【カンペはバレる?】WEB面接で失敗しないカンペの作り方・配置の仕方

【カンペはバレる?】WEB面接で失敗しないカンペの作り方・配置の仕方

2023年4月28日更新

はじめに

新型コロナの感染拡大を機に、採用選考ツールとして一気に浸透したWEB面接。

 

企業側もWEB面接でいろんな恩恵を享受できたので、この面接形式はコロナ終息後も引き続き、企業側は積極的に使用する傾向にあります。

 

欧米ではWEB面接が当たり前ですが、新型コロナをきっかけに日本にも遅ればせながら同じシステムが組み込まれたということですね。

 

そんな環境下で、

 

「そもそも、WEB面接でカンペを使うのはアリなの?」

 

「カンペを使うとバレるの?」

 

「カンペを使いたいけど、作り方がわからない…」

 

など、就活初期の段階では、何かとWEB面接のカンペについて疑問符だらけですよね。

 

でも、大丈夫です。

 

本記事1本で、

 

・WEB面接でカンペはアリか?

・カンペはバレるのか?

・カンペのメリット&デメリット

・バレないカンペの作り方・配置の仕方

 

などを網羅して解説していきます。

 

10分ぐらいでWEB面接のカンペの全貌が丸ごと理解でき、カンペを最大のツールとして活用し、選考を有利に進めることができるようになりますので、最後までサクッとお読みくださいね。

WEB面接でカンペはアリ?

まず、WEB面接でカンペはアリなのかどうかですが、

 

結論からいうと、面接官によります。

 

企業文化や面接官の嗜好により、カンペをOKという人もいれば、NGと捉える人もいます。

 

NIKKENの調査によれば、115名の面接担当者のうち、56.5%が「問題ない」と回答し、43.5%が「望ましくない」と答えた調査結果が公表されています。

 

意外に「問題ない」と答えている人が多くて驚きですが、回答はほぼ拮抗しており、面接官の中でも割れているということですね。

 

回答の理由を見ると、「問題ない」と答えた面接担当者は、

 

・人柄が伝われば問題ない

・重要なのは話の内容なので問題ない

・考えをまとめて伝えられることを評価

 

と答えている一方で、「望ましくない」と考えている面接担当者は、

 

・対面による面接と同じ姿勢で臨んでほしい

・人間性や能力を判断しにくい

・受け答えが不自然になる

 

といった理由を挙げています。

 

いずれにしても、カンペを好ましくないと考えている面接担当者に当たった場合、地雷を踏むことになりますので、カンペを使うならバレない方法で臨む必要があるということですね。

カンペはバレるのか?

「では、カンペはどのくらい見破られるものなのでしょうか?」

 

これもNIKKENの同調査で明らかになっていますが、

 

・「気付いたことがある」→72.2%

 

・「気付いたことはない」→27.8%

 

となっており、ほぼ固い確率でバレることが分かります。

 

それではどのような理由でバレるのでしょうか?

 

バレるパターンは大きく3つありますので、次のチャプターで解説していきましょう。

カンペがバレる3つの理由

面接担当者は、以下の3つの違和感を感知してカンペを見破っています。

 

1つずつ説明していきましょう。

 

①目線がズレるから

1つ目の理由としては、どうしても目線がズレるからです。

 

カンペを見る時に、目線が横にズレたり、カンペを下に置いている場合は目線が縦に動くと同時に首のラインも付随して動いてしまいます。

 

これは対面では見受けられない現象なので、その違和感を感知して、カンペを見ているのではと嫌疑をかけられるわけです。

 

➁書き言葉になるから

次にカンペを作る際は、どうしても「話し言葉」から「書き言葉」に変換して書きますよね。

 

そのため、カンペを使うと、ついつい書き言葉で話してしまいがちです。

 

すると、どうしても会話が不自然になり、例えるとすると、外国人と話しているような空気感になります。

 

書いた文章を読み上げられても、書き言葉が場から浮いて、「なんか違うな…」と捕捉されてバレるわけです。

 

➂棒読みになるから

3つ目の理由は、カンペを読み上げると棒読みになりやすいからです。

 

つまり、暗記したものを思い出しながら話すのと同じで、抑揚がなく感情が乗っていない無機質な受け答えになるわけです。

 

国会の答弁でも官僚が準備した資料を大臣がただ読み上げるだけなので、非常につまらない論戦になる場面を見ることがあると思います。

 

つまらないので、思わずチャンネルを変えてしまいますよね。

 

あれと同じです。

 

