【企業研究】トヨタシステムズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】トヨタシステムズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年10月24日更新

はじめに

自動車メーカーとして人気のあるトヨタのグループ会社が、3社一体となって生まれたのがトヨタシステムズです。2019年にできたばかりなので、どんな会社なのか気になる就活生もいるのではないでしょうか。

 

そんな方のために本記事では、トヨタシステムズの選考対策として、社風や求める人物像など、選考に必要な情報を盛りだくさんに紹介しています。ぜひ参考にして、企業研究を深めてください。



IT業界とは

IT業界は、情報技術を使用したサービスの提供、およびシステム開発などを行っている業界です。IT業界と言っても、取り扱っているサービスや事業内容が多種多様であるため、その企業が何を取り扱っているかで変わります。

 

IT業界について詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。IT業界とは?分類5つと業界動向、職種、向いている人 | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)

 

また、IT業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

トヨタシステムズの事業は大きく分けて4つで構成されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。

新規事業開発本部

新規事業開発本部の役割は、かつてないスピードで進化しつづける技術を、いち早く社内、グループ各社に伝えることです。毎日60以上の勉強会や、展示会、モーニングピッチなど、最新技術と関わる機会が多く、AIやloTなどの情報を集めています。

 

新技術をどのように活用するか考え、事前検証を行い、実用化できるようにしてグループに情報を発信していきます。その実用化として注目しているのが、AIや画像認識であり、開発したのがテストコース上の不審物検知システムです。

 

カメラの画像から常にコースを監視し、画像認識技術により動きを捉え、AI技術により障害物か自動車かを判別します。草木の揺れなどで誤作動を起こさす、シカやネコのような動物のみに反応し、接触を回避することで安全性を確保します。

 

トヨタ自動車の技術開発賞を獲得することもでき、今後もAIと画像認識の技術を活かして新たな開発を進めていきます。

 

エンジニアリング分野

エンジニアリング分野では、5つの取り組みを行っているため簡単に紹介します。

 

1.リチウムイオン電池の性能向上を支える

環境問題などを解消するために期待されている電気自動車は、充電時間などの課題があり、高性能なリチウムイオン電池の開発が求められています。そこで取り組んでいるのが、開発費用低減と期間短縮のためのシミュレーションです。

 

2.クリエイティブなCG

CGの活用が進んでいる中、クルマのCG制作を通して、高精細画像、動画、VR、AR、コンフィグレーターなどのコンテンツを美しく、正確につくる技術を身につけています。

 

この技術を活かして、自動車産業だけでなく、エンターテインメントなど、幅広い分野で活躍していきます。

 

3.MRを活用した次世代のモノづくり

トヨタシステムズは、生産技術にMRを適用させて開発期間の短縮、コスト削減を行っているのが特徴です。MRの適用により細かな作業なども、デジタルデータを重ね合わせることでミスを減らし、作業効率を上げられるようになりました。

 

4.トヨタ式アジャイル開発への挑戦

アジャイル開発は、設計書を作らずとにかくつくりだす方式です。これにより変化を要件に組み込むことが可能です。トヨタ流アジャイルをブラッシュアップし、新たな開発方式として、グループに広げていきます。

 

5.バッテリー上がりをAIで予測

毎日膨大な量の走行データが集まりますが、それを解析してAIに学習させることで、バッテリー上がりを事前にディーラーへと通知するシステムを開発しました。車種ごとの正確な通知など、より安全なクルマ社会を実現するのが目標です。

 

コーポレート・ファイナンス分野

コーポレート・ファイナンス分野では、3つの業務を主に展開しています。1つ目は、「販売店の業務改革」です。消費者にとってよりよいトヨタ自動車であるために、電子カルテの導入や、音声入力による営業日報の記入などにより、無駄な時間を徹底的に削減しました。

 

2つ目は、「コーポレートシステムの全面リニューアル」です。開発・設計以外のほぼすべてに関わる、ビジネスの根幹とも言えるシステムを支えているのがトヨタシステムズです。システムのアーキテクチャーを最新のものに置きかえ、不必要な機能を削除しています。

 

3つ目は、「金融サービスの提供」です。トヨタファイナンスのシステム開発・インフラ運用をトヨタシステムズは担っています。付加価値の提供やシステムのメンテナンスなどを担当しています。

 

インフラ事業本部

トヨタグループが一丸となるために欠かせないインフラを取り扱っているのが、トヨタシステムズです。

 

グループの重要な資産を守るために必要なセキュリティー対策や、データ授受サービスの構築、FAQチャットボットの導入などを取り扱っています。

新卒選考フロー

トヨタシステムズの選考フロー、webテストの種類、ESの質問内容などを紹介します。

 

選考フローは以下の通りです。

エントリー

WEBテスト

一次面接

二次面接

最終面接

内定

 

Webテストは「SPI」が採用されています。SPIは多くの企業が採用しているので、対策本・参考書などがたくさんあるため、対策しやすいテストです。テストの1週間前から勉強しても十分間に合うので、しっかり対策しておきましょう。

 

本番を意識して練習したい人は、SPIが採用されている練習企業を設け、テストの流れや受け方などを練習しておきましょう。

 

過去に出題されたESの質問内容は以下の通りです。

・志望動機

・大学での研究内容

・学生時代に力を入れたこと

・入社後にやってみたいこと

・希望する職種とその理由

 

トヨタシステムズのESはシンプルなものばかりであり、他の企業でもありがちな質問なので、通過できるように対策しておきましょう。

社風

トヨタシステムズの社風は、諸制度が充実し、誰もが働きやすい環境が整っていることです。IT業界は離職率の高い業界ですが、トヨタシステムズの離職率は、過去5年平均で2.4%と非常に低いです。

