【企業分析】第一興商の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
カラオケ業界のリーディングカンパニーとして知られているのが第一興商です。
エンターテインメント業界に興味がある方や、第一興商へ入社を目指す方にとって、魅力的な就職先のひとつといえるでしょう。
この記事では、第一興商の企業概要、事業内容、求める人材像、そして就職難易度や採用プロセスについて詳しく解説します。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
第一興商は、カラオケ業界トップの企業として安定した業績を誇り、就職難易度も比較的高めです。
しかし、学歴にとらわれない採用方針を掲げており、エンターテインメントへの情熱や顧客志向の姿勢、チャレンジ精神を持つ学生には、出身大学に関わらずチャンスがあります。
- 第一興商はカラオケ業界トップ企業で安定した業績を持つ
- 就職難易度は比較的高い
- 学歴にとらわれない採用方針を採用している
- エンターテインメントへの情熱、顧客志向、チャレンジ精神を重視
- 出身大学に関わらず採用のチャンスがある
- 多角的な事業展開と風通しの良い社風が特徴
- 音楽やカラオケを通じて社会貢献したい学生にとって魅力的な選択肢
株式会社第一興商について
出典元:第一興商
会社概要
第一興商は、1971年に創業し、カラオケ機器「DAM」やカラオケボックス「BIGECHO」を展開する企業です。
本社は東京都品川区北品川に所在し、1973年4月16日に設立されました。
資本金は123億5,000万円で、従業員数は2023年3月時点で1,880名を数えます。
2023年3月期の売上高は893億6,700万円に達しています。
「もっと音楽を世にもっとサービスを世に」という社是のもと、第一興商はエンターテインメント企業としての足跡を着実に刻んでいます。
同社の強みは、カラオケ機器の開発・販売から店舗運営まで一貫して手がけている点にあります。
この垂直統合型のビジネスモデルにより、市場ニーズに迅速に対応し、高品質なサービスを提供しています。
近年、第一興商は新たな取り組みも積極的に行っています。
2019年10月にはAI機能を搭載した新フラッグシップモデル「LIVEDAMAi」を発売し、2020年10月には新業態のキッチンカー「D-kitchen」を展開しました。
これらの施策により、変化する市場環境に柔軟に対応しつつ、事業の拡大を図っています。
各事業別の売上規模
第一興商は複数の事業を展開しており、各事業の売上規模に特徴があります。
2023年3月期の決算資料を基に、主要な事業別の売上高を見ていきましょう。
業務用カラオケ事業
業務用カラオケ事業は第一興商の主力事業です。2023年3月期の売上高は577億3,100万円で、前年比8.5%増となりました。
全社売上高の45.0%を占め、最大の事業セグメントとなっています。
主力商品「DAM」の稼働台数増加や、ナイト市場の回復が売上増加に寄与しました。
カラオケ・飲食店舗事業
カラオケ・飲食店舗事業は第二の柱となる事業です。
2023年3月期の売上高は515億8,400万円で、前年比111.4%増と大幅な成長を遂げました。
全社売上高の40.3%を占めています。
コロナ禍からの回復が顕著で、「ビッグエコー」をはじめとする店舗の業績改善が見られます。
音楽ソフト事業
音楽ソフト事業の2023年3月期売上高は64億3,000万円で、前年比6.6%増となりました。
全社売上高の5.0%を占めています。
CD・DVD等の商品販売が緩やかに回復し、TV番組制作事業も堅調に推移しました。
その他事業
その他事業には、パーキング事業「ザ・パーク」などが含まれます。
2023年3月期の売上高は124億1,100万円で、前年比11.1%増となりました。
全社売上高の9.7%を占めています。
とくにパーキング事業が堅調に推移し、期末時点で約2,000施設、26,000車室まで拡大しています。
各事業セグメントの解説
第一興商は多角的な事業展開を行っており、各セグメントが独自の特徴を持っています。
主要な事業セグメントについて、詳しく見ていきましょう。
業務用カラオケ事業
業務用カラオケ事業は、第一興商の中核を担う事業です。
主力製品である業務用カラオケシステム「DAM」の販売・賃貸を行うとともに、通信カラオケ楽曲・映像の提供も実施しています。
