【企業分析】ユニアデックスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
ユニアデックス株式会社は、ITインフラ(情報基盤)の設計や構築、サポートを行っているIT業界に属する企業です。
東京都江東区豊洲に本社があります。
金融や製造、流通や交通、学校・公共などさまざまな業界でITインフラを構築しています。
業界屈指といわれる教育プログラムも有しているため、社員一人ひとりのIT分野に関するスキルが高いです。
そのため、多方面の分野の取引先からユニアデックスの技術者が高く評価されています。
今回は、そんなユニアデックスの企業研究を行う上で重要である、業務内容や社風など企業概要に関する情報を紹介しています。
ユニアデックスの内定を狙っている以下のような就活生を対象に情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ユニアデックスの社風や企業理念を知りたい
- ユニアデックスの求める人材像を把握し、選考フロー対策を入念に行いたい
- ユニアデックスの企業研究を通じて、自分に合っている企業であるか知りたい
IT業界以外の業界については以下の記事で記載しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先に結論からお伝えすると、ユニアデックスの就職難易度は平均的です。
過去の採用大学実績からは、早稲田大学・慶応義塾大学、MARCHレベルの私立大学の名前が確認できます。
しかし、日東駒専レベルの大学や、音楽大学、職業能力開発総合大学の名前も確認できるので、幅広いレベルの就活生を採用していることが判明しています。
なお、「2024年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング」では33位を獲得している人気企業であるため、エントリー数は多いことが推測できるでしょう。
ただ、毎年60人以上の就活生を採用しているため、採用人数は多い傾向にあります。
選考対策としては、企業研究や学チカを十分な時間を確保して行い、その分析内容と求める人材像をすり合わせることが有効です。
採用ホームページには、求める人材像に関する情報も掲載されていますので、企業研究をする際には、必ず確認しておきましょう。
募集職種は「総合職」のみです。
ただ、「総合職」の中にもテクニカルエンジニア(技術職)とセールスエンジニア(営業職)の配属職種があります。
自分が希望する職種はどちらであるか決めておきましょう。
ユニアデックスについて
出典:ユニアデックス株式会社
会社概要
ユニアデックス株式会社は、ITインフラ(情報基盤)の設計や構築、サポートを主な事業として展開している企業です。
BIPROGYグループに属しており、ICTインフラのトータルサービスを提供しています。
金融や製造から、学校、公共まで、さまざまな分野のITインフラの基板を開発、保守しています。
ITインフラ構築を通して豊かな社会の創造に貢献していると言えるでしょう。
ユニアデックスが提供しているサービスは、以下の通りです。
- 情報・通信システム構築に係わる企画、設計、開発の受託
- コンピューターシステムの運用、管理の受託
- ハードウエア・ソフトウエアの販売、賃貸ならびにソフトウエアの開発
- コンピューターシステムの構築、導入、利用およびソフトウエア開発に関する情報ならびにサービスの提供
- コンピューターシステムの保守サービス
- コンピューターの関連機器、付属品の開発・製造ならびに販売
- 電気工事および電気通信工事の請負・設計・施工ならびに監理
- 電気通信事業法に定める電気通信事業
- 医療関連コンピューター機器の販売・賃貸および保守サービス
個人情報を多く取り扱うため、プライバシーマークやISO27001など、個人情報・情報セキュリティーマネジメントシステムの国際規格の取得に注力しています。
各事業別の売上規模
ユニアデックスの2024年度の売上高は150,449百万円で、純利益額は9,844百万円でした。
2023年度の売上高は138,287百万円、純利益額は6,139百万円であり、2023年度から2024年度にかけて売上高・純利益額ともに上昇しています。
なお、それぞれの事業分野での売上高の情報は開示されていません。
各事業セグメントの解説
ユニアデックス株式会社の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業名 | 活動内容 |
クラウドソリューション | 顧客のICT環境にあわせてオンプレ、クラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドの提案とサポートを提供する。 ノウハウや専門知識を駆使し、クラウドサービスの利用検討、設計、環境構築、保守運用をトータルサポートが可能。 Microsoft Azure・AWS・GCPなどの主要パブリッククラウドを取り扱っているため、クラウド環境のアカウント調達やお支払い代行も実施している。 |
ゼロトラストクラウドセキュリティソリューション | SaaSをはじめとするクラウドサービスの課題を、「CloudPas」(クラウドパス)を活用し、最適な解決策を提供する。 以下の業務内容を実施している。
企業でのクラウドサービス利用が拡大し続けているため、ニーズが高まってきている。 |
ネットワークソリューション | ネットワーキングのシステムを快適・安心・安全に利用するために、具体的なソリューションを提供する。 さまざまな製品で国内初の商用稼働実績を持ち、アプリケーション・ネットワーク両方を経験しているエンジニアが担当するため、高品質なサービスを提供可能。 自社で製品の提案から、調達、設計、導入、運用、保守までワンストップで提供できるため、複雑化・複合化したシステムトラブルにも対応可能。 |
ITアウトソーシングサービス(ITOサービス) | マルチベンダー&ワンストップサービスで、常に最先端のICTソリューションを提供する。 運用・保守業務などの実行機能だけではなく、ICT戦略立案やガバナンスなどの業務も含めた一括サポートを提供可能。 全国サポートが可能なエンジニア網を活用できるため、ユニアデックスならではの高品質なサービスを実現可能。 |
コラボレーションソリューション | 端末や場所に依存しない効率的なコミュニケーションで働き方改革を目的とした、テレワークソリューションを提供する。 数多くのテレワーク関連サービス・ソリューションの取り扱いと豊富な導入実績があるため、お客さまの環境にあった最適なコラボレーション環境を実現可能。 |
他にも、ITコンサルティングやAIソリューションなど、最新のデジタル技術を用いて新たな価値の創出する事業を複数提供しています。
ユニアデックスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
ユニアデックスの平均勤続年数は18.2年です。
国税庁の調査によると、企業全体の平均勤続年数は12.4年であるため、ユニアデックスの平均勤続年数は長い年数です。
政府が主体となっている統計サイトでは、情報サービスの平均勤続年数は17.5年でした。
通信インフラ業界の中では平均的な数値だと言えます。
平均年収は?
