デンソーのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/7/10更新
はじめに
この記事では株式会社デンソー(以下デンソー)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にデンソーならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、デンソーが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、デンソーの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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デンソーの概要
初めにデンソーとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
デンソーについて
株式会社デンソーは、自動車部品業界における国内最大手であり、自動車の性能はもちろん、環境性能、安全性を向上させるための製品と技術を提供している企業です。
デンソーの主な事業としては、自動車電装品の開発・製造があり、日本国内のみならず世界中の自動車メーカーに対して、品質の高い製品を提供しています。
また、デンソーは自動車産業のみならず、生活の質を向上させるための技術開発にも注力しており、エネルギー管理や自動運転などの最先端技術をはじめとした、暮らしの中に溶け込むような製品の開発やを実装を続けています。
デンソーの目標として、「技術革新を通じて社会課題の解決に貢献すること」があり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。
その一環として、環境への取り組みや社会貢献活動にも力を入れており、グローバルな視点での活動も展開しています。
さらに、技術者教育にも力を入れており、次世代を担うエンジニアの育成に注力しています。これは、技術革新のスピードが速まる中で、高度な技術力と創造力を持った人材を確保するために不可欠な要素だと考えているためです。
2024年には、新たな研究開発施設の設立を予定しており、これにより、より高度な技術開発と製品の改善に取り組むことができるようになります。デンソーは、技術の進歩とともに、社会の発展に貢献し続けることを目指しています
デンソーの採用難易度
自動車部品業界におけるデンソーの立ち位置をご紹介します。
デンソーは、売上高や従業員数、生産拠点等において圧倒的な存在感を持つ企業です。
売上高は5兆円を超え、自動車部品メーカーとしては世界2位の売上規模を誇ります。
また、採用倍率は13.7倍となっており、採用難易度は高い企業です。
デンソーが優秀な企業としての地位を確立できている要因を下記にまとめました。
- 技術革新への取り組み
最先端の自動車技術、システム・製品を提供し、技術革新を通じて社会課題の解決に貢献しています。 - グローバル展開
国内外の主要自動車メーカーとの取引があり、日本の技術力の高さを世界中に証明している代表的な企業です。 - 人材育成
次世代を担うエンジニアの育成に注力しているため、高度な技術力と創造力を持った人材の確保ができています。 - 社会貢献活動
環境への取り組みや社会貢献活動にも力を入れており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行なっている企業です。
これらの要因により、デンソーは自動車部品業界において、高い採用難易度を持ちながらも、多くの優秀な人材を惹きつけています。
デンソーの採用大学
デンソーの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 愛知県立大学、青山学院大学、秋田大学、茨城大学、京都大学、京都工芸繊維大学、岐阜大学、慶應義塾大学、工学院大学、創価大学、総合研究大学院大学、千葉大学、中央大学、中部大学、筑波大学、電気通信大学、東海大学、東京大学、東京工業大学、東京都市大学、同志社大学、長岡技術科学大学、長崎大学、名古屋大学、名古屋工業大学、奈良先端科学技術大学院大学、日本大学、早稲田大学 ほか |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、デンソーは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
デンソーが求める人材とは?
結論から言うと、デンソーのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材が求められます。
パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。
各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているかがをよく確認されます。
また、デンソーでは、大義実現に向け、「実現力のプロフェッショナル集団」を目指し、「人と組織のビジョン&アクションPROGRESS」を2021年に策定しました。
一人ひとりが情熱で自己新記録に挑むプロとなり、職場において多彩なプロが共創し、人と社会にインパクトある価値を提供できるよう、働く目的を意味づけ直し、自立・自律のキャリアを促進すると共に、人事制度の透明性・納得性を高め、壁をなくす整備を進めています。
新卒採用サイトでは、研修制度についても説明されており、新入社員のオンボーディングに重点を置いていることがわかります。
デンソーでは、人材育成を重要視しており、社員の能力開発に力を入れています。
そのため、デンソーに入社をする人は、事前に自動車産業に関する知識がなくても、充実した教育体制のもとで知識や技術を学び、成長することができます
デンソーの採用方向性の違いは?