2023年3月期の売上高は577億3,100万円で、全社売上高の45.0%を占めています。
ナイト市場やカラオケボックス市場の回復に伴い、DAMの稼働台数が増加傾向です。
また、AI機能を搭載した新モデル「LIVEDAMAiR」の発売など、製品ラインナップの強化も進めています。
カラオケ・飲食店舗事業
カラオケ・飲食店舗事業では、カラオケルーム「ビッグエコー」を中心に、さまざまなコンセプトのダイニング店舗を展開しています。
2023年3月期の売上高は515億8,400万円で、全社売上高の40.3%を占めています。
コロナ禍からの回復が顕著で、前年比111.4%増と大幅な成長を遂げました。
ビッグエコーでは、全室に最上位機種「LIVEDAMAi」を設置する店舗を増やすなど、サービスの質的向上にも注力しています。
音楽ソフト事業
音楽ソフト事業では、音楽・映像ソフトの制作および販売を行っています。
2023年3月期の売上高は64億3,000万円で、全社売上高の5.0%を占めています。
CD・DVD等の商品販売が緩やかに回復し、TV番組制作事業も堅調に推移しています。
日本クラウン、徳間ジャパンコミュニケーションズなどのレーベルを傘下に持ち、幅広いジャンルの音楽制作を手がけています。
その他事業
その他事業には、エルダービジネス、フランチャイズビジネス、パーキングビジネス、BGM放送ビジネス、Webビジネスなどが含まれます。
2023年3月期の売上高は124億1,100万円で、全社売上高の9.7%を占めています。
とくにパーキング事業「ザ・パーク」が好調で、約2,000施設、26,000車室まで拡大しています。
また、高齢者向けの「DKエルダーシステム」や、ストリーミングカラオケなどのWebコンテンツ提供も行っており、多角的な事業展開を進めています。
第一興商で働いている社員は?
第一興商の社員について、さまざまな角度から分析してみましょう。
平均勤続年数や年収、残業時間などの数値データに加え、社内の雰囲気や文化についても見ていきます。
平均勤続年数は?
第一興商の平均勤続年数は12.1年です。
これは卸売業の平均である13.5年と比べるとやや短めですが、10年以上という数字は決して低くありません。
社員の定着率は比較的良好だといえるでしょう。
平均年収は?
第一興商の平均年収は586万円です。
全国平均の614万円と比べるとやや低めですが、業界平均の626万円と比較すると大きな差はありません。
年代別に見ると、20代後半で424万円、30代前半で472万円、40代前半で586万円と徐々に上昇していく傾向にあります。
平均残業時間は?
第一興商の月平均所定外労働時間は5.2時間です。
この数字は非常に少なく、ワークライフバランスを重視している企業だといえるでしょう。
また、会社は定期的に時間外労働時間状況を発信し、削減の意識付けを図っています。
平均ボーナス額は?
第一興商の平均ボーナス額は94万円です。同業種の業界平均が100万円であることから、やや低めではありますが、大きな差はありません。
どんな文化なの?
第一興商は「風通しの良いフラットな社風」が特徴です。
若手社員でも自分の意見を積極的に出せる環境があり、チャレンジ精神が評価される文化があります。
また、「店舗で楽しく働くための環境づくり」を重視するなど、従業員の満足度向上にも力を入れています。
社是「もっと音楽を世にもっとサービスを世に」のもと、エンターテインメント企業としての使命感を持って働く社員が多いようです。
カラオケや音楽を通じて人々に笑顔を届けるという仕事の特性上、社内も明るく活気のある雰囲気だといえるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
第一興商と競合他社の就職偏差値、年収、売上高を比較し、各社の特徴を解説します。
カラオケ業界における各社の立ち位置を理解することで、就職活動の参考にしてください。
企業名 | 就職偏差値 | 年収 | 売上高 |
第一興商 | 55 | 586万円 | 893億円 |
エクシング | 53 | 525万円 | 254億円 |
ブラザー工業 | 57 | 767万円 | 2,101億円 |
シダックス | 54 | 581万円 | 1,212億円 |
第一興商
第一興商は、就職偏差値55とカラオケ業界ではトップクラスの難易度を誇ります。
年収586万円は業界平均を上回り、893億円の売上高は業界最大規模です。
