河合塾のエントリーシート対策方法を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
この記事では河合塾へ就職を目指している就活生に向けて、エントリーシートの書き方のポイントを解説しています。
またこの記事は以下のような点を知りたい就活生を対象としています。
- エントリーシートの書き方が良くわからない
- エントリーシートで企業がチェックしているポイントを知りたい
- 河合塾の採用難易度を知りたい
- 過去に出題された質問をもとにエントリーシートの対策がしたい
また、河合塾ならではのアピールポイントの書き方への対策や求める人物像についても詳しく解説していきます。
河合塾の内定を獲得したい就活生の皆さんは、ぜひ最後までご覧ください。
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河合塾の概要
はじめに河合塾がどんな企業なのか簡単にご紹介します。
河合塾とは
河合塾は1933年に「河合英学塾」として創設され、日本三大予備校のひとつです。
年間で約266万人(2023年実績)が受験する、大学入試には必須の全国統一模試を世に広めたことでも有名です。
大学受験支援を主としており、河合塾グループでは全国513校の予備校を運営し、生徒数約11万人を誇ります。
他にも教員を対象とした研修事業や、学校向けのコンサルティング事業など教育に関わる様々なサービスを展開しています。
河合塾の採用難易度
河合塾の採用難易度は比較的高いと言えるでしょう。
これは河合塾の採用倍率の高さから難易度が高いことが伺えます。
競合の企業の採用倍率が約3.8倍なのに対して、河合塾の採用倍率は約5.6倍と高い倍率です。
募集人数は約30名と競合の企業と比較して大差はありません。
しかし、京都大学や早慶上智レベルの大学からも応募があり、ライバルのレベルも高いことが予想されます。
河合塾の採用大学
河合塾の採用大学の実績は以下の通りです。
〈大学院〉 大阪大学、京都大学、上智大学、中央大学、筑波大学、東京大学、東京理科大学、明治大学 〈大学〉 青山学院大学、学習院大学、関西大学、慶應義塾大学、國學院大學、駒澤大学、成蹊大学、帝京大学、同志社大学、法政大学、明治学院大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学 |
採用実績のある大学をみると最難関大学出身者の実績もあります。
偏差値のボリュームゾーンは日東駒専からGMARCHの比較的偏差値の高い大学出身者が多い傾向です。
しかし、過去の採用大学一覧をみると幅広いレベルの大学から採用しているので、学歴により選考を諦める必要はなさそうです。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
河合塾が求める人物像とは?
河合塾は新卒採用において貢献性が高い人物を求めています。
具体的には生徒一人ひとりのことを大切に考える人材、教育を通じて人や社会へ広く貢献したい人です。
「顧客貢献」と「社会貢献」の双方を発揮するため自ら行動できる人材を求めています。
その他にも求める人物像として、変化を楽しみながら自己成長できる人や仲間と協働して互いに高め合いながら成果を出せる人が挙げられます。
とくに先輩インタビューからも、河合塾で仕事をするうえでチームプレイでの仕事にやりがいを感じているといった声が多い印象です。
多くの先輩社員は生徒、保護者、職員、講師のひとつのチームで協力し、生徒の将来の可能性を広げる支援に魅力を感じているようです。
エントリーシートや面接ではこういったチームで何かを成し遂げたエピソードを用意しアピールするとよいでしょう。
河合塾グループ各社の採用方向性の違いは?
