【企業分析】PPIH(旧ドン・キホーテホールディングス)の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】PPIH(旧ドン・キホーテホールディングス)の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024年2月27日更新

はじめに

PPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)は、「驚きの価格」「掘り出し物」「24時間営業」をコンセプトとしたディスカウントストア「ドン・キホーテ」や都市型小型ディスカウントストア「アビタ」を運営する企業です。

1980年に設立され、現在は日本国内外で約700店舗を展開しています。

2019年にドン・キホーテホールディングスからPPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)という社名に変更しました。

 

ドン・キホーテは幅広い商品ラインナップがあり、生活に必要なあらゆる商品を取り扱っています。

独自の仕入ルートやプライベートブランドを活用することで、低価格で商品を提供しています。

今回は、そんなPPIHの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

 

PPIHへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ参考にしてください。

  • PPIHの仕事内容が気になる
  • PPIHの就職難易度が知りたい
  • PPIHの選考対策として何をすれば良いかわからない

 

小売業界以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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この記事の結論

PPIHの就職難易度は、比較的高いです。

その理由は、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する企業として知名度と人気が高く、多くの学生が応募するためです。

国内外で店舗展開を積極的に進めており、成長性が高い企業として評価されているのも人気の理由の一つでしょう。

 

採用倍率としては、2022年卒で約9倍、2023年卒で約9.5倍、2024年卒で約10倍です。

小売業界全体の平均倍率は年によって変動しますが、近年は概ね8倍~9倍です。

PPIHは職種上消費者と関わる機会も多いことから、特に「熱意と意欲」「コミュニケーション能力」「チームワーク」を重視して採用をしています。

偏差値に関係なく、このような能力を持っている人なら誰でも就職できるチャンスがあります。

 

事業としては、主に「ディスカウントストア事業」「総合スーパー事業」「その他事業」の3つの柱があります。

次の章からは、PPIHに関する基礎知識やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

PPIHについて

PPIH

出典元

PPIH 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス

 

PPIHグループは、ドン・キホーテやUNYなどを傘下に持つ小売業界のリーディングカンパニーです。

環境負荷低減や地域活性化といった社会貢献活動に取り組み、社員のより働きやすい環境づくりのために多様性推進を進めています。

成長戦略として、国内外での店舗展開、ネットスーパーの強化、新規事業の立ち上げなどを推進しています。

 

参照ページ

PPIH サステナビリティレポート

PPIH ニュースリリース

PPIHの売上規模

売上高

出典元

連結業績(財務グラフ)|PPIH(旧ドンキホーテHD)

 

2024年6月期第2四半期決算(連結)によると、売上高は前年同期比7.1%増の1兆476億円、営業利益は31.4%増の755億円です。

上期としては過去最高益を達成しました。

売上高1兆476億円という数字は、小売業界全体で見ても非常に大きな規模で、PPIHが小売業界を牽引する存在であることを示しています。

各事業セグメントの解説

システムサポートの主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
ディスカウントストア事業・市場価格や仕入原価を勘案し、より多くのお客さまに満足していただける価格で商品を提供

・独自ブランド商品「情熱価格」を開発し、高品質な商品を低価格で提供

・季節やトレンドに合った商品の提案

・独自ルートで仕入れたユニークな商品や限定商品を販売

など

総合スーパー事業・食料品や住関連商品などの生活に必要な商品の取り揃え

・プライベートブランドの企画、開発

・ネットスーパーの運営

など

その他事業・ドラッグストア事業

・ホームセンター事業

・アパレル事業

など

 

各事業では、近年以下のような動向があります。

 

1.ディスカウントストア事業

  • プライベートブランド「情熱価格」の強化
    • 高品質な商品を低価格で提供
    • 2024年6月期には約1,000アイテムを発売
  • OMO推進
    • アプリやオンラインストアの機能強化
    • 店舗とオンラインの連携による顧客体験向上
  • 新業態「MEGAドン・キホーテ UNY」の展開
    • ドン・キホーテとUNYの強みを活かした業態
    • 食料品と生活必需品を充実
  • 海外展開
    • 東南アジアを中心に店舗展開を加速
    • 2024年6月期には海外売上高が約1,000億円に到達

 

2.総合ストア事業

  • プライベートブランド「みなさまのお墨付き」の強化
    • 2024年6月期には約12,000アイテムを発売
    • 健康志向や環境配慮型商品を拡充
  • ネットスーパー事業の強化
    • 取扱商品やサービスを拡充
    • 利便性向上による顧客満足度向上
  • 地域密着型サービスの強化
    • 高齢者向け配達サービス
    • 子育て支援サービス
    • 地域イベントへの参加

 

3.その他事業

  • ドラッグストア事業: 調剤薬局併設店舗の拡大
  • ホームセンター事業: リフォームサービスの強化
  • アパレル事業: オンライン販売の拡大
  • エンターテイメント事業: eスポーツ事業への参入
  • ネットスーパー事業: 食品以外の商品カテゴリーの拡大

このように、PPIHは新業態にチャレンジし、海外への展開も加速していることから、今後も成長が見込まれるでしょう。

以下に参照ページを紹介するので是非確認してみてください。

 

参照ページ:

企業情報|株式会社システムサポート

PPIHで働いている社員は?

