【企業研究】AGCの就職難易度や選考対策、採用大学などを徹底解説

【企業研究】AGCの就職難易度や選考対策、採用大学などを徹底解説

2023年10月28日更新

はじめに

AGC(旧・旭硝子株式会社)は、創業以来、日本国内外で産業界のトップランナーとしてガラスだけではなく、建築・自動車・エレクトロニクス・化学・医療など多岐にわたる領域で革新的な製品やソリューションを提供し、グローバルな市場で高い評価を受けながら事業を展開しています。

 

AGCの優れた企業価値と成長戦略から、多くの学生がAGCで働きたいという願望を持っている企業の一つでは無いでしょうか?

 

この記事では、AGCへ就職を希望するにあたって、就職難易度や採用大学、選考対策などについて詳しく解説します。AGCへの入社を熱望して、キャリア形成を目指す人たちにとって、有益な情報になると確信しています。

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ガラス業界とは?

ガラス業界には、窓ガラスやガラス戸などの建築用から自動車用、食器用ガラス、ボトルなどの容器用ガラスから、レンズや光学機器などの光学ガラス、液晶パネルやディスプレイなどの電子デバイス用ガラスまで様々な種類があります。

 

それ以外にも、耐熱性や耐衝撃性に優れた強化ガラスや断熱性や遮音性に優れたガラス、UVカット効果のあるガラスなど、用途や状況に応じた特性を持つガラスが製造されています。

 

つまりガラスは、我々の日常生活の中で必要不可欠な製品を製造する重要な産業の一つであると言えます。

 

そのガラス業界の中にあってAGCは、ガラス業界でのリーダーシップと革新的なアプローチにより、さまざまな産業のニーズに応えています。また、AGCはガラスだけではなく、電子、化学品、セラミックスなど多様な素材で世の中にソリューションを提供するグローバルに活躍する素材メーカーなのです。

AGCの事業内容について

AGCは100年以上にわたる技術革新の歴史の中で培った世界トップレベルの技術を強みに、「ガラス」「電子」「化学品」「セラミックス」の事業領域で新たな価値創造に挑戦しています。

 

皆さんが今触れているスマホのタッチパネルに、パソコンの中の電子部材に、スーパーで買う野菜の農薬に、日々排出されるゴミの焼却炉に。B to Bを生業にしているため、なかなか目にする機会はありませんが、実は皆さんの身の回りで幅広く活躍しています。

 

しかし、最近では軽やかな音楽に合わせて自社の事業内容を説明しているTVコマーシャルが頻繁に流れていますので、AGCの名前と事業内容が我々の意識に浸透して来ているのでは無いでしょうか?

AGCの社風は?

AGCの社風は、少数精鋭で若いうちからでも活躍できることです。

AGCの創業の精神である「易きになじまず難きにつく」が根付いており、若手社員でも裁量を持ち、グローバルに幅広く活躍をしているのです。

 

特徴のひとつに「風通しの良さ」があります。

例えば役職にかかわらず、相手がたとえ社長であっても「さん」づけで呼ぶのが伝統となっており、上下左右の人間関係が近く、親しみやすい組織になっています。

 

また、若い時期から責任ある仕事を任せていくのも特徴のひとつです。

入社2年目から海外駐在にしたり、新しくできる海外子会社の立ち上げを担当させるなど、幅広い経験をすることが出来ます。

 

さらに、女性だけではなく、LGBTQの方、障がいがある方、外国籍の方など、多様な人財が活躍できるように「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」という要素も大切にしながら、世界中のAGCで働く社員がそれぞれの力を発揮し、活躍できる組織の実現を目指しています。

AGCが求める人材は?

AGCが求める人材は?新卒採用サイトに「求める人物像」が次のように書かれています。

 

易きになじまず難きにつく

 

この言葉は、AGCを創設した岩崎俊彌のパイオニア精神を表す言葉です。

幾多の困難を乗り越え、AGCを創設した想いが込められた言葉であり、不屈の精神・考え方とスキルを次の5つに定義しています。

 

「情熱」

当事者意識を持ち、情熱と覚悟を持って取り組むことができる人財

 

「チャレンジ」

壁にぶつかっても諦めずに最後までやり遂げる人財

 

「革新」

枠にとらわれず自ら変化を起こすことができる人財

 

「インテグリティ」

他者から学び、誠実な行動により、信頼してもらえる人財

 

「巻き込む力」

主体性を持って周りを巻き込んでいける人財

これらの特徴をまとめて一言で表現するなら、”積極的なリーダーシップ” と言えるでしょう。情熱を持って何事にも積極的にチャレンジし、変化を受け入れると同時に他者との協力や信頼を大切にし、組織やチームをリードし、成果を出すことができるリーダーシップの持ち主であると言えます。AGCは、これらの特質を持つ人材を求めているのです。

 

引用:求める人物像・採用メッセージ|AGC株式会社 新卒採用サイト

 

