【業界研究】テレビ局とは?志望動機・ビジネスモデル・職種を徹底解説

2023年6月9日更新

はじめに

日常の生活で、さまざまに利用されているテレビ。

私達の生活には、欠かせないものです。

そんな、テレビ局に入社したいと思う人は、多いはず。

そこで、今回は、業界研究【テレビ局とは?】をテーマに、テレビ局に関する研究をしていきましょう。

これからテレビ局での就職を考える際に、業界知識を身に付け、より具体的な企業研修に結び付けていきましょう

 

テレビ局とは?

テレビ局とは、テレビ放送に携わる産業のことのことです。

日常生活で欠かせない、テレビ放送を運営するために運営されている企業全般を指します。

実際に、テレビ業界と呼ばれる業界の特徴から、整理していきましょう。

 ■業界の特徴

‌テレビ局は、

①番組を作る。

②作った番組を、視聴者に届ける(見てもらう)。

③視聴者を増やすことで、スポンサー広告費を貰う。

という仕組みで構成されます。

日常生活において、テレビを見ない日がないという方も多くいるため、多くの人にとって、最も

身近な情報発信の源がテレビです。

また、放送される内容の影響力は、とても大きく社会現象を行う場合も多々あります。

こうしたテレビ業界は、いつも注目が集まる場所です。

そのため、多くの就活生が就職を希望する業界になります。

テレビ局の6つの種類

テレビ局は、いくつかの局に分類することができます。

次に、その種類を整理していきましょう。

 

種類①|5つの民放キー局

民放キー局とは、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京を指し、最も人気のテレビ局です。

この5つの民放キー局は、国内の放送局の鍵となる存在です。

国内のメディアの中心となるといえます。

番組の制作などを中心に行い、系列局とネットワーク協定を結ぶことで、国内の広範囲に番組を放送していきます。

その他にも、フジテレビジョンと産経新聞、日本テレビと讀賣新聞など、新聞社と密接な結びつきがある特徴も持っています。

また、放送事業以外にも、多方面での事業を展開している特徴があるのも有名です。

 

種類②|NHK

国内唯一の公共放送が、NHK(日本放送協会)です。

放送法の第15条には、以下のように記されています。

‌《放送法 第15条》

協会は、公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組による国内基幹放送を行うとともに、放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い、あわせて国際放送及び協会国際衛星放送を行うことを目的とする。

引用元:放送法 | e-Gov法令検索

他の放送局とは異なり、収入の大半が受信料で成り立っています。

また、圧倒的な資金力を保有している特徴があります。

 

種類③|準キー局

準キー局とは、キー局に準ずるという意味合いを持っています。

例えば、東京に拠点を置くキー局に対し、準キー局とは在阪広域局を指します。

基本的に関東圏と関西圏、中部地方を除くと、1つのテレビ局は1つの県域にしか番組を届けることができません。

準キー局には、毎日放送、朝日放送テレビ、関西テレビ放送、讀賣テレビ放送などがあります。

 

種類④|ローカル局

‌基本的に1つの県域に、番組を配信するテレビ局のことをローカル局と呼びます。

民放キー局は、広告ビジネスを主としています。

そのため、少しでも多くの人にテレビ番組を見て欲しいと考えています。

それを叶えるために構築されたのが、民法キー局とのネットワーク協定です。

この仕組みを利用することで、広く番組を見てもらう人を増やす工夫をしています。

種類⑤|独立放送局

独立放送局とは、ネットワーク協定を結んでいない放送局のことです。

ローカル局などに比べ、数は少なく、関東圏を中心に20程度の独立放送局が開局されています。

有名な独立放送局には、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)があります。

種類⑥|インターネットテレビ

現在、インターネットテレビに関する明確な定義はありません

インターネット通信網を介して、映像を配信するサービスを提供しているものを、インターネットテレビと呼ぶことができます。

スマホなどで、視聴することができるため、その利用者は年々増加しています。

オリジナルの映像なども多数展開しているため、今後も利用者は、各段に増えていくことが予測されます。

いばキラTV(茨城県)、宮城県インターネット放送局(宮城県)、群馬県インターネット放送局(群馬県)、千葉県インターネット放送局(千葉県)などが、インターネットテレビで著名な所です。

その他に、abemaやNetflixなどもインターネットテレビなども有名です。

 

テレビ業界のビジネスモデル

次に、テレビ業界のビジネスモデルについても、理解しておきましょう。

前述で、少し触れている内容ですが、ここで、より詳しくご紹介していきます。

テレビ業界は、①広告収入 ②受信料 ③ユーザー課金 ④ライツ収入 で成り立っています。

 