「DAM」ブランドで知られる業務用カラオケ機器と「ビッグエコー」のカラオケボックスチェーンを展開し、業界をリードしています。
安定した業績と幅広い事業展開が、就職難易度の高さにつながっているでしょう。
エクシング(XING)
エクシングは、就職偏差値53と第一興商よりやや低めですが、依然として高い水準にあります。
年収525万円は比較的低めですが、254億円の売上高は業界第2位の規模を示しています。
「JOYSOUND」ブランドのカラオケ機器で知られ、とくにオンラインカラオケサービスに強みを持ちます。
第一興商と並ぶ二大勢力の一角を占める企業として、安定した人気がありそうです。
ブラザー工業
ブラザー工業は、就職偏差値57と最も高い難易度となっています。年収767万円は4社中トップで、2,101億円の売上高も圧倒的です。
しかし、カラオケ事業は同社の一部門に過ぎず、主力はプリンターなどの情報機器です。
多角的な事業展開と高い技術力が評価され、就職難易度が高くなっていると考えられます。
カラオケ業界に特化したキャリアを目指す場合は、注意が必要かもしれません。
シダックス
シダックスは、就職偏差値54と第一興商に次ぐ難易度です。
年収581万円は第一興商とほぼ同等で、1,212億円の売上高も業界内では大きな規模を誇ります。
カラオケボックスチェーンの運営を主力事業とし、第一興商の「ビッグエコー」と直接競合しています。
店舗運営のノウハウを重視する就活生にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
第一興商の新卒募集要項について
第一興商は2025年3月卒業見込みの学生を対象に、多岐にわたる職種で総合職を募集しています。
学部学科は不問ですが、開発職と制作職には一部制限があります。
全国での勤務が可能な方を募集しており、エンターテインメント業界に興味のある学生にとって魅力的な選択肢となっています。
以下に、募集要項の詳細を表で示します。
項目 | 内容 |
応募対象 | 2025年3月卒業見込みの大学院、4年制大学、短大生、専門学校生 |
学部学科 | 不問(開発職は四大卒以上の理系、制作職は四大卒以上) |
募集職種 | 営業、店舗運営、開発、制作、総合事務 |
初任給(大卒) | 営業:210,474円、店舗運営(ビッグエコー):268,960円 |
勤務地 | 営業・店舗運営:全国各地、その他:主に東京都内 |
勤務時間 | 職種により異なる(例:営業15:00~23:00、開発10:00~18:00) |
休日休暇 | 週休2日制(店舗運営はシフト制)、年間休日105日以上 |
福利厚生 | 社会保険完備、財形貯蓄、社員持株会、退職金、独身寮など |
求める人材
第一興商が求める人材像は以下のとおりです。
エンターテインメントへの情熱
第一興商は、音楽やカラオケを通じて人々に喜びや感動を提供することを使命としています。
そのため、エンターテインメント業界に強い関心を持ち、自らも音楽や文化の発展に貢献したいという情熱を持つ人材を求めています。
音楽やカラオケに関する豊富な知識や経験があり、新しい文化やトレンドに敏感で、常にアンテナを張っている人が望ましいでしょう。
さらに、エンターテインメントの力で社会を明るくしたいという志を持っている人材も高く評価されます。
チャレンジ精神とイノベーション力
第一興商は、カラオケ業界のリーディングカンパニーとして常に革新的なサービスや製品を生み出してきました。
この伝統を継続するため、新しいアイデアを積極的に提案でき、失敗を恐れず困難な課題に挑戦する勇気がある人材を求めています。
また、技術の進歩や社会の変化に柔軟に対応できる適応力も重要視されています。
イノベーションを生み出す原動力となる、好奇心旺盛で創造性豊かな人材が第一興商では重宝されるでしょう。
顧客志向とホスピタリティ
カラオケやダイニング事業を展開する第一興商にとって、顧客満足度は最重要課題です。
そのため、お客様の立場に立って考え、行動できる人材が求められています。
細やかな気配りができ、高いホスピタリティを持っていることも大切な要素です。
常にサービス品質の向上に意識を向け、顧客の期待を超える価値を提供しようとする姿勢が評価されます。
お客様との対話を通じて、ニーズを的確に把握し、それを新しいサービスや製品の開発に活かせる人材が理想的です。
チームワークとコミュニケーション能力
第一興商の事業は、多くの人々の協力によって成り立っています。
