【企業研究】ハウス食品の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】ハウス食品の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月15日更新

はじめに

ハウス食品は、誰もが知る食品業界の大手企業です。就職難易度はどれくらいでしょうか?この記事では、ハウス食品について、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介しています。この記事を読めば、就活に必要なハウス食品の情報が網羅できるでしょう。

 

ハウス食品が属する食品業界について

ハウス食品は、食品業界の中でも加工食品業界に属しています。菓子、乾燥麺、レトルト・冷凍食品、大豆製品、乳製品などの加工食品を製造、販売することが基本のビジネスです。食品業界の企業は全体的に、コロナ渦においても堅調な収益を上げていて、成長が続いていると言えるでしょう。

食品業界における就活については、こちらの記事で詳しく解説しています。「【就活生必見】食品業界の就活を有利に進める方法4選!

加えて、食品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!「【業界研究ガイド】業界一覧



ハウス食品の事業内容

ハウス食品は、香辛料を使った食品の開発、販売を主に行っています。その事業分野は様々あり、リスク分散ができていると言えるでしょう。ここでは、公式サイトを参照に、ハウス食品の事業について4つに分けて紹介していきます。(引用:事業紹介)把握することで、ハウス食品の全体像が見えてくるでしょう。

香辛・調味加工食品事業

日本国内で、香辛料を使った食品を製造し、販売する事業です。たとえば、ルウカレー、ルウシチュー、レトルトカレー、スパイス製品、でんぷん麺などが挙げられます。これらは家庭向けに販売されていますが、他に、業務用にも広く販売されています。

事業規模を見ていきましょう。2023年3月期の売上高は、1198億円でした。これは、売上の42.1%を占めています。香辛・調味加工食品事業は、ハウス食品の主力事業であると言えるでしょう。

健康食品事業

日本国内で、健康食品や機能性飲料の製造と販売を行う分野です。場合によっては、通信販売も行われています。具体的には、ウコンの力、C1000、1日分のビタミンなどの商品が挙げられます。

事業規模を見ていきましょう。2023年3月期の売上高は、165億円でした。売上構成比に換算すると、5.8%になります。

海外食品事業

ハウス食品は、海外にも広く進出しています。国は、米国、中国、東南アジアが主力です。商品は、豆腐などの大豆関連製品、カレー製品、機能性食品などが挙げられます。ハウス食品では、国の抱えている課題やニーズに合わせてそれぞれ異なる商品や展開方法を模索しています。

事業規模を見ていきましょう。2023年3月期の売上高は、489億円でした。売上構成比にすると、17.2%になります。2割近くを海外で売り上げていることから、グローバル企業であるということが伺えます。

外食事業

ハウス食品は、外食事業も展開しています。日本式カレーを提供する「カレーハウスCoCo壱番屋」です。その他にも、世界中でレストランを企画、運営しています。

事業規模を見ていきましょう。2023年3月期の売上高は、484億円でした。売上構成比に変換すると、17%になります。

その他食品関連事業

その他の事業についても見ていきましょう。惣菜類の製造と販売、食材の輸入販売、食品の分析などを行っています。これによって、グループ間のシナジー強化を達成しています。

事業規模を見ていきましょう。2023年3月期の売上高は507億円でした。売上構成比に直すと、17.8%になります。以上のようにハウス食品は、多種多様な事業をバランスよく展開していると言えます。

 

ハウス食品の新卒選考フロー

ハウス食品では、営業・業務職、研究職、生産技術職、品質職、専門職スタート採用を展開しています。選考フローについては、どの職種も同じとされています。以下に、公式サイトを参照にした選考フローを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。(引用:エントリーフロー

まずは、エントリーです。ハウス食品採用ホームページ、リクナビ、マイナビから可能です。基本情報を登録後、職種選択を行います。希望職種は基本的に変更できません。WEB適性検査の受検とエントリーシートの記入が終了したら、エントリーが完了です。職種選択だけではエントリーできませんので注意してください。書類選考があった後、「ハウス食品仕事理解セミナー」の案内が送られます。これは希望職種について理解を深められる内容になっていて、参加が必須なので注意してください。複数回の面接と適性検査を経て、正式に内々定が言い渡されます。

ESの内容について見ていきましょう。ESは、自己PRや志望動機など基本的なものから、ユニークなものまで幅広く質問が設定されています。たとえば、課外活動について、長所、挑戦したいこと、食に関する興味・関心・エピソード、研究内容、一押しの「大好きなグルメ」の魅力などについて聞かれたことがありました。なお、適性検査は、SPIです。

面接について見ていきましょう。一次面接は、自己PRや志望動機など基本的なことを聞かれることが多いようです。二次面接では、それらの深堀と、ユニークな質問がなされることが多いでしょう。三次面接も同じように進みます。ここが最終であることが多く、他者の選考情報なども聞かれるようです。ユニークな質問とはどのようなものでしょうか?たとえば、料理をするか、食べることは好きか、この一年で一番おいしかったものは何か、海外経験についてはどうか、などが挙げられます。グローバル企業であるので、海外関連の経験も聞かれることがあるでしょう。

以上のようにハウス食品では、食に関わる質問がされる傾向にあります。事前の準備が可能なので、自己PRなどの基本的な情報の他に、食に関する情報についてもまとめておきましょう。



ハウス食品の社風

ハウス食品では、安心・安全を重要視しているため、どうしても保守的な雰囲気になってしまっているようです。安定して仕事ができることは長所と言えるでしょう。働いている人は良い人が多く、どちらかと言えば堅実で真面目なタイプが多いようです。そのため風通しが良いと言えます。

 