 

社員が自主的に集って活動するサークルへの補助制度や、職場懇親会の補助制度など、社員が交流を深められるような取り組みがあるので、誰もが話しやすくなっています。

 

また、過程と仕事の両立のサポート、最新スキルを学ぶためのセミナー、勉強会など、積極的に自分のスキルを高めることができる環境が整っているのが特徴です。

求める人材

トヨタシステムズがもとめる人材は「豊かな発想と人間力でモビリティの未来を切り拓く人材」です。その中でも大きくわけると二つに分かれるので見ていきましょう。

 

自ら専門性を高め続ける人材

自動車業界は、100年に1度の大きな変革期にさしかかっています。その中で、「ITスキル」は企業の力の源といっても過言ではありません。そのため、ITソリューション企業として、高い成長意欲を持った人材を求めています。

 

日々新しい技術が生まれていく中で、常に学び続ける意思が重要です。たとえ未経験であっても、自らの専門性を高め続け、モビリティ社会を変えていきたい、そう思って働ける人を求めています。

 

挑戦意欲とお客様視点、高い人間力を持つ人材

競合と差別化するためには、単純にスキルや知識があるだけではなく、ものごとの本質を見極め、周囲を巻き込みながら目標へと突き進む「課題解決力」が必要です。また、様々な価値観を持った人々とプロジェクトを推進する「対人コミュニケーション力」も必須です。

 

課題解決力・対人コミュニケーション力、そしてお客様目線でチャレンジできる人材を求めています。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

IT業界に進出したばかりのトヨタシステムズですが、業界内ではどのような立ち位置にいるのか、業界トップの売り上げを誇る3社と比較してみていきましょう。

 

就職偏差値や難易度について詳しく知りたい人は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参照してください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値社風
トヨタ

システムズ

1,753億円

(2022年度実績)

683万円57諸制度が充実し、誰もが働きやすい環境が整っている
富士通3兆7,137億円

(2022年度実績)

879万円56個人の多様性が認められ、

上下関係が少ない

NEC3兆3,130億円

(2023年3月)

814万円55挑戦する人を応援する風土
NTTデータ3兆4,902億円

(2022年度実績)

828万円59個人を尊重する社風

 

売上トップと比較すれば、売上、平均年収のどちらもまだおよばない結果になっています。設立して間もないので、これからの成長に期待しましょう。

採用大学

採用大学と採用実績を表でまとめました。

<採用大学>

名古屋大学、名古屋工業大学、南山大学、名城大学、立命館大学、岐阜大学、三重大学、静岡大学、信州大学、岩手県立大学、愛知教育大学、愛知県立大学、愛知大学、中京大学、富山大学、名古屋市立大学、関西大学、金沢大学、明治大学、東北大学、同志社大学、広島大学、早稲田大学、福井大学、岡山大学、東京理科大学、関西学院大学、大阪大学、滋賀大学、鹿児島大学、新潟大学、日本大学、横浜国立大学、京都大学、香川大学、山口大学、神戸大学、千葉大学、徳島大学、富山県立大学、法政大学、会津大学、九州工業大学、山形大学、山梨大学、中央大学、鳥取大学、島根県立大学、奈良女子大学、豊橋技術科学大学、豊田工業大学、琉球大学、北海道大学、青山学院大学、慶應義塾大学、立教大学、東京工業大学、東京大学、大阪市立大学、兵庫県立大学、九州大学、熊本県立大学、豊田工業高等専門学校、鈴鹿工業高等専門学校、仙台高等専門学校、沖縄工業高等専門学校、有明工業高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、長野工業高等専門学校、茨城工業高等専門学校、高知工業高等専門学校、石川工業高等専門学校、福井工業高等専門学校、新居浜工業高等専門学校

引用元:リクナビ2023 株式会社トヨタシステムズ

 

難関大学からの採用もありますが、中堅大学である「産近甲龍」などの採用もあるため、学歴フィルターは存在しません。

 

<採用実績>

年度男性女性合計離職者離職率
2022年度73人47人120人0人100.0%
2021年度78人44人122人4人96.7%
2020年度62人42人104人16人84.6%

引用元:リクナビ2023 株式会社トヨタシステムズ

ホットニュース

トヨタシステムズのホットニュースを紹介します。

 

名古屋市内の児童福祉施設に清潔関連用品とパソコンを寄贈

トヨタシステムズは、名古屋市内の児童福祉施設に、清潔関連用品(手指消毒液・ハンドソープ)100セット、社内で利用終了となったパソコン45台を寄付しました。

 

これにより、2023年9月1日に名古屋市長から感謝状をもらうとともに、寄贈先からは、「施設内を清潔に保つことに生活関連用品が役立っている。」「使用できるPCが不足していたので助かっている。」など感謝の声もいただきました。

 

社内でフードドライブを行いました

2023年9月11日~22日の期間、社内でフードドライブを行った結果、404個(43kg)の食品が集まりました。

 

愛知県内のオフィスで回収したものはセカンドハーベスト名古屋に、東京本社で回収したものはセカンドハーベスト・ジャパンに寄贈し、福祉施設や必要としている方々に配布される予定です。

まとめ

トヨタシステムズは、2019年にできたばかりなので、まだ歴史の浅い会社です。そのため、これからトヨタシステムズに就職を考えている人は、即戦力として最前線で活動することも可能です。

 

採用回数もまだ少ないので、多くの情報が集まっているわけではありませんが、選考フローや求める人材、ESなどを見て、しっかり対策を行ってから選考に挑みましょう。

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