求める人材像がかなり明確なようですね。自分の性格や強みと比較して言語化しアピールできることが重要ですが、以下のようなさらに未来志向で考えると企業への熱意もより伝わるようになります。

面接で「どんな人間になりたいか」を聞かれた際の回答方法をご紹介

AGCの職種について

AGCでは事務系と技術系のそれぞれに、様々な職種があります。

 

事務系の職種としては、営業・マーケティングや資材・物流、経理・財務、人事・総務、法務などがあります。

営業・マーケティング

AGCでは国内はもちろんグローバルに提案型の営業・マーケティングを実施しています。さまざまな事業で多くの製品を抱えるAGCでは、営業のスタイルもそれぞれです。顧客のニーズを考え提案をする、製品をもとにして新しいビジネスを生み出すなど、時代とともに変化を求められる重要な役割を担う職種になります。

資材・物流

原材料や部材の調達、完成した製品の物流でバリューチェーンを支えます。購買先の選定、交渉、購入、管理など、製造業の入り口としての役割や、物流ルートの開拓、新興国での物流システム構築などの出口の役割を果たしており、事業戦略やモノづくりにおける重要な役割を担っています。

経理・財務

企業経営を全面的に統括する重要な役割を担っています。原価計算などから、より高い収益を上げる体制を構築したり、資金調達、運用などの面から安定した経営体制を構築したりするなど、企業において欠かせない役割を果たしています。もちろん海外拠点の業務も担っており、海外への派遣が多いのも経理の特徴です。

人事・総務

企業の競争力の源泉である「人」について、採用から配置、査定考課、処遇、福利厚生、安全衛生、人事異動、退職まで、多くの場面において重要な役割を担っています。グローバルに展開するAGCにおいては、上記の内容をもとにグローバルな視点でグループ全体の制度基盤を策定することが求められています。

法務

法律的な側面から事業を統括する重要な役割を担っています。企業活動を実施する上で法律はすべての基盤となります。グローバルにビジネスを展開するAGCにおいて、国内外問わず契約などに関する業務や株主総会など、幅広い場面で活躍していただきます。

 

技術系の職種としては、研究開発(研究所・生産技術部)、製品開発(事業部)、製造エンジニア、生産管理、設備設計開発・プラントエンジニア、情報システムなど様々です。

研究開発(研究所・生産技術部)

主にコーポレート組織である、先端基盤研究所、材料融合研究所、生産技術部での開発を担います。AGCの5年後、10年後を支える商品の開発を目指して、世の中にまだない製品の基礎研究、生産プロセス開発、商品開発を行い、AGCの事業の根幹を担う基盤技術を確立させます。ガラス、化学、電子にとらわれない横断的な開発も積極的に行っています。研究所内での材料・商品開発や新技術の導入にとどまらず、将来のお客様へのヒアリングやマーケティングも行います。

製品開発(事業部)

主に各事業部(建築ガラス アジアカンパニー/欧米カンパニー、オートモーティブカンパニー、電子カンパニー、化学品カンパニー)での開発を担います。

各事業部で取り扱っている製品に関する生産プロセス開発、商品開発を行い、お客様のニーズに素早く応えます。開発業務にとどまらず、ユーザーとなるお客様へのヒアリングやテクニカルサービス、新規事業開拓、製造プラント設計や運転方法の提言など、幅広い業務となります。研究開発(研究所・生産技術部)と比較して比較的短期間に成果を出すことが求められます。

製造エンジニア

巨大なプラントを管理運用し、商品を製造しお客様にお届けすることが主な業務です。そこでは、安全を最優先に組織をまとめ、高品質の商品を効率よく、環境負荷を下げて製造することが求められます。理想的な生産体制、製造技術を日々検討し、改善していくことが必要となり、幅広い知識や能力が求められます。

生産管理

主にオートモーティブカンパニーでの生産管理を担います。お客様のニーズを踏まえ、商品の生産計画から物流計画までを企画・立案、統括する業務です。

工場における実際の製造状況を把握しなければ最適な生産計画立案は困難となりますので、事業全体を俯瞰的に捉えるマクロの視点と、複数の生産拠点の稼働状況を把握するミクロの視点の両方が求められます。技術者の立場でAGCの自動車ガラスのサプライチェーンマネジメントを行う幅広い業務となります。

設備設計開発・プラントエンジニア

装置産業の典型といえるAGCの生産技術を支える設備のプロ集団です。主に機械・電気・制御などの知識を活かし、AGC独自の設備を設計・建設・アフターフォローまでを担う業務となります。扱う金額規模、設計する設備の大きさなど、どの点をとってもダイナミックな業務といえます。

情報システム

世界中に広がる拠点間の迅速な情報共有や情報管理が求められるAGCで、情報インフラを一手に担う職種です。グループ全体の競争力向上に貢献するため、事業の強みや課題を深く理解した上で、社内外の関係者と協業して情報システムの構築・展開や、利便性の高いICTサービスの導入・活用推進を行います。

 

AGCの仕事は、安全を最優先に、高品質、高付加価値そして環境に配慮した素材を、低コストに製造・販売し、世界のお客様にご提供することなのです。

 

引用:People:職種と社員|AGC株式会社 新卒採用サイト

AGCの選考フローは?

