【企業研究】日本電気硝子の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】日本電気硝子の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月17日更新

はじめに

就職を成功させるためには、選考を受ける企業がおこなっている事業を確認することは非常に重要です。また、企業研究を入念におこなうことで入社後にギャップに苦しむ可能性も低くすることができます。

 

ここでは、日本電気硝子の企業情報や就活に関する情報についてご紹介します。日本電気硝子が気になっている方、選考に進む予定のある方は、ぜひご確認ください。



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ガラス業界

ガラス業界は、名称のとおりガラスを製造していく企業が属する業界です。以前は板ガラスが主な事業でしたが、近年ではパソコン、携帯電話、カーナビなど薄型ディスプレイの応用先が増えたことで商品が多岐に渡っています。

 

ガラス業界については下記の記事で詳しく紹介しているため、ガラス業界を主に見ている方はぜひ下記の記事をご確認ください。

 

【ガラス業界徹底研究】主要な企業や業界のトピックスを紹介

 

また、ガラス以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!

【業界研究ガイド】業界一覧



事業内容

前述のとおり、硝子業界に属する企業はさまざまな製品用のガラスを製造・販売しています。ここで日本電気硝子ではどのようなガラスを製造しているのかを確認し、どの事業にもっとも携わりたいのかを考えていきましょう。

 

Neg 日本電気硝子 事業紹介

①ディスプレイ事業

ディスプレイ事業では携帯型端末や液晶ディスプレイのカバーガラス用のガラスを製造しています。近年、情報通信の普及や高度化によって人と機器をつなぐインターフェースは進化し続けており、その需要に応えるガラスを開発し続けています。具体的な製造品は下記のとおりです。

 

  • 薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラス
  • 超薄型ガラス
  • 化学強化専用ガラス

②電子部品事業

電子部品事業では光・電子デバイスに用いることができる透光性・気密性・電気絶縁性に優れたガラスを製造しています。電子機器や産業機器も技術が急速に発達しており、それらニーズ応える多種多様なガラスの製造を続けていることも特徴です。具体的な製造品は下記のようになっています。

 

  • ガラス基板/カバーガラス
  • マイクロガラス
  • 光部品

③ガラスファイバ事業

ガラスファイバとは太さ数μmから十数μmと非常に小さく成形した繊維状ガラスを指します。ガラスファイバはコンクリート製品の補強材や自動車・エレクトロニクス機器に使われるプラスチックの補強材料など幅広い分野で利用される製品です。

 

日本電気硝子のガラスファイバは軽量化や耐久性に優れており、さまざまな製品をさらに効果的にすると期待されています。具体的な製品は下記のとおりです。

 

  • AGRファイバEガラスファイバ
  • Eガラスファイバ

④コンシューマーガラス事業

ガラスは材質のデザインによってさまざまな特性を与えることができます。その特徴を活かし、耐熱性、機械的強度、電気的特性など利用シーンそれぞれに適した特徴を持たせています。また、利用シーンも日常的な利用だけでなく医薬用、建築用など適用先が幅広いです。

 

具体的な製品は下記のようになっています。

 

  • 調理器トッププレート用結晶化ガラス
  • 医薬理化学菅ガラス
  • ファイアライト

⑤薄膜事業

ガラス表面に金属や化合物の薄膜をつけることでガラスに高機能・高付加価値を与えることが可能です。日本電気硝子はこの薄膜事業もおこなっており、ガラス開発とともに高機能を提供しています。具体的な製品は下記のとおりです。

 

  • AF(指紋付着防止)
  • AG(ぎらつき防止)
  • IR(赤外線)カット
  • UVカット
  • 熱線反射膜

新卒選考フロー

内定を獲得するためには選考フローを事前に確認し、その都度必要な対策をすることが重要です。また、志望動機などに重みを持たせるためには志望職種を確認し、どの職種に携わりたいのかを確認しなければなりません。ここで、日本電気硝子の選考フローについて確認していきましょう。

募集職種

日本電気硝子は技術系総合職と事務系総合職の2つの形態で募集しています。そのため、ある職種に興味がある場合は、ESや面接でそれを伝えることが必要です。実際の配属は新入社員研修の期間中に社長と人事部による配属面接によって決まります。