河合塾グループ各社で採用方向性への大きな違いはないでしょう。
グループ全体として「すべては一人ひとりの生徒のために」という基本理念のもと生徒一人ひとりに真剣に向き合える人材を求めています。
グループ各社で詳細に求める人物像を掲げている企業もあるので、ここでは河合塾マナビスと河合塾進学研究社の2社をピックアップしてご紹介します。
河合塾マナビス
河合塾マナビスでは一緒に働きたい人物像として、以下の6つの項目をあげています。
- 人材教育への情熱
- サービス精神
- 目標達成意欲
- チャレンジ意欲
- やりきる力
- 対人対応力
6つの項目をマインド、行動、能力の基準に分けています。
生徒はもちろん、自分自身や河合塾マナビスに関わるすべての人の成長に向けて行動できる人物を求めています。
河合塾進学研究社
河合塾進学研究社では、自社のDNA(河合塾進学研究社が大切にしていること)を3つ掲げています。
河合塾進学研究社のDNAは以下の通りです。
- 目指すは教育のその先
- 挑戦する気持ちを持ち続けること
- 熱い想いを持って未来のために取り組むこと
受験勉強の一点に留まらず、将来の可能性を広げるための学びを提供すべく、自らの成長や変化に恐れない人材を求めています。
採用フローやスケジュールに関する情報は、各社の採用ページより確認することができます。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
企業がエントリーシートでチェックしてるポイントについて解説します。
まずはじめに採用選考においてエントリーシート提出を求める目的について以下で説明します。
ポイント概要
企業がエントリーシートの提出を求める目的は、自社の採用基準にあう人材を効率よく探すことです。
数多くの就活生からエントリーを受けている企業は、すべての就活生を面接で合否判断するのは非常に時間がかかります。
そのためエントリーシートの志望動機や自己PRより、自社の求める人物像と合致しているか判断をしています。
企業が志望動機や自己PRをチェックする上でとくに重要としているポイントは以下の通りです。
- 就活生の能力や性格
- 働く意欲
- 企業に魅力を感じた理由
自己PRでは今までの経験から自身の強みを洗い出し、企業が求める人物像と重なる部分があるか整理しておくとよいでしょう。
エントリーシートは採用選考の第一段階で、企業へ自分自身を最初にアピールする場面です。
この3つのポイントをもとに、自己分析をしアピールポイントをまとめておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
企業に魅力が伝わるエントリーシートの書き方のコツは、結論ファーストで書く、伝えたいポイントを絞る、入社後をイメージさせるの3つあります。
それぞれ詳しく解説します。
(1)結論ファーストで書く
必ず意識したいポイントは結論から書きはじめ端的にまとめることです。
結論を最初に記載することで、採用担当者の理解につながり、エントリーシートを読み進めてもらえるでしょう。
起承転結の流れで書くのではなく、まずは質問に対しての「答え」を一番最初に記載しましょう。
結論を記載したら、続いて結論を裏付ける具体的エピソードを記載しましょう。
具体的なエピソードは5W1H「When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、How (どのように)」を意識してまとめます。
内容がより具体的であるほど、分かりやすい文章になり採用担当者もエピソードをイメージしやすくなります。
(2)伝えたいポイントを絞る
分かりやすいエントリーシートを書くために、伝えたいアピールポイントを絞りましょう。
ひとつの質問に対して複数のアピールポイントを回答してしまうと、一番伝えたいアピールポイントがぼやけてしまうからです。
採用担当者へ「結局伝えたいことはなに」と不信感を与えてしまう可能性もあります。
たとえば自己PRでアピールしたい内容が、責任感が強い、チャレンジ精神が旺盛、リーダーシップがあるなど複数ある場合でもひとつに絞りましょう。
アピールポイントとそのエピソードに一貫性を持たせることで、より自身の強みを印象付けることができます。
(3)入社後をイメージさせる
エントリーシートを書く際は、採用担当者に入社後の活躍をイメージさせることが重要です。
企業は長期的に活躍して企業の利益に貢献してくれる人物も採用したいと考えているからです。
