【就活生必見】新卒に人気のディベロッパーを解説!
2022年11月3日更新
はじめに
就活を開始すると、「ディベロッパー」というキーワードをよく耳にしませんか?
高収入で安定的というイメージを持つ人は多く、就活生にはディベロッパーに就職したいと考えている人がたくさんいます。
しかし、その一方で、
「実際の仕事内容のイメージがわかない…」
「入社するのはすごく難しいのでは?」
「実は仕事がとても大変な気がする…」
といった疑問や不安の声は少なくありません。
そこで今回は、そもそもディベロッパーとは何か、また、なぜ就活生に人気なのか、さらにどのような企業が人気なのかをご紹介します。
この記事を最後まで読むと、ディベロッパーについて詳しく知ることができるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.就活生に人気のディベロッパーとは?
不動産業は大きく以下4つの事業に分けることができます。
- 企画・開発
- 販売
- 管理
- 仲介
これらはそれぞれ、マンションや土地を販売する「販売」、マンションやビルを管理する「管理」、賃貸や売買に関する情報をまとめて扱う「仲介」といった形で、取り組む業務内容が異なります。
その中でも、企画・開発をメインに行う企業が「ディベロッパー」と呼ばれます。
企画・開発と聞くといわゆるマーケティングのようなイメージを持つかもしれませんが、ディベロッパーの仕事はそうではありません。
用地の取得をはじめ、その土地の傾向を把握し、各種開発事業を行っていくことから、まさに街を「development」する職業だと言うことができるでしょう。
その種類は多岐に渡り、街の開発や再開発はもちろん、リゾート開発や商業施設開発、マンション開発など、幅広い経験を積むことができます。
ゼネコンとの違い
不動産業に関連する言葉で、「ゼネコン」という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。
「ゼネコン」も企画・開発に関わることに変わりはないのですが、ディベロッパーが開発の頭脳だとすると、ゼネコンは実働を担うという違いがあります。
実際に工事をしながら、建物を建てることが主な仕事となるため、ディベロッパーの仕事はゼネコンなしでは成り立たないのです。
2.ディベロッパーが就活生に人気な3つの理由
①安定的な経営をしている
②平均給与が高い
③幅広い経験を積むことができる
以上3つの理由を紹介しましょう。
①安定的な経営をしている
ディベロッパーの多くは、安定した経営をしている傾向があります。
まちの開発はどのような時代でも必要不可欠であることから、仕事としてなくなるということは想定しにくい職業だと言えるでしょう。
もちろん扱う土地の種類やエリアによっては、年度によって価値が変動する可能性があり、リスクはゼロだと言うことはできません。
しかし、特定のサービスや商品を扱うのではなく、広く言えば日本全国を開拓していく仕事のため、その需要が尽きることはないと言えます。
VUCAの時代と言われる今、どのような世の中になるか分からないからこそ、「安定経営」は就活生にとって非常に重要な要素なのです。
②平均給与が高い
平均給与が高い点も、就活生に人気の理由のひとつです。
ディベロッパーの仕事は経験がものを言うため、年次や経験値によって年収は大きく異なります。また、成績によっても大きく変動するため、平均年収を算出しにくいという特徴があります。
ただし、全体的な平均によると500~600万円程度とされており、日本人の平均年収は430万円程度のため、平均値だけで見ても高いと言えます。
また、人気企業は年収1,000万円に届くことも難しくなく、安定的な経営と共に、安定的に高い給与を獲得できる点も人気の理由です。
③幅広い経験を積むことができる
ディベロッパーの仕事は、主たる仕事の企画・開発に留まらず、用地獲得や販売、管理など、その仕事は多岐に渡ります。
もちろんまちづくりの方向性やコンセプトを考えるなど、ディベロッパーの醍醐味と呼べる仕事はもちろんですが、従来であれば他の事業内容となるような内容も担当します。
そのため、広く不動産業界に携わることができるほか、自分の得意な領域を見つけることもできるでしょう。
不動産業は、人口減少に伴い中長期的な目線では需要が低下していくのではないかという見立てもあります。
そのため、不動産業の中でも様々な経験を積むことができるディベロッパーの仕事は、
今後自分の武器として活躍する可能性が高いのです。
3.新卒に人気のディベロッパーを紹介!
