【企業分析】ドイツ銀行の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月28日更新
はじめに
ドイツ銀行は、ドイツのフランクフルトに本社を置く、世界有数の巨大銀行です。
ドイツ銀行グループの日本拠点は、東京都千代田区にありますが、2024年をもって麻布台ヒルズ森JPタワーに移転が決まっています。
日本とのかかわりは古く、実際に本格始動したのは第二次世界大戦後ですが、設立からわずか2年後の明治5年、1872年に初の海外拠点として日本に進出しました。
日本での事業展開は、ドイツ銀行グループとして、ドイツ銀行、ドイツ証券、ドイチェアセットマネジメントの3法人体制をとっています。
中核になるのはドイツ証券であり、証券と投資銀行業務を中心に展開してきました。
ドイツ銀行グループは、投資銀行部門はあまり強力ではなく、マーケットサイドに強みを発揮してきたことが知られています。
今回は、ドイツ銀行の企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきます。
この記事ではドイツ銀行への就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- ドイツ銀行の仕事内容が気になる
- ドイツ銀行の就職難易度を知りたい
- ドイツ銀行の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、金融機関以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ドイツ銀行の就職難易度は、高難易度だと考えられます。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、ドイツを代表するだけでなく、ヨーロッパの外資系銀行として世界トップクラスの規模を持つ巨大金融機関です。
情報はすべて開示されているわけではありませんが、外国語力も含めさまざまな面で高い能力を求められます。
しっかりとした選考対策をしなければ、内定までは進めないでしょう。
選考対策として、外資系企業特有の文化を理解する必要が出てきます。
特に特徴的なのは、各部門でスペシャリストを必要とする考え方です。
新卒選考でもエントリーレベル採用という方式をとっており、人材を厳選する手法は堅実なドイツらしい方法になっています。
誠実でまじめというイメージも強いドイツ銀行で、その過程も重視する姿勢は、アメリカの外資系とは違う部分もあるのを理解しなければいけません。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ドイツ銀行について
出典元
会社概要
ドイツ銀行は、顧客を重視した姿勢を持つ、グローバル・ユニバーサルバンクです。
設立は1870年のベルリンでした。
事業範囲は投資銀行、商業銀行、リテール・バンキング、ウェルネスマネジメントと広範囲に及びます。
世界の主要都市での業務を展開してきており、特にヨーロッパでは確固たる地位を確立してきました。
欧米や新興国の進出も多く、日本市場でも強力な経営基盤を形成しています。
この背景には、十分な資本があり、財務基盤を有していることがあげられるでしょう。
日本では、ドイツ銀行グループとして展開しており、中核になるドイツ証券、ドイツ銀行東京支店、ドイチェ・アセットマネジメントの3法人で構成されています。
ドイツ銀行という名称はついていますが、民間金融機関であり、ドイツ本国では最大の規模を誇ってきました。
優れた人材の獲得と育成も得意としており、顧客との良質なパートナーシップを築くことでも知られています。
地域社会の文化に対する配慮を忘れない姿勢もドイツ銀行の社風であり、グローバルな展開を目指してきた基盤となっているのです。
参照ページ
各事業別の売上規模
ドイツ銀行の2023年の売上高は31,221百万ドルで、純利益は5,288百万ドルでした。
23年第4四半期では、大幅なリストラを敢行したことによりリストラ費がかさみ、30%の減益となっても黒字経営を続けています。
これまで売上げは投資部門が中心でしたが、23年はリテール部門がけん引したことは大きな違いです。
これは揺れ動きやすい投資銀行部門への依存体制を見直し、リテール部門にシフトしてきていることがわかります。
参照ページ
各事業セグメントの解説
ドイツ銀行の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
就職情報事業本 部インベストメント・バンキング・カバレッジ、アドバイザリーおよびキャピタルマーケッツ | 投資銀行業務 法人カバレッジ 不動産ファイナンス M&Aアドバイザリー アセットファイナンス&インベストメント |
フィクスト・インカム&カレンシーズ | セールス 債券資本市場セールス 債券資本市場 債券 / 金利デリバティブ クレジット・トレーディング / クレジット・デリバティブ 証券化 レバレッジド・ファイナンス 戦略投資 エマージング・マーケッツ コモディティーズ 転換社債 ポートフォリオ・トレーディング トランジション・マネジメント 外国為替 マネーマーケット / レポ 調査 |
情報技術統括部 | アプリケーション開発とサポート システム基盤構築とサポート |
業務管理統括部 | すべての取引の把握と管理 |
ドイツ銀行グループのなかでもドイツ証券の事業セグメントです。
中核として存在するドイツ証券の業務範囲の広さ、強味が見て取れます。
投資事業だけでなく、アプリケーション開発やサポートといった、IT関連業務もあり、総合的な業務展開をしていることがわかるでしょう。
特にマーケットサイドに強みがあることがわかる内容です。
以下参照ページをご紹介いたしますので、是非確認してみてください。
参照ページ:
ドイツ銀行で働いている社員は?
