【就職難易度】六甲バターの就職難易度・選考対策を徹底解説
2024/7/30更新
はじめに
六甲バター(株式会社六甲バター)は、兵庫県神戸市に本社を置く食品メーカーです。
売上高の95%以上(2023年時点)をチーズで稼いでおり、特にベビーチーズでは国内最大手です。
今回は、そんな六甲バターの企業研究を行うための基礎知識や求める人材像、選考対策などをご紹介していきます。
六甲バターへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 六甲バターの仕事内容が気になる
- 六甲バターの就職難易度を知りたい
- 六甲バターの選考対策として何をすれば良いか分からない
また、食品メーカーに関する業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、六甲バターの就職難易度は平均よりもやや高めであり、ほかの主要な食品メーカーと比べるとやや低めです。
特別な選考内容は設けられていませんが、エントリーシートの質問事項では詳細な内容が求められます。
企業規模や平均年収等は競合他社より優れているわけではないので、選考対策をしっかりと行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
次の章から各内容やその他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
六甲バターについて
出典元:六甲バター
会社概要
六甲バターはチーズの販売で国内最大手の食品メーカーで、売上高の95.6%をチーズで稼いでいます(2023年時点)。
QBBブランドとして、ベビーチーズやスライスチーズ、6Pチーズ、キャンディーチーズなど、さまざまな種類のチーズを販売しており、日本国内のプロセスチーズのトップシェアを誇っています。
「QBB」とは「Quality’s Best & Beautiful」の頭文字であり、「安心して食べられる、健康的でおいしい品質」を意味しています。
六甲バターはスライスチーズを日本で初めて開発、商品化した企業であり、日本のチーズ市場を支えてきた歴史的な企業であるといえるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
食料品業界の中での六甲バターの立ち位置をご紹介します。
食料品業界の主要企業と比べると、六甲バターの就職難易度は低いといえるでしょう。理由は以下の通りです。
当期純利益
六甲バターの当期純利益は446百万円(2023年12月期)であり、明治ホールディングスの63分の1(2023年3月期)、森永乳業の137分の1(2024年3月期)です。純利益の規模は入社後に与えられる仕事の規模感や年収に大きく影響があるため、六甲バターの就職難易度は明治ホールディングスや森永乳業よりも低いといえるでしょう。
事業の多様性
六甲バターは売上高の95.6%をチーズで稼いでおり、主要事業はチーズのみであるといえるでしょう。これに対し、例えば森永乳業は主力食品事業に加えて「栄養・機能性食品事業」も同規模で展開しています。明治ホールディングスに関しては「医薬品事業」まで展開。トップシェアを誇る六甲バターのチーズ事業は非常に魅力的ですが、事業の多様性は売上高の規模や将来の成長性にも大きく関わっています。また、入社後のキャリアにも関係があるため、就活生は就職活動において事業の多様性を注視しているといえるでしょう。
平均年収
六甲バターの平均年収は650万円(2024年)であり、同業他社と比べると多少見劣りする数値となっています。昨今の就活生は、就職活動において平均年収も重要な要素の一つと判断している傾向があります。
以上の要素により、六甲バターの就職難易度は食料品業界の主要企業と比べると低いといえます。
したがって、本記事でご紹介する選考対策にしっかりと取り組めば、内定の獲得は難しすぎることはないはずです。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 当期純利益 | 平均年収(2024年) | 就職偏差値・難易度 | 企業理念・パーパス |
六甲バター | 446百万円 (2023年12月期) | 650万円 | 55(仮) | 健康で、明るく、楽しい食文化を提供することにより社会に貢献している |
明治ホールディングス | 28,336百万円 (2023年3月期) | 946万円 | 62(仮) | 「食と健康」のプロフェッショナルとして、常に一歩先を行く価値を創り続けている |
森永乳業 | 61,307百万円 (2024年3月期) | 700万円 | 60(仮) | 乳で培った技術を活かし、ならではの商品を届けることで健康で幸せな生活に貢献し、豊かな社会を目指す |
雪印メグミルク | 17,648百万円 (2024年3月期) | 627万円 | 58(仮) | 未来は、ミルクの中にある (コーポレートスローガン) |
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
年収ラボ | 森永乳業
年収ラボ | 六甲バター
年収ラボ | 雪印メグミルク
明治ホールディングス | 株主・投資家情報 | IRライブラリ | 決算短信 | 2023年3月期通期決算短信
