サントリーホールディングスのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年2月4日更新
はじめに
この記事では、サントリーホールディングス(以下サントリー)へ就職したい就活生に向けて、エントリーシートの書き方やポイントについて分かりやすく詳しく解説していきます。エントリーシートの書き方が分からない、どうやって自分をアピールすればよいか不安に感じている方は多いでしょう。
アピール方法やポイントを踏まえ、実際の記載例を紹介しながらサントリーの内定につながるエントリーシートの書き方を分かりやすく紹介していきます。
サントリーが求める人物像や、選考の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていきますので、サントリーの内定を目指す方はぜひ最後までお付き合いください。
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サントリーホールディングスの概要
サントリーとは
初めに、サントリーとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
サントリーは、1899年創業者の鳥井信次郎が大阪の地で鳥井商店を開業しました。
ぶどう酒の製造販売を始めたところからその歴史が始まりました。
大阪に本社を構え、洋酒、ビール、清涼飲料水の製造販売を行う、日本を代表する飲料メーカーです。
アルコール飲料が代表的な事業ですが、食品、清涼飲料水、サプリメントや外食事業など幅広く展開することで、消費者の多様なニーズに応えています。
大手飲料飲料企業でもトップクラスの業績を誇り、同業他社にはない多方面への事業展開を行う安定した事業基盤を持っています。
社員約41,000名、日本、欧米諸国、アジアオセアニア地域にグループ会社270社を展開しています。
2009年4月1日より持株会社制に移行し、サントリーホールディングス株式会社を株式移転で設立しました。
サントリーの採用難易度
サントリーの採用選考は非常に難易度が高いとされています。
「2025年卒 旧帝大・早慶学生 就職先人気ランキング」で、サントリーは19位にランクインしています。
同業他社のキリンホールディングスは58位、アサヒビールは65位という結果からも明らかです。
採用大学は、早慶、東大が1位~3位を占めており、他にも京都大学をはじめとする旧帝大、一流私立大学からの応募も多く、選考はかなりハイレベルな戦いになることが容易に想像できるはずです。
また、採用人数に関して言えば、同業他社とほぼ同じ100名以上です。
業界トップクラスの人気企業なだけに、採用倍率が260倍と非常に高いです。
また、優秀な学生が多数エントリーしているため、難易度が必然的に高くなります。
サントリーの採用大学
サントリーの採用大学の実績は以下の通りですが、大阪に本社があることで、関西の大学が有利と思われる傾向があります。
ただ、中堅大学の内定も多いことから、学歴フィルターは無いと考えられます。
東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学、神戸大学、滋賀大学、大阪府立大学、福岡大学、金沢美術工芸大学、早稲田大学、慶応大学、東京理科大学、明治大学、法政大学、学習院大学、帝京大学、武蔵野美術大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学 |
採用実績のある大学を見ると旧帝大から関関同立・ジーマーチレベル、美大の他、比較的容易な大学レベルでの採用実績もありますが、人気の高い企業のため就活生も多く、採用難易度は高いことに間違いはないでしょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
サントリーが求める人材とは?
結論から言うと、「やってみなはれ」というサントリーの理念から、現状に甘んじることなく、新しいことや異分野へも積極的に挑戦する意欲のある人材を求めています。
失敗を恐れず広い視野を持ち、「オモロイ」を追及しながら成長しようとする強い意志を持った人材を求めているでしょう。
自ら行動できる人材が活躍できる企業だからです。
サントリーが大事にしていること・パーパスとの共感や、同じ方向に向かって共に成長していけるかどうかも非常に重要視されます。
そのため、サントリーの内定を目指している就活生は、参照ページからしっかり確認してください。
サントリー各社の採用方向性の違いは?