平均勤続年数は?
ドイツ銀行の平均勤続年数の細かなデータはありませんでした。
平均年収は?
ドイツ銀行の平均年収は、800~1,300万円あたりと考えられます。
これは部署によって大きな開きがあるためです。
銀行員の全国平均の年収が607万円であることを考えると、ドイツ銀行の方が高い水準となっています。
平均残業時間は?
ドイツ銀行の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり30時間程度と考えられますが、部署によっては1日3時間以上という人もいるようです。
これは外資系によくある自己裁量制度であり、仕事があるなら消化します。
ドイツという国柄、過程も重視するため、どうしても長時間労働になりやすい環境があるからです。
ただし、みなし残業を採用しているため、30時間分の残業手当内で収めなければいけません。
平均ボーナス額は?
ドイツ銀行は年1回業績によりボーナスが支給されます。額としては50万円から500万円以上と幅があるのも、業績に差があるためです。
どんな文化なの?
ドイツ銀行は、誠実さ、持続的なパフォーマンス、顧客中心主義、確信性、規律、パートナーシップを価値観と信念であげています。
ドイツ銀行の目的は、経済成長と社会の進歩です。
世界最高水準の規範と規律を原則としており、顧客中心にパートナーシップをもって展開しています。
この文化はいかにも堅実なドイツの銀行というイメージがあり、まじめで規則正しい文化を打ち出しているといっていいでしょう。
特にパートナーシップは、バランスの取れた結論を得るために多様性も求めています。
信頼と尊重、そして協調というチームワークを重視した部分は日本人にも通じる部分があるはずです。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
外資系金融機関の中でのドイツ銀行の立ち位置をご紹介します。
非常に堅実な経営と日本でのドイツ銀行の展開を考えると、比較対象になるのはJPモルガン チェース銀行やバークレイズ証券株式会社のような企業になるでしょう。
世界展開しており、投資銀行業務もおこなっているからです。
世界展開といっても、規模や対象には違いがあります。
経営規模から見ても、総合的展開が多く、正確に比較できるわけではありませんが、内容が近い企業としてみてください。
売上高を比較すると、ドイツ銀行の規模はそこまで大きくありませんが、もともと世界展開している企業であることを考えれば、巨大企業であることは間違いありません。
- リスク管理やキャッシュマネジメントなどに強み:ドイツ銀行は、多国籍企業でさまざまな顧客を持ちます。
特にドイツ本国で見るとミッテルシュタンドと呼ばれるドイツ経済を支えてきた中小企業に対するサービス展開を厚く留守など堅実な経営をしてきました。
- 株式売買業務からの撤退と投資銀行部門の縮小:大きなニュースになりましたが、ドイツ銀行は、株式売買業務からの撤退と投資銀行部門の縮小を発表しました。
しかし、赤字に転落することはなく、経営をさらに県粉ものにしたと評価されています。
- 世界的評価も高いアセットマネジメント:ドイツ銀行はドイチェ・アセットマネジメントで資産運用業務を取り扱っています。
主要なアセットクラスはほぼ取り扱っており、不動産や市場性商品なども得意としてきました。
以上の要素により、ドイツ銀行は日本だけでなく世界規模でも高い評価を受けている企業だといえます。
参考までに競合他社との情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ドイツ銀行 | 31,221百万ドル | 1,226万円 | 69 | 堅実でまじめな社風 |
JPモルガン・チェース銀行 | 239,319百万ドル | 1480万円 | 70 | 少数精鋭で臨む社風 |
バークレイズ証券株式会社 | 63,813百万ドル | 1,359万円 | 69 | 穏やかで保守的社風 |
参照ページ
ドイツ銀行の新卒募集要項について
以下にドイツ銀行の新卒募集要項についてまとめました。
