【企業研究】日本マイクロソフトの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】日本マイクロソフトの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年9月30日更新

はじめに

本記事では、就活生向けにマイクロソフトについて紹介していきます。

「日本マイクロソフトの事業内容を知りたい」

「日本マイクロソフトの選考対策をしたい!」

「IT業界について興味がある」

上記のように、IT業界や日本マイクロソフトに興味がある学生にとって役に立つ情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

IT業界

ITという言葉は「Information Technology」の略称で、インターネットやコンピューターなどの情報技術を用いたサービスの総称です。

我々の生活に根付いているスマートフォン・SNS、また生活に欠かせない電気やインフラ(鉄道など)はIT技術によって支えられ、それ故IT業界は「インフラのインフラ」と称されることもあります。

近年ではITをさらに派生させ、

・Iot(インターネットと無縁だった様々なモノに通信機能を持たせ、利便性を追求すること)

・ICT(情報通信技術の略称で、ネットワークを活用して情報・知識の共有などデジタル技術で人と人を繋ぐ技術)

という言葉も生まれてきています。

またIT業界はとても広義な意味を持ち、さらに4つに分類されます。

 

1、Sier系

システムインテグレータの略称。非IT企業(官公庁・医療機関・金融機関など)に対してITシステムの設計・開発・コンサルティングや運用後のサポートを行う企業の総称です。

 

2、Web系

インターネットを利用して自社でWebサービス(ECサイトやSNSなど)を開発し、提供する企業です。

Sierは法人向けにサービスが多いのに対し、Web系企業は消費者(エンドユーザー)向けのサービスが多いという特徴があります。

 

3、ITコンサル系

ITを用いて会社の経営や事業に対してコンサルティングを行い、経営課題の解決に努めるサービスを行う企業の総称です。

近年はSierがコンサルも並行して行うケースが増え、競争が激化しています。

 

4、通信系

携帯事業者・データ通信サービス・固定回線・インターネットプロバイダなど「通信」を行うために必要なサービスの提供を行う企業です。

NTT・KDDI・ソフトバンクなどが有名です。

 

IT業界は2010年ごろから業績が右肩上がりで上昇し、2022年には過去最高の売上高を達成しています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワーク需要や5G関連・システム刷新・DX推進する企業の増加が要因と考えられます。

 

今後もIT需要はますます増加していくことが予想されるため、それも影響しIT業界は就活生からの人気が高く、志望する学生も優秀な方が多いです。

本記事では、世界のIT業界を代表する「マイクロソフトコーポレーション」の日本法人である「日本マイクロソフト」について紹介するので、IT業界について興味を持っている就活生はぜひ最後まで読んでいってくださいね!

またIT業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧

会社概要

日本マイクロソフトの会社概要は以下になります。

 

本社所在地・連絡先108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー

Telephone: 03-4332-5300

設立1986 年2月 
資本金4億9950万円
代表者代表取締 社長 津坂 美樹 (TSUSAKA Miki)
従業員3,040 名 (2022年4月1日現在)
事業内容ソフトウエアおよびクラウドサービス、デバイスの営業・マーケティング

引用:日本マイクロソフト株式会社 会社概要 – News Center Japan (microsoft.com)

事業内容

日本マイクロソフトの事業内容は会社概要に記載のある通り「ソフトウェアおよびクラウドサービス、デバイスの営業・マーケティング」になります。

マイクロソフトでもっとも有名な製品はOS「Windows」で、世界シェアは約90%を誇り、2位のApple iOSに大差をつけています。

またソフトウェア「Office」シリーズも有名で、大学生や社会人が使うWord、Excel、Powerpointの多くはマイクロソフトの製品です。

また近年で最も勢いがある製品がクラウドサービス「Azure」で、2022年度では売上の伸び率が前年と比べ約50%増を達成し、マイクロソフトの中核事業の一角に。

他にも職場の会議などで用いられる「Teams」、ビデオ通話ツールの「Skype」、ノートPCの「Surface」、ゲーム機「Xbox」など、様々な事業や製品開発を通して子供から大人まで幅広い方に対してアプローチし、結果的に圧倒的なシェアを誇る製品を多数生み出しています。

また製品の質が注目されがちですが、マイクロソフトが行う営業も圧倒的シェアに大きく貢献しています。

具体的には従来の営業として考えられている「製品を売る」ではなく、「幅広いサービスを組み合わせて提案し、お客様と一緒に変革する」という目線で、より顧客に寄り添った営業を行います。

