飲料業界のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年1月29日更新
はじめに
この記事では飲料業界への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特に飲料業界ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、飲料業界が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、飲料業界への内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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飲料業界の概要
初めに飲料業界はどんな業界なのかを簡単に紹介します。
飲料業界とは
飲料業界は飲料を製造販売する企業の総称です。
アルコールと乳酸菌飲料、牛乳を除いた、炭酸飲料やコーヒー、お茶、ミネラルウォーターをはじめとした商品の取扱いを行う他、特定健康保健用食品の製品の研究開発まで、飲料にまつわるありとあらゆる事柄を担っています。
国内外を問わず様々な場所に企業が設立されており、2023年の段階で市場規模は、約4兆5000円程度とされています。
市場規模が非常に安定している傾向にありますが、コロナ時期においては厳しい状態が続き、現在少しずつ回復の兆しを見せている現状です。
コロナ化が明け、高まる健康志向の時代の流れに乗って、売上が大幅に伸びている特定保健用食品「トクホ」や低カロリー飲料、野菜系飲料が現在は主流として各メーカーでこぞって製造販売が進められています。
また若年層を中心にエナジー系飲料もヒットしており、エナジー系飲料に関してはシェア争いが繰り広げられている状況です。
反面、同じ清涼飲料水でも種類によって差が広がっている状態で、炭酸飲料や缶コーヒーは減少傾向にあり、主流製品としては一歩退いています。
新商品の開発販売次第ではまた流れが変わる可能性もあるものの、今後は国内メーカーにおいても、海外圏、特にアジアを中心とする海外に目を向ける流れが加速している状況です。
また飲料業界には飲料水のみではなく酒類を取り扱うメーカーも多々あります。
酒類を取り扱う部署の場合は、日本酒、洋酒までありとあらゆるジャンルの酒類に対する知識が必要になる場面も出てくるでしょう。
部署としては大きく分けて4種類、営業、マーケティング、研究・開発、生産・製造が挙げられます。
研究開発に関しては専門分野、専門スキルが必要となりますので募集要項に専門学科の卒業生を求めている企業もあるでしょう。
飲料業界の採用難易度
飲料業界の採用難易度はそこまで高くはないとされています。
企業によっても異なりますが、四年制大学卒業または卒業見込みの学生を募集している起業もあれば、学歴不問、未経験者歓迎など制限がほとんど設けられていない企業も多いです。
ただし製品開発に携わる部門においては理系を募集している企業も多く、専門的な知識が必須となる場合も多々あります。
希望職種によっても採用難易度が大きく異なるため、就活希望企業の募集概要をよく読んだ上でエントリーしましょう。
ただし飲料業界が全体的に新卒採用の募集人数が安定傾向にありますので、しっかり対策をして臨めば採用率は高いでしょう。
飲料業界の採用大学
飲料業界、メーカーによっても採用大学はまったく異なります。
四年制大学卒業を募集要項としている企業もあれば、学歴不問のメーカーもありますので、企業の募集要項をよく確認しておきましょう。
学歴が良いに越したことはありませんが、学歴フィルターを設けておらず、その他の部分で採用判断を行う企業がほとんどです。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
参照ページ
飲料業界が求める人材とは?
