自己PRで「縁の下の力持ち」を伝える例文6選!採用担当者に響くアピール術

2025年8月30日更新

はじめに

自己PRで「縁の下の力持ち」という強みを伝えたいけれど「どうすれば魅力的にアピールできるかわからない」そのような悩みを抱えている就活生も多いでしょう。

伝え方を間違えると、意図せず「主体性がない」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、採用担当者に響く「縁の下の力持ち」の伝え方を、具体的な例文を交えて分かりやすく解説します。

OK例文とNG例文を比較し、今日から使える言い換え表現も紹介しますので、あなたの自己PRをワンランクアップさせるための参考にしてください。

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「縁の下の力持ち」とは?

「縁の下の力持ち」とは、他人の目につかない場所で組織や誰かを支えるために努力する人を指す言葉です。表舞台で脚光を浴びることは少なくても、その存在なくしては物事が円滑に進まない、重要な役割を担っています。

見返りを求めず、集団の利益を考えて行動できる誠実な人柄が特徴です。このような強みは、会社という組織で働く上で、あらゆる職種で求められる重要な資質といえます。

企業が「縁の下の力持ち」に注目するポイントと懸念点

就職活動において「縁の下の力持ち」という強みは、多くの企業で高く評価されるでしょう。しかし、アピール方法によっては懸念を示される場合もあります。ここでは、採用担当者がどのような視点で就活生を見ているのかを解説します。

採用担当者が注目する3つのポイント

企業が「縁の下の力持ち」タイプの人材に期待するのは、組織の土台を支える力です。

評価点内容
協調性とチームワーク自分の役割を理解し、チーム全体の成功のために行動できる姿勢は、組織の潤滑油として不可欠です。
献身性と責任感目立たない業務でも手を抜かず、コツコツとやり遂げる責任感は、周囲からの信頼につながります。
観察力と気配り周囲の状況をよく見て、誰かが困っていることや、チームに不足している部分を察知し、先回りして行動できる能力は高く評価されます。

「指示待ち人間?」採用担当者が抱く懸念材料

一方で、「縁の下の力持ち」という言葉から「受け身」「指示待ち」という印象を持たれるリスクも存在します。サポートに徹するあまり、自ら考えて行動する「主体性」が見えないと「積極性に欠けるのではないか」という懸念につながります。

自己PRで「縁の下の力持ち」としてアピールする際は、単にサポートしたという事実だけでなく、自ら課題を見つけ、考えて行動したという主体的な姿勢を明確に示すようにしてください。

自己PRを始める前に!あなたの「縁の下の力持ち」タイプを自己分析

一口に「縁の下の力持ち」と言っても、その強みの発揮の仕方は人それぞれです。自己PRで深みを出すために、自分がどのタイプに近いか考えてみましょう。

タイプ内容
気配り・調整タイプチーム内の人間関係を円滑にしたり、メンバーの意見を調整したりするのが得意。
着実な実行タイプ地道な作業やデータ分析などをコツコツと続け、チームの土台を支えるのが得意。
課題発見・改善タイプチームが抱える課題や非効率な点を見つけ、改善策を考えて実行するのが得意。

自分のタイプを理解することで、エピソードに一貫性が生まれ、より説得力のある自己PRを作成できます。

採用担当の心をつかむ!「縁の下の力持ち」を魅力的に伝える4つのコツ

「縁の下の力持ち」という強みを採用担当者に入社後の活躍をイメージさせる形で伝えるには、4つのコツがあります。

4つのコツ
  • PREP法で論理的な構成を組み立てる
  • 具体的なエピソードで行動を証明する
  • 数字を用いて貢献度を客観的に示す
  • 入社後の活躍イメージを明確に伝える

以下でそれぞれのコツについて、詳しく解説します。

コツ1:PREP法で論理的な構成を組み立てる

自己PRの基本構成として「PREP法」を活用しましょう。これは、「P(結論)→R(理由)→E(具体例)→P(結論)」の順で話を進める手法です。

最初に「私の強みは、縁の下の力持ちとしてチームに貢献できることです」と結論を述べ、次にその理由と具体的なエピソードを語り、最後に入社後の貢献意欲で締めくくります。この構成により、話が分かりやすく、説得力が増します。

ビジネスシーンでよく用いられる「PREP法」について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

自己PRに効果的なPREP法の使い方と注意点を解説 | 就活ハンドブック

コツ2:具体的なエピソードで行動を証明する

単に「サポートしました」という言葉だけでは、あなたの魅力は伝わりません。「どのような状況で」「誰のために」「何を考え」「どのように行動したのか」を具体的に語ることが重要です。

部活動のマネージャーやアルバイト、ボランティア活動など、あなた自身の経験を詳細に描写することで、自己PRにリアリティが生まれるでしょう。

コツ3:数字を用いて貢献度を客観的に示す

「縁の下の力持ち」の貢献は、目に見えにくいからこそ、可能な限り数字で示すと効果的です。例えば「練習メニューを考案しました」だけでなく「私が考案した練習メニューを取り入れた結果、1試合平均5回あったエラーを1回まで減らすことができました」と具体的に伝えましょう。