そのように製造のための開発力や技術力に加え、営業力・マーケティング力も業界随一で、各職種で優秀な人材が揃っています。

 

参考:【株価】マイクロソフト(MSFT)は今後どうなる?事業内容や業績を分かりやすく解説!|いろはにマネー (bridge-salon.jp)

マイクロソフト流。営業の本質はもう、売ることではない (newspicks.com)

募集職種

人々の生活に深く浸透している日本マイクロソフトの募集職種は以下5つになります。

 

・テクニカルサポートエンジニア職

・技術営業職

・営業職

・カスタマーサクセス職​

・マーケティング&オペレーション職

 

・テクニカルサポートエンジニア職

マイクロソフト製品のエンタープライズ ユーザー (企業顧客) のシステム部門や、大手 SI ベンダーからの技術的な問い合わせ(トラブルシューティング)に対して製品技術担当として解決支援に関するサポートやアドバイスを行います。

基本的にはメール及びお電話でのサポートとなり、お客様の気持ちを察する感性、論理的に話す能力、違う角度から物事を見るスキル、役に立ちたいと想う情熱が必要です。

また、入社後に経験を積み、サポートエスカレーションエンジニアとなれば、トラブル対応以外にもお客様のシステム構築、プログラムの開発支援や開発部門に対するテクニカルフィードバックも行うことができます。

配属後はマイクロソフトが誇る最新技術を学習していくために、全世界共通の研修プログラムを受けることができます。

 

・技術営業職

Microsoftの技術営業職は、海外法人含めグローバルに事業を展開し、高度化・複雑化していくお客様のITニーズにより応えるべく、営業担当とは別に、ソリューション提案や技術に精通した SSP(Solution Specialist Professional)、TSP(Technology Solution Professional)とよばれるようなプリセールス SE として、より深く掘り下げた提案を行う営業活動を展開しています。

営業とプリセールス SE は互いに緊密に連携し、情報共有しながら、チームとしてお客様に対応します。

 

・営業職

Microsoft には、大手法人営業、官公庁向け営業、パートナー営業、中小企業向け営業など、さまざまな営業職があります。

業務上の課題を解決する製品やサービス、ソリューションを提案し、Microsoft 製品の導入をめざします。

大手のお客様はグローバルに事業を展開し、海外法人も含めてグループ企業も多数。IT のニーズも、ますます高度化・複雑化しています。

お客様とのビジネスリレーションオーナーとして、プリセールスSEやサポート、テクニカルアカウントマネージャーなど社内の多くのメンバーと連携しながら、チームとしてお客様のデジタルトランスフォーメンション支援のための最適な提案と対応を行います。 

 

・カスタマーサクセス職​

お客様の技術環境を理解し、ビジネスをテクノロジーの力を使って更に加速するためにアドバイスを行うテクノロジーエキスパート。

担当する様々なプロジェクトでは、お客様からのヒアリングで技術環境を把握し、アーキテクチャの設計、展開また必要に応じて提案を行います。

またお客様やパートナーからのフィードバックを社内チームや技術コミュニティへ展開することで、中長期的にマイクロソフト全体での知識向上に貢献します。

時には技術的な障害を解決し、顧客をサポートすることもあれば、営業チームと一緒にマイクロソフトのテクノロジーの強みをお客様に提案したりもします。

お客様のビジネス価値をテクノロジーで最大化することができる仕事です。

・マーケティング&オペレーション職

Microsoft が提供する製品やサービスについて豊富な知識を持ち、その優れた機能やテクノロジーをつくり出す本当の価値というものを一般ユーザーや企業のお客様に知っていただき、販売促進につなげるのがプロダクトマーケティングの仕事です。

プロダクトマーケティングは製品ごとに担当が分かれ、業務は多岐にわたります。

どんなお客様を対象に、何をアピールするのか、プロモーションの基本戦略を考え、目標を明確にし、実現するための施策を営業部門をはじめコンサルタント部門、サポート部門など社内の関係部署と連携しながら、その実行にあたります。

また、ビジネス全体にわたって活動し、複数のプロジェクトの主要な要素を同時に調整する役割を果たすロールもあります。

人々とプロセスを組織し、データを分析してビジネスの意思決定を推進します。Microsoft内の異なる組織のビジネス機能の一環として、BPMはさまざまなプログラムやプロセスの提供と改善の戦略立案と調整を行い、ビジネスの結果に影響を及ぼす役割を果たします。

 