飲料業界は現在変革の一途を辿っています。
国内メーカーにおいても諸外国に向けた製品開発・販売を積極的に行う企業が増えており、視野を広げて対応できる人材を求めている状況です。
世界に向かってチャレンジする精神と、より良い商品を提供する向上心を持つ人材が積極採用されており、新卒採用時にも熱意や情熱が求められるでしょう。
また体内に入る飲料水を利用するからこそ、安心して飲むことができる飲料を届けられるよう、誠実さ、安全性を追求する心構えが求められます。
残念ながら近年、食品偽装の問題がニュースで取り上げられるケースも増えているからこそ、お客様へ安心を届けるために、責任もって臨むべきです。
エントリーシートなどでは、責任感のある人物かどうか、信頼と安心を届けられる人材かどうかが問われる設問が多い他、諸外国に向けた視野を持っており、柔軟性や熱意、情熱があるかどうかなども問われることが多いでしょう。
企業によっても求める人材の人物像は異なりますので、就活先の企業の公式ホームページなどをチェックすることが大切です。
飲料業界は安心と信頼を届けられる人材を求めている
飲料業界は人々の身体に入る製品を製造販売するからこそ、安心して仕事を任せられる、信頼度の高い人材が求められています。
飲食を扱う職業ということを忘れず、最低限の清潔感を求める責任感を伝えられるよう、エントリーシート作成時には熱意を伝えられるようにアピールしましょう。
また企業によってはグローバルな視点が求められる他、製品開発に関する視野も必要となるため、所属する部署によっては特技などを盛り込むことも大切です。
これからの飲料メーカー社員にはグローバル感覚が求められると同時に、世界に向かってどんどんチャレンジしていく姿勢が不可欠となるため、言われたことだけしかできない人材よりも、必要に応じて自身で判断し行動できる人材が求められます。
所属部署によっては専門分野の知識、経験が必須となるため、募集概要をよく読んだうえで自身の目指す職種に自分が当てはまるかを確認しましょう。
新卒採用のエントリーシート作成時はその点も踏まえた上で作成してみてください。
飲料業界の各社の採用方向性の違いは?
飲料業界は売上推移の横ばい状態が続く飲料業界の現状を踏まえて、各メーカーでは別の分野への新規開拓へ乗り出す動きも多く見られているからこそ、広い視野を持った人材が求められています。
一時期は新卒採用よりも中途採用が積極的に行なわれていましたが、業績回復の兆しがある現在は、どの企業でも新卒採用を再開しはじめ、堅実な経営を行う所が増えています。
応募する職種によってや企業によっても異なりますが、学歴不問で未経験者歓迎の企業も増えていますので、採用倍率が高まっている企業も少なくありません。
新卒採用者の場合は人間性や将来性の部分、熱意や誠実さが特に重要視されるため、文章に書く際には自身の情熱や意志の強さをアピールできる部分を残すと好感をもたれやすいでしょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私がコンサルティング業界を志望する理由は2点ある。 理由:1点目は、周囲を巻き込みながら問題解決できる私の強みはコンサルティング業界で最大限に発揮されると考えるからです。 具体例:私はバイトリーダーとして塾の運営を行っている。運営においては、問題共有する場を設けたり、生徒との個人面談を担当することで諸問題を解決してきました。 結び:この強みを発揮できると考えコンサルティング業界を志望します。 理由:2点目は、幅広い業界に深く携わることにより様々なスキルを吸収し、成長したいと考えるからです。 具体例:現代ではコロナウイルスやIT、グローバル化により日々社会が激しく変化しています。その変化に適応し、活躍していくためには自身の能力を高めていくことが不可欠です。 コンサルティング業界では幅広い業界の企業をお客様とし、課題解決のための様々な戦略提案や、ニーズを満たすため日々インプットできる環境にあり、志望理由にマッチします。 結び:そのため、自身の成長できる環境があるという点からコンサルティング業界を志望します。 |
飲料業界の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えば飲料業界のエントリーシートであれば、誠実さや真面目さ、柔軟な考え方を持っている人材かどうかを判断すると共に、研究開発に携わる部署であれば専門的な知識を持っているかも問われるでしょう。
研究内容などに関して問われる設問もありますので、自身のゼミの研究内容や自信のある内容を発表してみてください。
エントリーシートには他にも、グローバルな視点で物事を考えられるかどうか、チャレンジ精神が旺盛かどうか、信頼のおける人物かどうかなど人柄をアピールできるエピソードを盛り込むことがおすすめです。
新卒採用の場合は特に経験則よりも熱意や情熱、人柄が判断されるケースが多く、積極的な人材が好まれます。
大事なのは飲料業界にも数ある代替企業がある中で、なぜその会社を選ぶのかを論理的に説明することです。
