専門商社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年2月25日更新
はじめに
この記事では、就活生にとっては穴場とも言える専門商社への就職に向けて、エンリーシートの記入方法や求められている人材について解説しています。
ぜひ、以下に該当する人は参考にしてみてください。
- 安定した収入を得られる企業へ就職したい人
- エントリーシートの記入方法で悩んでいる人
- 専門商社向けのエントリーシートの書き方を知りたい就活生
専門商社への内定に向けて確率をアップさせるため、エントリーシートにおける自己アピール方法や実際の記入例を、わかりやすく紹介しています。
また、専門商社が就活生に対して求める人材の特徴や選考情報における重要ポイントについても詳しくアドバイスしています。
専門商社へ就職したい就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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専門商社の概要
出典元:伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
はじめに専門商社とは、どんな企業なのかを紹介します。
専門商社とは
専門商社は、1つの業界における特定の商品に対して、専門的な知識を持って取り扱っている商社です。
総合商社とはちがい、さまざま商品の中から特定した物のみに対する専門事業をおこなっているため、企業数は専門商社のほうが多くなっています。
一定の分野に絞った事業は、携わる人脈も幅広く、スキルアップを目指す就活生には適していると考えられるでしょう。
専門商社は、各企業で医療品や食品、機材や医療品、燃料や鉄鋼など、さまざまな特定分野に沿って事業をおこなっています。
専門商社では、トレーディングを主にしており、売買の仲介に入ることで収益を上げています。
しかし、インターネットの普及に伴い、メーカー独自で販売先を探せるようになり、小売業界でもECサイトを立ち上げるなど、専門商社は縮小傾向にあるのです。
そのため、専門商社の中にはグローバルに活躍する企業も増えており、社員や取引企業は多国籍に広がっています。
輸出入や海外投資など、若手が活躍できるフィールドが用意されているため、スキルを磨きながら仕事へのやりがいを感じられる企業です。
今後、専門商社では市場領域を拡大するため、多くの専門商社がグローバルビジネスが必須となり、生き残りをかけた動きに変化していくと予測できます。
専門商社の採用難易度
専門商社の採用難易度は、全体的なエントリー数から考えると比較的低いと言えるでしょう。
商社への就職を希望する就活生は多数いますが、その多くが総合商社を志望する傾向にあり、就活生が思っているほど専門商社を志望する就活生は比較的少ないのです。
特定の分野に特化した専門商社は特定の就活生がエントリーしていますが、一般的に考えると就活生が考えるほど専門商社の就職難易度は高くなく、むしろ穴場と言えるでしょう。
しかし、志望企業によって採用難易度が高くなっている場合もあるので、企業分析が重要です。
しっかりエントリーシートの対策をおこなっておけば、内定獲得のチャンスがあると考えられます。
業界の研究もさることながら、専門商社が求める人材に対して、志望動機やスキル、コミュニケーション能力をしっかりアピールすることが大切です。
また、エントリーする企業がどのようなものに対する専門性があるのかなどを研究することも、内定獲得へ向けた熱意として評価してもらえることが考えられます。
専門商社の採用大学
専門商社における鉄鋼業界には「JFE商事」がありますが、以下のような採用大学があるので参考にしてみましょう。
<大学> 青山学院大学、大阪大学、岡山大学、小樽商科大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸市外国語大学、神戸大学、国際教養大学、首都大学東京、上智大学、中央大学、東京外国語大学、東京大学、東北大学、同志社大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 |
過去の採用大学をみると、超難関校と呼ばれる東京一工からMARCH、駅弁大学まで幅広く実績があり、広い間口で募集をおこなっていることがわかります。
しかし、トップレベルの大学から採用されているケースが多く、JFE商事における学歴フィルターの存在は否定できません。
同じく、専門商社としてトップレベルの年収を誇る「マクニカ・富士エレホールディングス」でも、全国の大学から採用実績がありますが、やはり難関校からの採用実績があり、学歴フィルターがないとは言い難いと言えるでしょう。
しかし、専門商社では学歴による足切りをおこなっているわけではないため、しっかりエントリー対策をおこなっていれば、大学のレベルに関係なく就職内定へのチャンスを掴める可能性があります。
専門性の高い専門業者では、業界研究や身につけたスキルを重視しているため、就活生には企業研究だけでなく、志望する企業が取り扱っている商品の業界研究が必須だと言えるのです。
なお、学歴フィルターについて詳しく知りたい場合は、以下の記事に詳しい内容が記載されているのでぜひ参考にしてみてください。
専門商社が求める人材とは?