ドイツ銀行では、エントリーレベル採用という手法を採用してきました。
エントリーレベルとは、経験がない、またはほぼない状態のことを指します。
各部署でのプロフェッショナルを必要としているドイツ銀行ですので、スペシャリストを目指せるか判断すると考えればいいでしょう。
募集人数は非公開ですが、毎年だいたい15人前後ではないかといわれています。
応募総数が分からないため競争倍率は計算できませんが、決して門戸が広いわけではありません。
採用大学も詳しい情報は公開されていませんし、詳しい情報もありませんでした。
ただし、他行で学歴フィルターがないとしても、高学歴の難関大学を中心としている以上、ドイツ銀行も同様と考える必要があるでしょう。
研修制度も新入社員研修は公開されていますが、ほかの研修は部門ごとに違うことが考えられます。
スペシャリストを育成する以上、さまざまな研修が必要になるからです。
転勤については、言及されていません。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | IB:インベストメント・バンキング・カバレッジ、アドバイザリー、およびキャピタルマーケッツ IB:フィクスト・インカム&カレンシーズ 情報技術統括部 業務管理統括部 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 非公開 |
賞与 | 年1回 |
研修制度 | 新入社員研修 |
福利厚生 | 休暇、業績連動賞与、退職金制度、社員持株制度、財形制度、スポーツクラブ法人会員、企業団体保険制度、社内割引制度など、幅広い報酬・福利厚生制度 |
参照ページ
求める人材
ドイツ銀行では求める人材として下記のような内容があります。
ドイツ銀行は募集と採用のページで求める人材をはっきりと提示しているのが特徴です。
1.グローバルな事業を支えることができる
ドイツ銀行はグローバルに展開している国際企業であり、世界的に状況や情報を分析できる能力が必要。
2.判断力と革新のある行動
自社の世界的な地位を確立させるためには社員の力が必要であるとしており、分析した情報に対して判断して革新のある行動をとれることが支えている。
3.責任と向上心
世界的な市場を相手にしている以上、顧客に対する責任と向上心を持って臨まなければいけない。
以上の3つは、ドイツ銀行が求める人材像です。
ここからもわかることは、堅実な側面がはっきりしており、判断力を持って臨まなければいけないでしょう。
チームワークを根幹とした発想を持ちつつ、責任と向上心を持ち、革新ある行動が取れることが必要です。
コンプライアンス意識は当然ですが、グローバルな視野を持って行動できることは根幹になければいけません。
エントリーシートや面接中にも、こうした人材像は問われることになります。
新卒採用のフロー
ドイツ銀行の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
新卒のみを対象とした選考ではなく、エントリーレベル採用になっているのが特徴です。
ですが、中途採用だけでなく、4月1日入社可能という条件付けがされているため新卒も対象であることがわかります。
①マイページ登録
ドイツ銀行公式サイトの採用情報ページから登録します。
国内採用と海外採用があるため注意しなければいけません。
②インターンシップ参加
登録したのちにインターンシップへの参加が必要です。
女性を対象とするFemale Academy(投資銀行部門)や夏に行われるSummer Experience(マーケッツ部門)などに分かれています。
スペシャリストを育成するため、各部門によって異なっている点にも注意が必要です。
③エントリーシート提出
エントリーシートの受付開始に合わせ作成し提出します。
質問事項は
- 志望動機
- 人生又は人柄をあらわす一単語
- 親しい友人から見たあなたの長所と短所を異なる2つの要素で説明
ドイツ銀行に対する志望動機は分かりやすいポイントです。
ですが、エントリーレベル採用であることを考えれば、ここで適性を問われることがわかります。