明治ホールディングス | 明治グループについて | 明治グループの理念体系
森永乳業 | 採用情報 | 新卒採用 | 経営理念・ビジョン
森永乳業 | IR情報 | 業績情報 | 直近の業績紹介
六甲バター | 企業・IR・採用 | 企業情報 | 経営理念・ご挨拶
六甲バター | 企業・IR・採用 | IR情報 | 財務指標
雪印メグミルク | 会社情報 | グループ企業理念・行動基準 | グループ企業理念
雪印メグミルク | IRトップ | IRライブラリ | 決算短信 | 2024年3月期決算短信
求める人材
六甲バターは「私たちが求める人」として、「お客様が求めるおいしさをより新しい形で実現するために、誰にも負けない強い意志と情熱を持ってチャレンジできる人」と公表しています。
前述した通り、六甲バターはスライスチーズを日本で初めて開発した企業であり、ほかにも世界初のスティックチーズの商品化など「新しい形」を常に実現してきました。
新しい形の実現には「チャレンジ」が必要不可欠です。
今後もお客様のニーズに新しい形で応えようとしている六甲バターにとって、「チャレンジ精神旺盛な人材」は持続的な成長に欠かせない要素といえるでしょう。
また、六甲バターは採用サイトで「お客様の声に耳を傾けられる素直な気持ち」や「お客様のニーズをいち早く把握するための感受性」も大切であると公表しています。
したがって、チャレンジ精神旺盛な人材に加えて「お客様を第一に考えられる人材」も必要とされているといえるでしょう。
六甲バターの新卒募集要項について
以下に、六甲バターの新卒募集要項についてまとめました。
24年卒では、院卒の基本給が232,500円、大卒が222,500円に加え、住宅手当、通勤手当、家族手当、外勤手当のほか、賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回(4月)あります。
新入社員の初期配属地は、営業は本社、支店および全国の営業所、工場は兵庫県か長野県にある工場です。
営業所勤務か工場勤務か、また兵庫県の工場か長野県の工場かで勤務時間が若干異なります。
年間休日は本社および営業所が123日、工場が128日であり、加えて年次有給休暇や看護・介護休暇なども完備されているため、休みは比較的多く取れるはずです。
各種保険制度や確定拠出年金制度、従業員持株会、永年勤続表彰制度、スポーツ施設利用援助など、福利厚生も充実しているといえるでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 |
|
給与(2024年4月実績) |
|
勤務地 |
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賞与 | 年2回(6月・12月) |
昇給 | 年1回(4月) |
福利厚生 | 各種社会保険制度、退職金制度、確定拠出年金制度、従業員持株会、財形貯蓄、共済会、 ワンルーム賃貸、保養所施設利用援助、永年勤続表彰制度、スポーツ施設利用援助 ほか |
勤務時間 |
|
新卒採用のフロー
六甲バターの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
エントリーシートでは詳細な内容を求める質問事項が多いため、事前に入念な自己分析や企業研究を実施する必要があるでしょう。
面接は計3回実施されるため、いかに自身が六甲バターの求める人材像に適しているかということをアピールできるかが重要です。
求める人材像は公表されているため、本記事を参考にしてエントリーシートや面接の対策を進めましょう。
①WEBエントリー
まずは「マイナビ」からエントリーをします。
この段階では正式に応募できていないため、次の「エントリーシートの提出」を忘れずに実施しましょう。
②エントリーシート選考
エントリー後、1次選考としてエントリーシートを提出します。
エントリーシートの提出をもって正式な応募とみなされるため、必ず提出しましょう。
エントリーシートでは、以下のような質問項目が用意されているようです。
- 自己PR
- 大学での学びを通して身についた力と、その力をどう活かしたいか
- 近年最も喜びを感じた瞬間
- 時代が変化していく中で、六甲バターでどのような営業をしていきたいか
- 「世界一のプロセスチーズメーカー」になるために六甲バターの海外営業で挑戦したいことは何か
- 新商品の提案(800字)
- 自分の食に対するこだわり
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 大学での学びを通して身についた力と、その力をどう活かしたいか
調べたところ、詳細な内容を求める質問項目が多いです。
特に「世界一のプロセスチーズメーカーになるために六甲バターの海外営業で挑戦したいことは何か」や「新商品の提案(800字)」などの質問に回答するには、入念な企業研究を実施する必要があるでしょう。
③質問座談会
エントリーシート合格者を対象にした質問座談会が実施されます。
選考の途中で実施される説明会や座談会の内容は、その後の面接で重要になる場合が多いため、先の面接を通過するために積極的に質問をしておきましょう。
④一次選考(グループ面接)
ここで一次面接が実施されます。