サントリーは、約270社のグループ会社がありますが、新卒採用における「求める人材」は全て同じです。
サントリーのOur Valuesの一つでもある「やってみなはれ精神」は、どのグループ会社でも最も重視されます。
サントリーが求める人材には欠かせないポイントでしょう。
さらに、『人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、「人間の生命(いのち)の輝き」をめざす。』という目的には 人や社会の輝きは「自然の輝きであり、自然を守ることでその恵みをモノづくりに活かすことができる」という強く深い意味が込められています。
そこに共感しつつ、会社とともに成長していく意志のある人材を求めています。
入社時の高度な知識やスキルは必須ではなく、先輩からのサポートや周囲の協力を得ながら知識やスキルを身につけることが可能です。
サントリーでは、複数の事業部ごとに採用を行っています。
ビジネス部門を中心に4部門に渡って採用を行い、一部併願も可能です。
2025年4月以降に大学または大学院を卒業予定の方を対象にしています。
学部や学科は問わずすべての職種において、日本も含めたグローバルの領域で勤務が可能なことが求められています。
また、各種社会保険、退職金制度、出産・育児サポート、介護サポート、従業員のお子さんを対象とした社長からの入学祝など、福利厚生が充実しています。
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、サントリーのホームページ内の「新卒採用募集要項」からもご確認いただけます。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
採用担当者がエントリーシートを見るポイントとしては、大きく3点が挙げられます。
「求める人物像とマッチしているか」「文章力や論理的思考力など基礎的な能力が備わっているか」「入社後に活躍が期待できる人材かどうか」です。
また、文章作成において誤字脱字がないという、基本的なことを押さえているかどうかも見られています。
就活生には社会人としての経験が無いため、エントリーシートの書き方や内容を踏まえて学生のポテンシャルを見極める必要があるでしょう。
エントリーシートを書く際に最も重要なポイントは、その企業で働きたいという強い気持ちを伝えることです。
同業他社が多数存在する中で、「なぜ他社ではなく、この企業で働きたいのか」という気持を文章に込め、採用担当者の心を動かし、「この学生と会ってみたい」と思わせる内容にしましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増し、読み手に対し自分が何を伝えたいのかがわかりやすくなります。
以下の順番を意識してください。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を理論的に明確に書く
- 理由を強調するためのエピソードなど具体的に書く
- 最後に再び結論を強調する
- 誤字・脱字をしない。最終チェックを念入りにする。
この方法で書くことで、何に焦点を当てて考えを述べているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:飲料・食品業界を志望する理由は2点あります。 理由:1点目は、身近で当たり前と思われる小さな存在が、人が生きていく上でなくてはならない「飲料・食品」という分野に携わることで自分の存在意義を感じ、やりがいにつなげていきたいからです。 具体例:私は学生時代、夏の部活の練習の時に軽い脱水症状になりました。 意識がもうろうとしそうになっていた私に、チームのメンバーが急いでペットボトルに入った水を持って来てくれたことで助けられました。 普通なら冷えた美味しい水を飲みたいと思う真夏でしたが、そのぬるま湯のような水でさえ、私の命を救ってくれたんだと今でもあの時のことを鮮明に覚えています。 結び:この小さな存在が人の命を助けることにつながるということを痛感し、人が生きるために必要なモノに関わりたいと思い、飲料・食品業界を志望しています。 理由:2点目は、飲料・食品に対するニーズは時代とともに変化しつつあり、新しいことに挑戦できる業界だと思ったからです。 具体例:コンビニでは常温のペットボトルが販売されています。 冷えたペットボトルではかばんの中に入れた時に水滴がついてしまうという顧客からの声と、身体を冷やしたくないというという顧客のニーズがあると新聞で知りました。 結び:現状の常識にとらわれることなく、新しいアイデアを出すことで商品化につなげていけるこの業界で、現場に対するアンテナを高く持ち、顧客満足にこだわった仕事ができると思い、飲料・食品業界を志望しています。 |
サントリーの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートが通過する大事なポイントの一つは、「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすることです。