結論を言えば、専門商社では高い専門性を持つために、向上心や探求心、忍耐力を身につけており発想力が豊かな人材を求めています。
企業によって、取り扱っている専門商品が異なるため、企業分析や業界研究は非常に重要です。
また、専門商社ではトレーディング事業や事業投資があり、国内外の企業と幅広い関係性があるため、コミュニケーション能力は必須だと言えます。
グローバルに活躍する企業が増えつつある専門商社では、今後ますます海外とのコミュニケーションが不可欠となるため、語学力や異文化を受け入れられる柔軟性を持つ人材が重視されると考えられるでしょう。
ひとことで専門商社と言っても、どのような商品を取り扱うかによって専門性が大きく異なります。
また、総合商社系専門商社では、総合商社の子会社として特定の専門分野に特化した事業をおこなっており、こうした背景から、大きな企業の中で幅広い分野の人とコミュニケーションを取ることが必要とされます。
一方、独立系専門商社では、総合商社に属さず単独事業をおこなっていることから、特に専門性に優れた人材が必要となり、向上心や勤勉さが重視される傾向となっているのです。
専門商社への就職を目指すためには、企業分析やその企業が取り扱う業界研究を入念におこない、企業がどのような人材が求められているのかを読み解きながら、エントリーシートで自己アピールすることが重要です。
参照ページ:アルフレッサの求める人材-アルフレッサ株式会社
専門商社の採用方向性の違いは?
総合商社系専門商社と独立系専門商社が存在する専門商社では、各社で採用の方向性に大きな違いがあることも特徴です。
鉄鋼流通におけるビジネスの専門性を追求する「伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社」では、選考フローに大学成績票の提出を必要とする特徴があります。
総合商社から分社化された伊藤忠丸紅鉄鋼では、グローバルな活躍を必要としていることから英語スキルも重視され、総合商社のうち1つの専門として特化しているため、精鋭が集まった企業だと言えます。
そのため、人種を越えたコミュニケーション能力だけでなく、専門性に対して自己啓発を心掛けられる経験豊かな人材が重視されているのです。
一方、おなじ鉄鋼商社として独立系専門商社である「日鉄物産株式会社」では、就活生が持つ個々の武器を重視しています。
採用大学に関しては非公表ですが、選考フローから学歴よりも仕事に対する熱意や向上心があり、さまざまなことに探求心を持って接することができる人材を求めていることが読み解けます。
鉄鋼商社のエキスパート企業を目指すために、個性のある人材が重視されているため、知識やスキルよりも、エントリーシートでは自己PRが必須となると言えるのです。
このように、総合商社系専門商社と独立系専門商社では、求めている人物像にちがいがあるため、「どのような人材が必要とされているのか」を意識したエントリー対策が必要となると言えます。
参照ページ
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業の求める人物像と就活生の志望動機やコミュニケーション能力などが、どれくらい合致しているかという点を重視して選考判断しています。
入社後に活躍してくれる社員には、意欲的に業務へ従事し、向上心やコミュニケーション能力を活かして成長する特徴があり、このような人材は企業の成長にも大きく貢献する傾向があるのです。粘り強さのある人材は、何事にも挑戦し続ける意思を強く持っており、今後グローバルな活躍が必須となる専門商社では、特に重視されていると言えるでしょう。
学力もさることながら、エントリーシートでは、他の就活生との差別化をはからなければなりません。いかに自分の特性を強調し、採用することで企業にどのような結果をもたらすことができるのかなど、積極的なアピールが必要です。
また、業界や企業研究を徹底し、「なぜ専門商社を志望するのか」「なぜこの企業なのか」など、志望動機を明確にしておくことが大切です。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを記入するときは、先に結論から書くことが大切です。
結論を先に伝えることで、あとに続く言葉に説得力を持たせることができます。
エントリーシートを書くときには、ぜひ以下の順番を意識して記入してみてください。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を記載する
- 具体例を用いて結論を強調する
- 最後にもう一度結論を入れる
この記入方法はPREP法と呼ばれており、論理的な文章構成を作ることに適しています。読み手の興味や理解を得られやすく、設問に焦点を当てて文章を組み立てることができるのです。
エントリーシートでPREP法を使った例文を紹介するので、参考にしてください。
結論:「感謝」と「行動力」を心掛けている。 理由:高校の文化祭で私が学級委員長をするクラスが最優秀賞を獲得した。しかし、最初は企画について意見が二分し、クラスの半数が協力的でなかった。クラスの心を一つにして最後はみんなで笑いたい、その想いで[1]自分が人一倍動き熱量を伝えクラスメイトにやる気を持ってもらうこと、[2]手伝ってくれることを当たり前にせず感謝を伝えること、この2つを心掛けて行動した。 具体例;段ボールが必要とされたらスーパーを回ってかき集め、お化け屋敷の通路作りでは、教室を隅から隅まで測って図面作成もした。そして、準備を手伝ってくれた人には「ありがとう」の言葉を忘れず伝えた。その結果、クラスの皆からの積極的な協力を引き出し、最優秀賞を獲得できた。 結果:仕事では異なる志をもつ方とも協力しなければならない。「感謝」と「行動力」で快く協力をしてくれるほどの信頼関係を築き、大きなプロジェクトを成し遂げたい。 |
専門商社の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートでは「なぜその業界、その企業を志望しているのか」が大事なポイントとなります。
