【企業研究】株式会社AOI Proの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】株式会社AOI Proの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024年2月6日更新

はじめに

株式会社AOI Pro.は大手広告映像制作会社であり、テレビCM・携帯電話を中心とした各種コンテンツ、映画など映像作品の企画・演出・制作および関連商品の販売を行っています。

本社は東京都中央区銀座にあり、2017年には競合会社TYOの経営統合で「AOI TYO Holdings」となりました。

全体の売上高は年間約500億円を誇り、日本最大手・アジアトップレベルの大手映像制作会社企業です。

この記事ではAOI Proの企業研究に関する基礎知識や社風、選考対策などをご紹介します。

AOI Proに興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析を行いますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • AOI Proの仕事内容が気になる
  • AOI Proの就職難易度を知りたい
  • AOI Proの選考対策として何をすれば良いかわからない

参照ページ

事業紹介、受賞歴 | AOI Pro. Inc. (aoi-pro.com)

参照ページ

企業理念 | AOI Pro. Inc. (aoi-pro.com)

また、AOI Pro以外の業界については以下の記事で概観しているのでぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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この記事の結論

AOI Pro.の就職難易度と就職倍率はかなり高いです。

様々な大学から内定者が出ていますが、学歴フィルターによる選考は行われていないと言えます。

職種は制作部、企画演出部、グローバルビジネス部、エンタテイメントコンテンツプロデュース部、ビジネスプロデュース部など6種類です。

次の章からその各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

参照ページ

新卒募集要項・選考フロー・採用大学:AOI Pro.(アオイプロ)の内定・ES・面接を徹底解説!新卒採用・就活情報まとめ【就職難易度・早期選考】 | CM PRO

株式会社AOI Proについて

株式会社AOI Proについて

出典元 アオイプロ ロゴlogo_ogp.png (1200×630) (aoi-pro.com)

会社概要

AOI Pro.は広告映像制作が主な事業であり、アジアトップクラスの映像プロダクションです。

AOI TYO Holdingsのコンテンツプロデュース事業の中核を担い、年間1000本以上の映像制作を行なっています。

国内だけでなく海外事業も行っており、映像制作に必要なリソースをグループ内に完備しているのが特徴です。

海外ではテレビCM及び企業PR動画の企画・制作を中心とした映像制作をおこなっており、マレーシア、シンガポール、インドネシアや近隣諸国の案件も数多く受注しています。

またAOI Pro.が手がけたコンテンツは世界でも高く評価されており、カンヌ国際映画祭のパルムドール、カンヌライオンズのゴールド、スパイクスアジアのグランプリなどを受賞しました。

各事業別の売上規模

2021年度の事業別売り上げになります。

セグメント別業績① -コンテンツプロデュース事業(下のグラフ参照)

売上高は2020年比で増加しています。

これは広告会社からの案件受注の回復や、前年同四半期は新型コロナウイルスの影響による案件の延期・中止があったことが理由です。

セグメント利益については大きく増加しており、売上高の増加に加えコスト削減施策推進に伴う各種費用 の減少などが理由となります。

売上高は前年比較で185億8,600万円から221億4,100万円へ

セグメント利益は836億円から2,607億円へと増加しました。

セグメント別業績② -コミュニケーションデザイン事業(下のグラフ参照)

売上

セグメント利益

本年1月に5社を統合し株式会社xpdを設立、注力している直接取引において 受注額が増加しています。

  前年同四半期において延期・中止が顕著であったイベント事業も、オンライン の活用等で需要を戻しつつあり、増収増益しました。

売上高は前年比較で57億8,000万円から78億8,300万円へ

セグメント利益は-3,380億円から3,310億円へと増加しています。

売上セグメント利益
引用ページ

2021年12月期 決算説明会資料 140120210810482997.pdf (swcms.net)