株式会社デンソーでは求める人材として下記のものを公表しています。
求める人物像:自ら学び、自ら考え新たな価値の実現に向けて挑戦し続けていく人財
- 仕事の中で実現したい夢・志を持ち、高い目標へ挑戦し続けていく
- 強い好奇心を持って広く物事を学び、前提や常識にとらわれずに柔軟に発想する
- 周囲と一歩踏み込んだコミュニケーションを行い、互いの個性を高め合う
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生応募者の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生応募者がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生応募者がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
以下の例文を参考にしてください。
結論: 私が自動車部品メーカーを志望する理由は2点あります。
理由: 1点目は、チームを率いて問題解決を行う私の能力が、自動車部品メーカーで最大限に活かされると考えるからです。
具体例: 塾のバイトリーダーとして、運営において問題を共有し、生徒との個別面談を通じて問題を解決してきました。特に、効率的な運営方法として、ITツールを活用した教材のデジタル化や授業のオンライン化を提案し、成功を収めた経験があります。このような経験は、自動車部品の製造プロセスの効率化や新しい技術の導入にも応用できると考えています。
結び: このような強みを活かせると考え、自動車部品メーカーを志望します。
理由: 2点目は、自動車業界の多様な分野に関わることで、幅広いスキルを身につけ、成長したいと考えているからです。
具体例: 現代社会では、コロナウイルスの影響でITの利用が進み、社会が急速に変化しています。この変化に適応し、活躍するためには、自身のスキルを向上させることが必要です。自動車部品メーカーでは、最先端の技術開発に携わり、日々新しい知識を吸収する環境があります。また、グローバルな視点での問題解決能力も求められるため、自身の成長につながると考えています。
結び: そのため、自己成長の機会が豊富にあるという点から、自動車部品メーカーを志望しています。
デンソーの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートにおいて重要なポイントの一つは、「なぜこの会社を選んだのか」という問いに対する明確な回答です。
デンソーの場合、例えば以下のような要素を取り上げることができます。
- デンソーの企業理念:「世界と未来をみつめ新しい価値の創造を通じて人々の幸福に貢献する」という理念に共感し、それを実現するための技術開発に携わりたいという意欲。
- デンソーの強み:自動車部品業界におけるリーダーとしての地位、革新的な技術力、グローバルな展開など、デンソーが持つ独自の強みに魅力を感じる点。
- 個人のキャリアビジョン:デンソーでの経験が、自分のキャリア目標や将来像にどのようにマッチするかを具体的に述べる。
これらの要素を踏まえ、自分の価値観や目指す方向性がデンソーのビジョンとどのように一致しているかを論理的に説明することが重要です。また、デンソーの事業内容や社会への貢献についての理解を示し、自分がどのように貢献できるかを具体的に記述することが推奨されます
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
デンソーの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
エントリーシート
志望動機
・大学生活での大きなチャレンジ内容を教えてください。チャレンジした目標を具体的に記入してください。
【記載例】
大学生活で私が直面した大きなチャレンジは、国際学生会の創設でした。私の目標は、留学生と日本人学生の間の交流を促進し、相互理解を深めることにありました。
この目標に取り組んだ理由は、留学生が日本の文化や言語に馴染むのに苦労しているのを見て、何か支援ができないかと考えたからです。私は、留学生と日本人学生が互いの文化を共有し、言語交換を行うプラットフォームが必要だと感じました。
そこで、私は学内で同じビジョンを持つ仲間を集め、学生会の設立に向けて動き出しました。私たちは、イベントの企画、資金調達、メンバー募集など、多くの課題に直面しました。特に困難だったのは、異なる背景を持つ学生たちの関心を引き、参加を促すことでした。
しかし、私たちは様々な文化イベントや言語交換会を開催することで、徐々に学生たちの関心を集めることができました。最終的には、多くの留学生と日本人学生が参加し、学生会は大学内で重要なコミュニティとなりました。
この経験を通じて、私はリーダーシップとチームワークの重要性を学びました。また、異文化間の架け橋となることの喜びを知り、将来的には国際的な環境で活躍することを目指しています。デンソーでの仕事を通じて、私はこの経験を活かし、グローバルな視点から新しい価値を創造していきたいと考えています。。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できます。また、企業ページや社長メッセージなどの内容を引用しているのも企業分析を行っていることが伝わり、評価される可能性があります。しかし、引用した上で「なぜ魅力的なのか」が薄いので、面接の時に聞かれる可能性があります。
将来像
・なぜその目標に取り組みましたか?
【記載例】
私は、「架け橋」 です。異なる文化や背景を持つ人々を繋ぐ役割を果たし、互いの理解を深めることに情熱を注いでいます。国際学生会の創設を通じて、私は留学生と日本人学生の間に架け橋を築き、コミュニケーションの障壁を取り除くことに成功しました。
この活動は、私がどのような人物であるかを象徴しています。私は、新しい環境に適応し、異なる視点を受け入れる柔軟性を持っています。また、困難に直面したときには、解決策を見つけるために創造的なアプローチを取ります。私は、チーム内での協調性を大切にし、共通の目標に向かって仲間と協力することを重視しています。
私のリーダーシップは、他者を尊重し、各々の意見を大切にすることに基づいています。私は、多様性を受け入れ、それをチームの強みとして活用することができます。私は、異文化間の交流を促進することで、より包括的で協力的な社会を築くことができると信じています。
デンソーでの仕事では、この「架け橋」としての資質を活かし、国際的なプロジェクトやチームでのコラボレーションにおいて、異なる文化や専門知識を持つ人々を結びつけることで、新しいアイデアやソリューションを生み出すことができると考えています。私は、チームの一員として、またリーダーとして、デンソーのグローバルなビジョンを実現するために貢献したいと思っています。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できます。また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。しかし上記の文章にある「変革をリードするITコンサルタント」は具体例としてイメージがしにくいものとなってしまっています。そのため、近年で起きた「ITによる変革」を例に挙げるとより伝わりやすくなるでしょう。
エントリーシートが通過したとしても面接時に深掘りされる可能性があることを念頭に置きましょう。
まとめ
この記事ではデンソーのエントリーシートの対策法を解説しました。
デンソーはITコンサルティング業界に属する企業です。コンサルティング事業のみでなく、人材育成事業など幅広く事業展開をしています。
また、デンソーは採用フローがシンプルで、採用活動に力を入れている企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。