キリンホールディングスのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年1月21日更新
はじめに
この記事ではキリンホールディングスへの就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にキリンホールディングスならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、キリンホールディングスが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、キリンホールディングスの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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キリンホールディングス株式会社の概要
初めにキリンホールディングス株式会社とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
キリンホールディングスとは
キリンホールディングスは、1907年(明治40年)に前身となるジャパン・ブルワリー・カンパニーよりビール事業を引き継ぎ、「麒麟麦酒株式会社」として設立されました。
その後、2007年7月より「キリンホールディングス」へと商号変更となっています。
178のグループ企業に約30,538名の社員を擁し、独自の強みである「発酵&バイオテクノロジー」の技術を元に、「食・医・ヘルスサイエンス」の領域で事業を展開しています。
代表的な企業は、酒類の製造・販売を行う「キリンビール株式会社」、清涼飲料の製造・販売を行う「キリンビバレッジ株式会社」、医薬品原料や健康食品の製造・販売などを行う「協和発酵バイオ株式会社」などがあります。
引用ページ
キリンホールディングスの採用難易度
キリンホールディングスの採用難易度は比較的高いとされています。
「【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング」によると、文系では偏差値62(Sランク)、理系では偏差値65(Aランク)に位置付けされています。
同業他社であるサントリー(文系:63、理系65)、アサヒ(文系:61、理系65)と、偏差値に大きな差はみられず、大手飲料企業は全体的に就職難易度が高いということが考えられます。
また、「入社が難しい有名企業ランキング」でも、アサヒビール91位、キリン101位、アサヒ飲料192位とランクインしていることからもハードルが高いことがわかります。
引用ページ
「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン
キリンホールディングスの採用大学
キリンホールディングスの採用大学ランキングより、以下のような採用実績があります。
難関大学以上の採用実績がランキングの上位を占めていますが、他の大学でも採用実績があると考えられます。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
<大学> 早稲田大学、慶應義塾大学、大阪大学、関西学院大学、東京大学、京都大学、同志社大学、東北大学、筑波大学、広島大学、法政大学 |
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法
引用ページ
キリンホールディングスが求める人材とは?
キリンホールディングスでは、「熱意・誠意・多様性」を共通の価値観として、リーダーシップを発揮し、成長・発展し続けられる人が求められています。
強い志と主体性を持ち、それぞれが新たな価値創造に挑み、世の中へ確かな価値を提供すべく行動することがキリンの原動力であるとされています。
この点は念頭に置いておきましょう。
それぞれ具体的に求められるものは以下になります。
「熱意」
- 自由な発想で、進んで新しい価値をお客様・社会に提案することへの我々の熱い意志
- 会社やブランドに誇りを持ち、目標をやり切る熱い気持ち
「誠意」
- ステークホルダーの皆さまのおかげでキリングループは存在しているということへの感謝と謙虚な気持ちで確かな価値を提供し、ステークホルダーに貢献するという誠実さ
「多様性」
- 個々の価値観や視点の違いを認め合い、尊重する気持ち
- 社内外を問わない 建設的な議論により、「違い」が世界を変える力、より良い方法を生み出す力に変わるという信念
「自律した個であること」
- 社員のコミットメント(約束)として、「自律した個」として会社のパートナーとして貢献することが求められます。
また、会社は、その「自律した個」を尊重し、成長を支援することをコミットメントとしています。
- 自律した多様な人財がひたむきに挑戦を重ねることで発展してきたことからも個が成長意欲を持ち取り組むこと、また仕事を通じて成長実感を得られるよう環境の提供には力を入れています
上記は一部になりますが、キリンホールディングスではあらゆるところで下記のワードが使用されていますので、エントリーシート作成の際のキーワードとして参考にしてみてください。
- 主体的
- 自律した個
- シーダーシップ
- 多様性
- 価値観の違いを認める/力に変える
- 専門性を身につける
- 新しい価値の創造/提供
- 環境変化に対応
- 真摯に向き合える
引用ページ
キリンホールディングス各社の採用方向性の違いは?
