【企業分析】クレディ・スイス証券の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
クレディ・スイス証券は、スイスのチューリッヒに本社を置く世界屈指の投資金融機関です。
世界主要都市の金融センターには、ほぼ確実にオフィスがあるとまで言われる規模であり、プライベートバンキングや資産運用までサービスを提供する総合的な対応をしてきました。
世界九大バルジ・ブラケットバンクの1つに数えられ、世界経済にも大きな影響を与える存在です。
顧客に対する守秘義務の徹底など、徹底した情報保持でも知られ、システム上重要銀行として、アメリカの連邦準備制度理事会のプライマリー・ディーラーにもなっています。
日本はクレディ・スイス証券株式会社として、東京都港区六本木にあります。
日本でも総合的な証券・投資銀行業務を展開しており、多岐にわたるサービスを提供してきました。
今回は、クレディ・スイス証券の企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきます。
この記事ではクレディ・スイス証券への就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- クレディ・スイス証券の仕事内容が気になる
- クレディ・スイス証券の就職難易度を知りたい
- クレディ・スイス証券の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、外資系金融以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、クレディ・スイス証券の就職難易度は、非常に高い難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、トップクラスのなかでもとびぬけた存在で、世界中の英知が集められているといった印象です。
採用大学は明確にフィルターがあるわけではないものの、難関校のなかでもさらに高い能力を求められます。
グローバル企業として英語力も求められるので、しっかりとした選考対策だけではなく、入学する前から将来を意識した行動が絶対条件です。
選考対策として、クレディ・スイス証券がもつ企業責任の意味を考えなければいけません。
プライベートバンキングなど、顧客と密接に連携する場合、どのような責任を担うのか、環境に対する責務も大きなポイントになるでしょう。
これだけ巨大な企業になれば、スキルや資格を有することは、最低限のラインです。
問題はその上に何があるかを理解し、対策することにつきます。
求めている人材像はなにかを明確に理解し、自分自身に適性があるか自問自答の必要もあるでしょう。
就職対策としての技術だけではなく、もっと内面的な責任感の部分も問われてくるからです。
これだけ大きな企業ですので、過去に何があったのか、現在までの沿革や問題も理解しておかなければ、エントリーシートや面接での適切な回答につながりません。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
クレディ・スイス証券について
出典元
会社概要
クレディ・スイス証券は、世界的に有名な投資銀行及び金融サービスを主力商品としている企業です。
スイスの名前からも分かるように、非常に強い守秘義務を敷いているのが特徴で、銀行機密保持に関しては、他国の追従を許さないほどのレベルを持っています。
1856年創業で、もともとはスイスの鉄道システムの資金調達のために設立されました。
その後は世界的銀行などとM&Aを繰り返しながら巨大企業に成長し、機関投資家まで買収を進めています。
世界金融危機の際には、世界中の金融機関がダメージを受ける中、最も被害が少なかった銀行ともいわれてきました。
事業縮小やレイオフの実施なども必要でしたが、それでも最小限で済んでいます。
ただし、これだけ巨大な金融機関の宿命として、さまざまな国際問題も抱えてきました。
特に同社を揺るがした2021年の巨額の損失、2023年3月のアメリカ銀行の連鎖倒産による影響で、これまで支えてきた投資家によるクレディ・スイスに対する追加出資の拒否などが、経営に大きな影響を与えます。
結果としてスイスで設立された多国籍投資銀行であるUBSによる買収によって救済されました。
日本にも早期参入した金融機関のひとつであり、第二次世界大戦後から国債引き受け業務などを展開しています。
ヨーロッパ系投資銀行としては、UBSやドイツ銀行、バークレイズとともに大規模な展開をしてきました。
ただし、顧客に対するハードルも高く、運用資産が10億円以上でなければ対応していません。
日本支社もこれまで数多くの業務停止命令など行政処分を受けてきたことも、覚えておかなければいけないでしょう。
参照ページ
各事業別の売上規模
クレディ・スイス証券の2023年度の売上高は公表されていません。
経営破綻からUBSによる買収が進んでおり、買収額は32億5,000万ドルだったことからも、現状の規模と価値の想定がつきます。
日本でもクレディ・スイス証券の経常赤字は巨額で、2023年3月で-14,275百万円です。
参照ページ
各事業セグメントの解説
クレディ・スイス証券での主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
プライベート・バンキング部門 | 富裕層に対する投資用品やサービス提供 |
インベストメント・バンキング部門 | 機関投資家、事業投資家、政府機関に対するM&Aや株式資本市場などに関するサービス提供 |
クレディ・スイス証券のイメージとしては、トップクラスの富裕層に対するサービスがありますが、政府機関なども含めさまざまな顧客に対してサービスを展開しています。
特にクレディ・スイス証券といえば、ウォール街で最も成功した証券会社ともいわれるように、投資銀行部門の強さはこれまで多くの強豪銀行と戦ってきた歴史があるほどです。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
クレディ・スイス証券で働いている社員は?