ハウス食品の求める人材

公式サイトを元に、求める人物像を確認していきましょう。把握することで、自己PRや志望動機がより良いものになります。(引用:Message

ハウス食品では、「食の新しい価値を創造する、変革企業へ。」を実現できる人材を求めています。具体的には、「新しいもの、自分の知らない未知の領域を積極的に探求し、関心の幅を広げることができる人」「現状に満足せず、新たな目標に向かって積極果敢にチャレンジする人」「どんなに困難なときでも前を向き、自ら進んで歩み出すことができる人」「自分自身の知識経験だけでなく、仲間の知識経験もつなぎ、新たな視点で考えることができる人」です。熱い向上心を持っていることをアピールできるようなエピソードを考えましょう。

 

ハウス食品の就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

ハウス食品の難易度や業界での立ち位置について確認するために、データの比較を行います。競合他社についても把握して、ハウス食品に関する知見を深めましょう。

ここでは、同じく香辛料を使った食品を販売するエスビー、加工食品業界大手の味の素、食品業界の中でも売上高が近いカルビーを挙げて、説明していきます。

 

会社名ハウス食品株式会社
売上高2751億円
平均年収806万9729円
就職偏差値・難易度58
社風安心安全で保守的、風通しが良い。

(引用:会社概要数字で見るハウス食品グループ有価証券報告書

 

会社名エスビー食品株式会社
売上高1054億2700万円
平均年収569万1941円
就職偏差値・難易度51
社風気さくな人やおおらかな人が多く、風通しが良い。保守的。

(引用:会社概要有価証券報告書【25卒用】食品メーカーの就職偏差値と難易度!倍率低い企業も!

 

会社名味の素株式会社
売上高1兆3,591億円
平均年収1047万5177円
就職偏差値・難易度63
社風温厚な人が多く風通しも良い、挑戦できる環境にある。

(引用:会社概要数字で見る味の素グループ有価証券報告書

 

会社名カルビー株式会社
売上高2793億1500万円
平均年収769万2000円
就職偏差値・難易度62
社風温かく優しい人が多い

(引用:会社概要業績・財務データ有価証券報告書【難しい?】食品メーカーの就職偏差値ランキング | 倍率,大手5社,難易度も

 

以上のことから見て取れるように、食品業界の企業はどこも温厚で優しい人が多いようです。風通しも良いことが多いでしょう。しかしながら、業界の特徴から、保守的な風土の企業が多いようです。ハウスは、味の素の売上高には遠く及びませんが、香辛料関係という独自の領域を持っています。事業内容が似ているエスビーと比較しても、2倍ほどの売上がある通り、安定している企業であると言えます。

就職偏差値については、つぎの記事に詳しく解説があるので、ぜひ参考にしてください。「【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

ハウス食品の採用大学

ハウス食品には、学歴フィルターがあるのでしょうか?リクナビの情報を参考に、見ていきましょう。採用大学は、以下の通りです。(引用:リクナビ

 

青山学院大学、大阪市立大学、大阪大学、大阪府立大学、大妻女子大学、岡山大学、お茶の水女子大学、香川大学、鹿児島大学、神奈川工科大学、金沢大学、関西外国語大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州工業大学、九州大学、京都外国語大学、京都工芸繊維大学、京都女子大学、京都大学、京都府立大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸市外国語大学、神戸大学、国学院大学、駒澤大学、埼玉大学、静岡県立大学、静岡大学、島根大学、首都大学東京、昭和女子大学、信州大学、上智大学、高崎経済大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、帝京大学、東京海洋大学、東京家政大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京農業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社女子大学、同志社大学、獨協大学、名古屋工業大学、名古屋大学、奈良女子大学、南山大学、日本女子大学、日本大学、兵庫県立大学、広島大学、法政大学、北海道大学、宮崎大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学、国立モンペリエ第一大学(仏)、国立中山大学(台湾)、延世大学(韓国)

また、採用人数は以下の通りです。

 

2022年4月入社予定 66名
2021年4月入社実績 51名
2020年4月入社実績 58名
2019年4月入社実績 51名
2018年4月入社実績 47名

このように、決して多い人数とは言えない規模で採用活動を行っています。大学については、国内外幅広い所から採用を行っていて、学歴フィルターはないと言えるでしょう。

 

ホットニュース

ハウス食品の最新動向を追うために、ニュースについて見ていきましょう。

まずは、「ハウス食品、わさびなど値上げ」という記事です。原材料高を背景に、値上げに踏み切りざるを得ない現状が確認できます。一方で、原材料高を価格に反映できる、体力のある企業であることが伺えます。

つづいて、「ハウス食品、インドネシアで家庭用カレールウ 販社設立」という記事です。同国専用に開発する家庭用のカレールウを2023年4月から販売するというものです。インドネシアの個人向けビジネスは、伝統的な小規模個人商店が根強いことから、まだ開拓の余地があると睨んでいるそうです。このように、ハウス食品は、その国の需要や状況を分析し、それぞれにあった方法や商品でビジネスを広げています。海外事業が売上高の約2割を占めるため、海外関連ビジネスの動向も追っておきましょう。

 

ハウス食品は様々な事業を展開するグローバル企業!

ハウス食品は、様々な事業をバランスよく展開するグローバル企業です。採用人数は少ないですが、幅広い大学から採用を行っていて、動き次第では内々定も夢ではありません。まずは入念な企業研究を行い、自分なりのオリジナルエピソードを添えて、自己PRや志望動機を作成しましょう。ここでは、ハウス食品について、業界の概要、事業内容、新卒採用選考フロー、社風、求める人材、競合他社比較、採用大学、ホットニュースを紹介してきました。ぜひこの記事を参考に、企業研究を深めていってください。

 

上京を志す地方学生ならジョーカツ

首都圏の学生ならスタキャリ