【企業分析】東芝エネルギーシステムズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/20更新
はじめに
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、神奈川県川崎市に本社を置くエネルギーソリューション事業を担う企業です。
主な事業は、電力の生成、送電、蓄電、効率的な利用を支える機器やシステム、サービスの提供です。
今回は、東芝エネルギーシステムズの企業研究をするための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
東芝エネルギーシステムズへの就職に興味がある、以下のような就活生を対象に企業分析をしているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 東芝エネルギーシステムズの仕事内容が気になる
- 東芝エネルギーシステムズの就職難易度が知りたい
- 東芝エネルギーシステムズの選考対策として何をすればいいのかわからない
エネルギー以外の業界については、以下の記事で概観しています。
ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先に本記事の結論からお伝えすると、東芝エネルギーシステムズの就職難易度はとても高いです。
給与面や求人倍率、福利厚生は高水準だからです。
ある程度の学歴フィルターも存在するでしょう。
ですが、まずは本記事を参考に選考対策をすれば、より多くの就活生に内定のチャンスがあります。
募集している職種は「技術系総合職」「事務系総合職」の2つです。
次からは、各事業の詳しい内容や就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
東芝エネルギーシステムズ株式会社について
会社概要
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、2017年に設立されたエネルギーソリューション事業を担う企業です。
東芝エネルギーシステムズは、電力の生成、送電、蓄電、効率的な利用を支える機器やシステム、サービスを提供し、現代社会のインフラを支える重要な役割を果たしています。
同社は、火力・原子力発電システムに加えて、水力、太陽光、地熱、風力などの自然エネルギーを利用した発電システムも展開している会社です。
また、効率的な電力蓄電を可能にする二次電池や、エネルギーの地産地消を実現する自立型水素エネルギー供給システム、スマートグリッドなどの先進的なエネルギー供給システムも手掛けています。
東芝エネルギーシステムズは、カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーや省エネルギー技術の開発に注力しています。
さらに、IoTやAI技術を活用し、次世代のエネルギーサービスの具現化を推進しているのです。
「人と、地球の、明日のために。」という経営理念のもと、持続可能な社会の実現を目指し、国内外での価値創造に取り組んでいます。
各事業別の売上規模
東芝エネルギーシステムズの2023年第一四半期の総売上高は、1,408億円でした。2022年3月期の売上高は1,218億円で、前年同期比で+16%の増加です。
営業損益は74億円で、前年同期比よりわずかに減少しました。
減益の要因は、エネルギー価格の変動や為替レートの影響です。
エネルギー市場の不安定さが続く中、企業はコスト管理と効率化に注力しています。
東芝エネルギーシステムズの2023年の主要事業内訳は、以下の通りです。
- 発電システム事業:売上高は、火力発電システムの需要増加や再生可能エネルギー関連のプロジェクトの進展により、897億円でした。前年同期比で+121億円の増加です。
- 原子力事業:売上高は、北米やアジア地域での再生可能エネルギー事業の拡大により、281億円となりました。前年同期比で+39.0%の増加です。
- 送変電・配電事業:総売上高は539億円で、前年同期比の+53億円となりました。
- 火力・水力事業:売上高は、スマートグリッドやエネルギーマネジメントシステムの需要増加により、616億円でした。前年同期比で+82億円の増収です。
このように、東芝エネルギーシステムズは、国内外のエネルギー事業の拡大と多角化戦略により、2023年3月期において増収を達成しました。
エネルギー市場の変動に対応しつつ効率的な経営を進めることで、今後も安定した成長が期待されるでしょう。
各事業セグメントの解説
事業部門 | 活動内容 |
パワーシステム事業 | 原子力発電システム、高速炉、CO2分離回収設備、再処理関連施設、蒸気タービン・ガスタービン・タービン発電機・排熱回収ボイラ、水車・ポンプ水車・水車発電機・発電電動機(可変速)、発電監視制御システム、運転・改良保全サービス、 廃炉などの製造・開発。 |
グリッド・ソリューション事業 | 電力用開閉装置、電力用変圧器、避雷器、系統保護システム、変電所監視制御システム、電力系統監視制御システム、電力用HVDC(自励式バルブ/他励式バルブ(吊り下げ型)、無効電力補償装置、配電機器、スマートメーター通信システムの製造・開発。 |
エネルギーアグリゲーション事業 | 産業用太陽光発電システム、再生可能エネルギー発電、風力発電システム、 バーチャルパワープラントサービス、蓄電池システムなどの開発・製造。 |
DX総括部 | エネルギーシステム向けのIoTプラットフォームの開発・製造など。 |
エネルギーシステム技術開発センター | 原子力・火力・水力発電システムの建設及びO&M、再生可能エネルギーシステム(太陽光、風力、地熱)、水素エネルギーシステム、系統システム、送変電・受配電機器、バーチャル パワープラント、粒子線・超電導応用機器、プラント情報管理のデジタルプラットフォームシステムなどの開発・製造。 |
東芝エネルギーシステムズは、エネルギー関連の製品・システム開発に特化した会社だといえるでしょう。
原子力や水力・火力発電などの装置やシステムを中心に、製造・開発を行ってきました。
東芝エネルギーシステムズの詳細な事業内容は、以下参照ページで確認してみてください。
東芝エネルギーシステムズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
東芝エネルギーシステムズの平均勤続年数は、およそ19.8年です。
この数値は国内の他の企業と比較しても非常に高く、社員の定着率が良いことを示しています。
平均年収は?
