【企業分析】BMLの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
株式会社ビー・エム・エル(英名 BML, INC.)は、高い臨床検査技術と豊富な経験を元に臨床検査の受託業務を提供している、医療業界に属する企業です。
東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社があります。
臨床検査と電子カルテのサービスを医療の最前線に提供し、日本の医療業界に大きく貢献しており、製薬会社や医療施設にとって重要な存在です。
創業から70年以上経過している老舗であるため、数多くの実績があり、信頼感と安心感に定評があります。
手がけている検査項目も、4000項目以上と対応できる幅が非常に広いです。
特殊検査・研究開発まで網羅する総合ラボとしての役割を果たしています。
今回は、そんなBMLの事業内容や企業理念、採用フローまで、幅広い情報をピックアップしてご紹介していきます。
就職活動の志望企業にBMLを検討している以下のような就活生を対象に、企業研究を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- BMLの業務内容や企業概要を知りたい
- 臨床検査事業と医療情報システム事業を行っている企業に興味を持っている
- BMLの企業研究を行いたいけど、有力な情報がなかなか手に入らない
医療業界以外の業界については以下の記事で記載しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、BMLの就職難易度は平均的です。
過去の採用大学実績では、MARCHレベルの私立大学の名前も確認できる他、難関国公立大学の名前も確認できるため、エントリーする就活生の質は高いでしょう。
しかし、短大・高専・専門学校の採用実績もあることに加え、大学院の実績が確認できないので、医療業界の企業としては、比較的内定を狙えるレベルです。
選考対策として、仕事への考え方を明確に持つことが重要です。
仕事への考え方を明確に持つためには、事業内容の把握が必須のため、採用ホームページなどを確認し、業務へのイメージを膨らませておくと良いでしょう。
募集職種は「営業職」、「事務職(経理・会計)」、「機器保守職」、「システム職」、「電子カルテ職」、「検査職」です。
募集職種によって募集条件が設けられていることもあるので、事前に確認を行いましょう。
BMLについて
出典:株式会社ビー・エム・エル
会社概要
株式会社ビー・エム・エル(英名:BML, INC.)は、主に臨床検査の受託業務を提供している企業です。
「臨床検査」とは、病気の診断や治療効果の確認のために、血液、尿、組織などを分析する医療検査です。
この検査での分析を通して、病気の早期発見や治療方針の決定が行われます。
BMLでは生化学検査・血液学的検査などいわゆる「一般検査」から遺伝子検査などの「特殊検査」まで、 臨床検査の全分野の要望に応えられる体制が整っています。
4,000項目以上の受託臨床検査に対応できるのです。
また、臨床検査技術を応用した関連事業も行っており、臨床検査のノウハウを活かしています。
治験検査の受託や歯科領域の細菌検査など、従来の臨床検査に近い分野での事業はもちろん、食品検査や環境検査、変異原性試験といった分野へも参入しています。
さらに、「たゆまざる挑戦と創造」を合言葉に、最先端の研究開発を進めていることも特徴です。
開発体制では、研究開発部門として「先端技術開発本部」を設置し、検査技術開発に取り組むことで画期的な臨床検査を開発しています。
医学検査技術の発展に貢献することを目指しているのです。
ゲノム医療や個別化・精密医療の発展拡充にも力を入れており、ゲノム解析や質量分析技術などを用いた検査開発、導入検討を行っています。
各事業別の売上規模
株式会社ビー・エム・エル(英名:BML, INC.)の2023年度の売上高は6,893百万円で、純利益額は4,722百万円でした。
2022年度の売上高は14,870百万円、純利益額は9,937百万円です。
2022年度から2023年度にかけて、売上高・純利益額ともに下降傾向にあることが判明しました。
なお、それぞれの事業分野での売上高の情報は開示されていません。
各事業セグメントの解説
株式会社ビー・エム・エル(英名 BML, INC.)の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業名 | 活動内容 |
臨床検査 | ルーチンから特殊検査まで、幅広い臨床検査を提供する事業です。 4,000項目を超える幅広い検査領域を有していることもあり、1日に約300,000人の患者様の検査を行っている実績があります。 また、腫瘍マーカーや感染症・ホルモン等の検査など、他の企業ではなかなか対応が難しい特殊検査も提供可能です。 |
電子カルテ | 無床クリニックを対象とした、電子カルテサービスを提供する事業です。 さまざまな診療シーンで最適な使用感を提供するための多用な支援機能を搭載した電子カルテであり、医療機器やシステムとの連携実績は200種類以上を誇ります。 |
検査情報システム | インターネットを通じた検査依頼、検査報告のサービスを提供している事業です。 臨床検査会社として検査技師の意見を反映した検査システムを開発しており、クリニックから病院、検査センターまで幅広く対応した、検査依頼・検査報告の各種サービスの提供が可能です。 |
治験 | 全国の集配ネットワークと治験専門の検査体制で、医薬品開発をサポートする事業です。 業界随一の検査体制と全国の回収ネットワークで、スピーディーかつ柔軟にニーズに対応することが可能です。 さらに、米国ラボコープCLS社との提携により、グローバル治験を日本仕様で提供することができます。 |
健診 | 受診者満足度の向上につなげる業務支援サービスを提供する事業です。 提供できるサービスは以下の通りです。
|
食品検査・コンサルティング | 安全安心を支える質の高い食品検査と、コンサルティングを提供している事業です。 生活雑貨品の表示確認や品質管理サポート、食品の微生物・理化学検査や腸内細菌検査まで、ワンストップでサービスを提供することが可能です。 |
BMLで働いている社員は?