引用:職種紹介 – 日本マイクロソフト新卒採用情報 – Microsoft College Recruiting Information

募集要項

日本マイクロソフトの「2025年卒」の募集要項については現状未定で、過去の募集要項もWeb上で見つけることができませんでした。

「決まり次第アップデートする」という記載があるため、新卒採用HPの募集要項のページURLを下記に記載いたします。

募集要項:募集要項(法人営業・技術営業・マーケティング職・技術職) – 日本マイクロソフト新卒採用情報 – Microsoft College Recruiting Information

新卒選考フロー

日本マイクロソフトの選考フローは以下になります。

 

1、エントリーシート提出

2、グループディスカッション

3、面接(2回)

 

1、エントリーシート提出

新卒採用HPに登録後、エントリーシートの提出を行います。

日本マイクロソフトの場合は文字数に制限を設けてない特徴があります。

文字数がない場合でも、志望動機やガクチカなどは他企業と同様で400文字前後でまとめるのが一般的です。

しかし要点が分かりやすく、まとまった文章であることが最重要ですので、文字数にとらわれすぎずに自身の良さが伝わる内容にしていきましょう。

 

過去に出題されたESの題目は以下になります。

・研究内容

・アルバイト・インターン経験

・ガクチカ

・自身のスキルについて

・海外経験について

ITの力でどのように世界を変えていきたいか

・自身の好きなことについて

 

参考・引用:日本マイクロソフト/マイクロソフトディベロップメントのES・体験記・企業研究 | 外資就活ドットコム (gaishishukatsu.com)

 

2、グループディスカッション

学生5~6名のグループのもと1~2セッション行われ、実施時間は40~100分と年度によって形式が様々です。

グループディスカッションは「リーダーシップを発揮する」ことや「最適な意見を述べる」ことは高評価に繋がりますが、それと同じだけ「タイムキーパー」「書記」「調整役」なども重要な役割を担います。

そのため自身がどの役割に向いていて、どのような立ち回りで取り組むべきかをあらかじめ考えて準備ができるよう、グループディスカッションの特訓は事前に行っておきましょう。

 

過去に出題されたグループディスカッションの題目は以下になります。

・マイクロソフトの10年後のポートフォリオはどう変わっているかについて

・学生にマイクロソフトの製品をより使ってもらうためにはどうしたら良いか

・マイクロソフト製品を用いて、デジタルトランスフォーメーションを加速させるには?

・マイクロソフトが今後扱う事業を議論しなさい。

・6つの資料の中で最もインパクトがあるものはどれか。

 

参考・引用:日本マイクロソフト/マイクロソフトディベロップメントのES・体験記・企業研究 | 外資就活ドットコム (gaishishukatsu.com)

日本マイクロソフトの本選考対策・選考フロー【就活会議】 (syukatsu-kaigi.jp)

 

3、面接(2回)

面接は2度予定しており、1次面接はグループディスカッションと同日で実施された年度もあります。

またグループディスカッション中にマネージャーが学生を呼び出して面接を実施した年度もあり、中にはグループディスカッション中に複数回呼ばれた学生もいたようです。

1次面接の所要時間は30分程度で、志望動機やガクチカなど、ESに記載してある内容をもとにオーソドックスな質問がされることが大半です。

また2次面接が実質の最終面接で、学生1名に対して面接官1名で、50~60分の時間で行われます。

質問内容もキャリアビジョンや配属リスクについての問いなど、他企業の面接でも質問されるような一般的な内容が多いです。

しかし一貫性が欠けたり、矛盾していると思われるような回答をした場合は鋭い質問が飛んでくることもあります。

とにかく面接は回数をこなしながら慣れていく必要があるため、第一志望として考えている場合は必ず他企業などで事前に面接経験を積んでから挑みましょう。

社風

日本マイクロソフトは自由度が高い社風で、具体的には以下2点で表すことができます。

 

・風通しがいい

・充実したワークライフバランス

 

社員のポジションに関係なく自由に発言できる文化があり、風通しがいいです。

また社員評価に

・いかに他人をポジティブにできたか

・他人の成果を活かして成長できたか

という「他人への貢献」が評価される仕組みがあることから、社員同士でお互いを尊重する文化もあるようです。

また職場のIT環境が充実しており、勤務時間という概念もなく仕事の進め方も社員に一任されているため、自身のプライベートと両立したスケジュールで仕事に取り組むことができます。

求める人材

マイクロソフトが求める人物像について、HPで言及している部分を以下に記載致します。

 

「ビジネスプロセスの合理化と効率化、ビジネスインテリジェンスの向上、そして最終的に組織全体のデジタルトランスフォーメーションを推進する方法など、今日のビジネス上の問題を解決するためのイノベーションを起こすことができる従業員が強く求められています。」