平均勤続年数は?

PPIHの平均勤続年数は約9.8年です。

小売業の平均勤続年数は有価証券報告書によると12.4年なので、比較的勤続年数は短いでしょう。

 

平均年収は?

有価証券報告書・内部統制報告書では、PPIHの平均年収は約488万円です。

2023年6月時点でPPIHの従業員は約48,000人です。

従業員の給与の合計を従業員数で割って算出したのが、488万円という平均年収です。

 

平均残業時間は?

PPIHの2022年度の平均残業時間は、月平均で約23.4時間です。

厚生労働省毎月勤労統計調査によると、小売業界の月平均時間は10時間程度なので、平均の残業時間と比べると多めです。

 

平均ボーナス額は?

PPIHの平均ボーナスは、公開情報では詳細な金額を確認できませんでした。

しかし2023年6月期決算短信によると連結賞与 374億円で、連結平均従業員数が48,000人だとわかります。

このことからも、約7.8万円だと推測できるでしょう。

小売業界の平均ボーナスは約40万円といわれているので、PPIHの平均ボーナスは約40万円~約80万円程度と予想できます。

 

どんな文化なの?

PPIHは「顧客最優先主義」を企業原理として掲げ、以下の5つの価値観を大切にしています。

  • 挑戦
  • スピード
  • シンプルさ
  • 実行力
  • チームワーク

これらの価値観に基づいた、活気あふれる企業文化が形成されています。

 

具体的には、以下のような特徴があります。

  • チャレンジ精神: 失敗を恐れず、常に新しいことに挑戦する風土
  • スピード感: 迅速な意思決定と行動を重視
  • シンプルさ: 複雑な手続きを避け、効率性を重視
  • 実行力: 計画を立てたら、最後までやり遂げる
  • チームワーク: チームメンバーとの協力と協調を重視

 

参照ページ

(株)ドン・キホーテ【PPIHグループ】[グループ募集]

有価証券報告書・内部統制報告書

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和3年分結果確報

PPIH 企業理念

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

小売業界の中でのPPIHの立ち位置をご紹介します。

2022年度の小売業界の売上高ランキングを見ると、PPIHは382企業ある中で4位の売上高だったので、業界でもトップクラスの売り上げといえます。

PPIHの強みとしては、以下のような点が挙げられます。

 

1.多様な事業ポートフォリオ

  • ディスカウントストア、総合スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなど、幅広い事業を展開
  • 景気変動や消費者のニーズ変化の影響を受けにくい
  • 各事業のノウハウを活かしたシナジー効果

 

2.顧客ニーズへの迅速な対応

  • データ分析に基づいた商品開発・販売
  • OMO推進による顧客体験向上
  • 地域密着型のサービス

 

3.積極的な店舗展開

  • 国内外で積極的に店舗を展開
  • 新たな顧客層へのアプローチ
  • 売上高の拡大

 

4.人材育成への取り組み

  • 研修制度や資格取得支援制度による従業員のスキルアップ
  • 多様な人材の活躍推進
  • 企業文化の活性化

 

5.M&Aによる事業拡大

  • 競争力強化
  • 新規事業への参入
  • 経営資源の効率化

これらの強みと取り組みを活かし、PPIHは今後も国内外で事業を成長させていくと予想されます。

PPIHの新卒募集要項について

以下にPPIHの新卒募集要項についてまとめました。

各項目詳細
職種総合職: 店舗運営、商品開発、企画、マーケティング、財務、人事など

特定職: 薬剤師、システムエンジニア、建築士など

給与(2023年4月入社 初任給実績)総合職: 大卒 22万円、院卒 23万円

特定職: 職種によって異なる

賞与年2回(夏季・冬季)

業績給

研修制度新入社員研修: 社会人としての基礎知識やマナー、接客スキルを学ぶ

OJT研修:先輩社員による指導

各種専門研修: 商品知識、販売スキル、マネジメントスキルなどを学ぶ

福利厚生社会保険完備

雇用保険完備

通勤手当

住宅手当

家族手当

独身寮

社宅

各種休暇制度

各種助成金制度

健康診断

インフルエンザ予防接種

ストレスチェック

EAP(従業員支援プログラム)

育児・介護休暇制度

テレワーク制度

求める人材

スマホを見る女性

PPIHは採用において、以下の3つの人物像を求めている傾向があります。

1.主体性と行動力がある人

  • 指示を待つのではなく、自ら考え、行動できる人
  • 積極的に課題を見つけ、解決策を提案できる人
  • 困難な状況にも立ち向かうチャレンジ精神

 

2.顧客視点で考えられる人

  • お客様のニーズを常に意識し、ニーズを超える満足を提供できる人
  • お客様目線で考え、行動できる人
  • 高いコミュニケーション能力

3.チームワーク精神を持った人

  • チームの一員として、目標達成のために協力できる人
  • 異なる意見や価値観を尊重し、協調できる人
  • チームワークを重視する意識

 

