンの面接での質問、英語での回答、職務などを考えると、学歴フィルターはないとはいえ、相当な学歴がなければ厳しいでしょう。

学歴を理由として不採用になる可能性は低いとはいえますが、能力を重視することを考えれば、ハードルは驚くほど高いことは確かです。

面接対策はもちろんですが、英語力、金融資産・投資に関する知識、現在の投資のトレンドなど、業界の専門知識に至るまでしっかりと対策して臨むことが大事なポイントになります。

就職偏差値・難易度

真剣な表情の就活生 女性

それでは、ここまでの内容を踏まえて、ブラックロック・ジャパンの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は高難易度です。

その理由として以下の3点が挙げられます。

 

  • 世界トップの資産運用会社である
  • 学歴フィルターがないが、英語能力は必須
  • 実力主義であり高い能力が求められる

 

基本的なことはもちろんですが、ブラックロック・ジャパンの理念から始まり、パーパスやダイバーシティとインクルージョン、行動原則は頭に入れて理解しなければいけません。

ブラックロック・ジャパンは、世界のなかでも巨大でトップ企業であることも重要で、見合う能力を求められる以上、対策を怠らず内定を獲得するためには、しっかりと対策してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

ブラックロック・ジャパンは、投資資産運用のなかでも、非常に巨大な企業です。

日本の国家予算の10倍の運用をするような会社であり、日本法人もとびぬけて高い実力を持っています。

ブラックロック・ジャパンも、ブラックロックの哲学が生きており、多様性に富む人材の育成を根幹としてきました。

自身が成長することも大事ですが、お互い励まし合って能力をのばしていくような環境がそろっています。

ブラックロックが掲げる哲学として、相手が望む対応方法で相手に対応しなければならないとある以上、常に相手を理解しどう行動するか捉え、適切な答えを返す努力が必要です。

ブラックロック・ジャパンを目指すのであれば、英語の力も含め、投資分野も徹底的に研究対策していきましょう。

 

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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 すぐに実行に移せるものばかりなので、ぜひ読んでみてください!

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