ビズリーチのES(エントリーシート)の対策法を徹底解説

ビズリーチのES(エントリーシート)の対策法を徹底解説

2023年12月28日更新

はじめに

この記事では株式会社ビズリーチ(以下ビズリーチ)への就職を目指しているものの、エントリーシート(以下ES)のライティングに不安を感じている方へ向けて、ESの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

特にビズリーチならではのESでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、ビズリーチが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、ビズリーチの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。

ビズリーチの概要

ビズリーチ

初めにビズリーチとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

ビズリーチとは

ビズリーチは、2007年に設立されたベンチャー企業です。『「キャリアインフラ」になる』をビジョンに、「キャリアに、選択肢と可能性を」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。Visionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担っています。

2020年2月にグループ経営体制に移行し、ホールディングカンパニーとなるビジョナル株式会社を新設。株式会社ビズリーチは、ビジョナル株式会社の傘下に加わり、完全子会社化。ビジョナルグループとしての位置付けになりました。

インターネットを活用したサービス事業を行い、東京に3拠点、名古屋、大阪、広島、福岡にも拠点がある。

2009年4月、ハイクラス転職サイト「ビズリーチ」を日本初の求職者課金型転職サイトとして開設。2010年8月にタイムセールサイト「LUXA(ルクサ)」を開設し、10月より事業部を分社化する形で独立、株式会社ルクサを設立しました。2015年5月に求人領域に特化した検索サービス「スタンバイ」を公開、2016年には人材活用プラットフォームとなる「HRMOS(ハーモス)」をリリースし、企業の業務効率化のシステムを開始しました。また、同年にOB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」をリリース、大学生に向けたサービスをリリースしました。

ビズリーチの採用難易度

ビズリーチの採用難易度は高いとされています。

ビズリーチの採用倍率は、東洋経済オンラインの「内定の競争倍率が高い会社ランキングTOP100」「学生2万5000人が選んだ就職人気ランキング」のいずれにも属していないことから、採用倍率はそこまで高くないことが予想されます。

しかし、ビズリーチが属する「情報・通信業」を東洋経済オンラインの「業種別・入社難易度ランキング」で調べてみると、スコアが59.8となっており、32位の内の7位になっていることから、比較的高い就職難易度であることが見て取れます。



ビズリーチの採用大学

ビズリーチの採用大学の実績が見つかりませんでした。

しかし、社員インタビューを確認すると、早稲田大学や大阪大学、武蔵野美術大学出身の社員の方が見受けられました。企業からの公式なデータがないので、確認できた大学のみ掲載します。

 

<大学院>

サセックス大学、中央大学

<大学>

大阪大学、九州大学、首都大学東京、京都大学、東京大学、名古屋大学、宮城大学、早稲田大学、慶應義塾大学、武蔵野美術大学、立教大学、上智大学、青山学院大学、

 

採用実績のある大学を見ると最低でもマーチレベルの大学となっており、最難関大学と呼ばれる偏差値の高い大学の出身者ばかりで選考難易度は高いです。

しかし、プロダクト職に関しては技術が求められるので、必ずしも偏差値に限った話ではないと予想されます。また、インタビューから見つけられた大学名のみなので、実際はもっと採用大学があるかもしれません。

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

【徹底解説】学歴フィルターはどこから?実態(エピソード)と突破方法

ビズリーチが求める人材とは?

結論から言うと、ビズリーチの「Visional Way」と呼ばれる、ミッション・バリューに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。ミッションやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。

 

また、面接では力を入れたことや将来やりたいことなどを深掘りされることから、目的意識や目標達成能力などを重視しているように考えられます。また、採用ページにはメッセージとして「一度きりの人生、歴史に残る仕事をしよう。世の中の革新を支えるために、学び続け、変わり続けよう。 その先にはきっと、まだ見ぬ新しい景色が広がっている。私たちは、その「可能性」を一緒に楽しむ仲間を探しています。」と発信されていることから、主体性のある人材が求められているとも考えられます。

 

参照ページ:VISIONAL|Visionalについて

ビズリーチの採用の方向性は?