キリンホールディングスは、コースごとの募集を行っており、希望コースによって配属の事業会社が異なります。
グループ共通の価値観として、「熱意・誠意・多様性」に共感し、リーダーシップを発揮して、成長・発展し続けられる人が求められています。
いくつもの事業や多様な従業員で構成されている同社ですが、想いと価値観は共通のものとして存在するようです。
また、共通事項に加え、技術系コースでは、知識や技術力も問われる場面もあるようです。
エントリーシートにて、研究内容を記載する課題もありました。
研究内容はそれぞれですので、内容を分かりやすく伝えることや研究内容にコツコツ真摯に向き合える姿勢を伝えることを大切にしてみてください。
希望コースの職種の仕事をどれだけイメージできているか。
共通事項はしっかりと抑えた上で、自身の強みや想いをどのように現場で活かせるかをしっかりとアピールできるよう、職種理解を深めてみましょう。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が応募者の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、応募者がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
特に、キリンホールディングスでは、自社の価値観に共感した上で、能力を発揮できるか、その意欲があるかをチェックされます。
また、応募者がその企業で働くイメージをどれだけ持てているかも重要なポイントです。
入社後の仕事に取り組む自分をより具体的にイメージできていれば、採用担当者に企業や職種を理解していることをアピールでき、入社後の活躍イメージもしてもらいやすくなります。
「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点は必ず明確に示すようにしましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が飲料業界を志望する理由は2点あります。 理由:1点目は、飲料を通じて人々によろこびや豊かさを提供していきたいと思ったからです。 具体例:飲料には喉や身体を潤すだけでなく、多様な商品の中から選ぶ楽しみや、「のむ」ことを通じて形成できるコミュニティがあることを体感しました。 「食」を味わうこと以上に、一人でぼーっとしながらコーヒーを飲む時間、友人と談笑しながら食べる時間そのものを大切に考えています。 この時間は自分に安らぎやこころの豊かさを与えてくれます。 その中でも飲料を選んだ理由は、食事に比べ「のむ」という時間は、比較的手軽に人と共有がしやすいからです。 「お茶飲もう」や「呑みに行こう」という会話は自然と生まれやすく、少しの休憩でもコーヒー片手に時間を共有できたり、お酒の場を通じて、新たなコミュニティが形成されたりすることも珍しくありません。 結び:そのため、「のむ」という行為を通じて、人々に安らぎや新たな価値を提供していけると思い志望いたしました。 理由:2点目は、商品を通じて世の中の変化や動向を知ることができるからです。 具体例:寒い季節になると、いつの間にか商品がコールドからホットへと変わり、ココアやスープなど冬を感じる商品が並び始めます。 季節や地域によって条件が異なる中で、私たちが求めるものをすぐ手に取れる当たり前に感動を覚えたことがあります。 結び:世の中の動向や嗜好を敏感かつしっかりと読み解く力を身につけ、消費者が求める商品を提供することで社会に貢献していきたいと思い志望いたしました。 |
ポイント:上記は飲料業界に共通して言えることもありますが、キリンホールディングスのコーポレートスローガンやCSVパーパスなどと関連づけて作成しています。
キリンホールディングスの価値観やカルチャーを文章に取り入れれる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」「この会社でどのようなビジョンを描いているか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
基本理念や求める人材を念頭におき、さらに職種に応じて下記のような点も留意してみてください。
日々、その現場で仕事をしているイメージをしながら書くとより良いものになります。
事務系コースでは、「相手の視点で物事を考えられる」、「分析力がある」といったことも取り入れてみると良いでしょう。
営業やマーケティング、管理部門の仕事は、人が何を求めるかを読み取り提案していくことで、より良い仕事を行うことができます。
技術系コースでは、「根気強く物事をやり遂げる力」、「探究心や物事を突き詰める力」が伝わるようなエピソードも取り入れてみると良いでしょう。
研究や技術職は、すぐに結果が出るものではありません。キリンホールディングスでは、創業時より長くコツコツと酵母と向き合ってきたことで、細胞の培養技術へ発展させ医薬品事業へと繋げてきた歴史があります。
地道な努力と根気強さ、探究心がなければやり遂げることは難しいでしょう。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップ、物事に向き合う姿勢など)
(c) 未来目標系(見られている点:仕事観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:企業の価値観とマッチするか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
キリンホールディングスの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
事務系職種のエントリーシート
・周囲を巻き込みながらリーダーシップを発揮して、成果を残した経験について具体的に教えてください。(500字以内)
【記載例】