そのため、他者の意見を尊重し、建設的な議論ができる人材が重宝されます。
部署や職種の垣根を越えて協力し、プロジェクトを成功に導く力も重要です。
自分の考えを明確に伝え、周囲を巻き込む力があれば、組織全体の生産性向上に貢献できるでしょう。
多様な背景を持つ従業員や顧客とスムーズにコミュニケーションを取れる柔軟性も、グローバル化が進む現代では欠かせない能力となっています。
柔軟性と適応力
全国展開を行う第一興商では、さまざまな環境で働く可能性があります。
そのため、全国各地での勤務に前向きで、新しい環境や状況に柔軟に対応できる人材を求めています。
多様な価値観や文化を受け入れる寛容さがあれば、どのような環境でも活躍できるでしょう。
また、業界の急速な変化に対応するため、常に学び続ける姿勢や、新しい技術やビジネスモデルを積極的に取り入れる柔軟性も重要です。
変化を恐れず、むしろそれを成長の機会と捉えられる人材が、第一興商の未来を支える力となるでしょう。
新卒採用のフロー
第一興商の新卒採用フローは以下のとおりです。
- エントリー:リクナビ、マイナビからエントリー
- 会社説明会:企業理解を深める重要な機会
- 一次面接:選択した職種のエキスパートによる面接
- 最終面接:役員クラスとの面接
- 内定:内定後は懇親会や内定者研修を実施
このフローは、学生が段階的に企業理解を深め、自身のキャリアプランと照らし合わせながら選考を進められるよう設計されています。
とくに会社説明会では、ミスマッチを防ぐための重要な情報が提供されると思われます。
面接では、学生の経験や想いを丁寧に聞く姿勢が見られ、単なるスキルだけでなく、第一興商の企業文化との適合性も重視されているでしょう。
内定後のフォローも充実しており、同期との交流や社会人としての準備を支援する体制が整っています。
これらのプロセスを通じて、第一興商は自社に適した人材を慎重に選考し、内定者の不安解消にも努めていることがうかがえます。
採用大学
第一興商は、学歴フィルターを設けない採用方針を掲げており、幅広い大学から学生を受け入れています。
この方針は、多様な人材の確保と、個々の能力や適性を重視する姿勢の表れといえるでしょう。
以下に、採用実績のある主な大学を紹介します。
<大学院> 千葉大学、東京電機大学、東京農工大学、東京理科大学 <大学> 愛知学院大学、青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、岩手県立大学、宇都宮大学、大阪学院大学、大阪経済大学、大阪産業大学、大阪市立大学、岡山大学、香川大学、神奈川大学、金沢大学 |
就職偏差値・難易度
第一興商の就職難易度は、業界内でも比較的高いレベルにあります。
エンターテインメント業界の中でもとくに知名度が高く、安定した業績を誇る企業であるため、多くの学生から人気を集めています。
就職偏差値は概ね55~60程度と推定され、いわゆる難関企業の範疇に入ります。
ただし、第一興商は学歴にとらわれない採用方針を掲げており、能力や適性を重視した選考を行っています。
採用実績を見ると、偏差値50以上の大学が中心となっていますが、幅広い大学から採用していることが分かります。
これは、第一興商が学生の潜在能力や熱意を重視していることの表れといえるでしょう。
選考過程では、エンターテインメント業界への情熱や、顧客志向の姿勢、チャレンジ精神などが評価のポイントになると考えられます。
また、「DAM」や「ビッグエコー」といった主力事業に関する知識や理解も、選考に有利に働くでしょう。
就職難易度は高めですが、第一興商の企業理念や事業内容に共感し、自身の強みをアピールできれば、出身大学に関わらずチャンスはあるといえます。
エントリーシートや面接では、音楽やエンターテインメントへの熱意、そして第一興商でどのように貢献したいかを具体的に述べることが重要です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
第一興商は、カラオケ機器「DAM」やカラオケボックス「ビッグエコー」で知られる企業です。
業務用カラオケ事業を中心に、多角的な事業展開を行っており、安定した業績と高い市場シェアを誇ります。
就職難易度は比較的高めですが、学歴にとらわれない採用方針を掲げており、エンターテインメント業界に情熱を持つ学生には大きなチャンスがあります。
第一興商で働くことは、音楽やカラオケを通じて社会に貢献する機会となるでしょう。