【企業研究】ユー・エム・シー・エレクトロニクスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年9月30日更新
はじめに
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、日本を代表する電子機器受託製造サービス(EMS)企業です。
EMSとは、生活必需品である電子機器の中に実装される電子回路基板を受託生産している企業を指します。
この電子回路基板は、自動車やOA機器など多くの電子機器に活用されています。
今回はユー・エム・シー・エレクトロニクスの企業研究を行うための対策や社風、求める人物像をご紹介していきます。
就活を行う際はぜひこの記事を参考にしてください。
また、電子機器受託製造サービス以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください!
事業内容
ユー・エム・シー・エレクトロニクスのEMS事業(Electronics Manufacturing Services)は、電子機器や電子回路基板の開発設計や部品調達、基板実装~完成品組立まで多くの生産工程に携わっています。
自動車やOA機器、デジタル家電、産業機器などの様々な業界の「ものづくり」を支えています。
EMS事業
EMS事業では、委託メーカーの最終製品に向けた設計・開発思想との連動が前提となりますが、こうした顧客視点に立った考え方は、一朝一夕に確立できるものではありません。
「ものづくりは人づくり」と言われるとおり「日本のものづくり」を世界で実現するには、全社員が思想・考え方を共有し、全社的に課題解決に取組む姿勢が重要となります。
社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供できることが強みであると考えています。
●生産改革
三票制による生産改善活動やSE活動を実施し、シンプルな機構、標準技術・標準部品の組み合わせ等による最適工程設計を図るとともに、内製設備の活用を含めた品質向上、自動化設備・半自動化設備導入による生産効率向上を実現し、高付加価値受注に結び付けることを可能としています。
●システム統一
グループ全拠点でSAPシステムを導入し、統一化されたグローバルシステムを構築。トレーサビリティシステムの構築や部品情報DBの運用、最適値・最安値調達の拡大、マスターデータの集中管理、拠点間での在庫流用等を可能とし、生産性向上を実現します。
●グローバル調達
サプライヤーの拠点分散とセカンドソースの確保をしつつ、システム統一と業務の標準化を進め拠点間の差異を少なくし、適地購買を目指しています。
EMS事業として車載機器、産業機器、OA機器、コンシューマー製品、情報通信機器、その他と幅広い分野の電子機器の受託製造販売を行っています。
【製品分野別の特徴】
①車載機器
日系だけでなく欧米系も含めた自動車完成品メーカーの一次請け企業を通じて、車載用電子機器を供給しています。高い技術力が求められ、企画から量産まで長期間を要するものの、一度受注すると安定的な生産が可能となります。近年、環境対応車のインバータ機器に注力しています。
②産業機器
車載機器同様、量産開始後、受注量の振幅が少なく、工場の安定操業で効果的な製品分野となります。
現在の主力製品は、インバータ、サーボモーター、ICテスター用電子基板、スマートメーター機器、小型インバータ完成品半導体試験装置完成品等があります。
③OA機器
プリンタ等の各種基板を製造し、ほとんどの業界大手メーカーと取引をしています。
中国に加え、ベトナムも主力生産拠点化されており、その受け皿となっています。
④コンシューマー製品
デジタル家電、オーディオビジュアル、エアコン等の各種基板を製造しています。
⑤情報通信機器
FPC(Flexible Printed Circuits)への実装・組立技術を活かし、主に光ピックアップユニットを製造しています。
⑥その他
アミューズメント分野は、ゲーム機用モジュール製品、音声・画像制御基板等や、医療機器等の電子機器があります。
引用:UMC公式サイト
新卒選考フロー
ユー・エム・シー・エレクトロニクスの選考は、下記の通りオーソドックスな選考フローとなっています。
面接では志望動機や学生時代に取り組んだこと、チャレンジしたエピソードなどスタンダードな質問が多いのが特徴です。
企業研究や業界研究を徹底的に行い、それに沿った受け答えができたらベストです。
また、入社後にチャレンジしたいことや取り組みたいこと、キャリアプランも明確にしておきましょう。
①会社説明会対面/WEBにて実施
ユー・エム・シー・エレクトロニクスの会社説明会がWEB上にて実施されます。
企業理念や求める人材などを把握して、ESや面接時にしっかり活かしていきましょう。
②エントリーシート提出
ユー・エム・シー・エレクトロニクスの企業研究や電気機器の業界研究をしっかりと行った上で、その企業を志望する理由を明確にし、言語化していきましょう。
③適性検査
適性検査はWebテストを行います。
WebテストはSPI形式となっています。難易度が高い印象はありませんが、問題集や参考書での選考対策は必須です。
⑤面接(個別)
質問内容としては、志望動機やガクチカのほかに今後どのようなキャリアプランを積みたいのか、どんな仕事を希望するか等、問われます。
主に下記の内容を問われます。
・5年後や10年後にどのような仕事をしていたいか(これからのビジョンやプラン)
・自己PR
・学生時代に力を入れたこと
・会社選びのポイント
・志望理由
となっています。
ユー・エム・シー・エレクトロニクスの企業理念に沿ったアピールが求められるためしっかりと自己分析を行い、回答を準備しておきましょう。
⑥内々定
面接を通過し、内々定が決定します。
社風
ユー・エム・シー・エレクトロニクスのには年齢問わずお互いの意見を尊重するという文化があります。
これは若手のうちから主体性をもってお客様と向き合うことや、ひとつの価値観ではなく多様性を大切にしているからこその風土といえます。