ユニアデックスの平均年収は600万円でした。
国内上場企業の平均の年収が601万円であることを考えると、平均的な数値です。
IT業界の平均年収は442万円であることから、IT業界の中では高い平均年収だとわかります。
平均残業時間は?
ユニアデックスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり17.1時間でした。
IT業界の平均残業時間は1ヵ月あたり約23.2時間であるため、業界内では比較的少ない数値です。
企業全体の平均残業時間は1ヵ月あたり21.9時間であるため、企業全体の中でも比較的短い残業時間だと判明しました。
平均ボーナス額は?
ユニアデックスの従業員の年間の平均ボーナス額は、75万円でした。
IT業界の20~29歳までの平均ボーナス額は56.1万円であることから、IT業界の中でもボーナス額は高い値です。
また、ユニアデックスでは年に7月、12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
コンピューター関連の経験がまったくない就活生も多く採用しており、基礎研修や機種別研修、職種別研修など教育システムが充実しています。
教育システムでは、以下の要素を基礎として扱っています。
- 専門力:マーケティング、セールス、システムサービス、経営管理の各プロセスが新ビジネスに即応できる力を育成する。
- 人間力:専門力を生かしお客さまとの高度な対応、業務改革、新規事業創出などに必要なビジネススキル、ヒューマンスキル、ならびに社会人、企業人としてのマインドを醸成する。
- 実行力:企画、発案を実現に結びつける実行力を育成するための実践。
また、研修で行う大まかなプログラムの内容は以下の通りです。
- コミュニケーション:論理的思考、おもてなしの心にもとづいた聴く、観る、伝える力を育成する。
- リーダーシップ:積極的に、自主的にチャレンジするマインド、協力者を募りチームを創り、メンバーの力を引き出す力を育成する。
- 全体思考、問題解決力:問題を、関連する組織やステークホルダー、仕組みなど全体的な観点から捉えその本質を追究し、解決策を練る力を育成する。
- ビジョン、戦略構想力:社員にとって魅力ある会社や組織の将来構想、戦略を策定する力を育成する。
- よりよき企業風土:フィロソフィーに基づき、よき企業人、よき社会人として行動する企業風土を醸成。
- キャリア開発:自己の成長と企業の成長を実現する短期、中期の育成プラン、キャリアプランを作成する能力を育成する。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
IT業界におけるユニアデックスの立ち位置をご紹介します。
BIPROGYグループのICTインフラトータルサービスを提供しているため、売上高・平均年収ともにIT業界の中で高いです。
理由として以下の要因が挙げられます。
- 国内だけでなく、海外にも多くの提携企業を有しているから:ユニアデックスは国内全国に営業所があることはもちろん、海外の複数の企業と提携を結んでいるため、海外市場にもビジネス領域を拡大している。
- 多くの分野の顧客を有しているから:金融や製造から、学校、公共まで様々な分野のITインフラの基板を開発、保守しているため、取引先が豊富。
- 教育システムが整備されているから:業界屈指といわれる教育プログラムを構築しており、ITの知見があまりない就活生も採用しているため、人材の幅が広い。
以上の要素により、ユニアデックスはIT業界における大手企業の立ち位置を有しているのです。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ユニアデックス株式会社 | 1,383億円 (2023年3月期) | 600万円 | 53 | 教育システムに力を入れている社風 |
JFEシステムズ株式会社 | 564億7200万円 (2022年度実績) | 560万円 | 57 | 攻めのITを重要視する社風 |
インフォコム株式会社 | 844億3500万円 (2024年3月期) | 632万円 | 55 | 社員の手当が充実している社風 |
トランスコスモス株式会社 | 2,445億1300万円 (2023年3月現在) | 424万円 | 50 | 成長性と安定性を重視する社風 |
ユニアデックスの新卒募集要項について
以下に、ユニアデックスの新卒募集要項についてまとめました。
募集職種は「総合職」のみです。
ただ、「総合職」の中にも、テクニカルエンジニア(技術職)とセールスエンジニア(営業職)の配属職種があります
それぞれの職種の概要は以下の通りです。
- テクニカルエンジニア(技術職):コンピューターシステム、ネットワークシステムの提案支援・設計・導入・構築および運用・保守などICTインフラに関わるトータルサービスを担当。
- セールスエンジニア(営業職):顧客企業の事業展開、システムニーズなどの情報収集をもとに、コンピューターおよびネットワークシステムのコンサルティング型提案営業を担当。