数字を用いて、エピソードを具体的に伝えることで、貢献度が客観的に伝わり、エピソードの信頼性が高まります。

コツ4:入社後の活躍イメージを明確に伝える

あなたの強みが志望企業でどのように活かせるのかを伝えましょう。「貴社の〇〇という事業で、私の△△という強みを活かし、目標達成をサポートしたいです」のように、企業の事業内容や求める人物像と結びつけましょう。

具体的に入社後の姿を語ることで、採用担当者はあなたが入社後に活躍する姿を具体的にイメージできます。

「縁の下の力持ち」だけじゃない!個性が光る言い換え表現10選

「縁の下の力持ち」という表現がしっくりこない場合や、他の就活生と差別化を図りたい場合は、別の言葉で表現するのも有効です。あなたの強みに最も近い表現を選んでみましょう。

表現方法例内容
サポート力がある誰かを支える仕事で強みを発揮したい人向け。
協調性があるチームワークを重視する姿勢をアピールしたい人向け。
気配りができる周囲をよく見て、先回りした行動が得意な人向け。
献身的に貢献できる組織やチームのために尽くす姿勢を強調したい人向け。
コツコツ努力できる継続力や真面目さをアピールしたい人向け。
組織の潤滑油になれる人間関係の調整や円滑なコミュニケーションが得意な人向け。
陰の立役者自分の働きがチームの成功に不可欠であった自信を伝えたい人向け。
周りを巻き込みながら目標達成できるサポートだけでなく、主体性も同時にアピールしたい人向け。
課題解決のために

粘り強く取り組める

困難な状況でも諦めずに貢献できる姿勢を示したい人向け。
全体の状況を俯瞰して行動できる広い視野を持ち、最適なサポートができることを伝えたい人向け。

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【状況別】「縁の下の力持ち」を伝える自己PR例文6選

ここからは、「縁の下の力持ち」を効果的に伝えるための自己PR例を紹介します。アピールポイントとあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

例文①「部活動のマネージャー」

私の強みは、縁の下の力持ちとしてチームの課題解決に貢献できることです。高校時代に野球部のマネージャーとして活動していた際、チームの弱みはエラーの多さにあると分析しました。練習風景や試合を記録・分析し、エラー削減に特化した練習メニューを考案し、監督に提案しました。

その結果、1試合平均5回あったエラーを1回まで減らすことに成功し、チームの勝率向上に直接貢献できました。この経験を活かし、貴社でも現状を分析し、組織の目標達成のために自分に何ができるかを考え、行動に移していきたいと考えています。

課題の特定(分析)→具体的な行動(提案)→定量的な成果(数字)という流れが非常に論理的です。主体的に課題解決に取り組んだ姿勢が高く評価されます。

例文②「部活動の部員」

私の強みは、チームの勝利のために自分の役割を見つけ、サポートに徹することができる点です。大学のバスケットボール部では、スターティングメンバーには選ばれませんでした。しかし、チームの勝利に貢献したいという思いから、自分にできる役割は何かを考え、声でチームを盛り上げ、対戦相手の分析や試合後の選手のケアなどを徹底しました。

結果としてチームは一丸となり、過去最高のベスト8という成績を収めることができました。この経験から、どのような立場でも組織に貢献できることを見つける大切さを学びました。入社後も、自分の役割を理解し、プロジェクトを円滑に進めるために貢献したいです。

悔しい状況でも腐らず、自らチームへの貢献方法を見つけ出した主体性が伝わります。「プレイヤーとして活躍するだけが貢献ではない」という視点が、組織人としての成熟度を感じさせます。

例文③「アルバイト」

私の強みは、縁の下の力持ちとして、責任感を持ってミスなく業務を遂行する点です。コンビニエンスストアのアルバイトで、商品の発注業務を任されていました。発注は、天候や曜日、近隣のイベントなど多くの要因に影響されるため、常に情報を収集し、データに基づいて判断することを心がけました。

その結果、担当してから一度も欠品や過剰在庫を出すことなく、安定した店舗運営に貢献でき、店長から「安心して任せられる」という言葉をいただきました。貴社においても、一つひとつの業務に責任を持ち、丁寧な仕事で組織全体を支えたいです。

「任されたからやった」だけでなく、成功のために自ら情報収集や分析を行った点が主体性の表れです。目立たない業務でも責任感を持って取り組む姿勢は、社会人としての信頼性につながります。

例文④「ボランティア活動」

私の強みは、縁の下の力持ちとして、相手の立場に立って行動できる点です。介護施設でのボランティア活動で、当初は利用者の方と上手くコミュニケーションが取れませんでした。そこで私は、一方的に話しかけるのではなく、まず相手の表情や行動をよく観察し「今何を求めているのか」「どうすれば喜んでくれるのか」を考えるようにしました。

相手の立場を想像して行動を変えたことで、徐々に心を開いてもらえ、「ありがとう」と言われる機会が格段に増えました。この経験を活かし、貴社でも常にお客様の視点に立ち、真のニーズに応える提案をしたいと思います。