①広告収入

テレビ業界で最も大きな収入源は、広告収入です。

さまざまな情報発信源がある中、広告媒体としても新聞や雑誌、インターネットなどがあります。

実施に、このように各メディアの広告費の広告費は高額になります。

  総広告費 媒体別前年比(%)
金額
(億円)
前年比
(%)
マスコミ
四媒体
  衛星メディア
関連
インターネット プロモーション
メディア
新聞 雑誌 ラジオ テレビ
メディア
09年
(21年)
59,222 88.5 85.7 81.4 74.4 88.4 89.8 104.9 101.2 88.2
10年
(22年)
58,427 98.7 98.1 94.9 90.1 94.8 101.1 110.6 109.6 95.6
11年
(23年)
57,096 97.7 97.4 93.7 93.0 96.0 99.5 113.6 104.1 95.4
12年
(24年)
58,913 103.2 102.9 104.2 100.4 99.9 103.0 113.7 107.7 101.4
13年
(25年)
59,762 101.4 100.1 98.8 98.0 99.8 100.9 109.6 108.1 100.1

出典:電通 2016年 日本の広告費

 

②受信料

NHKは、他の民放とは異なりCM枠がありません

そのため、広告収入ではなく、受信料が主な収入源となります。

広告収入ではなく、国民から定期的に支払われる受信料のため、他のテレビ局と比較して安定した収入があると言われています。

 

③ユーザー課金

ユーザーが、個々人の意思で契約をして視聴する形式もあります。

それが、ユーザー課金での収入です。

具体的には、「スカパー!」や「WOWOW」を始め、「Hulu」「Netflix」などを指します。

 

④ライツ収入

テレビ局が制作した番組の権利を、二次利用することで得られる収入のことです。

放映したドラマのDVD化や海外への動画提供などを指します。

海外では、日本アニメの人気が高く、テレビで配信された番組も人気です。

 

当該業界の職種

テレビ業界を希望する場合には、より具体的な職種も選んでいく必要があります。

次に、テレビ業界における職種や役職についても、整理していきましょう。

 

テレビ局の主な職種5つと仕事内容

①アナウンサー

テレビ局の花形の職種といえば、「アナウンサー」です。

アナウンサーとは、言葉を使って視聴者に、情報を伝える役割を担います。

ニュース番組で、ニュースを読む人であり、多くの女性が憧れる存在です。

現在では、女性だけではなく男性にも人気の職種です。

 

②技術職

テレビ番組を作成、放送するには、様々な機材が必要です。

カメラやマイク等、その他にも、精密機器を管理し利用しようとするには、専門の知識と技術が必要です。

また、番組の運営時には、こうした機器の管理やセッティングを行う業務も行います。

 

③美術職

テレビ番組を見ると、見栄えの良い背景やセットが準備されています。

こうした演出の準備を行うのが、美術職です。

番組を制作する上では、大きなセットだけではなく、小道具も必要です。

運営に必要となる、これらの資材をデザインし準備する役割を担っています。

 

④営業職

テレビ局の大きな収入源は、CM(広告)収入です。

このCMや番組の制作時のスポンサーを集める仕事が、営業職の役割です。

できるだけ多くの、スポンサーを見つける重要な役割を担っている部署が営業職であり、アナウンサーと同様に花形職の1つとして人気があります。

 

⑤総合職

制作だけではなく、総務や人事などあらゆる仕事に就く可能性がある部署を総合職と呼んでいます。

テレビ局でも、一般企業と同じように、企業として運営を行う必要があります。

表舞台には出ない存在ですが、縁の下の力持ちとして企業を支えています。

 

テレビ局の主な役職

次に、テレビ局の中でも聞くことが多い役職について、整理していきましょう。

 

①プロデューサー

番組制作を統括する現場責任者を、プロデューサーと呼びます。

主な業務としては、番組の予算管理やスケジュール管理、人員配置などの広い範囲の管理を行っています。

実質的に番組制作や運営の総責任を担う重要なポジションです。

 

②アシスタントプロデューサー(AP)

名前の通り、プロデューサーを補佐する役割を担うのが、アシスタントプロデューサーです。

プロデューサー1人ではできない、諸処の日程調整などを行います。

円滑に番組制作や運営ができるように、ロケ地の日程調整などを含め、プロデューサーをアシストする役割を担います。

 

③ディレクター

番組制作の指揮を取る現場監督が、ディレクターです。

番組制作の工程を、実質的にまとめる役割を担っています。

ディレクターの指示に従い、各担当部門の進捗管理を行います。

 

④アシスタントディレクター(AD)