東芝エネルギーシステムズ株式会社の平均年収は、931万円です。
これは国内の平均年収と比較しても高く、業界内でも好待遇と言えるでしょう。
平均残業時間は?
東芝エネルギーシステムズの平均残業時間は、月あたりおよそ20時間です。
日本の企業全体の月平均残業時間とほぼ同等であり、労働環境は標準的と言えます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、東芝エネルギーシステムズの平均年収から、ノジマの平均ボーナス額は149万円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
どんな社風なの?
東芝エネルギーシステムズは、「人と、地球の、明日のために。」という経営理念を掲げています。
この理念は、人間尊重を基本とし、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活や文化に貢献することを目指したものです。
また、持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーや省エネルギー技術の開発にも注力しています。
社員一人ひとりの成長と働きやすさを重視し、在宅勤務やフレックス出社が自由に行える社風です。
また、年間休日が125日と高水準で、有給休暇も24日付与されるため、ワークライフバランスが取りやすい環境といえるでしょう。
このように、東芝エネルギーシステムズは社員の働きやすさと成長を支える企業文化を持ち、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
東芝エネルギーシステムズの業界における立ち位置を紹介します。
エネルギー業界は国内外でも競争が激しい業界です。
しかし、東芝エネルギーシステムズは独自の強みを活かし、業界の中でもトップクラスの立ち位置を築いています。
次の要因が背景にあると言えるでしょう。
総合的なエネルギーソリューションの提供力
同社は、発電から送電、蓄電、省エネルギーまで、エネルギーの川上から川下までをカバーする総合的なソリューションを提供できる企業です。
火力・原子力発電システムに加え、再生可能エネルギーシステム、エネルギー貯蔵システム、スマートグリッドなど、多岐にわたる製品・サービスを手掛けています。
この総合力が同社の大きな強みといえるでしょう。
先進的な技術力
東芝エネルギーシステムズは、IoT、AI、ロボティクスなどの先端技術を積極的に取り入れ、次世代のエネルギーシステムの開発を推進しています。
例えば、AIを活用した発電所の自動運転システムや、ドローンによる発電所の点検システムなどを実用化しています。
このような先進技術の活用が、同社の差別化ポイントです。
豊富な実績と高い信頼性
東芝グループの一員として、100年以上にわたる電機事業の歴史と実績を有しています。
国内外で多数の発電所や送電システムを手掛けてきた実績があり、高い技術力と信頼性が評価されているのです。
特に、原子力発電分野では世界トップクラスのシェアを誇っています。
環境への対応力
東芝エネルギーシステムズはカーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーや水素エネルギーなどの次世代エネルギー技術の開発に注力しています。
環境に配慮した製品・サービスの提供が同社の大きな強みであり、持続可能な社会の実現を目指しているのです。
このように、総合力、技術力、実績、環境対応力などが、エネルギー業界における同社の強みです。
これらの強みを活かし、国内外でエネルギーソリューションの提供を行っています。
以上の理由により、東芝エネルギーシステムズは業界内で盤石の立ち位置を得ていることがわかるでしょう。
会社名 | 総売上高(2023年) | 平均年収 | 就職難易度・偏差値 | 社風 |
東芝エネルギーシステムズ | 1兆2,500億円 | 931万円 | 65 | 技術志向、ワークライフバランス重視 |
三菱重工業 | 3兆9,000億円 | 780万円 | 63 | 伝統と革新の共存 |
日立製作所 | 8兆9,000億円 | 720万円 | 66 | グローバル展開、オープンイノベーション |
川崎重工業 | 1兆5,000億円 | 690万円 | 59 | 環境・エネルギー分野への注力 |
