2023.07.28

【企業研究】A.T.カーニーの就職偏差値・採用大学・選考フローを徹底解説

2024年8月15日更新

はじめに

A.T.カーニーの会社概要や就活事情を知りたくないですか？

A.T.カーニー（以下、ATK）は、「社員からの評価が高い企業ランキング」で、1位に輝いています。

また、「米国The Top 50 Consulting Firms of 2022」のランキングで、ATKはNo.1の称号を与えられました。

本記事では、そんな輝かしい名誉のあるATKに関して企業研究の段階で必要な情報を網羅してまとめました。

10分ぐらいでATKの全体像を一通り見渡せますので、最後まで一気にお読みくださいね。

4泊5日の上京就活を応援！満員御礼の就活イベントを今年も開催！

宿泊費完全無料、東京までの交通費補助で負担を減らせます！

最大25社の優良成長企業と就活仲間に出会えるので、今から就活する学生は必見です！

首都圏の学生ならスタキャリ！

理想のキャリアを実現へと導く第一歩！

あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、

自分にマッチする優良企業をご紹介

首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ

【選考通過したESを大公開】選考通過のヒントが得られるかも?!

エントリーシートを20社分を用意し、ポイント付きで解説しています。

選考を通過したエントリーシートが見れる機会は、ほとんどありません。

このチャンスを逃したくない就活生は、ぜひチェックしてください。

はじめに
外資系コンサルティング業界
事業内容
新卒選考フロー
社風
求める人材
就職偏差値および業界での立ち位置
採用大学および学歴フィルターの有無
まとめ

外資系コンサルティング業界

外資系コンサルティング業界は、本社や親会社の拠点が海外にあり、グローバルなスケールと専門的知識を活かし、幅広い業界や企業に対して経営コンサルティングなど複数の分野の課題を解決する業界です。

グローバルな展望を持ちながら、クライアントの課題解決や競争力向上を目指し、データ分析、戦略策定、プロセス最適化などの手法を用いて、ビジネスの変革や成長に向けた具体的なアドバイスと戦略を提供し、クライアントの持続的な成果に貢献しています。

なお、ジョーカツキャンパスでは「【業界研究】コンサル業界について解説します。」と題してコンサル業界について詳しく解説していますので、ご参照ください。

また、コンサル以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでくださいね！

【業界研究ガイド】業界一覧

事業内容

ATKは、以下のようにクライアント企業のニーズに合わせカスタマイズされたコンサルティングサービスを提供し、日本国内においては金融や通信、自動車、消費財など幅広い分野で組織の成長と競争力の向上を支援しています。

区　分	内　容
戦略コンサルティング	成長戦略、市場展開、競争戦略、M&A戦略などの戦略的なアドバイスの提供
テクノロジーコンサルティング	デジタルトランスフォーメーション、イノベーション戦略、テクノロジーアーキテクチャの設計など、テクノロジーに関連する課題への助言
イノベーションマネジメント	新製品・サービスの開発、新規事業創出、イノベーション戦略の策定と実装における企業支援
オペレーションコンサルティング	生産性向上、サプライチェーン最適化、プロセス改善などの分野で業績向上を目指す企業へのサポート
産業・セクターエキスパート	特定の産業やセクターにおいて専門知識を持つコンサルタントからの業界のトレンドや課題に対するアドバイスの提供

