トクヤマが行っているインターン内容とは?参加メリットや選考対策も紹介
2024/6/22更新
はじめに
本記事ではトクヤマのインターンシップや、選考対策のポイントなどを詳細に解説しています。
結論から言うと、トクヤマはインターンシップの選考であっても本選考で内定がでるレベルまで対策を進める必要があります。
トクヤマは非常に人気が高く、エントリーする就活生もレベルが高いです。
確実にインターンに参加したいと考えているのであれば、対策は必須です。
特に以下のような就活生に向けて記事を執筆しています。
- トクヤマの選考に参加したいけど、なにから初めていいか分からない
- トクヤマの選考対策を知りたい
そんな就活生に向けて執筆しているので、ぜひ最後までご覧ください。
またトクヤマの企業分析は以下の記事から飛べるので、ぜひ併せて読んでみてください。
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化学業界について
化学業界は、素材や化合物の開発、製造プロセスの最適化、環境保護への取り組みなど、幅広い分野で活動しており、製品の品質向上、コスト削減、新しい化学反応の研究など、多角的な視点に基づき革新を進めています。
IDC Japanによれば、2021年の国内化学市場は「3兆円」と推定されています。
コロナ禍を乗り越え、グリーンエネルギーやバイオテクノロジーへの注目が高まる中、化学業界も新たな成長期に入っています。
2023年度以降も、環境に優しい製品や持続可能な技術の開発により、市場は拡大を続けると予測されています。2021年〜2026年の年間平均成長率(CAGR)は5.5%で、2026年には「4兆円」に市場が拡大すると見込まれています。
化学業界は、以下のように分類されます。
系列 | 代表する企業名 |
基礎化学 | 住友化学、三菱化学、旭化成など |
特殊化学 | JSR、信越化学、東ソーなど |
生命科学 | 武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共など |
材料科学 | 東レ、帝人、日東電工など |
図表のとおり、住友化学は基礎化学系の企業に分類されます。
基礎化学系企業とは、プラスチック、ゴム、化学繊維などの基礎的な化学製品を製造し、自動車、電子機器、建築など多岐にわたる産業界に供給しています。
株式会社トクヤマの基本情報
出典元:
社名 | 株式会社トクヤマ |
本社所在地 | 東京本部: 東京都千代田区外神田 |
主な事業内容 | 化成品部門: ソーダ・塩カル・クロルアルカリ・塩ビ セメント部門: セメント・資源 電子先端材料統括本部: 電子材料部門(高純度多結晶シリコン、高純度IPA)、先端材料部門(シリカ、放熱材料) ライフサイエンス部門: ファインケミカル、微多孔質フィルム、歯 |
主要取引先 | トクヤマの主要取引先には、化学、医療、電子材料、建材など多岐にわたる業界の企業が含まれます。具体的な企業名は公開されていないことが多いですが、大手化学メーカーや半導体製造企業などが取引先として考えられます。 |
株式会社トクヤマは、1918年に設立された日本の化学工業のパイオニアです。本社は東京都千代田区にあり、山口県周南市に大規模な製造所を構えています。資本金は100億円で、従業員数は連結で5,734名、単体で2,520名となっています。
事業内容は多岐にわたり、化成品部門ではソーダや塩カル、クロルアルカリ、塩ビなどを扱い、セメント部門ではセメントや資源の製造販売を行っています。電子先端材料統括本部では、半導体ウエハーの原料となる高純度多結晶シリコンや高純度IPAなど、最先端の半導体製造を支える電子工業用高純度薬品を提供しています。また、先端材料部門では、シリカや放熱材料などを取り扱っており、ライフサイエンス部門ではファインケミカルや微多孔質フィルム、歯科器材などを製造しています。
トクヤマの特徴は、化学技術を核として、他の産業技術と融合させながら独自性のある事業展開を行っている点です。創業以来、化学の力でものづくりを行い、顧客と共に便利で健康的で快適な未来を創造することをミッションとしています。環境事業部門では、廃棄物再資源化やイオン交換膜などを通じて、持続可能な社会の構築に貢献しています。