東芝エネルギーシステムズは売上高1兆2,500億円と業界の中堅企業ですが、平均年収が931万円と高水準です。
就職難易度は65と比較的高く、技術志向の社風とワークライフバランスの良さが評価されています。
主な競合他社は、三菱重工業、日立製作所、川崎重工業などです。
これらの企業は、売上高が東芝エネルギーシステムズを上回る大手企業が多く、就職難易度も高い傾向にあります。
その一方で、各社の社風は多様で、伝統と革新の共存、グローバル展開、技術力の継承など、それぞれの特色があります。
東芝エネルギーシステムズの新卒募集要項について
東芝エネルギーシステムズは、エネルギー業界のリーダーとして、次世代のエネルギーソリューションを提供するために優秀な人材を募集しています。
新卒採用においては充実した研修制度や福利厚生が整っており、社員の成長と働きやすさを重視しています。
大学、大学院卒の初年度月収は、250,000円〜です。
交通費や各種手当も別途支給されます。
各種保険完備、交通費全額支給、住宅手当、家族手当、通勤手当など、充実した福利厚生です。
また、育児・介護休業制度も完備されています。
さらに、フレックスタイム制度も導入されており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
東芝エネルギーシステムズは、社員一人ひとりの成長と働きやすさを重視し、次世代のエネルギーソリューションを提供するために、優秀な人材を積極的に募集しています。
事業内容 | エネルギー事業関連の製品・システムの開発、製造、販売、サービス |
支社・支店・営業所 | 札幌、仙台、富山、名古屋、大阪、高松、広島、福岡など |
事業所 / 工場 | 磯子エンジニアリングセンター(横浜市)、京浜事業所(横浜市)、浜川崎工場(川崎市)、府中工場(府中市) |
初任給 | 学部卒 250,000円 修士卒 275,000円 博士卒 324,500円 / 昇給年1回、賞与年2回(2024年度4月実績) |
諸手当 | 住宅費補助、通勤手当(全額支給)、次世代育成手当 等 |
勤務時間 | 本社8:30~17:15 標準労働時間7時間45分 ※フレックス制 ※勤務時間は事業所毎に定める。 |
休日休暇 | 休日:完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日 休暇:年末年始休暇、年次有給休暇、赴任休暇、看護休暇、介護休暇、ライフサポート休暇、特別休暇(ステップアップ休暇)等 |
福利厚生 | 社宅・寮 / 独身寮、家族社宅 諸制度 / カフェテリアプラン(選択型福祉制度)、積立年金等 |
求める人材
東芝エネルギーシステムズが公表している「求める人材」について解説します。
東芝エネルギーシステムズはエネルギー業界のリーディングカンパニーとして、優秀な人材を求めています。
東芝エネルギーシステムズが求める人材像は以下の通りです。
1. 技術革新に挑戦する意欲のある人材
東芝エネルギーシステムズは、エネルギー分野における技術革新を推進しています。
そのため、新しい技術や知識を積極的に学び、挑戦する意欲のある人材が求められるでしょう。
エネルギー業界は日々進化しており、最新の技術動向に対応し続けることが不可欠です。
変化を楽しみ、自己成長を追求する姿勢が重要です。
2. グローバルな視野を持つ人材
同社は国内外で事業を展開しており、グローバルな視野を持つ人を求めています。
英語を使う機会が多いため、異文化理解や国際的なコミュニケーション能力が必要です。
多様なバックグラウンドを持つ人々と協力し、グローバルな課題に取り組む姿勢が重要です。
3. チームワークを重視する人材
東芝エネルギーシステムズでは、チームでの協力が不可欠です。
プロジェクトの成功のためには、各メンバーが持つ専門知識を活かし、協力し合うことが求められます。
コミュニケーション能力と協調性を持ち、チームの一員として貢献できる人材が適しているでしょう。
4. 主体性と行動力のある人材
同社では一人ひとりが自ら考え、行動することが重視されています。
このことからも、主体性と行動力を持ち、自発的に課題を見つけて解決する能力が求められるでしょう。
エネルギー分野では迅速な対応と柔軟な思考が必要とされるため、積極的に動ける人材が歓迎されます。
5. 持続可能な社会の実現に貢献する意欲のある人材