新卒選考フロー

ATKから内定を獲得するためには、「ジョブ」と呼ばれる4日間の試験を受ける必要があります。

ATKのジョブは個人ワークであり、グループワークで実施される他のファームと同じ気分で選考に挑むと本番で慌てることになる可能性が大です。

選考ステップ	内　容
①エントリーシート	【質問例】【2022年卒】～文章省略～あなたはこの『モズク観の不一致』に関して、恋人にどのような主張をして、どのように説得しますか。【2021年卒】下記の条件を満たす最小の”素数”はいくつになるか。【条件】・ジョブの応募者全員が、1つの素数を選択する・その1つの素数を選んだ応募者が50人以下【2020年卒】日本の労働生産性を上げるため、各企業が起こすべき行動はなんだと思いますか。想定する業種を1つ選び、下記に回答してください。 1.あなたが選択する企業の業種をご記入下さい（20字程度）例：製造業、サービス業、小売業、農林水産業等 2.行動の内容（20字程度） 3.設問1～2で答えた行動が必要な理由（400字程度）
②WEBテスト	【2022卒】判断推理と数的推理企業オリジナル問題【2021卒】判断推理と数的推理 →解答形式は選択式であり、約40分で20問程度解く必要あり・問題の難易度も高いため、そもそも全問解き切ることは困難・正解は3点、不正解は-1点であるため、解ける問題から順に解いていくことが望ましい・合格ラインは7〜8割
③1次面接	・形式：ケース面接・人数：学生1人、面接官：1人・所要時間：30分・実施場所：オンライン・使用言語：日本語・具体的内容 →面接時刻になると課題がメールにて配信され、10分間課題について検討 →10分後に面接官より電話があり、検討内容を発表したうえで、その後面接官と20分ほどディスカッション →ケース問題は、やや複雑なフェルミ推定【出題例】・コロナウイルスの影響を受けて、2025年時点で「東京の一極集中」のトレンドはどのようになると思うか？・インスタのストーリー、Tiktokなどの短い動画形式のフォーマットが流行った背景は/流行ったことでコミュニケーションがどう変わったか？
④2次面接	・形式：ケース面接・人数：学生1人、面接官2人・所要時間：1時間・実施場所：オンライン・使用言語：日本語・具体的内容 →初めに控室に学生が5〜6人集められ、お題が書かれた用紙を渡される。 →その後控室にて、課題に関して個人で検討する時間が20分間与えられる。 →検討時間が終了すると、1人ずつ面接会場に案内され、30分程度面接が行われる。 →面接では検討内容を発表するために、その際部屋にあるホワイトボードを自由に使うことができる。【出題例】コロナ禍で外出機会が減り、ゲームへの人気が高まっている。他方で、ゲームのしすぎで生活リズムが崩れている子供がいる懸念から、香川県ではゲームのプレイ時間に規制がかけられた。ではゲームへの規制は行うべきか。
⑤ジョブ	・日程：4日間・開催場所：東京オフィス・参加人数：10名程度・具体的内容 →2次面接に通過した30人ほどが3termのいずれかのジョブに参加 →お題は一般的なビジネスケース問題 →他社とは異なり個人ワークで、学生ごとに異なるお題を課せられる。 →学生1人につき社員1人がメンターにつき、1日目と2日目の夕刻にメンターとの1対1のディスカッションの時間がある。 →初日にある企業が抱える経営課題をテーマとして与えられ、4日間かけて解決策の立案にチャレンジする。 →参加者には現役のコンサルタントがつき、皆さんの解決策立案をサポートすると共に、最終日には参加者個人の強み、弱みについてのフィードバックが行われる。
⑥内定	→1次と2次のケース面接を通過した実力者が参加するジョブから3割程の人が最終面接に呼ばれ、そこで内定が出る。 →最終面談は選考ではなく、オファーレターにサインをするかどうかの確認がなされる。

参照：FactLogic

社風

ATKは若手のうちから自由度が高く、やりたいことができるという社風があります。

たとえば、

・週次のPJアサイン公募

・半期ごとのプラクティス希望登録

などの制度を通じて、新入社員でもチャンスが十分にあり、個人活動も奨励するような働きやすい環境が整えられています。

また、非常にフラットな雰囲気があるので、意見具申しやすいという風土もあり、必要以上にストレスを溜めることなく、働くことができる企業だと言えます。

また、社員インタビューのなかで触れられているように、ATKの社員像として

・尖った個性とマイルドな性格の人が多い

・穏やかで落ち着いた社員が多い

・与えられた仕事の背景まで考えられる人が伸びる

といった姿が浮かび上がっています。

内容は下記のとおり。

【尖った個性とマイルドな性格】

”お金好きというより、向上心が高い人が集まっているように感じます。A.T. カーニーの場合、個性は尖っていても性格はマイルドな人が多いんです。個性というのも斜に構えているわけではなく、それぞれが強みを持っているという意味です。

例えば､私と同期にあたる2016年度の新卒社員には、弁護士資格を持つ者や、自身のNPOを運営している者がいます。それだけでなく、セスナのパイロット、ファッション誌の特派員、はたまた東大理学部の出身者など……刺激的なメンバーですよ”

