観光業界の仕事内容と将来性は?就活のおすすめ内定攻略法も解説
2024/8/23更新
はじめに
観光業界は就活生にも人気の高い業界で、ライバルも多く就活難易度が高いです。
市場規模が大きく魅力的な業界のひとつですが、直近はコロナウイルスの影響もあり業界に将来性に不安を感じる学生も多いのではないでしょうか。
実際に現在はコロナ回復期に差しかかっており、黒字転換した企業も増えつつあるのが現状です。
本記事ではそんな観光業界のリアルな動向や具体的な仕事内容、そして就活を攻略するためのポイントについて解説します。
以下のような疑問や不安のある学生は必見なので、ぜひ最後までご覧ください。
- 観光業界の将来性が知りたい
- 観光業界向けの志望動機や自己PRが書けるようになりたい
- 観光業界でより有利に就活を進めたい
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
【内定者のエントリーシートを大公開】
先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、内定者のエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
エントリーシートに行き詰っているなら、必ず参考になるでしょう。
内定者のエントリーシートを見る機会は、ほとんどありません。
このチャンスを逃したくない就活生は、ぜひチェックしてください。
観光業界の基本情報
まずは観光業界の基本情報について、解説します。具体的には以下の3点です。
- 主な仕事内容
- 業界規模
- 代表企業
ひとつずつ解説していきます。
主な仕事内容
観光というと、テーマパークやカラオケなど、非常に多岐にわたりますが、ここでは旅行関連企業に絞って、仕事内容を解説します。
レジャー白書2020によると、日本人の余暇活動の参加人口が最も多かったのは国内旅行であり、観光業界の中で、旅行関連事業の市場規模が最も大きいと考えられるためです。
旅行関連の具体的な仕事内容は以下の通りです。
企業系列 | 職種 |
旅行会社系 | カウンターセールス |
アウトセールス | |
予約発券業務 | |
ツアーコンダクター | |
航空会社 | キャビンアテンダント |
グランドスタッフ | |
その他 | ホテルフロントスタッフ |
日本国政府観光局員 |
カウンターセールス
旅行会社の窓口業務を主に実施しており、旅行会社で最もイメージされやすい仕事です。個人向けの営業なので、一人ひとりに合った旅行プランを企画するスキルが求められます。
アウトセールス
法人や学校などに、旅行プランを営業する仕事です。窓口業務のように受け身ではなく、自分から企画を提案し、契約するための営業力が求められます。カウンターセールスよりも比較的高度なスキルが求められますが、その分成約した際の利益は大きく、やりがいがあります。
予約発券業務
旅行プランに必要なホテルや航空券などを予約・発券する仕事です。この業務にミスがあると、お客様の満足度を大きく下げてしまうため、正確性が求められます。
ツアーコンダクター
団体旅行などで、お客様と同行して旅行のサポートをする仕事です。より楽しい旅行にするために、訪問先の地理・歴史などの知識を予めインプットしておく必要があります。
キャビンアテンダント
キャビンアテンダントの仕事は、機内サービスと保安業務の2つに分けられます。機内サービスは飲食や機内販売、離着陸時のアナウンスなどです。保安業務は機内の不審物やドア開閉などの確認、急病人対応などの仕事を指します。
グランドスタッフ
グランドスタッフは、航空機の搭乗・荷物手続きや、出発案内、などのチェックイン業務と、到着後の案内・荷物返却業務などが主な仕事内容になります。
ホテルフロントスタッフ
ホテルのフロントでは、チェックイン対応や予約対応、観光地情報提供など仕事内容が多岐にわたっています。お客様によってはモーニングコールなどの対応も必要です。フロントスタッフの対応はホテルの印象を左右するので、非常に重要な仕事のひとつです。
日本国政府観光局(JNTO)
JNTOでは海外に対して日本の観光PRを行うことが主な仕事内容です。より大きな規模感で日本の魅力を海外に伝えられるため、難易度は高いですが、その分やりがいのある仕事です。
その他に旅行好きな人に向いている仕事はこちらの記事でも紹介されているので、職業選びの参考にどうぞ。
旅行業界の業界規模
業界動向サーチによると、2021年時点での旅行業界の業界規模は約1.1兆円です。
190に分けられた業界のうち、旅行業界は112位であり、日本の産業の中では、そこまで大きい業界規模ではないことが分かります。
旅行業界の代表企業
以下の表に旅行業界における売上高上位10社をまとめました。
ランキング | 企業名 | 売上高(億円) |
1 | エイチ・アイ・エス | 4,302 |
2 | JTB | 3,721 |
3 | クラブツーリズム | 1,508 |
4 | KNT-CTホールディングス | 878 |
5 | JR東海ツアーズ | 815 |
6 | 日本航空 | 555 |
7 | リクルート HD | 538 |
8 | ANA HD | 394 |
9 | 日本旅行 | 237 |
10 | 東武鉄道 | 124 |
上表から分かるように、エイチ・アイ・エス、JTB、クラブツーリズムが上位3社であり、この3社だけで全体の約7割の売上を占めています。
旅行業界の動向
旅行業界は就活生からも人気の業界ですが、世界情勢の影響を受けやすいという特徴があります。
直近では新型コロナウイルスの影響で打撃を受けましたが、2023年現在は訪日観光客が増加したことから、外国人観光客に向けた取り組みを推進しています。
また国内では少子化が進んでいることから、身体的負担が少ない国内旅行を求める客層へ向けた動きが大きくなるでしょう。
新型コロナ後の観光業界の動向は?