平均勤続年数は?
BMLの平均勤続年数は11年です。
国税庁の調査によると、企業全体の平均勤続年数は12.4年であるため、BMLの平均勤続年数は平均よりも短いと言えるでしょう。
政府が主体となっている統計サイトでは、医療施設の平均勤続年数は8.8年になっているため、医療業界の中では比較的よりも長い年数です。
平均年収は?
BMLの平均年収は567万円でした。
国内上場企業の平均の年収が601万円であることを考えると、平均よりも少し少ない数値です。
サービス業界の平均年収は531万円であることから、サービス業界の中で平均的な数値の平均年収であることがわかります。
平均残業時間は?
BMLの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり16.4時間でした。
化学・素材業界の平均残業時間は1ヵ月あたり約13.8時間であるため、業界内では平均的な数値です。
また、企業全体の平均残業時間は1ヵ月あたり21.9時間であるため、企業全体の中では短めの残業時間だと判明しました。
平均ボーナス額は?
BMLの従業員の年間の平均ボーナス額は、91万円でした。
同業種の平均ボーナス額は85万円であることから、製薬業界の中でもボーナス額は高い数値だと言えるでしょう。
また、BMLでは年に6月、12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
BMLは「豊かな健康文化を創造します。」という企業理念を掲げています。
事業展開を行うだけでなく、検査技術開発の取り組みにも積極的です。
医学の進歩と社会的要請に対応しつつも、画期的な臨床検査を開発することを目的として、独立した研究開発部門を設置しています。
また、開発活動として、ゲノム医療や個別化・精密医療の発展拡充に貢献すべく、ゲノム解析や質量分析技術などを用いた検査開発、導入検討を行っています。
さらに、自己免疫・アレルギー疾患などの分野では、分子生物学や遺伝子工学、メタボロミクス・プロテオミクスなどの先端技術を使用し、研究開発にも積極的です。
BML倫理委員会により「BML倫理ガイドライン」が定められているなど、社会的・倫理的問題にも注意深く対応しています。
臨床検査の受託業務という人の命にも関わる業務にも、責任をもって対応している企業です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
医療業界におけるBMLの立ち位置をご紹介いたします。
臨床検査の受託業務の老舗企業だけでなく、臨床検査のノウハウを活かして他の業務展開も行っているため、売上高・平均年収ともにトップクラスです。
理由として以下の要因が挙げられます。
臨床検査の企業としてトップクラスのノウハウを有しているから
70年以上サービス提供を行い、1日に約300,000人の患者様の検査を行っている実績がある。
検査技術開発にリソースを割いているから
独立した研究開発部門を設置しており、画期的な臨床検査を開発。4,000項目を超える幅広い検査領域を持つことに成功。
臨床検査のノウハウを活かして他の業務展開をしているから
生活雑貨品の表示確認や品質管理サポート、食品の微生物・理化学検査など、臨床検査の専門知識を活かして、食品検査・コンサルティングまでビジネス領域を広げている。
以上の要素により、BMLは日本の医療において大きな影響力を有していると考えられるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
株式会社ビー・エム・エル | 6,893百万円 | 567万円 | 53 | 医学の発展を重要視する社風 |
札幌臨床検査センター株式会社 | 20,128百万円 | 419万円 | 50 | 健康と医療の発展を追及する社風 |
株式会社タケエイ | 46,061百万円 | 568万円 | 53 | 地球環境を次世代へとつなぐをモットーにしている社風 |
株式会社 サン・ライフ | 12,600百万円 | 456万円 | 51 | アットホームな社風 |
BMLの新卒募集要項について
以下に、BMLの新卒募集要項についてまとめました。
BMLの募集職種には、「営業職」、「事務職(経理・会計)」、「機器保守職」、「システム職」、「電子カルテ職」、「検査職」があります。
選択する募集職種によって、募集対象が異なるので注意しましょう。
募集職種ごとの募集対象は以下の通りです。
- 営業職:3月卒業見込み者、および既卒3年以内で卒業後就業経験のない方
- 事務職(経理・会計):3月卒業見込み者、および既卒3年以内で卒業後就業経験のない方
- 機器保守職:工学部または理工学部出身の方
- システム職:3月卒業見込み者、および既卒3年以内で卒業後就業経験のない方
- 電子カルテ職:3月卒業見込み者、および既卒3年以内で卒業後就業経験のない方