会話を通じて人間性や性格、熱量などが伝わってこないので、不自然過ぎてバレるわけです。

カンペの3つのメリット&デメリット

「カンペに対する面接担当者の思惑やバレる原因についてはわかりました。次にカンペを使うメリットとデメリットを知りたいです」

 

大きく3つずつメリットとデメリットがありますので、紹介していきますね。

 

メリット

それではまず、メリットから3つ見ていきましょう。

①安心感を得られる

カンペの最大のメリットはやはり、安心感を得られることではないでしょうか。

 

要は、保険があることで安心感を得られるという感覚ですね。

 

たとえば、自動車保険がないと、おちおち車の運転なんてできないですよね。

 

大きな事故をしても大丈夫なように、万が一の備えがあるから安心して運転できるわけです。

 

それと同じような効用で、カンペには保険と同じようなメリットがありますね。

➁忘備録になる

次に、忘備録として使えるメリットがあります。

 

やはり、人間なので、「言い忘れる」「度忘れする」ことも多々ありますよね。

 

そんな時に事前にしたためておいたカンペがあると重宝するわけです。

 

何があっても、パニくる場面でも漏れがなくなる点でメリットだと言えますね。

➂想定問答を用意できる

最後に想定問題を用意できるというメリットもありますね。

 

たとえば、面接で質問されやすい「自己PR」、「志望動機」、「強みと弱み」、「逆質問」などの答えを準備して、カンペで見れるようにしておけば合理的ですよね。

 

さすがにカンペの紙面の制約上、すべての質問には対応できないでしょうが、根幹の想定問答を用意しておけば、楽にスムーズに答えられますよね。

 

デメリット

次にデメリットを3つ紹介しておきましょう。

①バレた時に評価が下がる

冒頭のデーターでもお伝えしましたが、カンペを好ましく思っていない面接担当者も一定数います。

 

そんな人にカンペがバレてしまった場合、どうなるかは分かると思います。

 

なので、できるならアドリブで受け答えするのがベストですが、どうしても不安だと言う方はバレないように臨戦態勢で臨む必要があります。

 

そのコツは後述しますが、バレた場合には評価が下がるリスクがあることを肝に銘じておきましょう。

➁不自然な話し方になる

次に、アドリブで話すのと比べて、どうしても話し方が不自然になってしまうデメリットがあります。

 

カンペを使うと、どうしても読み上げるような話し方になり、臨場感がなく、人間味のない受け答えに終始してしまいます。

 

そうなると、せっかく優れた答えを用意していても、それほど思いが相手に伝わらず、徒労に終わる可能性もあるのです。

 

また、自然な会話の流れに合わせにくくなるデメリットもあり、コミュニケーションがまともに取れないなどの悪評に直結するケースも否めません。

➂想定外の質問にたじろぐ

最後のデメリットとして、カンペはアドリブに弱いため、変化球質問をされたときに対応できないリスクがあります。

 

まったく予期せぬ質問を投げかけられたときに、アドリブで返すことに慣れていないカンペ派は、どうしてもタジろいでしまう危険性を孕んでいます。

 

私自身も、カンペを使っているなと勘ぐった就活生に対しては、故意に変化球質問を投げて、その信憑性を目測していました。

 

なので、アドリブ力という点で、カンペ派はどうしても不利に働きますね。

自然に話すためのカンペの作り方

カンペのデメリットを理解した上で、それでもカンペに頼りたい人は今から説明するテクニックをマスターしてください。

 

どうせやるなら、バレないほうが身のためなので、カンペのデメリットを極力排除する作り方のコツを指南していきます。

 

①箇条書き or キーワードをカンペにする

人間は文章のような塊を見ると、どうしても読み上げてしまう性向があります。

 

なので、箇条書き、あるいはキーワードだけをカンペに書くことをおすすめします。

 

たとえば、絶対にハズしたくない単語やこれだけはアピールしたいフレーズだけをカンペに書き込んでおいて、そのキーワードを派生させて話していくと自然な話し方になります。

 

この方法を使うと、マインドマップのように人間の自然な思考プロセスにマッチさせられるので、無理なくスムーズに応答できるわけです。

 

たとえば、下記のようなカンペです。

 

・差別化された御社にしかない〇〇なサービス

・世界一の人口を誇るインドへの展開

・世界で3社しか作れない〇〇製品

・負けず嫌いを原動力とした向上意欲

・失敗した時のダメージが大きいが、切り替えも早い

・バイト先で125%の売上アップに貢献

 