平均勤続年数は?
クレディ・スイス証券は細かなデータを公開していません。
平均年収は?
2022年度のクレディ・スイス証券の平均年収は、503万円でした。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「人材紹介/職業紹介」の平均年収は376万円でした。
平均残業時間は?
クレディ・スイス証券は、外資系として一般的な年俸制を採用しています。
平均ボーナス額は?
クレディ・スイス証券はボーナスではなく、インセンティブとして賞与が支払われます。
実績重視であり、金額は青天井となるため、平均値は出てきません。
どんな文化なの?
クレディ・スイス証券の文化といえば、代表的なことは顧客に対する守秘義務の強さです。
スイスきっての金融機関であり、顧客情報の取り扱いについては、細心の注意を払っています。
これは長期的な信頼関係を構築することであり、クレディ・スイス証券というブランドを支えてきた文化です。
プライバシーを尊重しつつ、法律的要件だけでなく、リスク管理を徹底しています。
ビジョンとして持っているプレミアバンクの意識もあるでしょう。
起業精神であり、チームワークが作り出してきた世界最高の金融機関である意識は、それぞれの能力にも支えられているとしています。
このような文化があったからこそ、世界有数の金融機関としての地域を維持してきたのです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
クレディ・スイス証券の立ち位置をご紹介します。
世界規模の巨大証券会社として地域を築いてきたクレディ・スイス証券ですが、現在はUBSの傘下になり再建途上です。
そのため、現状だけ見れば他社と単純比較できない状況ともいえますし、就職難易度も流動的になる可能性が出てきました。
UBS傘下の状態の中で、どこまで新卒募集するかも不透明な部分が出てくるからです。
さらに就職偏差値としてはとびぬけた地位にあることは間違いありませんが、業界としてみると立ち位置はかなり崩れてくる可能性もあります。
比較するとしても、UBSとしてなのか、それともクレディ・スイス証券単独として比較するかという問題も出てくるからです。
破綻後である現状の売上高では他社と比較できないため、まずは業界内でのクレディ・スイス証券の強みから分析します。
- プライベートバンキングが中核:クレディ・スイス証券は、プライベート・バンキング事業が中核になります。
それだけの信用性を獲得してきたブランドイメージが強みになるでしょう。
逆にこのプライベート・バンクでの信用失墜が破綻に拍車をかけたことも事実です。 - 世界的な存在感:クレディ・スイス証券の知名度は突き抜けているというのは間違いありません。
世界的に影響力を持つ企業との繋がりも強く、責任もになってきたからです。 - 日本では少数精鋭:日本でのクレディ・スイス証券は、巨大企業のような人数を抱えていません。
新卒でも採用人数は少なく、少数精鋭感が強いのが特徴です。
以上の要素によりクレディ・スイス証券は、現在先行きが安定しているというわけではありません。
日本でもUBS傘下でどのように再建していくかが、今後の鍵なのは間違いないからです。
参考までに競合2社と親会社にあたるUBSの情報もまとめました。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
クレディ・スイス証券 | 非公開 | 1,200万円 | 77 | 少数精鋭で守秘義務が徹底した社風 |
バークレイズ銀行 | 450億ドル | 1,100万円 | 69 | 穏やかで保守的な社風 |
UBS | 408億ドル | 1,100万円 | 72 | 全体的にゆったりした社風 |
シティーグループ | 1,571億ドル | 2,214万円 | 73 | チームワークを重視しながらも個々を大切にする社風 |
クレディ・スイス証券の新卒募集要項について
以下にクレディ・スイス証券の新卒募集要項についてまとめました。
採用数は極めて少なく、毎年少数であることがわかっています。
UBS傘下となったことで、今後の募集数も不透明です。
これまでの採用大学は、トップクラスの難関校ばかりになります。
学歴フィルターというよりも、トップクラスの有能な人材のみターゲットにしているのは、就職偏差値のとびぬけた高さからも想像がつくでしょう。
研修制度などは充実しており、さまざまな人材育成ができるようになっています。
オフィスが限られていることから、転勤についてはほぼありません。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 資産運用管理、監査、ビジネス支援 キャピタルマーケッツ&アドバイザリー、ファイナンス、人事 マーケティング・コミュニケーション、オペレーション リサーチ、リスク、法務 コンプライアンス、セールス&トレーディング、持続可能性 テクノロジー、ウェルスマネジメント |
給与 | 非公開 |
賞与 | |
研修制度 | 非公開 |
福利厚生 | 非公開 |
求める人材
クレディ・スイス証券では求める人材として下記のような内容があります。
体力や忍耐力
日々多くのプレッシャーにさらされる環境であり、仕事量も多く自己裁量でありながらも、短時間でこなす必要があります。
さらに高いクオリティも求められることから、忍耐力も必要不可欠です。
機転と論理的思考
投資銀行で求められるのは、常に変化する状態に対して適切な行動です。