課題に直面した際に、他責にせず自分の行動を見つめ直し、改善しようとする姿勢が素晴らしいです。「相手の立場に立つ」という、ビジネスの基本となるスキルを持っていることをアピールできています。

例文⑤「ゼミの副リーダー」

私の強みは、チームを陰から支え、目標達成に貢献できる点です。大学のゼミで副リーダーを務め、プレゼン大会で優勝した経験があります。私の役割は、リーダーを補佐し、メンバーが最大限の力を発揮できる環境を整えることでした。具体的には、各メンバーの得意分野を考慮した役割分担を行い、進捗管理を徹底しました。作業が遅れているメンバーがいれば、一緒に原因を考え、サポートに入るなど、常にチーム全体が円滑に進むよう調整役を担いました。

その結果、チームの結束力を保ったまま効率的に準備を進められ、優勝を勝ち取ることができました。貴社でも、周囲に気を配り、チーム全体の生産性を高めるために献身的に行動したいです。

リーダーを支える「フォロワーシップ」と、チーム全体を俯瞰して調整する「マネジメント」の能力を同時にアピールできています。具体的なサポート内容が、仕事での再現性を感じさせます。

例文⑥「部活動のキャプテン」

私の強みは、メンバーに寄り添いながらチームをまとめられるところです。高校時代、サッカー部のキャプテンを務めました。私が目指したのは、一方的に指示を出すリーダーではなく、部員一人ひとりの声に耳を傾け、全員で同じ目標に向かうチームです。そのために、全部員との個人面談を定期的に実施し、練習メニューにも部員の意見を積極的に取り入れました。

結果、チームには強い団結力が生まれ、これまで超えられなかったベスト16の壁を破り、ベスト4という過去最高の成績を収めることができました。この経験から学んだ傾聴力と調整力を活かし、貴社でも多様な意見をまとめ、プロジェクトを成功に導きたいです。

キャプテンというリーダーの立場でありながら「支える」という視点を持っている点がユニークで、現代的なリーダー像(サーバント・リーダーシップ)と重なります。指示ではなく対話を重視する姿勢は、多くの企業で求められる能力です。

評価を下げかねないNG例文と改善のヒント

アピールの仕方を間違えると、強みが弱みとして捉えられてしまうこともあります。NG例文とその改善ポイントを確認しましょう。

NG例文①「主体性が見えない」

私の強みは、縁の下の力持ちとしてサポートする力があるところです。高校時代の文化祭で、私のクラスは焼肉バーガーを出店しました。買い出し担当として、チームで話し合い、安く食材を調達できる店を探しました。皆で協力して食材を仕入れた結果、文化祭当日は食材が切れることなく、無事に終えることができました。貴社に入社後も、陰ながらチームを支え、貢献したいです。

「チームで話し合った」「皆で協力した」という表現が多く、あなた自身が何をしたのかが見えません。「私が率先して近隣スーパーの価格調査を行い、最もコストを抑えられる仕入れルートを提案しました」のように、自分の具体的な行動と役割を明確にしましょう。

H3:NG例文②「貢献した成果が不明」

私の強みは、縁の下の力持ちとしてチームに貢献できることです。高校時代にサッカー部に所属し、ディフェンダーとして誰よりも多く走ることを信条としていました。ある試合で、相手に決定的なチャンスが生まれ、スライディングをすれば退場になる場面がありました。私はチームの勝利を信じ、ためらわずスライディングをして退場になりましたが、チームのために行動できたことに後悔はありません。

自己犠牲の精神は伝わりますが、その行動がどのような結果につながったのかが書かれていません。

「私のプレーで失点を防ぎ、その試合に勝利できたことで、チームは目標だった県大会出場を果たせました」のように、行動の結果として得られたチームの成果まで記述することが不可欠です。

「縁の下の力持ち」に関するQ&A

最後に「縁の下の力持ち」に関するよくある質問にお答えします。

Q.「縁の下の力持ち」に向いている仕事はありますか?

A.この強みは多くの職種で活かせますが、特に秘書や営業事務、人事、経理、総務といったバックオフィス系の仕事では高く評価されます。

また、システムの安定稼働を支えるITエンジニアや、お客様の課題解決をサポートするコンサルタント、カウンセラーなども適性があるでしょう。「誰かを支える」「組織の土台を作る」といった観点で仕事を探すのがおすすめです。

Q.リーダー経験があっても「縁の下の力持ち」をアピールできますか?

A.まったく問題ありません。近年注目されている「サーバント・リーダーシップ(奉仕型リーダー)」としてアピールするのがおすすめです。リーダーの立場からチームを支えた経験は、他の候補者との強力な差別化要素となります。

まとめ

「縁の下の力持ち」は、組織で働く上で非常に価値のある強みです。

自己PRでアピールする際は「受け身」や「指示待ち」と誤解されないよう、自ら課題を見つけて行動した主体性を具体的なエピソードで示しましょう。

今回紹介したコツや例文を参考に、あなたの魅力が最大限に伝わる自己PRを作成し、自信を持って選考に臨んでください。

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