採用担当者はエントリーシートを通じて、就活生の将来性や企業への理解度も判断基準のひとつとしてチェックしています。
採用担当者へ入社後をイメージさせるには、入社後に取り組みたい業務や目標などを具体的に記載するとよいでしょう。
入社後をイメージさせる例文は以下の通りです。
- 営業職として新卒同期の中で1位の成績を残したい
- 売上予算を120%で達成したい
- 3年後には店舗運営を1人でできるようになりたい
このように具体的でなおかつ数値を入れた定量的な目標を記載すると、より採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
【回答例】
〈結論〉
私の強みは強い学習意欲があるところです。
〈伝えたいことと具体例〉
何事も挑戦を恐れず成長していくとこが自身のモチベーションであり、どんな状況でも積極的に学ぶ姿勢を持っています。
大学2年生の時に約1年間、アメリカへの語学留学を経験しました。アメリカ留学では未知であった経済学へ挑戦しました。毎日3時間の予習と復習を欠かさず継続した結果、全科目の単位取得につながりました。
〈入社後イメージ〉
このように粘り強く積極的に学ぶ姿勢を貴社の仕事でも活かしたいと考えています。
まずは校舎運営を通じて、生徒一人ひとりへ真摯に向き合い、生徒と自分自身の双方の成長に繋がる指導をしていきたいです。校舎運営を経験して、5年後には編集製作に携わり新たな教育サービスを生み出す一員になりたいと思っています。
河合塾の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートを書く上で、志望する業界の中でなぜその企業を志望するか理由を明確化しましょう。
明確な理由を伝えられると、他企業との差別化をしっかり理解できているという印象を与えることができ、エントリーシートが通過する可能性も高くなります。
差別化ポイントとして、企業の大切にしている価値観や社風などを記載するとよいでしょう。
たとえば河合塾では、「すべては一人ひとりの生徒のために」という理念を大切にしており、生徒一人ひとりに真剣に向き合いそれぞれのニーズを正確に捉えられる人材を求めています。
しかし、エントリーシートでは「価値観やカルチャーに共感した」という理由だけでは説得力がありません。
具体的に価値観のどの部分に共感したのか、なぜ共感したのか、さらには共感したうえでの自分の価値観や考えを述べることができればより説得力がある文章になります。
エントリーシートの位置付け及び対策方法
エントリーシートでは全体として評価される大きなポイントとして2つあげられます。
1つ目が短い文章で必要な内容が含まれているか、2つ目が論理展開が的確かどうかです。
一般的に採用担当者は、膨大なエントリーシートを約1~2分の短時間で判断するケースが多いです。
そのため、短時間でも理解できるように端的かつ正しい論理展開で文章を記載するとよいでしょう。
設問ごとで企業が見ている評価基準は以下の通りです。
- 伝えたい強みは明確であるか
- 伝えたい強みは企業から求められるものと合致しているか
- エピソードが具体的で説得力があるか
- 人柄がわかるエピソードになっているか
- 強みを活かして活躍するイメージができているか
- 主となる志望動機に共感できるか
- 主となる志望動機に至ったエピソードに共感できるか
- 取り組みたい業務はその企業でないとできないのか
- その業界を志望する理由が明確か
- その企業を志望する理由が明確か
各設問で見られている項目を意識し、エントリーシートの対策を行いましょう。
エントリーシートの対策として、志望動機の書き方のポイントを詳しく解説します。
教育業界全体と河合塾の志望動機に特化した対策を紹介します。
まず一般的な志望動機の書き方として、①その業界を志望する理由、②その企業を志望する理由、③自分が貢献できる能力の順番で記載すると論理展開がスムーズです。
〈教育業界を志望する理由〉
なぜ教育業界なのか、教育業界でなければいけない理由を明確にする必要があります。
理由が明確であれば志望度の高さをアピールできるからです。
業界を志望する理由を書く際は、その業界の特徴をふまえた志望動機を伝えるとよいでしょう。
教育業界であれば、教育を通じて生徒の自己実現を支援したい、新たな教育サービスを生み出し社会を豊かにしたいなど、様々な理由が考えられます。
教育業界だからこそ叶えられる仕事や目標を記載し、教育業界を強く志望していることを伝えましょう。
〈その企業を志望する理由〉