このようにフレーズだけを書き出しておいて、連結させながら答えていくことで、言い忘れることもなくかつ、淀みのない自然な話し方ができるようになります。

 

➁話す順番だけを書く

事前に用意しておいた話す順番が脱線すると、戻ってこれなくなって、受け答えがちぐはぐになる場合があります。

 

特に緊張していたり、度忘れしてしまうと急に混乱して、平常心を保ちきれずに見切り発車して、そのまま自爆に追い込まれるわけです。

 

そんなときにカンペで話す順番が書かれていれば、安心してスムーズな受け答えができますね。

 

そういう意味で、話す順番だけを書いておくのも何かと助かりますよ。

 

➂大きな文字で書く

最後に、大きい字で書くことが重要です。

 

あまりに小さい字で見えないと、どうしても画面越しに近づいてしまい、カンペを見て話していることを相手側に悟られます。

 

そういう意味で、パソコンを見ている時の距離感を勘案して、カンペの文字が認識できる文字の大きさで書くことが肝要です。

バレないカンペの配置の仕方

「カンペ=カンニング」という文化が根付いていて、カンペを使って面接を受けていると何かズルをしているようで、後ろめたい気持ちにもなりますね。

 

とはいえ、カンペを見ないと不安で不安でしょうがない人にとっては、カンペは最大の守り神になるわけです。

 

そのためには、カンペの置き方も工夫する必要があります。

 

手品ではないですが、死角を有効に使う手法をこれから3つ紹介します。

 

①カンペをカメラ周辺に貼り付ける

カンペがバレない条件としては、カンペが画面に映らないこと、目線が不自然にならないように目線の高さにカンペがあることが必須となります。

 

その2点を押さえる1つ目の手法は、カメラの周辺にメモ書きや付箋などを貼り付ける方法です。

 

これだと、絶対にカメラにカンペは映りませんし、目線も自然に見えますよね。

 

➁カンペをパソコンの後ろに置く

次の方法はパソコンの背後にカンペを置くやり方です。

 

パソコンの後ろに置けば、カメラの死角になりますし、目線も自動的にカメラ目線になるため、面接官から猜疑心の目を持たれずに済みますね。

 

➂Wordやメモ帳でパソコンの画面の半分を使う

最後の方法は、Wordやメモ帳でパソコンの画面の半分を使って、カンペするという方法です。

 

もちろん、もう半分は面接相手が映った画面になるわけですが、この方法でカメラにカンペが映る危険性は「ゼロ」です。

 

カメラからは目線が少しだけズレることもありますが、大胆に横を向いたり、うつむき加減になることはないので安全です。

 

パソコンの画面にカンペを表示させるやり方はWeb面接ならではの手法なので、Wordやメモ帳を使うやり方は、かなりオススメですね。

カンペがバレたときの対処法

たとえ用意周到な準備をしていても、カンペがバレることだってあります。

 

その時の対処法を最後にお伝えしておきます。

 

その方法は、

 

「素直に認めて謝る」

 

です。

 

それが、バレた場合の最適な対処法です。

 

カンペがバレたことで、既にあなたの評価は下がっています。

 

そこを挽回しようと思ってアレコレ弁解すると、言い訳がましくて見苦しいので、さらに印象が悪化する羽目に陥ります。

 

せっかく、それまでのWEB面接が上手くいっていても、そのときの対応次第で一気に形勢が逆転し、不合格に直行するケースもありますので注意しましょうね。

おわりに

今回お伝えした内容は、WEB面接の対処法です。

 

あなたの本丸はあくまでも最終面接で合格を勝ち取ることです。

 

いずれにしても、どこかの場面で対面による面接に出くわしますので、今回紹介したテクニックでは歯が立ちません。

 

面接はあくまでもコミュニケーションなので、普段の会話と同じように、アドリブでキャッチボールできるようになることが「最終目標」です。

 

そのコミュニケーションの補助手段として、カンペがあると捉えて、主客逆転しないように肝に銘じましょう。

 

また、何事も「習うより慣れろ」です。

 

まずは練習ありきなので、友達同士で面接官役になってお互いをチェックしてダメ出ししてもらい、直すべきところは修正して本番を迎えたいものですね。

 

本記事があなたのWEB面接の参考になれば、幸いです。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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監修者情報

須藤由加里

キャリアアドバイザー リーダー

株式会社やまとに新卒入社。
全国での採用担当&新卒中途の研修担当の3職種を経験。 その後挑戦心が原動力となり2020年に株式会社ナイモノにジョイン。 現在キャリアアドバイザー リーダーとして就活生のサポートを行う。