 

配属先としては以下のとおりです。

 

技術系総合職

  • 材料開発:ガラスの組成開発
  • 製品開発:次世代技術・新製品の開発
  • 分析・評価:開発されたガラスの分析
  • 計算科学:ガラスに関する基礎研究
  • 溶解技術:溶融窯の解析とシミュレーション
  • 成形技術:成形プロセスに関する技術開発
  • 加工技術:加工プロセスに関する技術開発
  • 生産設備の開発・設計:設備全体の設計や開発
  • プラントエンジニア:工場の建築設備やユーティリティ設備の設計・施工
  • システムエンジニア:研究開発~製造プロセスにおいてDX化を推進
  • 知的財産:製品や技術の特許権申請業務・戦略策定
  • セールスエンジニア

 

事務系総合職

  • 営業
  • 経理
  • 法務
  • 資材・購買
  • 人事
  • 総務・広報
  • 情報システム

 

技術系職に関しては大学での専攻と職種の表がホームページに掲載されています。応募する前に必ずこちらに目をとおしておき、適切であるのかを確認しておきましょう。

 

Neg 日本電気硝子 新卒募集要項

 

選考フロー

日本電気硝子の選考フローは下記のとおりです。

 

  1. WEBエントリー
  2. WEB会社説明会・WEBテスト
  3. 一次面接
  4. 二次面接
  5. 適性検査
  6. 最終面接・作文課題

 

WEBテストは説明会後に受験案内があり、種類はSOAC適性検査(言語・非言語)です。性格検査は面接ステップの途中で受験します。

 

また、技術系に関しては技術面接があります。専攻している分野や志望する職種についてはしっかりと学習をしておきましょう。

 

作文については、23年卒は「就職について」というテーマで原稿用紙3枚ほどが出題内容でした。テーマについては直前で知らされるため、その際に自分の想いなどを伝えるようにしておきましょう。

給与水準

日本電気硝子の給与水準は下記のとおりです。

 

技術系総合職

  • 博士了:305,000円
  • 修士了:273,000円
  • 学部卒・高専(専攻科)卒:250,000円
  • 高専(本科)卒:220,000円

 

事務系総合職

  • 250,000円

 

昇給は5月の年1回、賞与は6月と12月の年2回です。手当としては時間外勤務手当、家族手当、通勤費実費分支給があります。

 

令和4年度における大卒の平均初任給は228,500円(通勤手当含む)であるため、日本電気硝子の初任給はやや高水準です。また、独身寮や社宅もあるため、支出を抑えることもできます。



社風

日本電気硝子のホームページに掲載されている社員インタビューでは社風について下記のように答えています。

 

  • グループや部署、年次とかに関係なく直接詳しい人に教えてもらいに行きますよね。誰に聞けばいいかわからない時は上司に相談すると最適な人を教えてくれます。
  • 間違ったことを言ってもいったん受け止めた上でわかりやすく正してくれるから、萎縮せずに伸びていけます
  • 原理原則に適っていれば、従来のやり方とはガラッと違う新しいことにもどんどんチャレンジさせてくれますね。

 

Neg 日本電気硝子 若手社員座談会

 

また、口コミサイトを確認すると、下記のような物が見られました。

 

  • 年功序列型であり、管理職に昇格すれば一般の大企業並
  • 若手のうちから責任ある仕事も任せる風土
  • 堅実な社風で真面目な人も多い
  • 人間関係が良好で風通しが良い

 

このように日本電気硝子は比較的働きやすい社風であることがわかります。ただし、若手のころから実力で給与をあげていきたいと考えている方には、給与形態にやや不満が残るかもしれません。

 

社風はこうであれば良いといったものではなく、人それぞれで合うものが変わります。まずは、自己分析から自分自身について詳しく知り、そこからどのような社風が合っているのかを判断していきましょう。



求める人材

日本電気硝子は「あらゆるステージで世界一のパフォーマンスを発揮できる人」を目指す人物像としています。また、これを実現するために求める要件・行動として下記のものを公表しています。

 