他企業との比較を丁寧に行い、それぞれの企業の違いや魅力を研究した上で就活に臨みましょう。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、就活生の”挑戦・価値創出の精神で未来を切り拓く人”、”誇りと使命感を胸に、鉄道事業の発展を通じて地域社会への貢献を志す人”、”社内外の人の繋がり・和を大切にする人”であるかを判断する設問が多いです。
文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は企業理念に沿った人材をアピールする文章が含まれているかどうか、自身で考えて行動できる人材かという点に注目しています。そのため、企業に提出する前に必ずこれらの部分を確認することを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:誠実さ、熱意、情熱、柔軟性)
(b) 企業理念に沿った人材かを測る設問(見られている点:安心と信頼をお客様に届けられるか)
(c) 将来の展望系(見られている点:誠実さ、熱意、情熱、柔軟性、自発性)
(d) 客観視(見られている点:自身の特性を把握し盛り込めているかどうか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
近鉄グループHDの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
飲料業界のエントリーシート
志望動機
- あなたが当社を志望した理由と、当社で挑戦してみたいことを記入してください。
- 今後新しく挑戦したいことがあれば教えてください。
【記載例】
・あなたが当社を志望した理由と、当社で挑戦してみたいことを記入してください。 私が貴社を志望する理由は、私の目標である「人々の日常に貢献し更なる喜びを与える」と貴社の事業内容が合致している為です。 私が他者に対して貢献していきたいと考えるきっかけは◯◯体験での経験です。日常の◯◯に対して感謝の言葉を頂く機会があり、他者からの感謝の気持ちを感じ感動しました。 私自身もこの喜びを他者と分かち合いたいと考えると共に、自身が他者に対してどのような形で貢献することができるか考え続けています。 御社では地域社会に貢献する人材を積極採用されていると知り、より多くの人と携わり自身ができることで人々の日常に貢献し、喜びを与えるきっかけを作りたいと考え、御社を志望しました。 ・今後新しく挑戦したいことがあれば教えてください。 現在私は○○を行い、自身の目標とする○○に向けて挑戦をしている最中です。始めて○○を試してみたものの、○○という結果に終わり思い描いていた状態とは異なる結果となりますが、試行錯誤した結果、○○を試して見たところ良い成果が得られました。 この経験を踏まえて今後は新しく○○にも挑戦したいと考えています。この○○という経験を経て、留まることなく前に進み続けながら、自身が目標として掲げる○○に向けて誠心誠意突き進みたいと考えています。 |
ポイント: こちらの文章では多くの飲料業界で求められる責任感のある人物をアピールできるように、経験を踏まえた文章を入れています。
企業の経営理念や求められる人材に合わせて内容を変えると、それぞれの企業で自分自身をアピールできるでしょう。
また設問によっては400文字~450文字程度の文字数制限を設けられている場合もあるため、文章作成時には注意が必要です。
文字数を誤って超えないように気を付けることはもちろんですが、短い文章でいかに伝えたいことをまとめるか、文章を要約する能力も問われます。
指定された文字数で伝えたい様子を全て詰め込めるように、日頃から文章構成力を鍛えておくといいでしょう。
記載する文字数が少ない分、誤字脱字などのチェックが細かく行われる傾向にあるため、作成後は必ず見直しを行い誤字脱字がないかも合わせて確認するクセをつけると安心です。
まとめ
この記事では、飲料業界の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
飲料業界では近年、国外に向けた取り組みも積極的に行なわれており、今後はグローバルな視野を持つ人材が積極的に採用される傾向にあるでしょう。
またベースとして信頼のできる人柄かどうか、誠実に仕事に取り組める人材かを判断される設問も多く、新卒採用の場合はとくに人間性や情熱などをチェックする企業が多いです。
飲料業界と一口に言えども様々な種類の飲料水があり、メーカーによっても販売している種類が異なります。
自身が望んでいる企業から内定をもらうためにも、企業が販売している製品についても理解を深めた上で、どのような製品を販売しているかまで企業研修することが大切です。
四年制大学を卒業、卒業見込みであることを条件にしている企業もあれば、学歴不問の企業も多いため、自身が受けたい企業の募集概要を事前にチェックした上でエントリーシート作成に臨みましょう。
この記事が、飲料業界の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。