各事業セグメントの解説

株式会社AOI Proの主な事業セグメントは以下の通りです。

  • AOI Pro.の事業内容

テレビCM、オンライン動画、サイネージ映像、プロモーション映像、動画、番組、ドラマ、ミュージックビデオ、ライブ、イベントの企画・演出・制作・キャスティング・プロダクションサービスを提供。

  • AOI Pro.の海外事業

海外事業も拡大を続けていて、特にアジア地域では現地子会社を持ち事業をさらに加速させています。

また欧米含め現地企業への出資をおこない、「映像」を軸としてグローバルに事業拡大中です。

参照ページ

事業紹介 | AOI Pro. Inc. (aoi-pro.com)

参照ページ

2024年】AOI Pro.(アオイプロ)を徹底企業研究!【事業・激務・理念・強み・就活・選考情報】 | CM PRO

AOI Proで働いている社員は?

平均勤続年数は?

AOI Pro.の平均勤続年数は男性8.3年、女性6.1年です。

一般企業の平均勤続年数が15年と言われているので、比較すると短いと言えます。しかし広告業界全体が勤続年数は短い傾向であり、原因としてキャリアアップで会社を離れる人も多いとされています。

平均年収は?

AOI Pro.の平均年収は702万円であり、去年の全国平均年収430万円より63.3%高い数値です。

 過去データの678万円(最低)から702万円(最高)の範囲で推移しました。

 この平均年収は賞与を含んだ金額となっています(一部例外を除く)。

参照ページ

【2023最新版】AOI Pro.の平均年収は702万円! | 年収マスター – 転職に役立つ年収データの分析サイト (nenshu-master.com)

平均残業時間は?

AOI Proの平均残業時間は約50時間とされており、一般企業の平均残業時間13.8時間と比較すれば多いと言えるでしょう。

参照ページ

AOI Pro.の会社評判・採用情報(転職・新卒就職) | キャリコネ 口コミ・評判の情報サイト (careerconnection.jp)

平均ボーナス額は?

有価証券報告書の賞与引当金によるとAOI Pro.の 平均年間賞与額は31万円でした。

この賞与額は前述の平均年収にも含まれています。

どんな文化なの?

AOI Pro.の企業理念は「AOI MAGIC! 映像に、魔法を。」です。

これには映像の可能性を信じて突き進むAOI Pro.の強い想いが表現されています。

「映像が、この世界に魔法をかける瞬間をひとつでも多く創り出したい。」という想いを持ち、日本国内だけでなく海外での事業展開も積極的に行っています。

また社風は若手が挑戦できる環境が揃っており、社員の意識が高く、挑戦的でエネルギッシュです。

経営層も比較的若く、広告制作ということで熱い思いと自信を持っている社員が多いと言えます。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

売上高

競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
AOI Pro.510億(ホールディングス全体)700万円3.8/5.0映像に魔法を
東北新社598億600万円3.7/5.0常に挑戦

変化に対応

電通クリエーティブ130億536万円4.0/5.0つくることで

超えていく

博報堂プロダクツ1020億円634万円4.0/5.0こしらえる

AOI Proの強みは高いクオリティーの作品を制作し続けていることです。

アジアトップクラスの映像制作会社として、CM総研のCM好感度調査ではプロダクション部門・プロデューサー部門6年連続1位に選ばれています。

また、映画・ドラマなどのエンタテイメント分野にも注力し実績を伸ばしていることも強みの1つです。

他にも挑戦的な経営が特徴で、積極的に情報発信するブログを開設したり、映像を学べるAOI Film Craft Lab.を運営したりと常に前進を続けています。

参照ページ

【2024年】大手映像制作会社の7社を徹底調査!ヒットCM制作総合ランキングまとめ!【広告制作会社・CM制作会社】 | CM PRO

GLOBAL BLOG|CM・広告など海外のクリエイティブニュース【AOI Pro.】 (aoi-globalblog.com)