教育業界を志望する理由をアピールできたら、続いては教育業界のなかでなぜ河合塾を志望するのか理由を明確にしましょう。
差別化された理由が明確でないと、業界内の他の企業でも良いのではないかと不信感を与えてしまいます。
河合塾への志望度の高さをアピールするために、特徴や強みを踏まえて記載しましょう。
その他にも理念や社風、ビジョンに基づく中長期的な経営計画などに触れ軸を絞って志望動機を書くとよいでしょう。
たとえば、河合塾は自社の模試を有している点が強みであり競合との差別化ポイントです。
模試を媒体とした圧倒的な情報量や指導経験、指導ノウハウなどの強みに触れると他社と比較した優位性をアピールできるでしょう。
企業のHPやIR情報を参考に調べてみてください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
河合塾の選考で、エントリーシートで過去に問われた質問と回答例を紹介します。
総合職のエントリーシート
自己PR
自己PRをしてください。(自覚している自分の性格も含めて)(120字以内)
【回答例】
私には「一人ひとりの特長を見つける力」があります。誰とでも話すことができる性格を活かして個々の特長を捉えることができます。学生団体で責任者を担った際もこの力を発揮しました。生徒と向き合い、ニーズを察知することに活かしたいです。
ポイント:質問に対して、結論ファーストで書きはじめ簡潔にまとめられています。
この自己PRでは自身の性格と、河合塾が大切にしている「一人ひとり向き合う」という理念を体現した経験を重ねてアピールしているところが評価ポイントでしょう。
志望動機
志望動機を教えてください。
【回答例】
教育の現状を改善し、積極的に学び続ける人材育成をしたく貴社を志望します。学生にとって最適な環境をつくるためコンサルティング営業を行い、課題を発見しサービスを提供することで教育の改善に取り組みたいです。営業職で経験を積んだ後、将来的には新規事業の企画、立案をしてより良い教育サービスを生み出したいです。
ポイント:入社後に取り組みたい業務内容が明確であり評価ポイントです。
河合塾の新卒採用は総合職だけの募集です。
この志望動機では、営業職を経験して将来的には企画職も経験したい内容が記載されています。
そのため、長期的な活躍のイメージを与えることができるでしょう。
得意な科目や研究課題または力を入れて勉強していること
【回答例】
得意な科目は英語です。大学では試験を通過し英語特別コースに所属しています。講義内はすべて英語で行われ、英語でのプレゼンテーションやライティングについて学び実践力を身につけました。現在は英検1級に合格を目標とし学習に励んでいます。
ポイント:記載内容に一貫性があり評価ポイントです。
時系列に沿ってエピソードを記載しており、継続力をアピールでき自身の「学び続ける姿勢」を印象付けできます。
河合塾の仕事を通じて社会に提供したいものはなにか
【回答例】
まず直接的に提供したものは確かな教科指導とゆるぎない生徒指導です。その上で信頼できる情報や学びのプラットフォームとしての機能を社会全体に提供していきたいです。
ポイント:河合塾が大切にしている貢献性に触れている点が評価ポイントです。
生徒に対する「顧客貢献」と、その先の「社会貢献」の2軸で記載しているのも評価ポイントに該当するでしょう。
過去の河合塾のエントリーシートを見ると志望動機、趣味、学生時代に力を入れたことなどの基本的な質問が多い傾向です。
基本的な質問が多い一方で、回答の文字数制限が少なく設定されているケースもあります。
年度により文字数制限があるかは異なりますが、簡潔にまとめられるように準備しておきましょう。
企業側の採用像を理解したうえで、自分の強みと合致する部分を中心に記載することで通過しやすいエントリーシートを書くことができます。
まとめ
この記事では河合塾の会社概要やエントリーシートへの対策について紹介しました。
河合塾は日本三大予備校のうちの一つで、大学受験支援に留まらず幅広い教育サービスを展開しています。
「すべては生徒一人ひとりのために」という理念のもと、関わる人々と真摯に向き合う姿勢をもつ人材を求めています。
また学び続ける姿勢や、個人ではなくチームで結果を残せる人が評価される傾向です。
エントリーシートを書く際は、これら河合塾が大切にしている価値観を念頭に置いて自身のアピールポイントを盛り込むことが重要です。
この記事が、河合塾の内定へ一歩近づくためにお役に立つことを願っています。