AGCの選考フローは以下のとおりです。

 

プレエントリー

本エントリー

会社説明会に参加(遠方の方向けにWeb参加も可)

社員面談(複数回)

最終面接

内定

 

このフローの間に適性検査を複数回受験するよう記載があります。

また、エントリーには締切が設定されていますので、スケジュール確認を怠らないようにして、早目にプレエントリーを済ませておきましょう。

 

引用:選考フロー|AGC株式会社 新卒採用サイト

AGCの就職難易度は?

AGCの就職難易度は、「高い」と言えます。

 

ランキングでは、AGCの就職難易度は63となっており、同じレベルでは、味の素やサントリー、東京ガスにドコモなど知名度の高い超大手企業と同レベルの難易度だと言えます。

 

内定を獲得するのは、そうそう簡単ではなく、そのハードルが超難関の企業のひとつだと分かります。

エントリーシートの作成について

エントリーシートの作成は、エントリーを通過するための最も重要な書類です。

 

AGCに限らず、採用試験を受験しようとする企業に対するその企業にむけた志望動機をしっかりと記載しましょう。

 

なぜガラス業界を選んだのか、さらにその中でAGCに入社する理由や、どのような視点で企業を選択しようとしているのかあなたの価値観や考え方も合わせながら具体的に書くことが重要です。

 

さらに自己PRでは、自分の強みや経験を活かしてどのように貢献できるのかを具体的に書くことが求められます。その際、具体的なエピソードを交えて書くとより伝わりやすくなります。

 

また、学生時代に力を入れたことなども相手に伝わるよう分かりやすく簡潔明瞭に記載して入口を突破しましょう!!

就職試験対策について

AGCへの入社を目指す学生にとって、筆記試験と面接試験は大きく、そして超えなければならないハードルです。それぞれの試験の対策方法を見ていきましょう。

筆記試験

筆記試験では、適性検査が実施されます。オンラインまたはリアルで実施されますが、対策本が数多く出版されていますし、Webやアプリでも利用出来ますので、どの様な内容が出題されるのか事前に試しておきましょう。

 

また、オンラインの場合は、独特の検査方法でもありますので、時間配分にも慣れると共に効率的な解答方法を練習しましょう。

面接試験

面接試験では、あなたの人柄やコミュニケーション能力が評価されます。事前によくある質問(自己紹介、志望動機、強み・弱みなど)に対する答えを準備しておくと安心です。

 

また、ガラス業界で働く上での熱意やビジョンをしっかりと伝えられるように、具体的なエピソードを用意しておきましょう。

 

さらに、一般常識に加えてガラス業界だけではなくゴムやセラミックなど隣接する業界の市場状況やガラス業界が抱える課題や今後の動向などについても理解を深めておきましょう。

AGCの採用大学の実績校は?

AGCの採用大学の実績校は次のとおりです。

 

京都大学、慶應義塾大学、国際教養大学、滋賀大学、上智大学、信州大学、神戸大学、早稲田大学、大阪大学、東京外国語大学、東京大学、法政大学、北海道大学、岡山大学、金沢大学、九州工業大学、九州大学、熊本大学、東京都立大学、千葉大学、大阪府立大学、長岡技術科学大学、長崎大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、奈良先端科学技術大学院大学、兵庫県立大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、名古屋大学、神戸大学 、一橋大学、横浜国立大学、熊本大学 、秋田大学、筑波大学、京都工芸繊維大学、広島大学、徳島大学、関西学院大学、芝浦工業大学、立命館大学、明治大学、近畿大学

 

全国の国公立や私立大学から多くの学生を採用しています。

まとめ

AGC(旧・旭硝子株式会社)は、その歴史と幅広い事業領域において、日本の代表的な大手企業として長年にわたり成長を続けてきました。

 

そのためAGCへの就職を目指す多くの学生にとって競争は激しく、その難易度は高いのが特徴です。しかし、AGCは特定の大学出身者に限定せず、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用していますので、あなたの個性や特徴をPRすることで入社できる可能性を残しています。

 

選考対策においては、徹底的な企業研究を行なうとともに自己分析や自身の志望動機、適性を明確にし、それに基づいた具体的なキャリアプランを描くことが重要です。

 

さらに、インターンシップや業界セミナーへ積極的に参加することで、AGCのビジネスモデルや文化、価値観を理解し、選考でアピールする材料を増やす努力を怠らないようにしましょう。

 

これらのポイントを踏まえ、効果的な準備を進めることで、AGCでのキャリアを築く一歩を踏み出しましょう。

 

AGCを別の観点から分析した記事や、ガラス業界関連の研究記事もあります。ぜひこれらも参考の上、就活に臨んでみてください。

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