賞与は年2回で、6月と12月に支給されることが多いです。
大学院卒と学部卒(高専専攻科卒)で、給与面の待遇は変わってきます。
以下の表に給与待遇や福利厚生などをまとめたので、参考にしてください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職(営業職、技術職) |
給与 | 大学院 修士了:234,700円 4年制卒(大学、高専、専修学校など):223,000円 3年制卒(専修学校など):215,300円 2年制卒(高専、短大、専修学校など):207,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
福利厚生 | 社会保険/雇用・労災・健康・厚生年金 その他/独身寮、社員食堂(本社)、診療所(本社)、BIPROGY福祉会(各種保養施設、クラブ活動)、BIPROGY健康保険組合 |
求める人材
ユニアデックスの求める人材像は、以下の通りです。
- 「便利」を感じるより「不思議」を求める人。
- 「使う」より「作る」に興味のある人。
- 「未来の話」をしたい人。
- 「動く未来」「変化する未来」を見通す人。
- 「好き」と「嫌い」両方を大切にする人。
- 自ら考え、チームで動ける人。
- 「よかった!」「いいね!」と言われ続けたい人。
- What? How? Why?未来への答えを求める人。
上記の項目から、好奇心と情熱に溢れ、チームワークを大切にする人が求められると分析できます。
ITやシステムに関する知識を事前に持っておくことも重要ですが、同社は教育システムが充実しているため、能力よりも人柄や熱意を重視します。
そのため、IT業界の企業の中では、文系でも内定を狙いやすいでしょう。
新卒採用のフロー
ユニアデックスの選考は、下記の通りの選考フローです。
他の一般企業の選考フローとほぼ同様と言えます。
エントリーシート対策と面接対策が有効な選考フロー対策となるでしょう。
エントリーシート・面接対策には企業研究が重要になるため、事前の情報収集をきちんと行うように心がけてください。
①会社説明会、エントリーシート
マイナビなどの就活サイトから、会社説明会に参加することが可能です。
会社説明会はWeb上で実施されます。
エントリーシートは同社の採用マイエントリーページから提出できます。
②適性検査
Web上で適性検査を行います。
過去のデータから、適性検査ではSPI検査を使用する可能性が高いです。
③複数回面接
人事面接が行われた後、最終面接が行われます。
すべてWeb上で実施され、個別形式面接となります。
面接の準備をする際は、受け答えの内容を確認するだけでなく、インターネット環境が安定しているかも確認すると良いでしょう。
④内定
最終面接後に内定の通知が届き、合格か否か判断できます。
採用大学
ユニアデックスの採用大学の実績を以下に掲載します。
早稲田大学・慶応義塾大学、MARCHレベルから、日東駒専レベルの大学まで名前を確認できるので、学歴フィルターはないと推測できるでしょう。
<大学> 愛知大学、桜美林大学、大阪大学、学習院大学、北九州市立大学、九州大学、中央大学、中京大学、筑波大学、津田塾大学、帝京大学、帝京科学大学(山梨)、帝京科学大学(東京)、東海大学、東京大学、日本大学、日本女子大学、一橋大学、兵庫県立大学 |
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、ユニアデックスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論をいえば、偏差値・難易度は平均的です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- MARCHレベルから日東駒専レベルまで、幅広い大学のレベルを確認できるから
- 募集人数が多い傾向があるから
- 文系の学生でも内定を獲得しやすいから
早稲田大学・慶応義塾大学、MARCHレベルから、日東駒専レベルの大学まで名前を確認できるので、学歴フィルターはないと推測できます。
エントリーシート対策や求める人材像の理解を深めることで、内定を獲得することが十分に可能です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
BIPROGYグループに属しており、ICTインフラトータルサービスを提供しているIT業界に属する企業です。
エントリーは総合職のみですが、営業のコースと技術のコースに分かれていますので、事前に大まかなキャリアプランを決めておきましょう。
教育システムが整っているので、文系の就活生でも技術職を選択できるのは嬉しい点です。
エントリーシートを書く際は、求める人材像を分析し、求める人材像に付随するエピソードを選択すると良いでしょう。
この記事をきっかけに、ユニアデックスの求める人材像を確認し、企業分析を進めてください。