【大人な社員が多い】

”若手のうちからクライアントと接する機会が多いからかもしれませんね。プレゼンで説得力を持たせるためには態度も重要ですから、プロフェッショナルとして落ち着いた振る舞いが自然に身に付いていくのだと思います。”

【ATKで活躍している人の人物像】

”若手のうちは、与えられた仕事の背景まで考えられる人が伸びますね。「なぜ､このリサーチをするのか」「調査結果がどのようにアウトプットに生きるのか」まで考え、能動的に動ける人は活躍できると思います。また、クライアントへのコミットが高い人は、アウトプットの質も高く、結果的に評価も上がるようです。”

求める人材

ATKでは、

・チームの一員として誠心誠意働くことができる「協調性」

・1人1人が違うという事実に根ざす「多様性」

・正直な意見でサービスを提供できる「誠実性」

の3つを持っている人材が求められています。

また、

①ホンモノの基礎能力を持つ「強い個」

②先進企業のCXOから信頼される「経営を語れる個」

③ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの3領域を越境できる「尖った個」

へ進化することが期待されています。

したがって、一人格で3領域の知を構造化し、3領域に跨る人的ネットワークを構築し、創造と変革のリーダーへと成長する期待値を匂わせる人材を採用していると言えるでしょう。

就職偏差値および業界での立ち位置

ここでは業界での立ち位置を見ていくために、競合他社を含めた業績や平均年収、就職偏差値などを相対的に見ていきましょう。

会社名	売上高 (mil USD)	平均年収（万円）	就職偏差値	残業時間（月間）	有給消化率
ATK	1,400	1,000	71	76.4	85.7％
マッキンゼー・アンド・カンパニー	8,800	1,500	77	78.0	80.3％
ボストン・コンサルティング・グループ	6,300	1,400	76	62.1	61％
ベイン・アンド・カンパニー	3,870	1,200	75	66.7	72.9%

※平均年収はヒューマンデザイン総合研究所のデータを使用

※就職偏差値、残業時間、有給消化率は、就職偏差値ランキング委員会の数値を使用

採用大学および学歴フィルターの有無

ここからは気になるATKの採用大学や学歴フィルターの有無について見ていきましょう。

採用大学

ATKの採用実績大学・学歴に関しては非公開ですが、ヒューマン総合研究所が在籍コンサルタントの経歴を基にした考察によると、主に東京大学や京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学、海外有名大学の出身者が下記のとおり大半を占めているようです。

・東京大学･大学院（法学部/経済学部/文学部/工学部）

・京都大学（工学部/工学研究科）

・慶應義塾大学･大学院（経済学部/理工学研究科）

・早稲田大学･大学院（法学部/政治経済学部）

・神戸大学（経営学部）

・東北大学（工学部）

・コロンビア大学大学院（MBA）、マサチューセッツ工科大学スローン大学院（MBA）、ジョージタウン大学大学院（MBA）、ハーバード大学ビジネススクール（MBA）、ロンドン大学ビジネススクール（MBA）、カーネギーメロン大学大学院（MBA）等の海外有名大学

専攻は、法学部・経済学部・工学部と王道の学部が目立ちますが、新卒の採用人数も一桁といわれており、入社難易度が難関な企業の1つだと言えますね。

学歴フィルターの有無

では、学歴フィルターがあるのかということなんですが、これもATKは公表していません。

しかしながら、大手コンサルティング会社の仕事は、レベルがかなり高いです。

よって、最低限の学力が必要になること、過去の採用大学を見ても、学歴フィルターを利用している可能性はかなり濃厚ですね。

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

まとめ

以上、ATKの会社概要や就活事情について解説しました。

ATKは学歴フィルターを利用している可能性が高く、中堅大学以下の学生は敷居が高いと言えます。

また、高学歴であっても、エントリーしてくる学生の質が高く、要求レベルも高いので一筋縄ではいきません。

特に、ケース面接では地頭の良さや論理的思考力が求められます。

そのために、ケース面接で必要な「フレームワーク」というツールの学習や論理的思考力を養っておく必要がありますね。

本記事があなたの就活のお役に立てば幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。