第1位:三菱地所
就活生に最も人気のディベロッパーは、三菱地所です。
ディベロッパーと聞いた時に、三菱地所をまず最初に思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
耳馴染みがある理由は、全国的にも知られた丸の内エリアの開発に100年以上携わっていることにあります。
また、丸の内以外でも、横浜のみなとみらい地区など、長期的・面的なまちづくりを行うことを強みとしています。
ただのまちづくりではなく、まちのランドマークとなるような建物を手掛けることが多く、大阪の「グランフロント大阪」を中心としたまちづくりも三菱地所が担当しています。
この他、ニューヨーク、ロンドン、パリなどにもオフィスビルを所有しており、海外志向が強い学生とも親和性が高い企業となっています。
平均的に高い年収はもちろん、ワークライフバランスを考慮した働き方を展開していたり、独身寮をはじめとする住宅を完備している点も強みです。
第2位:三井不動産
第2位は、こちらも知名度が高い三井不動産です。
三井不動産が手掛ける商業施設と言えば、「ららぽーと」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
「ららぽーと」の他にも、「東京ミッドタウン」や「三井アウトレットパーク」、「三井ガーデンホテルズ」など、私たちの生活に密接に関わる施設を多数手掛けています。
時とともに熟成する「経年優化」の思想に基づいたまちづくりを行っており、新しいものだけが良いのではなく、時間の流れと共に成熟していくような街作りを得意としています。
若手海外派遣研修などが充実しているほか、階層別研修も手厚く、会社からの心強いバックアップが魅力です。
また、こちらも平均的に高い年収となっており、将来的に高収入を目指したい人にも適した企業と言えます。
第3位:東急不動産
不動産業界の中では広く知られる東急不動産は、現在東京・渋谷の大規模な再開発に従事していることで知られています。
渋谷の駅前付近が長きに渡り工事されていますが、それらを手掛けているのが東急不動産です。
人々に喜ばれ社会に愛され続ける価値・ライフスタイル創出をテーマに、まちづくりをはじめ、再生可能エネルギー事業や物流事業、リゾート事業やシニア住宅事業など、幅広く手掛けているのが大きな魅力です。
関連会社も多数あるため、ディベロッパーの中でもさらに幅広い業務に従事したい場合には非常におすすめの企業です。
第4位:野村不動産
不動産業界の中では広く知られている野村不動産も、ディベロッパーとして就活生に人気の企業です。
現在の不動産業界を取り巻くその中の状態を危機ではなくチャンスと捉え、マーケット起点の発想で、従来の価値観とは異なる新たな価値を創造していくことに務めています。
そのためには社員一人ひとりの力が重要だとして、若手社員のうちから数百億のプロジェクトに関わる機会を積極的に提供しています。
事業領域は「住まい」「オフィス」「商業施設」「ホテル」「物流施設」「企業向け不動産サービス」「不動産ファンドビジネス」と明確に切り分けられており、それぞれの専門性を高く身に着けることができる点が魅力です。
若いうちからとにかく経験をたくさん積みたい人に適した企業だと言えるでしょう。
第5位:森ビル
六本木エリアの開発で知られる森ビルも、ディベロッパーの人気企業です。
「東京を世界一の都市へ」をキャッチコピーに、アークヒルズや六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、上海環球金融中心、虎ノ門ヒルズなど、東京を世界一にするための様々な開発を行っています。
「東京」をひとつの強みにしていることからも分かるように、これまで紹介してきた企業の中では、最も都市開発が得意と言えるでしょう。
軸が「東京」だからこそ、世の中に与えるインパクトが大きいのも特徴です。
今後の社会人生活において、都市開発に力を入れたいと考える人におすすめの企業です。
第6位:ヒューリック
最も年収が高いディベロッパーとして知られるヒューリックも、就活生に人気の企業です。
就活生にとっては耳馴染みがない企業かもしれませんが、社会人にとってはオフィスがヒューリックビルに入居していることも多く、耳馴染みがある企業だと言えるでしょう。
「人々の暮らしをより快適にするためのサービスを創造しご提供したい」という」想いの元、建替・開発・投資など多角的に事業を展開しています。
また、何よりも年収が高いことで知られており、平均年収が1,500万円を超えることでも知られています。
とにかく年収を稼ぎたいという人には、最も適した企業だと言えるでしょう。
4.人気ディベロッパーへの就職は難しい?ポイントは?
ここまでご紹介したように、安定経営に加え、年収も比較的高いことから就職は難しいとされています。
そのため、有利に進めるために以下のポイントをご紹介します。
宅建を取得する
不動産業界全般に言えることですが、宅建を取得しておくのは大きな強みになります。
「宅建って難しいのでは?」と思うかもしれませんが、世の中で販売されているテキストで十分に勉強することが可能です。そのため、大学在学中にも十分に取得できる可能性が高い資格と言えます。
また、不動産業界に入ると、必ずと言って良いほど宅建取得が求められます。
そのため、早めに取得しておいて損はありません。
ぜひ時間がある学生時代のうちに、宅建取得を行ってみてはいかがでしょうか。
部活動などで体力づくりをする
幅広い業種の人と関わったり、全国各地への出張なども多いことから、部活動などを通じて体力づくりを行っておくのがおすすめです。
もちろん選考の基準になるわけではありませんが、自分自身がスムーズに業務を進める上で、非常に重要なものになることは間違いありません。
どのような仕事でも健康は大切ですが、ディベロッパーは強く体力が求められる側面があるでしょう。
コミュニケーション力を養う
立場はもちろん、仕事内容や業務が異なる人と仕事をすることが多いディベロッパーは、コミュニケーション力が肝と言っても過言ではありません。
「色々な人と話すことができるから大丈夫」
といったことではなく、サークル活動やアルバイト、インターンを通して様々な立場の人とコミュニケーションをする実践を行うべきです。
学生時代にも、様々な立場の人とコミュニケーションを取るチャンスは多いため、ぜひ積極的に参加してみるのがおすすめです。
そのような強みはESや面接の時に活かすことができるほか、仕事を行う上で自分の強みとしても活躍するでしょう。
自分の経験の糧になるようなコミュニケーション力を、ぜひ養ってみてはいかがでしょうか。
5.おわりに:ディベロッパーへの就職はしっかり対策を!
今回は以下のような疑問や不安を解消するべく、解説をしてきました。
「実際の仕事内容のイメージがわかない…」
「入社するのはすごく難しいのでは?」
「実は仕事がとても大変な気がする…」
なぜディベロッパーが就活生に人気なのか、さらにどのような企業が人気なのか、十分にご理解いただけたでしょうか?
狭き門であるディベロッパーですが、入社時の努力によってその後の安定がある程度保証されていると考えると、挑戦してみる価値はあるかもしれません。
ディベロッパーの仕事は、企業によって内容が異なります。
そのため積極的な企業分析や交流を通して、自分が興味・関心が高い1社をぜひ見つけてくださいね。
ぜひ今このタイミングでディベロッパーを知ったことをきっかけに、選考を受けてみてはいかがでしょうか。