志望動機を明確にし、PREP法を用いて論理的な文章とすることが大切です。
専門商社では、コミュニケーション能力の高さや粘り強さは、グローバルに活躍するためにも求められる人材として共通しています。
これまでに培った経験や成果、成功させるためにどのようなことをおこなってきたのかなど、具体的な事例を使って他の就活生との差別化をはかりましょう。
また、自己啓発や想像力も専門商社には必須で、企業分析だけでなく、企業がどのような業界に身をおき、将来を見据えた企業の価値観やカルチャーを取り入れることも必要です。
エントリーシートにおける自己PRは、就職後にどのような活躍をしてくれるのかを採用担当者が具体的に想像しやすくなります。
そのため、星の数ほどある専門商社のなかから、「なぜこの企業を選んだのか」という論理的な文章で自己PRすることが求められるのです。
参照ページ:企業理念-伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけは、就活生の学力をはかるだけでなく、コミュニケーション能力や自己啓発、モチベーションの高さ、粘り強さなどを試しているセクションと捉えておきましょう。
もちろん、エントリーシートにおける文章構造も、これらを明確に伝えるために必要な選考対象となりますが、企業が重視しているのは、就職後にどのような活躍をしてくれるかという点です。
そのため、エントリーシートを企業に提出するときには、必ず論理的な文章で自己PRができているかをしっかり見直しておきましょう。
また、企業が見ている設問別のポイントは以下のように分類されているので、参考にしておいてください。
設問 | 見られているポイント |
志望動機 | 情報収集能力や積極性、自己啓発 |
過去の経験 | コミュニケーション能力や成功に対する熱意 |
未来の目標 | 未来志向や向上心 |
価値観 | 個性的や協調性、適性 |
その他 | 粘り強さなどの長所 |
エントリーシートの設問に対しては、それぞれどのように見られているのかを意識することが大切となります。
また、対策に必要な押さえておきたいポイントは、以下のエントリーシート対策記事にまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
専門商社の採用選考において、エントリーシートで問われたことがある設問に対する記載例を紹介します
専門商社として鉄鋼流通におけるトップ企業「「伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社」のエントリーシートを参考にしてみてください。
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社のエントリーシート
志望動機
・就活における企業選びの基準と志望業界・会社について 150文字
【記載例】
「様々な業界と関わり、人々の生活を根底から支える仕事であること」と「得意分野(英語、事務作業)を活かせること」の二点を軸に、物流業界、金融業界、商社を志望しています。 中でも、社会で幅広い使われ方がある鉄鋼を扱い、また、事務職も主体的に働くことができる貴社で働きたいと考えています。 |
ポイント:結論ファーストとして、明確な結論を自己PRを含めて述べている点が評価できます。
文字数の制限があることから、結論を具体的に記入する必要があり、まわりくどい表現を使わずに設問に対して明確に記載されている点が評価されることでしょう。
自己PR
・学生時代に力を入れて取り組んだこと 400文字
【記載例】
約八十名が所属する〇〇サークルを練習場係として運営した経験です。 人数が多い時は練習を二会場で行い、各会場への道具の運搬などの仕事を同じく執行代の同期と共に行っていました。しかし、練習に参加する同期が少なく、運営の負担が少数の人に偏るという問題がありました。人手不足の原因には、練習にあまり来れない人は執行代の仕事内容を把握できず、行きづらいと感じていることがありました。 そこで、より気軽に参加してもらえるよう二点の取り組みを行いました。 一点目は情報共有です。運営の方法や問題点を同期全体のLINEグループで共有することで、来ていない人にも情報が見えるよう工夫しました。 二点目は仕事の分担です。これまで特定の人が行ってきた仕事も積極的に任せました。 その結果、同期の協力が増え、運営の効率も上がりました。この経験から、組織の運営において、周囲と信頼関係を築き頼り合うことの大切さを学びました。 |
ポイント:取り組みに対する成功例をあげ、自己PRに繋がっているエントリシートだと評価できます。
しかし、PREP法を意識するなら、最後にもう一度結論を導きだし、就職後はどのように経験を活かすのかを取り入れれば、より採用担当者の目に止まるエントリーシートになると考えられます。
まとめ
この記事では、専門商社の求める人物像やエントリーシートの書き方について、詳しく解説してきました。
専門商社は、学歴フィルターの存在は否定できないものの、採用大学の間口は広くなっています。また、総合商社とちがい、企業数が非常に多い専門商社は、企業によって就職難易度が大きく異なります。
総合商社系専門商社と独立系専門商社では、求める人材にちがいがあり、学力を必要とする企業と個々の特性を重視する企業の存在があるのです。
しかし、専門商社は企業数が多く、志望する企業によっては就活生の穴場と言えるため、学力を向上させつつ、エントリーシート対策に備えることが重要だと言えます。
コミュニケーション能力や自己啓発、粘り強さなどを備え持つ人材を求める専門商社では、想像力を持ちさまざまなことに挑戦できる人が評価されています。
エントリーシートを書くときは、志望する専門商社が求める人物像にマッチさせることを心掛け、論理的な文章構造で自己アピールするように心掛けておきましょう。
この記事が、専門商社を志望する就活生にとって、内定を獲得するための一歩に繋がることを願っています。