グループ面接は複数名の就活生が同時に面接を受けるため、一人当たりの話す時間は短くなります。
少ない質問数でも良い印象を残せるよう、事前に自己分析や企業研究を入念に行い、深掘り質問にもスムーズに答えられるように準備しておきましょう。
⑤総合適性検査
一次面接通過者を対象にWEBテストが実施されます。
国語・数学・英語の科目でテストが実施されたという口コミがあったため、英語のWEBテスト対策も事前に実施しておくと良いでしょう。
⑥二次選考(個別面接)
適性検査を通過すると個別面接が実施されます。
グループ面接よりも質問数が多くなり、また深い内容が求められます。
基本的な質問の対策を実施しておくことはもちろん、自己分析や企業研究、業界研究を再度実施しておくと良いでしょう。
⑦最終選考(個別面接)
二次選考を通過すると最終面接が実施されます。
最終面接までに二度の面接が実施されているため、一次面接・二次面接で質問された内容は再度確認して臨みましょう。
最終面接で不合格になる学生も一定数いるため、油断せずに万全の状態で参加しましょう。
⑧内々定
最終面接を通過すると、内々定です。
六甲バターに入社するためにやるべきこと
六甲バターの内々定を獲得するための選考対策を紹介します。
- 徹底的な自己分析
- 業界分析・企業分析
- 面接で話すことを想定したエントリーシート作成
- 実践的な面接練習
徹底的な自己分析
新卒の就職活動を始める際には、まず徹底的な自己分析を行うことが重要です。
自己分析を徹底することで、「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」「自分の強み」といった質問に対する回答がより深みを増し、面接官に良い印象を与えることができるはずです。
逆に、自己分析が不十分だと回答が浅くなり、ほかの就活生との差別化が難しくなります。
自己分析をする際に特に意識すべきなのは、志望する企業の「求める人材像」です。
企業ごとに求める人材像があり、そのマッチ度が選考面接で重要なポイントとなります。
志望する企業の求める人材像に合った過去の経験やエピソードを自己分析の段階でいくつか準備しておくと良いでしょう。
本記事では、六甲バターの求める人材像を紹介していますので、参考にして自己分析を進めてください。
業界分析・企業分析
就職活動においては、業界分析や企業分析も非常に重要です。
ほとんどの企業で「志望動機」を尋ねられるため、その際に「なぜ〇〇社が良いのか」を論理的に説明する必要があります。
志望動機を述べる際に他社との「比較」を行うことで、より論理的に志望動機をアピールできるでしょう。
実際、一部の企業では「なぜ〇〇社ではなく当社なのか?」という質問がされることもあり、このような質問に対する対策としても深掘りした分析が有効です。
面接で話すことを想定したエントリーシート作成
多くの場合、選考面接はエントリーシートの内容を深掘りする形で進められます。
そのため、エントリーシートを作成する際には面接を見据えておくことが重要です。
ある程度深掘りされてもすぐに答えられるような、時間や情熱をかけて取り組んだエピソードを記載すると、面接でもスムーズに受け答えができるでしょう。
実践的な面接練習
就職活動ではほぼ必ず面接が行われますが、学生の多くは面接の経験が少ないでしょう。
面接に慣れていない状態で選考に臨むと、それだけでほかの就活生に遅れをとってしまいます。
実際、就活生の中には、はじめのほうに参加した選考よりも後半の選考のほうが通過率が高いという人も多いです。
序盤から全力で選考に臨むためにも、事前に実践的な面接練習を行っておくことが重要です。
面接の練習は誰と行っても効果があるので、大学のキャリアセンターや友人、家族など、頼れる人に手伝ってもらいながら練習を重ねましょう。
就職難易度別の食料品メーカー
就職難易度別に食料品メーカーをご紹介するので、参考にしてください。
偏差値65以上の企業
ヤクルト本社(偏差値67)
出典元:ヤクルト本社
「ヤクルト」でおなじみの企業で、最近は「ヤクルト1000」シリーズの販売が堅調です。
食品事業に加えて化粧品事業や医薬品事業も展開しており、グローバルに事業を展開しています。
偏差値60以上の企業
キッコーマン(偏差値63)
出典元:キッコーマン
醤油の最大手で、日本事業と北米事業が利益柱です。
売上収益の7割以上を海外で稼いでおり、北米事業の売上収益は日本の約2倍です。
醤油だけでなく、食品や飲料、酒類など、幅広い商品ラインナップを提供しています。
偏差値55以上の企業
キユーピー(偏差値58)
出典元:キユーピー
マヨネーズとドレッシングで国内シェア首位を誇る企業ですが、2021年度から2024年度にかけての中期経営計画では「サラダ」と「タマゴ」を重点領域としています。
サラダの新たな魅力を積極的に伝える取り組みを強化しており、近年の健康志向と相まって、今後の成長に期待できる企業といえるでしょう。
まとめ
六甲バターは売上高の95.6%をチーズで稼ぐ、チーズの販売で国内最大手の食品メーカーです。
エントリーシートの質問事項は詳細な内容を求めるものが多いため、事前に自己分析や企業研究を入念に実施しておく必要があります。
同社は「新しい形を実現できるチャレンジ精神旺盛な人材」を求めているため、この求める人材像に合った受け答えを面接で行えるように対策を進めましょう。