AOI Film Craft Lab.の特徴・評判・コンテンツを徹底解説! | CM PRO

AOI Proの新卒募集要項について

AOI Proの職種(部門)は制作部、企画演出部、グローバルビジネス部、エンタテイメントコンテンツプロデュース部、ビジネスプロデュース部など6種類です。

新卒の配属先は、上記6部署のプロダクションマネージャーになります。

研修制度は充実しており、1年目・2年目・プロデューサー研修と多岐にわたっています。

福利厚生も各社会保険はもちろん諸手当の支給があり、特徴的なものでは(余暇の過ごし方提案として)映画鑑賞チケット代金が経費精算になることです。

各項目詳細
採用人数16名から20名
採用職種プロダクションマネージャー

プランナー、ディレクター

初任給250,000円

時間外45h、深夜10hのみなし残業手当69,000円を含んでいます

昇給年1回(1月)
賞与年2回(3月と9月)

求める人材

出典元 ID.86396|ぱくたそ (pakutaso.com)

AOI Proが求める人材について挙げておきます。

ポイントは5点あり、以下の人材が求められています。

  • 映像制作に興味を持っている方
  • チャレンジ精神旺盛で、自己成長意欲が高い方
  • コミュニケーション能力が高く、チームでの仕事が得意な方
  • クリエイティブな発想力を持ち、柔軟な発想ができる方
  • 英語力がある方

常に挑戦をする向上心の強い人を求めています。

例えば業界のことを全く知らなくても映像の世界に興味があって努力してゆける人。

チームでの業務を遂行するため、コミュニケーション能力が高くスムーズにやり取りが出来る人などが望ましいです。

AOI Proでは今後さらに海外業務に注力しているので、英語力のある人が対象になってきます。

新卒選考フロー

AOI Pro.(アオイプロ)の選考フローは

エントリーシート提出→一次面接→グループワーク→二次面接→三次面接→Webテスト→最終面接→人事面談となります。

また選考スケジュールは以下の通りです。

①5月中旬〜 プレエントリー

②6月中旬〜7月中旬 本エントリー

③8月より面接実施予定 面接(複数回)

④9月中旬 内定

  • AOI Pro.の新卒採用

AOI Pro.では2月から始まる早期選考と5月から始まる一般選考があります。

ちなみに一般採用の採用は非常に少ないです。

理由は早期選考で募集人数分の内定を出し、不足分を一般選考で採用するためであり、ぜひ早期選考に参加することをおすすめします。

参照ページ

AOI Pro.の選考情報で知っておくべき学歴と採用人数 | キャリアパーク[就活] (careerpark.jp)

①新卒エントリー

まず始めにAOI Proのホームページから「マイページ」を作成してプレエントリーをします。

これにより会社説明会の参加申し込みや6月中旬からの本エントリーの受付が可能になります。

エントリーがなければ就職活動ができないので注意してください。

②エントリーシート

本エントリーが始まると、マイページ内でエントリーシートを提出したり、ウェブの適性検査を受験したりと選考受付の段階に進みます。

エントリーシートの内容は職種によっても変わるようですが

「学生時代に頑張ったこと」

「TVCM制作会社とはどのような仕事をしているか」

などの設問に答える部分と、履歴書と同じ内容を書く部分があります。

(例)AOI Pro.プロダクションマネージャー職のエントリーシート

エントリーシートの設問は15問あり、以下は過去の設問データ例です。

設問の指定文字数設問内容
15文字「あなたをAOI Proに売り込むキャッチコピー」
30文字「部活やサークルについて」

「留学、海外との関わり」

「熱中している」または「面白いと思う」人、モノ、コト

「将来働いていく上で譲れない点・3つ」

50文字「熱い心で取り組んできたこと・3つ」
200文字「AOI Pro、映像業界への志望理由 各々」
300文字「最もチームワーク・行動力を発揮した時のエピソード」

「30歳の時の理想の社会人像」

※対策のポイント3点!としては

  1. 事前にしっかりと企業研究をしておくこと
  2. 自分の目標・夢を具体的な言葉で記入できること
  3. 企業理念「AOI MAGIC! 映像に、魔法を」を理解しておくこと