人生又は人柄をあらわす一単語は、自己アピールですが、ワンフレーズというところにポイントがあるでしょう。
本当に伝えたいことはなにか、そのワンフレーズとずれていないか説明しなければいけません。
ここでは論理性を求められているといえます。
親しい友人から見たあなたの長所と短所を異なる2つの要素で説明する場合、要点は客観的に見てという部分になるでしょう。
客観的自己分析が、主観的自己分析とどうつながるか、異なる要素で説明するなど、ここでも論理性が求められていることがわかります。
トータルして矛盾がなく、簡潔に説明できる必要があるのです。
④Webテスト・面接
ドイツ銀行では、玉手箱形式のWebテストと面接を行っています。
面接回数は一定ではなく、部署によって異なるため注意しなければいけません。
面接方法も1人とは限らず、2人のグループやグループディスカッションからそのまま面接へ移ったケースなど様々です。
質問内容としてわかっていることは
- エントリーシートの深堀
- ガクチカ
- 英語力
- 逆質問
といったところが判明しています。
特に時間を割いてくると考えられているのは、エントリーシートの深堀りです。
スペシャリストを必要としているドイツ銀行ですので、適性を正確に測るという流れになるでしょう。
普段から自分の行動や理念に対して、なぜ?という問いを繰り返しておくと対策になります。
英語力は絶対必須とまでは公表しておりませんが、グローバル展開を考えれば必須事項ととらえなければいけません。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください
⑥内定
複数回の面接をクリアできれば、10月に内定式に進みます。
この辺りも外資系特有のスケジュールです。
参照ページ
採用大学
ドイツ銀行は採用大学の実績を公開しておりません。
ですが、東京大学や京都大学など、難関大学から就職した情報は散見できました。
学歴フィルターというよりも、実力を重視し、スペシャリスト育成のためにも将来性を見極めるといった形になると予想できます。
個人のスキルや将来性など、はっきりと提示できる材料も必要でしょう。
エントリーシートや面接対策をしっかりとして臨むことが大事なポイントになるでしょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ドイツ銀行の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はハイレベルで競争率の高い企業です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 国際的巨大金融会社
- 高学歴より高い能力を求められる可能性
- 実力主義でありチャンスはあるがレイオフなどの可能性もある
基本的な事項の対策は必須ですが、ドイツ銀行がもつスペシャリストの考え方を理解しなければいけません。
実力主義であり、ここの能力を求められる一方で、チームワークなども必要です。
さらに結果だけではなく、過程も重要視するドイツ系企業の理念も理解しなければいけないでしょう。
対策を怠らないことは重要ですが、レベルの高いポテンシャルを提示できるようにしっかりと対策してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
ドイツ銀行は、国際展開している非常に巨大な企業です。
求められる能力が高いだけでなく、業務内容もハードであることで知られています。
情報を正確に分析し、判断できる能力が必要で、要求に対し答えられるだけのタフな精神力も持ち合わせなければいけません。
さらに顧客に対するコミュニケーション能力も必要となるため、語学能力も磨く必要がでてきます。
学歴重視を銘菓鵜にしているわけではありませんが、均等にチャンスがあるというわけでもありませんので、しっかりと対策していきましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
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