さらに、以下の能力も重視しています。

  • 高い目標意識と達成意欲
  • 変化に対応できる柔軟性
  • 自己研鑽への意欲
  • 多様な価値観を受け入れる寛容性

これらの能力を兼ね備えた人材は、PPIHで活躍できる可能性が高いでしょう。

新卒採用のフロー

PPIHの新卒採用フローは以下のとおりです。

①新卒エントリー

マイナビ、リクナビなどの就職情報サイトからエントリーします。

 

②会社説明会・適性検査

会社説明会に参加し、PPIHについて理解を深めましょう。

適性検査を受けるためには、履歴書、調査票、個人情報の利用に関する同意書が必要です。

エントリー後、PPIHから書式が送られてきます。

 

③一次面接

事前に会社概要や先輩のエントリーシートの実例、面接で聞かれた質問などを確認しておきましょう。

職種によってはグループディスカッションがあります。

グループディスカッションの問題や、過去の面接での質問を調べておくといいでしょう。

 

④最終面接

学生1人に対して面接官が1人で、支社長が面接を担当することが多いです。

面接時間はおよそ30分で、面接から1週間以内でメールで合否の通知が届きます。

 

⑤内定

複数回の面接を通過して内定が決まります。

PPIHの新卒採用では、「高い目標意識」「変化への対応力」「自己研鑽への意欲」「多様性への寛容性」などを重視しています。

PPIHの書類選考対策と面接対策は、以下のようになります。

 

書類選考対策

・自己PRと志望動機は、簡潔で分かりやすく、熱意が伝わる内容にする

・学生時代に力を入れたことは具体的なエピソードを盛り込み、その成果をアピールする

 

面接対策

・面接官とのコミュニケーションを意識し、明るくハキハキと話すように練習する

・質問には簡潔に、分かりやすく答えるように練習しておく

・想定される質問に対する回答を事前に準備しておく

 

以下のページも確認し、ぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

 

参照ページ

募集要項|PPIHグループ 新卒採用サイト

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスのES(エントリーシート)・体験談一覧

【24卒】パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの総合職の最終面接詳細

採用大学

PPIHの採用大学の実績を以下に掲載します。

<大学>

愛知県立大学、愛知工業大学、愛知淑徳大学、青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、茨城キリスト教大学、いわき明星大学、宇都宮大学、大分大学、大阪経済大学、大阪人間科学大学、大妻女子大学、岡山商科大学、沖縄国際大学、鹿児島国際大学、神奈川大学、関西大学、関西外国語大学、関東学院大学

※以下省略

<短大・高専・専門学校>

横浜デジタルアーツ専門学校、横浜医療秘書専門学校、沖縄大原簿記公務員専門学校、関西外語専門学校、新島学園短期大学、専門学校九州ビジュアルアーツ、坪内総合ビジネスカレッジ、専門学校日本デザイナー学院、大月短期大学

※以下省略

 

PPIHは近年、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの難関大学出身者を多く採用しています。

2023年卒の採用実績では、早稲田大学が最多で、慶應義塾大学、上智大学、東京大学が続いています。

その他、MARCHと呼ばれる大学からも多くの学生を採用しています。

また、地方大学出身者の採用も増加傾向にあります。

2023年卒では北海道大学、東北大学、九州大学などの地方大学出身者も採用されています。

 

PPIHは、下記の能力を兼ね備えた人材を求めています。

主体性と行動力

  • 顧客視点
  • チームワーク

難関大学出身者ならこれらの能力を備えている可能性が高いと考えられるでしょう。

そのため、学歴フィルターは多少あるだろうといえます。

高学歴ではないもののPPIHに就職したい人は、これらの能力をアピールできる自己PRや志望動機を準備しておきましょう。
積極的に課外活動やアルバイトに取り組むことで、PPIHが求める能力を実践的に身につけることができます。
学歴が原因で不採用になることは考えにくいので、しっかりと書類選考や面接のための対策をして内定を獲得してください。

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、システムサポートの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

PPIH就職偏差値の公式情報はありませんでしたが、出身大学はAランク、Bランクの大学が一番多いです。

この結果から見ると、早慶上智などの難関大学出身者でも、PPIHの内定を獲得するのは容易ではないことがわかります。

難易度が高い理由としては、人気企業なので応募倍率が高く、学歴フィルターは設けていないものの、難関大学出身者が多いからです。

就職偏差値・難易度については以下の記事も参考にしてみてください。

 

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

参考ページ

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの就職難易度、採用大学とマッチ度【就活会議】

まとめ

PPIHは顧客最優先主義を掲げています。
顧客満足度向上を追求し、社会に貢献できる企業を目指しています。
顧客最優先主義を掲げているため、顧客視点で常に考え、指示を待つのではなく、自ら課題を発見して解決策を提案できる人材が求められるでしょう。

採用している大学の偏差値は高めですが、求める人物像に当てはまっていれば、PPIHで必要とされるでしょう。
PPIHの内定を獲得するために、ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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