③課題について

AOI Pro.プロダクトマネージャー職の課題内容について

「あなたにとってワクワクする映像×〇〇とは?」15秒以内の映像または1枚のPDFで提出します。

エントリーシートと共に提出する課題ですので、自由な発想で制作すること。

④複数回の面接

面接は基本的には全部で3回ですが、職種によってはグループディスカッションと面接2回という場合もあるようです。

面接の雰囲気はとても話しやすくフランクで、学生の夢や目標に関することを中心に個性や魅力を少しでも多く見出すための質問が行われます。

こちらから質問が出来る時間もあるので、業界・企業・将来のことで志望度が伝わる質問を事前に考えておきましょう。

面接の対策も、基本はエントリーシートと同様で、企業研究をしっかりと・自分の目標と夢を具体的に・企業理念を理解することと言えます。

※過去の質問リスト

(個人のエピソードについて)

・自己紹介、自己PR、将来やりたいこと、大学で学んだこと、失敗経験など

(就活についての質問)

・業界志望、会社志望や職種の志望理由、今の大学を選んだ理由など

(業界についての質問)

・プロダクションマネージャーとプロデューサーの仕事について

・理想のプロデューサー像について、業界研究の方法

・競合他社と比較した会社の強み、今までで一番記憶に残ってる広告など

面接についての各情報を簡単な表にしてみました。

ただし過去のデータであり、これと同じ状態での面接になるとは限らないので、その部分はご了承ください。

面接回数面接形式質問内容
1次面接グループ面接

面接官2人(人事・現場社員各々1人)

対して学生側は2人

「学生時代に力をいれたこと」

「あなたの長所・短所」

「希望業界・職種について」

グループ

ワーク

テーマは「謎解き」や「CM企画」などを考えるワーク(役職に分けて実施)
2次面接

(グループワーク直後)

グループ面接

面接官3人(人事1人・現場社員2人)と学生2人

「キャリアや将来に関する質問」

「夢や目標についての質問」

3次面接個人面接

面接官3人(人事1人・現場社員2人)

1次、2次での質問の深掘り

職種によっては英語での質問有り

Webテスト内容は謎解きのようなWebテスト
最終面接個人面接

面接官3人(人事1人・役員2人)

いままでの総括となる質問

※かなり突っ込んだ内容

採用大学

AOI Pro.の募集要項に学歴や学部の特記事項はありません。

募集対象は学部・院生不問、文理不問であり募集学部・学科は全学部・全学科と書かれています。

【過去採用大学】

愛知県立芸術大学、青山学院大学、学習院大学、関西学院大学、関西外国語大学、関西大学、九州大学、京都造形芸術大学、倉敷芸術科学大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、玉川大学、多摩美術大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、帝京大学、東海大学、東京外国語大学、東京経済大学、東京芸術大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京女子大学、名古屋学芸大学、日本大学、フェリス女学院大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学ほか

ただし採用実績を見ると高学歴大学が多いので優秀な学生を採用する傾向が高いようですが、幅広く採用しているため学歴フィルター選考は行われていないと予想します。

就職偏差値・難易度

選考難易度 3.8/5.0

採用倍率 株式会社AOI Proの 採用倍率は 19.7 倍です。

AOI Proは採用大学・学部が不問の為、学歴フィルターは存在しないと言えます。

ただし選考での面接回数が多いことや採用人数が約30名と少ないことなど、選考は非常に厳しいものです。

上記新卒採用のフロー「④複数回面接」の項でも取り上げた面接対策をしっかりと行い、他の就活生をリードしていきましょう。

また就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

AOI Proはアジアトップクラスの知名度を誇り難易度も高い企業です。

対策としては企業、業界研究を入念におこなうこと、自分の将来像をしっかりと描いてから選考に臨むことをおすすめします。

面接はフランクですが、その受け答えでも熱い思いを伝えることで良い結果に進んでゆくでしょう。