論理的思考がカギを握り、問題を明確化して解決してこそ、顧客の信頼が得られます。
このような人物だけがクレディ・スイス証券で生き残れるでしょう。
協調性
早い段階からクライアントを担当するため、クレディ・スイスでは社会的なコミュニケーション能力を重視します。
クレームにつながらないよう、協調性があることは基本的なポイントです。
以上の3つは、クレディ・スイス証券が基本とする人物像です。
法人クライアントを基本とするクレディ・スイスですし、プライベート・バンカーとして活躍するためには、当然持っていなければいけない能力ともいえます。
コンプライアンス意識を高く持つことは当然ですが、顧客情報に対する守秘などスイス系金融機関らしい部分も忘れてはいけません。
新卒採用のフロー
クレディ・スイス証券の選考は、明確にされているわけではありません。
過去にあったデータをもとに想定したのが、下記の選考フローです。
今後UBSの影響により変化が出てくる可能性もあります。
面接は最低でも3回で募集に関する情報は英文など、クレディ・スイス証券独特の部分もあるため、しっかりとした対策が欠かせません。
英語力が必須なのは、このようなフローもすべて英語になっているからです。
面接も英語で行われる可能性がありますが、ビジネス英語が完璧でなければいけないというわけではないようです。
①新卒エントリー
クレディ・スイス証券はオンライン応募を基本としています。
カバーレターも必要なく、履歴書で判断するというのは、クレディ・スイス証券独特のルールです。
これがエントリーシートにあたるものであり、いかにアピールできるかで次に進めます。
②オンラインアセスメント
クレディ・スイス証券では、3回のオンラインアセスメントを受けなければいけません。
Webテストのことであり、申請している部署によって違いがありますが、文化や経営の柱となっている部分、原則などが出題されます。
③ビデオ面接
ビデオ面接は、録画型の面接です。
複層も対面と同じようなものが求められますが、時間制限もあり簡潔に結論までもっていかなければいけません。
④対面面接
クレディ・スイス証券では、仮想面接又は対面面接をおこないます。
オンラインで適正テストを実施してきました。
試験科目は「言語・非言語・性格検査」という一般的な内容になるでしょう。
時間は1時間程度の内容になるため、対策も必要です。
UBSがどのような事業展開をしているかなど質問されます。
最後に逆質問があります。
面接では、質問に対して必ず結果を話し、別の方法がなかったかなど検討点も含めなければいけません。
クレディ・スイス証券では、マナーや身だしなみといったところも評価対象です。
どんな視点で評価されているかも考えて行動しなければいけません。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
参考ページ
採用大学
クレディ・スイス証券の採用大学の実績を公表していません。
クレディ・スイス証券は学歴フィルターはないといわれていますが、高い実績などが求められるのは間違いないでしょう。
学歴よりも能力重視という点があるのは、中途採用などからも判明しています。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、クレディ・スイス証券の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は極めて高いレベルです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 世界屈指の金融機関であり採用人数が少なく限定されてきた
- 英語スキルは当然必須で、実力主義をはっきりと打ち出している
- UBS傘下になったことで、情報がはっきりしない部分が出てくる可能性
基本的な事項の対策は当然で、これからはクレディ・スイス証券独自の考え方だけではなく、UBSの理念なども含め理解しなければいけません。
非常にハードルが高く、さまざまな面での対策は必須です。
志望動機や自己PRなども、クレディ・スイス証券やUBSの理念に合致するかなど、更なる角度での検討も必要になりました。
求められる条件も非常に厳しいため、徹底的に分析したうえでの対策が欠かせません。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
クレディ・スイス証券は、外資系金融機関のなかでもとびぬけた難易度の企業です。
入社を目指すのであれば、クレディ・スイス証券の置かれている現状、過去の問題、将来的なビジョンまで含め検討しなければいけません。
それほど経営破綻を起こしたクレディ・スイス証券の置かれている現状は厳しいものであり、今後の動向はさまざまなところから注目を集めています。
さらに親会社となったUBSの動向、理念といったj方法もプラスしたうえで、対策を施さなければ、この狭き門は突破できないと思った方がいいでしょう。
募集人数も少なく、少数精鋭のなかに飛び込む以上、相当の覚悟と準備が必要になるからです。
逆にいえば今がチャンスと言い換えられるかもしれません。
この逆境の中で頭角をあらわせるのであれば、将来も高い評価を受けられる可能性があるからです。
クレディ・スイス証券を目指しているのであれば、ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
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