サントリーであれば「やってみなはれ」や、その他バリューやビジョンを自分の考えと融合させるといいでしょう。
理論的に説明しながらサントリーの想いに共感していることを示せば、採用担当者の心を動かすことができます。
そうすれば通過する可能性は高くなるでしょう。
しかし、基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
また、企業理念への共感だけでは説得力に欠ける可能性があります。
サントリーなら、多種多様な商品の開発と事業展開で顧客のニーズに多角的に応えることができるという強みがあります。
その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできるでしょう。
大事なのは、数ある同業他社の中で「なぜサントリーなのか」を明確に理論的に説明することです。
参照ページ:グループ企業理念~わたしたちが大切にしていること~
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、就活生は社会人としての経験がありません。
そのため、エントリーシートの書き方や内容を踏まえて、学生のポテンシャルや総合的な能力を試すことは、採用選考における「第一関門」と捉えられるでしょう。
相当な労力を使ってエントリーシートの作成を行うため、企業への志望意欲を推し量るセクションでもあります。
文章の内容も評価対象となります。
それだけでなく、基本的な文章作成能力があるか、伝えたい内容に具体性があるか、理論的に文章を作成しているか、読み手の立場になって伝わる文章を作成しようとしているかなども見られるでしょう。
作成後は何度も読み返し不自然な点を修正するのはもちろん、読み手に伝えたい事が正確に伝わっているかどうか確認しましょう。
以下に対策をする上で必要な情報がまとめられているので、こちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
サントリーの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問を、出題数が多い2項目をピックアップし、職種ごとの記載例を紹介します。
また、2025年卒向けのサントリーのエントリーシートでの質問内容は、すべての募集職種において共通しています。
出題数の多い質問は以下の2項目です。
- あなたの強みを活かしてサントリーで成し遂げたいことを教えてください。
今のあなた自身を作り上げたエピソードを5つ(努力・熱中したこと、成功・失敗経験、ターニングポイントなど)
研究職については、サントリーの生産研究部門で具体的にやってみたい仕事とその理由を書いてください。(300文字)という質問項目があり、さらに具体的な回答が求められています。
具体的な質問項目は参照サイトから確認してください。
参照サイト:就活の教科書
エントリーシート
・あなたの強みを活かしてサントリーで成し遂げたいことを教えてください。
(300文字以下)
【ビジネス部門記載例】
私は【常に顧客視点でニーズを捉える強み】を活かして【人の多様な気持に寄り添った商品を提案したい】。 私は、消費者心理学を専攻するゼミで惣菜の商品の開発・プロモーションに挑戦した。その際、お客様の属性ごとにどんなことをしている人で何を求めるのかを考えあらゆる視点から考えた。 また、私達が展開した商品によってお客様の安らぎや笑顔、癒しなど、日常のあらゆる感情の支えになるのだということに強いやりがいを感じた。 このゼミの経験で培った顧客ニーズを把握する力と、あらゆる感情に寄り添うことをやりがいとし、営業活動により現場ファーストでお客様のニーズを的確に捉え、感情に寄り添える商品を提案したいと考えた。 この想いは、多様なジャンルの商品を展開する貴社でこそ成し得ると信じている。 |
ポイント:結論ファーストで展開していることで成し遂げたいことが明確に訴求されています。
そしてそれに対する具体的な経験をもとに理論が展開されており、読み手に対し説得力のある内容です。
サントリーの理念に沿った感情に寄り添ったサービスを提供したいという共感性も加わり、サントリーで何を成し遂げたいかが分かりやすくなっています。
【生産研究部門記載例】
私の強みは目標のために逆算して計画を立てる力である。 研究で年度末3月に学会で口頭発表する目標を掲げた際、「3月に発表するために2月末には発表第一原稿を考える。 つまり、1月中には発表データを揃える。 ということは12月までに大方の方針を定め必要実験をこなそう。」と細かい計画を立て、目論見通り達成できた。 貴社では、投げやりに「やってみなはれ」を唱えるのではなく、計画性を備えた目標を掲げて事業に携わりたい。 |
ポイント:サントリーが掲げるバリューで最も大切にされている「やってみなはれ」の根本的な重要性を、自分の視点で深く捉え訴求しています。
物事や言葉の原点を捉える理解力があり、それに沿った行動がとれる自主性を感じさせる文章です。
【事務機総合職記載例】