2019年12月からはじまった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、観光業界は大打撃を受け、現在でも先行きは不透明な状態が続いています。
訪日外国人数の推移
年 | 日本を訪れた外国人数(万人) |
2015 | 1,974 |
2016 | 2,404 |
2017 | 2,869 |
2018 | 3,119 |
2019 | 3,188 |
2020 | 412 |
上表には、2015年からの日本を訪れた外国人数の推移を示しており、2019年まで右肩上がりだった訪問数も、新型コロナの影響で、2020年には激減していることが分かります。
エイチ・アイ・エスの売上高推移
年 | 売上高(百万円) |
2015 | 537,456 |
2016 | 523,705 |
2017 | 606,024 |
2018 | 728,554 |
2019 | 808,284 |
2020 | 430,284 |
また上表では、旅行業界最大手のエイチ・アイ・エスの売上高推移を示しており、2020年は2019年の約半分まで売上高が低下しており、新型コロナの影響が非常に大きいことを示しています。
一方で、JETROの日本の観光に関するレポートでは、新型コロナ終息後には日本の観光市場の成長が期待されるとあります。
新型コロナ終息後に海外旅行をしたい国についてのアンケートを実施したところ、アジア居住者と欧米豪居住者それぞれのランキングで日本が1位という結果で、新型コロナ終息後の、訪日外国人数の増加に期待できます。
その他、新型コロナ終息後には、GoToトラベルキャンペーンなどの国策により、旅行業界を活性化する可能性もあります。
このように新型コロナの感染拡大状況に左右されるため、業界動向については予測しにくいものの、将来的に再び業界が成長していくことも十分考えられます。
観光業界を志望する場合は、日頃からニュースや客観的なデータなどの最新情報をもとに業界動向について、リサーチするようにしましょう。
観光業界での就活の攻略法
ここからは、観光業界の就活の攻略法をエントリーシートの志望動機と自己PRの書き方に焦点を絞って解説していきます。
志望動機の書き方
就活において、志望動機と自己PRが最も重要な項目と言っても過言ではありません。
企業が就活において知りたいことは、自社への熱意や適性であり、それらは志望動機と自己PRをもとに判断されることが多いからです。
志望動機については、なぜ観光業界なのか、その中でもその企業を選んだのか、ということを明確にするようにしましょう。
例えば、「お客様を幸せにしたいから」というような理由では、観光業界で無くても成立してしまい、観光業界への熱意が無いのではと見なされてしまう可能性があります。
「海外留学の際に、日本の魅力を伝えることで非常に喜びを感じ、日本の良さをより多くの外国人にしてもらいたい」
「英語力の高さを活かして、より満足度の高い海外旅行プランを提供したい」
などのように、過去の体験や自分の強みを踏まえたうえで、観光業界への志望動機を書くと非常に説得力が高まるのでおすすめです。
自己PRの書き方
自己PRは、コミュニケーション能力をアピールするようにしましょう。
なぜなら観光業界は、お客様とのコミュニケーションが必須の業界だからです。
相手への気遣いやニーズを的確に把握するような高いコミュニケーション能力が求められるため、これらをアピールできるような過去の体験を探してみてください。
詳しい自己PRの書き方に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
【内定者のエントリーシートを大公開】
先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、内定者のエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
エントリーシートに行き詰っているなら、必ず参考になるでしょう。
内定者のエントリーシートを見る機会は、ほとんどありません。
このチャンスを逃したくない就活生は、ぜひチェックしてください。
旅行業界で取得すると有利な資格3選
観光業界において、旅行関連の資格を有していると、就活を有利に進めることができます。その中でも特におすすめの資格を3つ厳選したので、参考にしてみてください。具体的には以下の3つです。
- 旅程管理主任者
- 旅行業務取扱管理者
- 旅行地理検定
ひとつずつ解説していきます。
旅程管理主任者
旅程管理主任者は、ツアーコンダクターをするうえで、必須の資格です。その理由は、旅行事業に関する法律で、ツアーコンダクターの中で最低1人は旅程管理主任者資格を有している必要があると決められているからです。
旅程管理主任者は、「国内旅程管理主任者」と「総合旅程管理主任者」に分かれており、国内旅行のみであれば、国内旅程管理主任者資格で良いですが、海外旅行のツアーコンダクターをする場合は、総合旅程管理主任者資格が必要となります。