さらに、どんなミスもみんなでカバーし合うという団結力も感じる風土だと言えます。
またユー・エム・シー・エレクトロニクスは、多様な背景や価値観をもつ従業員一人ひとりの個性を尊重し、安心してやりがいをもって働くことができる職場環境づくりに取り組んでいます。
「国籍、性別、学歴、勤続年数、地域所等は一切関係ありません。UMCの仲間達を幸せに導ける者を重用」するという考え方を基本としています。
そのため、あらゆる差別やハラスメントのない公正な職場づくりと、児童労働や強制労働の防止をグループ全体で徹底しています。
更に、社員が高いモラルとモチベーションを持ち、能動的に仕事に取り組める環境を整えることが、極めて重要な課題であると考えています。そのため、労働環境、能力開発、そして健康管理の整備を推進しております。
UMCグループでは、「教育センター」を設けて、礼儀作法を始め、職能教育・技能教育、階層別教育等を実施しています。
もっとも活発な中国社では、700項目の教育カリキュラムと『三級教育』(全体・部門・班/組教育)を通じて、品質・安全意識の向上に努めると共に、人事評価制度に直結させています。
引用:UMC公式サイト
求める人材
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは前向きな姿勢を持った人には年齢や勤続年数、性別、学歴、国籍、中途入社など一切関係なくステップアップできるチャンスを提供しています。
自らチャレンジする意欲があれば、国内外で大きく活躍できる機会があります。
それゆえ、仕事を「やり遂げるという気概」「感謝の心」を持てる方を歓迎しています。
引用: UMC公式サイト
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい電子機器受託製造サービス業界の中でのユー・エム・シー・エレクトロニクスの立ち位置を他社と比較しながらご紹介します。
売上高や就職偏差値・難易度を参照し、他社と比べてもユー・エム・シー・エレクトロニクスは日本を代表するトップクラスの企業だということがわかります。
尚、就職偏差値・難易度については、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ユー・エム・シー・エレクトロニクス | 1,617億600万円 | 605万円 | 55 | ミスもみんなでカバーし合える団結力のある社風 |
シークス | 2,770億3,100万円 | 717万円 | 52 | 女性も積極的に働き活躍しやすい社風 |
カトーレック | 926億円 | 615万円 | 53 | 裏表のないフランクな社風 |
スミトロニクス | 1,500億円 | 467万円 | 50 | 社員の意欲に柔軟に対応してくれる社風 |
採用大学
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、全国の国公立大学や有名私立大学だけではなく、中堅大学などを含めた幅広い大学から採用していることがわかります。
そのためユー・エム・シー・エレクトロニクスには明確な学歴フィルターはないと言えますが、ある程度の高い学力は求められる傾向です。
<大学院>
茨城大学、岩手県立大学、中央大学、名古屋大学、福島大学、神戸大学
<大学>
愛知淑徳大学、足利工業大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪経済大学、大阪電気通信大学、大妻女子大学、岡山大学、関西大学、神田外語大学、関東学園大学、学習院大学、北九州市立大学、九州大学、京都大学、共立女子大学、熊本大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、国士舘大学、駒澤大学、埼玉大学、埼玉工業大学、芝浦工業大学、信州大学、城西大学、女子美術大学、成蹊大学、成城大学、聖徳大学、摂南大学、専修大学、創価大学、崇城大学、高千穂大学、拓殖大学、第一工業大学、千葉大学、千葉経済大学、千葉商科大学、中央大学、帝京大学、電気通信大学、東海大学、東京大学、東京家政大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京電機大学、東京都市大学、東京都立大学、東京農工大学、東京理科大学、東洋大学、同志社大学、獨協大学、名古屋商科大学、新潟大学、二松学舎大学、日本大学、日本工業大学、日本女子大学、福岡教育大学、福岡工業大学、文教大学、法政大学、宮城大学、宮崎産業経営大学、武蔵大学、武蔵野大学、明治大学、明治学院大学、明星大学、目白大学、横浜国立大学、立教大学、立正大学、早稲田大学
<短大・高専・専門学校>
大原簿記学校、北上コンピュータ・アカデミー、国際短期大学、相模女子大学短期大学部、専門学校静岡電子情報カレッジ、中央情報専門学校、辻製菓専門学校、東京医薬看護専門学校、東京工学院専門学校、東京デザイナー学院、東京電子専門学校、東京都立産業技術高等専門学校、名古屋短期大学、日本工学院専門学校、日本電子専門学校
引用:マイナビ2024
まとめ
就活生からの支持率が高い日本を代表するトップ企業のユー・エム・シー・エレクトロニクスだからこそ、なぜユー・エム・シー・エレクトロニクスを志望するのかを明確にしておく必要があります。
また企業の情報や求める人物像を把握することも、周りと差をつけるためにも非常に大切なポイントです。
「なぜこの業界なのか」「この業界で何を成し遂げたいか」なども必ず答えられるようにしましょう。
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、自分の意欲や努力次第でステップアップし理想とするキャリアプランを目指せる企業なので、長期間安心して働ける企業だといえます。
面接では学生時代にチャレンジした経験やエピソード、今後のキャリアプランを主に深掘りされるため、企業研究や自己分析を徹底的に行いましょう。
しっかり準備を整えた上で就活に励んでみてくださいね。
ぜひ、この記事を参考にしてください。