ビズリーチは、新卒採用において明確な採用の方向性を発信していません。

しかし、社員インタビューを確認すると、「どんな人が多いですか?」という質問に対して、下記のように回答しています。

 

良い意味で、「Visionalらしさ」が決まりきっていない会社。単純にこういう人が多いということはなく、多様な考え方や経験を持った人がこの会社には在籍していますし、それがVisionalの良さでもあると思います。

じゃあその中でも何が共通しているか、でいくと「前向きな人」が多いこと。自分自身がどんなことを実現したいのか、世の中にどんな価値を提供したいのか、どうしたら今よりもより良くできるのか、という想いを一人一人が持っている。

ダイナミックに変化し続ける会社なので、一人一人のベクトルが後ろ向きではなく前向きであって欲しいな、という思いを込めて採用活動をしているので、結果としてそういった方たちが集まってきてくれているのは嬉しくもあります。

 

インタビュー記事からの内容なので、明確に採用ページなどに「前向きな人」という記載があるわけではありません。しかし、グループミッションとして「新しい可能性を、次々と。」を掲げていることから、変化に対して前向きな人を採用したいという意向があるように感じます。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

エントリーシートでは、企業が応募者の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

企業は、応募者がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

また、応募者がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

 

社員の方のインタビュー記事に、「なぜビズリーチを志望したのか」が語られている文章がありましたので2つご紹介いたします。

いろいろな方とお話しするなかで、ビズリーチには、高い技術力を持つエンジニアが集まっているだけでなく、常に「本当に価値のあるものを作ることができているのか?」と自問しながら、徹底的にコトに向かう姿勢を大切にしている人が多いことを知り、とても惹かれました。

引用:自分のためでなく、誰かのために。「お人好し」の僕がビズリーチで働く理由。

 

マイナスな労働観を持つ人が世の中に多いことに対し課題感を持っていたため、人事領域を中心に就職活動をしていました。そんな中、既存のやり方ではなく新しいプラットフォームを社会に浸透させ労働市場を変革させていくVisionalの方向性に共感しました。

引用:社員インタビュー(ビジネス職)|新卒採用|Visional

 

これらのインタビュー記事のように、なぜビズリーチを志望したのかを明確に説明できるようにしましょう。自己分析の結果見えてきた自分のやりたいこと、その上でビズリーチがなぜやりたいことと一致するのかを考えましょう。

選考を通過しやすいESの書き方

ESは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

 

 

  • まず結論を提示する
  • 結論に至った理由を書く
  • 理由を強調するために具体例を用いる
  • 最後に再び結論を強調する

 

 

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

以下の例文を参考にしてください。

 

結論:私がHR業界を志望する理由は2点ある。

理由:1点目は、人材業界にいるからこそ、人にあった仕事を提案できるからだ。

具体例:私はバイトリーダーとして塾の運営を行っている。運営においては、バイトの面接を行うこともある。学歴がよくても、その人の適性が教育に合わないことなどもあり、合否判断を行う。

結び:この強みを発揮できると考え人材業界を志望する。

理由:2点目は、幅広い業界に深く携わることにより様々なスキルを吸収し、成長したいと考えるからだ。

具体例:現代ではコロナウイルスやIT、グローバル化により日々社会が激しく変化している。その変化に適応し、活躍していくためには自身の能力を高めていくことが不可欠だ。人材業界ではこのような変化にアンテナを貼り、時勢を読み取った上で転職希望者に、提案とアドバイスを行なっていく。これは志望理由にマッチする。

結び:そのため、自身の成長できる環境があるという点から人材業界を志望する。

 

ビズリーチの価値観やカルチャーを文章に取り入れれる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。例えばビズリーチであれば「新しい可能性を、次々と。」であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。

もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。例えばビズリーチは特に「HR Tech」に特化したベンチャー企業と評価されています。その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできます。

大事なのは数ある人材会社や代替可能業界がある中で、なぜ「ビズリーチ」を選ぶのかを論理的に説明することです。

 