取得には研修と実務経験が必要なため、学生の場合はアルバイトなどで実務経験を積む必要があり、取得難易度は高いですが、その分即戦力として迎えられる可能性があるので、就活を有利に進めることができます。
旅行業務取扱管理者
旅行会社で旅行商品を販売するために、営業所ごとに1人以上旅行業務取扱管理者資格を有している必要があり、この資格も観光業界において必須の資格と言えます。
旅行業務取扱管理者は以下の3種類に分けられます。
- 国内旅行業務取扱管理者
- 総合旅行業務取扱管理者
- 地域限定旅行業務取扱管理者
特に総合旅行業務取扱管理者は海外旅行商品も販売できるようになるので、観光業界において重宝される資格です。
総合旅行業務取扱管理者の合格率は10%前後と難易度は高く、新卒で持っている就活生は少ないので、取得すれば、かなり有利に就活を進められるので、ぜひ挑戦してみてください。
旅行地理検定
旅行地理検定の勉強を通して、観光地や地理についての知識を取得することができます。
旅程管理主任者や虚構業務取扱管理者のように、法律的に必須の資格ではありませんが、観光地の地理や歴史に精通することで、幅広い旅行プランを提案することができるようになるので、取っておいて損のない資格と言えます。
観光業界に就くために習得したい知識・スキル
観光業界で働くために身につけておきたい知識やスキルについて紹介します。
英語力
海外旅行のツアーコンダクターなどを希望する場合は、現地の方とのやり取りなどで、英語が必要となる場面が多くなるため、英語力を上げておくと、即戦力と見なされて、就活を有利に進めることができます。
ツアーコンダクター以外でも、外国人向けの旅行プランの提案などで、英語が必要となる場面も少なくなく、他業界に比べ、観光業界はより英語を使うシーンが多いと言えます。
TOEICや英検などを受験することで、英語力をアピールすることができるので、観光業界を志望している方は、これらの勉強をして、周囲と差をつけることをおすすめします。
地理や歴史の知識
観光業界では旅行客に対してより楽しい思い出を提供できるように、地理や歴史の知識が必要なシーンがあります。
さらに観光地の位置や特徴、アクセス方法を熟知することで、適切な旅行プランを提案しやすくなるでしょう。
また観光地の歴史や文化について深く理解することで、旅行客に対して豊富な情報や魅力的な解説を提供し、満足度を高めることができます。
異文化理解やコミュニケーション能力も向上し、顧客対応がスムーズになるでしょう。
観光業界が向いている人の特徴
最後に、観光業界に向いている人の特徴を3つご紹介します。
当てはまる特徴があれば、積極的に観光業界の企業にエントリーしてみましょう。
コミュニケーションスキルに自信がある
観光業界では多くの旅行客との接触が頻繁にあるため、優れたコミュニケーションスキルが必要です。
また顧客の要望を的確に理解し、的確に応えることで信頼を築き、満足度を高められます。
またトラブルが発生した際には、状況を冷静に判断しながら正確かつ迅速な対応ができるでしょう。
外国語を使った仕事がしたい
観光業界はほかの業界と比べて国際的な顧客と接する機会が多く、外国語を使う機会が豊富です。
外国語を流暢に話せるスキルがあれば外国人観光客に対して質の高いサービスを提供でき、リピーター獲得にもつながります。
また異文化に対する理解を深めることで、多様なニーズに対応しやすくなります。
外国語を使った仕事を希望する人にとって、観光業界は理想的な職場環境であり、グローバルな視点でキャリアを築けるでしょう。
サービス精神が旺盛
観光業界では、旅行客の満足を最優先に考える真摯な対応や姿勢が必要です。
サービス精神が旺盛な人は、顧客の期待を超えるサービスを提供して、旅行の思い出や感動を与えられます。
細やかな気配りや迅速な対応を通じて顧客のニーズに応えることができるため、リピーター獲得にもつながるでしょう。
まとめ
この記事では、観光業界の将来性と、就活を有利に進めるポイントについて解説しました。
新型コロナの影響で、観光業界の先行きは不透明な部分が大きいですが、コロナ終息後に大きな成長が期待されている業界でもあります。
観光業界は特に新型コロナの影響を受けやすい業界のため、観光業界を志望している方は、常に最新情報を参考にしながら、業界研究を進めていくようにしましょう。
この記事でおすすめしたポイントを押さえれば、有利に就活を進められるようになりますので、ぜひ参考にして、第一志望の内定を勝ち取ってくださいね。
【内定者のエントリーシートを大公開】
先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、内定者のエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
エントリーシートに行き詰っているなら、必ず参考になるでしょう。
内定者のエントリーシートを見る機会は、ほとんどありません。
このチャンスを逃したくない就活生は、ぜひチェックしてください。