 

働く目的は「ビジネス上の問題を解決」することであり、その目的に向かって果敢に仕事に取り組める「論理的思考力」「クリエイティブさ」「粘り強さ」を持った人物を求めていることが分かります。

また日本マイクロソフトは働き方が自由であるため、自己管理がしっかりできて自発的な努力を継続できる学生が活躍できるといえるでしょう。

 

引用:マイクロソフト、世界が新しいスキルを身に付けるための次のステップを発表 – News Center Japan (microsoft.com)

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

日本マイクロソフトが業界でどのような立ち位置にいるのか、競合他社と比較しながら明らかにしていきます。

就職難易度や偏差値について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値・難易度社風
マイクロソフト7兆4,200億円1,250万円71自由度が高い
グーグル(アルファベット)10兆1,900億円1,635万円71フラット
NTTデータ2兆5,520億円852万円68ホワイト
楽天1兆6,818億円774万円65挑戦的

 

引用:【最新版】IT業界の就職偏差値/就職難易度ランキング | SIerランキング,平均年収,IT業界の分類も | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト (reashu.com)

 

今回記載した4社はどの企業も売上高がとても高いです。

また外資系企業のほうが高年収ですが日系企業も引けを取らず、また福利厚生なども充実していることから毎年就活生から高い人気を得ている4企業になります。

社風についてはマイクロソフトは「自由度が高い」社風なのに対し、グーグルは「フラット」な社風で上司よりも平社員の方が立場が強い、という意見があるほど社員一人一人が当事者意識を強く持って仕事をしています。

NTTデータは日系最大手で高い売上高を誇りながら「ホワイト企業」としても有名で、盤石な経営を行い、また楽天はECのサービスを軸に金融・携帯キャリア・野球団の経営など多角化事業への「挑戦」を通して日本を代表するメガベンチャー企業に成長しています。

採用大学

慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、明治大学、同志社大学、筑波大学、北海道大学、京都大学、大阪大学、立教大学、東京工業大学、奈良先端科学技術大学、青山学院大学、立命館大学、神戸大学、東京理科大学、関西大学、芝浦工業大学、昭和女子大学、駒澤大学、創価大学、東洋大学など

 

採用大学を見る限り、日本マイクロソフトに学歴フィルターは「ない」と言えます。

旧帝大・早慶などの最難関難関から、日東駒専などの中堅大学までの採用実績があるためです。

実力のある学生を優先して採用を行っていることが分かります。

 

引用:【就職難易度は?】日本マイクロソフトの採用大学ランキング | 学歴フィルター,倍率,選考フローも | 就活の教科書 | 新卒大学生向け就職活動サイト (reashu.com)

ホットニュース

マイクロソフトの時価総額が世界最大に!?

マイクロソフトが、時価総額の項目で世界1位のアップルに接近していることが報道されています。

現在マイクロソフトの時価総額は世界2位のため、アップルを抜けば事実上の世界1位に。

2023年9月時点での株価はマイクロソフトがアップルを上回っていますが、その背景にはアップルが中国と緊張状態で、それにより株価が下落していることが挙げられます。

一方、マイクロソフトはクラウドサービスやAI分野で成長の余地が高いとされ、投資家から高評価を得ています。

ハンティントン・プライベート・バンクのアナリストであるデービッド・クリンク氏もマイクロソフトの期待値の高さについて言及しており、「マイクロソフトは市場が現在求めているものをより多く持っている。両社の成長見通しを考慮すると、アップルを追い越しても驚きではないだろう」とのことです。

アップルは「iPhone」をはじめ圧倒的なシェアを達成する事業を展開していますが、「今後の成長の可能性」という視点で考えるとマイクロソフトのほうが優位性があると考えることもできます。

今後時価総額ランキングがどう変化していくのか、ますます注目が集まっています。

 

参考:マイクロソフト、時価総額で世界最大の地位が視野に-アップルに接近 – Bloomberg

まとめ

本位記では、【企業研究】日本マイクロソフトの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説というテーマで、就活生向けに役立つ情報をまとめました。

時価総額世界第2位なだけあって、魅力的な要素がたくさんある企業であることが分かりました!

また学歴フィルターも「ない」と考えられ、実力がある学生を優先的に採っているため、日本マイクロソフトを目指す学生は本記事を参考にしながら、自身の良い部分がより伝わるようなES作成・面接の準備を行っていきましょう!

この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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