東芝エネルギーシステムズは、持続可能な社会の実現を目指しています。
そのため、環境問題やエネルギー効率の向上に関心を持ち、社会貢献に対する意識が高い人材が求められるでしょう。
エネルギーの安定供給と環境保護の両立を目指し、持続可能な未来を共に創造する意欲が重要です。
以上の5つの要素は、東芝エネルギーシステムズ株式会社が求める人物像に直結しています。
エントリーシートや面接では、これらの要素を意識して選考に臨んでください。
新卒採用の選考フロー
東芝エネルギーシステムズの、新卒採用の選考フローについて解説します。
①新卒エントリー
東芝エネルギーシステムズの公式サイトから、新卒エントリーをしましょう。
必要事項を入力し、マイページ登録をすれば完了です。
②エントリーシート
東芝エネルギーシステムズのエントリーシートの代表的な質問内容は、下記の通りです。
- ガクチカ
- 入社してやりたいこと
- 東芝エネルギーシステムズを選んだ理由
提出したエントリーシートをもとに選考が実施されます。
記載する内容をしっかりと突き詰め、まずは書類選考の通過を目指しましょう。
書類選考の通過率がアップするエントリーシートの書き方については、以下の記事を参考にしてください。
③適性検査の受検
東芝エネルギーシステムズの社員として、必要な学力や適性があるかを確認するためのテストです。
性格診断などもあるので、取り繕わずにありのまま記入しましょう。
適性検査後は、テストの結果やエントリーシートをもとにした書類選考があります。
以下のページもぜひ参考にしてください。
④一次面接
東芝エネルギーシステムズは、適性検査・エントリーシートの合格者を対象に面接を行います。
質問内容は、基本的にエントリーシートに書かれている内容の深掘りです。
「なぜ」「どうして」と深く追及されることを想定しておきましょう。
東芝エネルギーシステムズは学ぶ意志のある人材を求めているので、就活生の考えの深さや一貫性を見ています。
しっかりと選考対策をして面接に臨んでください。
採用担当者に好印象を与える面接のコツは、以下の記事を参考にしてみましょう。
⑤最終面接
最後は役員との面接です。
一次面接よりも掘り下げた質問がされるでしょう。
これは、東芝エネルギーシステムズの志望度や勤務意欲を確認するためです。
東芝エネルギーシステムズへの熱い思いをぶつけて、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
最終面接を通過すれば内定が出ます。
採用大学
東芝エネルギーシステムズの採用大学に関する情報は、ネット上に存在しませんでした。
とても高い求人倍率や給与水準を鑑みると、学歴フィルターはある程度存在するでしょう。
東芝エネルギーシステムズの内定を得るためには、エントリーシートをはじめとする選考対策が重要です。
就職偏差値・難易度
東芝エネルギーシステムズの就職偏差値・難易度はとても高い水準といえます。
その理由は次の2つです。
- 人気のエネルギー企業で求人倍率が高いから
- 平均年収が931万円と並外れて高水準だから
- 福利厚生や待遇も業界全体で見ても高水準だから
基本的な質問である「ガクチカ」「志望動機」に的確に答えられれば、採用の確率はグッと高まります。
本記事を参考に選考対策をして、ぜひとも内定を勝ち取りましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
東芝エネルギーシステムズは、神奈川県川崎市に本社を置くエネルギーソリューション事業を担う企業です。
主な事業は、電力の生成、送電、蓄電、効率的な利用を支える機器やシステム、サービスの提供です。
これにより、現代社会のインフラを支える重要な役割を果たしています。
東芝エネルギーシステムズは、再生可能エネルギーや省エネルギー技術の開発に注力しており、カーボンニュートラルの実現を目指す会社です。
技術志向の社風と充実した研修制度、福利厚生が整っており、社員の成長と働きやすさを重視しています。
就職難易度は比較的高く、専門知識や技術力を持つ人材を求めていますが、充実した研修制度により、入社後に必要なスキルを身につけることができるでしょう。
まずは東芝エネルギーシステムズが求める人材像をしっかり理解した上で、採用担当者の目に留まるエントリーシート作成から始めてください。
本記事を参考に選考対策をして、ぜひ東芝エネルギーシステムズの内定を目指しましょう。