大学生活でのリーダーシップ経験として、コロナ禍で活動に制約のある中、成果を上げた事例を紹介します。 私は、学生時代のほとんどをコロナ禍で過ごしたため、人の集まるイベント開催が難しく、友人との交流機会も制限されていました。 徐々に制限が緩和される中で、感染対策を講じて開催するイベントを目にし、開催を待つのではなく、自分たちが主催者となって開催しようと思い、友人たちに声を掛け、実行委員会を立ち上げ、学生交流イベントを開催することができました。 イベントの開催には多くの課題がありました。 開催の実現に向け、メンバーで意見を出し合い、チーム全体で協力しながら目標に向け取り組みました。 チームで円滑に進めていけるよう、個々の強みやアイディアを引き出し、生かせるようメンバーとの密なコミュニケーションを計りました。 また、個々によって異なる意見を尊重し、多様な視点を取り入れ課題解決に一丸となって取り組みました。 最終的には、イベントを開催することができました。 この経験を通じて、課題解決する力や提案力、目標に向かってチャレンジする力が身につきました。 |
・大学入学以降、あなたが最も本気になって取り組んだエピソードを教えてください(300文字以下)
【記載例】
私が学生時代に最も本気になって取り組んだことは、アルバイト先である個別指導塾での「定期テストの点数UP」です。 まず、これまでのテスト結果を分析し、課題の把握に努めました。 その後、苦手分野の基礎固めに重点を置き、繰り返し基礎問題の演習を行いました。 その結果、解ける問題が増え、分野に対する苦手意識が軽減しました。 次に、生徒のモチベーション維持や向上が課題の1つでした。 明確な目標がなくても、問題が解けることのよろこびや達成感を原動力にできるよう、越えられそうな目標を設定し、達成に向けサポートを行いました。 その結果、成績や学習意欲の向上がみられ、積極的に自習にも取り組むようになりました。 |
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できます。
また、時系列に順序だてて、取り組みとその結果を表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。
エントリーシートが通過し、面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置き展開するようにしましょう。
・あなたならではの強みはなんですか。一つだけ教えてください。(10字以内)
【記載例】
|
上記は、口コミにて実際にエントリーシートで実際に学生が解答したとされるものです。
いずれも、キリンホールディングスが求めるものとマッチしています。
例えば、「柔軟な課題解決能力」とは、記載されていませんが、「世の中の変化にもしなやかに対応できる」や「社会課題の解決に取り組む」といったことは会社の姿勢としても公表されておりますので、この点に特にマッチした人材であるとイメージがしやすいです。
10字という少ない文字数の中で、いかに自身をアピールできるか。端的にまとめ、相手を惹きつけるキャッチーなフレーズを作ることも、商品をより多くの人に提供していく上で、活かせる力にもなります。
研究系職種のエントリーシート
・現在の研究内容を教えてください。また、そのテーマであなたが取り組んでいること、卒業までの目標を教えてください(300字以内)
【記載例】
|
ポイント:この研究を通じて何を叶えたいのか。豊かさや便利さの提供や課題解決など、どのように何に寄与するのか。
できれば社会に貢献するというところに繋げられるのが良い。
なぜ、この内容を研究しようと思ったかきっかけなども思い起こしておくと、エントリーシートや面接で活かすことができるでしょう。
社会への価値の提供は、キリンホールディングスが掲げているものの一つです。
「食・医・ヘルスサイエンス」と幅広い事業を展開しているので、
- どの領域と繋がるか
- 入社後、その知識や技術がどんなことに活かせるか、活かしてみたいと考えているか
といったことも合わせて考えておくと、自己PRにも使えます。
・学部時代の研究テーマをご入力ください。
【記載例】
・〇〇における〇〇の解明 ・〇〇がもたらす〇〇 |
ポイント:研究テーマのみの場合と具体的に研究内容を書く場合もありますが、どちらも相手に伝わりやすいように書くことを心がけましょう。
研究職に関しては、知識を持った専門の方が選考を行うことも多いですが、それぞれ研究していることは異なりますので、なるべくわかりやすく要点をしっかりと伝えられる文章構成にしましょう。
引用ページ
まとめ
この記事では、キリンホールディングスの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
キリンホールディングスは、祖業であるビール事業で培った技術をコアとし、医療やヘルスサイエンス事業でも成長を遂げてきています。
競合の多い飲料業界の中でも、トップクラスの売上を誇り、また、「食と健康の新たなよろこび」を世の中へ提供していくべく、日々挑戦を繰り返しています。
このような背景を持つキリンホールディングスでは、「熱意・誠意・多様性」を共通の価値観として、この精神に共感できる人材を求めています。
感謝の気持ちや強い志を持ち、主体的に、周りを巻き込んで挑戦し続ける姿勢を重視しています。
また、「酒類メーカーとして責任」として、アルコール摂取によるリスクを減らし、人々が「健康」で、人と人とが繋がる「コミュニティ」によって社会に前向きな力を作り、持続可能な「環境」を次世代へと繋いでいけるよう企業活動に取り組んでいます。
社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材も評価されます。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、キリンホールディングスの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。