  1. プロ意識:専門性を備え、何事にもプロ意識を持ち、取り組む専門性を身に付けるため、常に勉強する
  2. チャレンジ精神:好奇心を持ち、常に前向きにチャレンジする
  3. 主体的行動力:柔軟な思考で、自分で考え、周りを巻き込みながら、主体的に行動する
  4. 執念:どんな困難な場面でも、折れない心で、自分を見失わずコントロールし、最後まで執念をもって成し遂げる
  5. 変革力:明日を良くしたいと熱いマインドを持ち、現状を変革する

 

Neg 日本電気硝子 求める人材像



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

業界内での立ち位置を確認することで、複数内定を獲得したときにどの会社に進めばよいのかが分かります。ここではガラス業界の大手との比較をしていますので、ぜひご確認ください。

 

会社名売上高

(百万円)

平均年収

(万円)

就職偏差値・

難易度

社風
日本電気硝子324,63474358人間関係が良好で、風通しが良い
日本板硝子763,52178155おっとりした社員が多く、屋や保守的
セントラル硝子169,30963455同僚と試行錯誤しながら挑戦していく風土
AGC2,035,87485866風通しが良く、若手社員の挑戦を後押しする風土

 

ガラス業界の大手企業と比較すると、日本電気硝子は中位の立ち位置であると言えます。売上高でトップを走っているAGCは給与も高いですが、就職偏差値が群を抜いて高いです。また、社風はどの会社も風通しが良いことが分かります。

 

他の会社や他業界の就職偏差値については下記の記事で紹介しています。こちらもぜひご確認ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング



採用大学

日本電気硝子の採用大学は下記のとおりです。

 

青山学院大学、秋田大学、茨城大学、愛媛大学、大分大学、大阪大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、香川大学、鹿児島大学、金沢大学、金沢工業大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、九州工業大学、京都大学、京都工芸繊維大学、近畿大学、岐阜大学、熊本大学、群馬大学、慶應義塾大学、高知大学、神戸大学、国際教養大学、滋賀大学、滋賀県立大学、静岡大学、島根大学、信州大学、千葉大学、中央大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、徳島大学、鳥取大学、富山大学、同志社大学、同志社女子大学、長岡技術科学大学、長崎大学、名古屋大学、名古屋工業大学、南山大学、新潟大学、日本大学、一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、福井大学、法政大学、北海道大学、三重大学、宮崎大学、明治大学、山口大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学

 

また、2022年度における採用大学ランキング(2名以上の採用)は下記のようになっています。

 

  • 同志社大学: 3名
  • 立命館大学: 3名
  • 龍谷大学: 3名
  • 京都大学: 2名
  • 京都工芸繊維大学大学院: 2名
  • 長岡技術科学大学: 2名
  • 福井大学大学院: 2名
  • 広島大学大学院: 2名
  • 名古屋工業大学大学院: 2名
  • 滋賀県立大学大学院: 2名
  • 同志社大学大学院: 2名

 

採用一覧とランキングから、日本電気硝子には学歴フィルターがない可能性が高いです。学歴で諦めず、人柄や想いを伝えられるよう準備しておきましょう。

 

また、日本電気硝子の過去5年の採用数は下記のとおりです。年度によっては採用数が少ないため、そのような年度の場合は他者との差別化などより入念な対策をしなければなりません。

 

入社年度201820192020202120222023
採用数172332242451

ホットニュース:特定子会社の解散

2023年5月29日に子会社である電気硝子(Korea)株式会社を解散することを公表しました。薄型パネルディスプレイ事業は外国でも進めている事業ですが、韓国においては需要が縮小していることから解散に至っています。

一方で中国市場は伸びており、今後は中国での事業展開と高付加価値製品の開発に資源を集中する事も公表しています。このことから日本電気硝子のグローバル事業のなかでも中国は力を入れていく可能性が非常に高いです。

Neg ニュース

まとめ

今回はガラス業界に属する日本電気硝子の企業情報や就活情報について解説しました。日本電気硝子は変化するニーズに対応し続けており、今後もそのような活動を進めていくことが予想されます。社風や事業内容が自分と合っている場合は選考に進んでいきましょう。



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今回、期間限定で就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが、エントリーシートや面接に悩んでる学生に向けて、だれでも簡単に自己分析が出来る方法を3つ紹介しました!

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