- 検査職:臨床検査技師の資格を取得済み、または取得予定の方(3月卒業見込み者、および既卒3年以内で卒業後就業経験のない方)
選択する職種によっては事前に専門知識が要求されることもあるので、学科や研究内容を確認して選択すると良いでしょう。
賞与は年2回で、6月と12月に支給されることが多いです。
修士課程修了と学部卒(高専専攻科卒)で給与面の待遇が変わってくるため、事前に以下の表を確認しておきましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 営業職・事務職(経理・会計)・機器保守職・システム職・電子カルテ・検査職 |
給与 | 大学院了:235,000円 大学卒:225,000円 3年制専門卒:209,000円 2年制専門卒:195,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
福利厚生 | 各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、健康診断(年2回)、通信教育制度、資格支援制度、事業所内保育園(川越)、保養所(長野県蓼科)、社員寮、社宅借上げ制度、退職金制度、財形貯蓄制度 |
求める人材
BMLの求める人材像は、採用ホームページやマイナビなどに公開されていません。
ただ、BMLはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの職場環境づくりに力を入れています。
「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」とは、性別ならびに性的指向、年齢、国籍、障がいの有無などにとらわれない環境のことです。
以上のことから、BMLの求める人材像は「周囲の人の多様な能力や思想からシナジーを引き出し、個性を発揮できる人」と推測できるでしょう。
新卒採用のフロー
株式会社ビー・エム・エルの選考は、下記の通りの選考フローです。
選考フローは、多くの一般企業が採用しているものとほぼ同様といえるでしょう。
数回面接が行われることが多いので、面接対策とエントリーシート対策が有効な選考対策となります。
適性検査もあるため、インターネット環境の確認は入念に行いましょう。
エントリーするには会社説明会への参加が必須ですので、スケジュール調整を行っておくことをおすすめします。
①マイページ登録、会社説明会
マイナビでマイページ登録を行ってください。
会社説明会はWeb上で行われるので、日程を調整すると同時に、PCやスマートフォンなど視聴媒体の確認も行っておきましょう。
②エントリーシート、適性検査
エントリーシートをMy Career Boxで提出します。
適性検査はWeb上で行われ、性格診断が行われるでしょう。
③複数回面接
適性検査の後、複数回面接を行います。
対面式で面接が行われることが多いので、会場の行き方など事前準備をきちんと行いましょう。
④内定
最終面接後に内定の通知が届き、合格か否か判断できます。
採用大学
BMLの採用大学の実績を以下に掲載します。
専門学校や短大からも就活生を採用していることから、学歴フィルターはないと推測できるでしょう。
<大学> 青山学院大学、朝日大学、旭川大学、麻布大学、駒澤大学、埼玉大学北海道大学、松山大学、武蔵大学、明治大学、明治学院大学、明治薬科大学 <短大・高専・専門学校> 大分臨床検査技師専門学校、帝京短期大学、東京医学技術専門学校 |
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、BMLの就職偏差値・難易度を見てみます。
結論をいえば、偏差値・難易度は平均的です。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 大学院卒の実績が見当たらないから
- 採用人数が多い傾向があるから
- 短大や専門学校などからも採用している実績があるから
事前に企業研究や求める人材像の分析を行っていれば、内定を獲得することは十分に可能です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
臨床検査の受託業務を提供しているBMLは、日本の医療分野に大きく貢献している企業です。
専門的なサービスや知識を活用し、社会に大いに貢献しています。
エントリーする際には、事前にある程度職種を決めておかなければならないため、企業研究が必須です。
また、BMLはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの考え方を取り入れているだけでなく、女性が働きやすい取り組みも積極的に導入しています。
この記事を参考に、ぜひBMLの企業特性を理解してみてください。