参照サイト:Visional Way – Visional

 

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

 

過去のESの質問内容と記載例

ビズリーチの選考においてESで問われたことがある質問と記載例を紹介します。年度によって変わる可能性はあるので、ご自身の中でどんな質問が来ても答えられるような準備は行ってください。

エントリーシート

 

大学時代の取り組み

大学時代に頑張ったことを教えてください。

 

【記載例】

 

私は、所属している国際協力学生団体の副代表として、タイ絵本プロジェクトを主導しました。国際協力に取り組んだ背景には、まず世界の現状を自らの目で見たいという思いがありました。また、人々の役に立つ活動に従事したいという願望も原動力となりました。

団体の理念に基づき、1年生の時に参加したスタディーツアーでタイのスラム地域に赴き、現地のニーズを調査しました。その結果、スラムとはいえ、物資不足ではなく、むしろ幼児教育において創造性を育む課題が存在していることが明らかになりました。

札幌に戻った後、自分たちにできる貢献を考え、製本会社や図書館、学校などから絵本の寄付を募りました。その結果、約200冊の絵本を集め、今年の3月に再びタイを訪れ、これらの絵本を現地の教育機関に届けました。

現在は、現地のNPOと協力しながら、絵本を活用した幼児教育に対する理解を深めるイベントの計画に取り組んでいます。

引用:ビズリーチの本選考ES(エントリーシート)一覧【就活会議】

 

ポイント:結論ファーストで記載し、その結論の元になった自分の当時の考えややりたいことを順を追って説明しています。これにより、頑張ったことの理由が明確になり、自分の目標達成に向けての努力などを伝えることができています。また、その経験を生かし、今は何をしているかを伝えることで、そのいっときで終わるわけではなく、その後も目標に向けて努力しているのが伝わります。

過去の取り組み

これまでの人生で熱量高く取り組んだことを3つ教えてください。

 

【記載例】

 

①高校時代:サッカー部での活動

②高校(浪人)時代:大学受験の勉強

③大学時代:ラグビー部での活動

 

ポイント:わかりやすいように箇条書きで記載しましょう。

取り組んだことの深掘り

・自己PR(何かご自身でやり遂げた経験を具体的にご記入ください)(400字)

 

【記載例】

 

大学のラグビー部でチームが勝つために、以前から行われていたルールテストの改革に取り組みました。

テストは部員のルール理解を深めるための取り組みだったはずでしたが、毎回多くの不合格者がいる状況で形骸化していました。私は不合格者が罰金を払うだけで済む仕組みに問題があると考え、「ルール理解には自ら勉強することが必要である」と、お金ではなく勉強してノートを提出してもらう制度へ変更しました。

制度の変更後、初めは勉強が面倒だとノートを提出しない者もいました。それでも、勝敗に直結するルールの理解がチームに必要であると、諦めずに不合格者へ勉強を促し続けた結果、全員がノートを提出するようになり、不合格者の8割減少に繋がりました。

また、試合でのファール数も減少し全国大会進出につながりました。この経験を通して、チームに必要なことをやり抜くため他者に働きかける力が身を身につけることができました。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで自分の取り組みを伝えた点は評価できます。また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。しかし上記の文章では「ファール数の減少」の成果が必ずしも全国大会出場に繋がった直接的な根拠とはならないので、エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置きましょう。

まとめ

この記事では、ビズリーチの会社概要やエントリーシート(ES)の書き方について解説しました。

ビズリーチは勢いのあるHR Tech企業の一つで、ハイクラス転職を定着させた企業でもあります。

ビズリーチでは、「新しい可能性を、次々と。」をミッションとして掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。

特に、ビズリーチではミッション達成のバリューに「価値あることを、正しくやろう」「変わり続けるために、学び続ける」「お客様の本質的課題解決」「その行動で、ブレイクスルー」「事業づくりは、仲間づくり」を掲げており、前向きな姿勢が高く評価されています。。

ESを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、ビズリーチの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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