世界にハッピーを届けたい。貴社は美味しさだけでなく特茶など健康面でもハッピーを届けている。 私は幼少期C.C.レモンしか飲もうとせず、部活仲間とはビタミンウォーターを手に汗を流し、最近は特茶を飲み始めた。 これまで貴社製品が私の人生をハッピーにしてくれた経験から、次は私自身が美味しさと健康の面から大勢の人を笑顔にしていきたい。 まずは営業として“周りを巻き込む力”“ニーズを汲む力”を発揮し消費者ニーズを掴み、貴社製品とお客様の接点を1つでも多く増やしたい。 また、営業で培った経験を活かし“粘り強く努力する姿勢”で新商品の企画に携わり、飲料業界トップで躍進を続ける貴社の一員としてさらなるハッピーを届けたい。 |
ポイント:自分の実際の経験に、サントリーの商品をうまくからめているところに、サントリーの商品に対する愛着が感じられる内容となっています。
また、サントリーの商品とともに成長していく時間の経過を書き込むことで長く愛される新しい商品を次々と世に送り出し、人を笑顔にするサントリーに入社したいという想いが伝わります。
・今のあなた自身を作り上げたエピソードを5つ(努力・熱中したこと、成功・失敗経験、ターニングポイントなど)(各50文字以内)
【総合職(営業)記載例】
①当初何をしても一番だった私は小4で引っ越した。そこで何も勝てない男に出会い負けず嫌いの自分を知った。 ②中学野球の先生はシャイで繊細な私に向き合ってくれた。ここから自分を表出できる人間に成長した。 ③高校ハンド部で主将を務めた。チームがバラバラになることもあったが部員皆と向き合うことでまとめ上げた。 ④小1から9年間野球を続けた。毎日素振りをし練習着を手洗いした。「一度決めたらやり通すこと」が母の口癖だ。 ⑤気づけばいつも優秀な姉の背中を追っていた。 小中高では勉強を。大学では就活を。今後は良き結婚相手を。 |
ポイント:自身を作り上げていく過程において、人との関わりの大切さを実感していることが5つのエピソードの共通項であることがわかります。
仕事をする上でも人間関係を大切にし、たとえ自分と考えの違う人でも、その関わりの中に意味を見出そうとできる人だと伝わってきます。
【ビジネス部門記載例】
①中学3年:小中高と続けたサッカーで初めての挫折を経験。 この挫折経験が高校での下克上の糧となる。 ②高校3年:日本の大学受験に失敗し、カナダの大学へ進学。 カナダで私の“現在”を作る多くの人と出会う。 ③大学2年:コロナの影響により日本へ一時帰国。 父と密接に関わる時間が増え、多様な生き方を知る。 ④大学2年:自作のフリーペーパーを作成。 信頼する2人の仲間と、私の夢であった0→1を成し遂げる。 ⑤大学3年:長期インターンを開始。販促イベント立案や営業などを通し、組織で利益を生み出すことを経験した。 |
ポイント:挫折から学びを得る経験をしています。そのことから、失敗を恐れない人材を求めるサントリーにとって、求める人物像に近しい印象を与えています。
行動力もあり、挑戦する気持ちを常に持ち続けている点も、サントリーの採用基準に沿った人材であることがわかるでしょう。
【生産研究部門記載例】
①高校2年生から毎日欠かさず、日々の行動を見つめ直して自己分析を深めるために手書きで日記をつけている。 ②コロナ禍でのサッカー部の新歓活動で、前年度の8人よりも多くの新入生の獲得に挑戦し、見事20人入部させた。 ③学部時代に、通学時間を有効活用して何か成し遂げたいと考え、歴代の本屋大賞受賞作を全て読破した。 ④学部時代に、塾講師で大学受験の経験を活かし、ある年の担当クラス生徒5人全員を第一志望校合格へ導いた。 ⑤学部4年次に、1年でどんなに小さくても結果を出して学会で口頭発表することを目標とし、見事達成できた。 |
ポイント:常に目標を掲げ、それに向かって努力するだけでなく、どうやったらその目標を達成できるかを考え、行動に落とし込む強みが訴求されています。
「やってみなはれ」という言葉通り、新しいことを開拓できる人材だと伝わってくる内容です。
まとめ
この記事では、サントリーの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
サントリーは、125年の歴史を誇る日本を代表する飲料メーカーの中でも、多岐に渡る事業を展開しています。
そして国内のみならず、世界中に新しいサービスと幸せを提供しています。
このような背景を持つサントリーでは、『人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、「人間の生命(いのち)の輝き」をめざす。』という目的を掲げています。
これに共感し、「やってみなはれ精神」で熱意を持って新しいことに挑戦できる人材を求めています。
失敗を恐れず、行動することで、企業とともに成長していこうと努力する人が評価されるでしょう。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けましょう。
何よりもサントリーで働きたいという熱い気持ちのこもったエントリーシートを書いてください。
この記事が、サントリーの内定へと結びつけるための一助となることを願っています。