番組を制作するディレクターのアシスタントの立場で、支援をするのがアシスタントディレクターです。

現場の細部まで目を配り、進行の遅れやトラブルが起きないように管理していきます。

 

大手企業紹介

次に、テレビ局の中でも大手に分類される企業の特徴をご紹介していきましょう。

 

■日本テレビ

正式社名 日本テレビホールディングス(株)
URL http://www.ntvhd.co.jp/
経営理念 日本テレビグループ創業以来の企業精神に基づき

「正しく速やかな報道、質の高い映像・情報の提供と、

テレビという枠を超えた多彩な文化の創造により、

国民生活を豊かなものにする」

本社住所 〒105-7444 東京都港区東新橋1-6-1
電話番号 03-6215-4111
設立年月日 1952年10月28日
従業員数 199 人
初任給 257,000 円(日経会社情報調査)
就職偏差値 68

  

■TBSテレビ

正式社名 (株)TBSホールディングス
URL https://www.tbsholdings.co.jp/
企業理念 人生を楽しくするための

事業にチャレンジし、

100年続く企業となる

本社住所 〒107-8006 東京都港区赤坂5-3-6
電話番号 03-3746-1111
設立年月日 1951年5月17日
従業員数 111 人
初任給 275,054円(マイナビ)
就職偏差値 66

 

■フジテレビジョン

正式社名 株式会社フジテレビジョン
URL https://www.fujitv.co.jp/company/index.html
経営理念 挑戦と創造
本社住所 〒137-8088 東京都港区台場二丁目4番8号
電話番号 03-5500-8888
設立年月日 平成20年10月1日(新設分割による)
従業員数 1,171名
初任給 245,000円
就職偏差値 68

 

■テレビ朝日

正式社名 (株)テレビ朝日ホールディングス
URL http://www.tv-asahihd.co.jp/
社是 こころ 公正であれ 大胆であれ 輝いてあれ
本社住所 〒106-8001 東京都港区六本木6-9-1 
電話番号 03-6406-1115
設立年月日 1957年11月1日
従業員数 1,237 人
初任給 252,654円
就職偏差値 67

 

■テレビ東京

正式社名 (株)テレビ東京ホールディングス
URL http://www.txhd.co.jp
企業理念 私たちは、コンテンツ制作力を核とした最良・最強のメディア集合体になることを目指します。

私たちは、放送の公共的使命を自覚し、責任あるメディアとして文化の創造に貢献することを目指します。

本社住所 〒106-8007 東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー  地図
電話番号 03-6635-1771
設立年月日 2010年10月1日
従業員数 100 人
初任給 256,000 円(日経会社情報調査)
就職偏差値 65

各企業の就職偏差値を、以下の記事でご紹介しています。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

 

当該業界の動向

CM(広告収入)のテレビからインターネットへの移行が、加速している現在、テレビ業界は、どうなるのでしょうか。

多くの記事で、テレビ業界は衰退するという記事を見ることがあります。

この大きな理由は、広告収入の減少が理由です。

従来であれば、テレビや新聞に公告を掲載していた企業が、SNSを始めインターネット上での広告掲載を開始しています。

企業では、より多くのCMを見るコンテンツに、自社の広告を掲載したいと思っています。

テレビ以外の選択肢が増える中、どうしてもテレビ広告が減る傾向があります。

しかし、だからといってテレビ業界が無くなるということではありません

私達の生活において、テレビ放送は、欠かせない存在です。

そのため、今後もテレビ業界は、安定した運用を行っていける業界と思ってよいでしょう。

 

志望動機

テレビ業界を希望する就活生には、どのような志望動機があるのでしょうか。

ここで、ご紹介することが全てではありません。

よくある志望動機を、ここでご紹介していきます。

 

志望動機①|番組つくりをしたい

〇〇のドキュメンタリーに感動した。

人に感動するドキュメンタリーを作りたいなど、放送された番組に感動したことが要因となり志望するケースが多くあります。

 

志望動機②|情報を伝える姿勢に共感した

報道番組などを見たことが、きっかけで正しい情報を伝える姿勢に共感した場合などです。

自分自身が、情報を伝える立場となり、公平な姿勢で情報発信を続けていきたい想いを志望動機にする方がいます。

 

志望動機③|感動を伝えたい

放送された番組で、強い感動を得た。

この感動を、より多くの人に伝えたいという思いを志望動機にする方もいます。

 

まとめ

今回は、業界研究として「テレビ業界」をテーマに、ご紹介しています。

就活を行う際には、業界研究はとても重要な要素です。

本記事を参考にして頂き、テレビ業界以外の業界研究も実施して、自分にあった企業選択を実施していきましょう。

 

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