企業概要として、トクヤマは化学工業の発展と共に成長し、現在では国内外で高い評価を受ける製品を提供しています。社会インフラを支えるセメント製品や、医薬品原薬、メガネ関連材料、電子機器など、幅広い分野での事業展開が特徴です。また、100年以上の歴史を持ち、環境への配慮や資源の有効活用を重視する企業姿勢が評価されています。
トクヤマに必要とされる人材像
トクヤマの採用情報では、必要な人材像として複数の項目を挙げています。
それらの内容から、以下のような人材を求めていることが分かります。
- 未来の可能性を期待
- チームプレーを重視
- 自己成長と会社の成長にモチベーション
- 自律的な行動
また、トクヤマはグローバルな視点を持ち、地域社会や経済の発展に貢献できる人材を育成することにも注力しています。これには、異文化理解やコミュニケーション能力が含まれます。さらに、リーダーシップやマネジメント能力、新たな価値を創造する能力も重要視されています。
トクヤでは、人材を最重要の経営資本と捉え、個々の活躍に向けて最大限の支援を行うという人事ポリシーを持っています。これには、平等なチャンスの下で多様なキャリア形成を行い、社会と会社への貢献を求めることが含まれます。
他にも調べればもっと出てくるはずですので、ぜひ読み込んで自分なりに箇条書きにしてください。
最終面接では役員や社長が面接官になる場合が増えますが、彼らは一緒に働くわけではなく、未来のために企業の方針を決めていく人たちです。
そういった方々に自身をアピールする際には、自分がこの会社に入ることで未来に変化を与えることができるとイメージさせることが大事です。
ですので、終盤の面接では、この学生と一緒に働きたいか、ではなく、「この学生は未来の企業にとって必要か」で判断されることがあると思っておいたほうがいいです。
トクヤマのインターンに参加するメリット
1.業界理解の深化
化学業界全般についての知識が深まります。特に、化学メーカーにおける事務系職種や技術系職種の仕事内容について詳しく学ぶことができます。
2.会社理解の向上
トクヤマの企業文化や事業内容、社員の働き方について理解を深めることができます。これは、将来の就職活動において非常に有益な情報となります。
3.実務体験
実践形式のワークシミュレーションを通じて、事務系職種が担うミッションを実感し、実際の業務を体験することが可能です。
4.自己理解の促進
適性検査を受けることで、自分自身の適性や興味を深く理解する機会を得られます。
5.社員との交流
座談会を通じて、若手から中堅の社員と直接話すことができ、貴重なアドバイスやフィードバックを受けることができます。
6.早期選考の可能性
インターンシップの参加者を対象に、早期選考のご案内をする可能性があります。これにより、本選考において有利になることも考えられます。
インターンへの参加は本選考に有利?
「仮にインターンに参加した場合、本選考への優遇制度とかあるんですか?」
結論から言うと、トクヤマの場合、優遇制度はあります。
選考やインターンのリアルな情報が分かる就活口コミサイト「就活会議」に下記のような書き込みがありました。
- このインターンシップに参加しているうちの一部は早期選考に呼ばれるから。学生はみなその情報を知っているからか、やけに積極的に行動する学生が多かった。(25卒、冬インターン)
- 発表を担当したり、質疑応答の際に、積極的に質問をすると奨学金選考の連絡がくるらしいので、インターンに参加し、頑張ってアピールすればかなり有利になる。(25卒、冬インターン)
- 大体の人が早期選考に呼ばれるから。採用人数がとても少ないため、枠が早い段階で埋まってしまう恐れもあるので、早期選考の方が少し有利なのではないかと個人的に感じた。(22卒、冬インターン)
このようにインターンの参加次第では早期選考への案内があるようです。また、それに加えて企業理解が深まることはもちろん、千光寺の志望度の高さのアピールにもなりそうです。
ちなみに早期選考ルートから逸脱した学生も本選考を受けることは可能なので、安心してください。
インターンに落ちたら本選考が受けられない?
「もしにインターンに落選した場合、本選考への悪影響はありますか?」
結論から言うと、トクヤマの場合、そのようなクチコミは見つかりませんでした。
また、一般的にもインターンシップの落選と本選考の通過はあまり関係がないようです。
トクヤマが行っているインターン内容
トクヤマで過去に実施されていたインターンシップについて、概要を紹介します。
- プラントでの反応プロセスにおける懸念点探しと、どのようにして改良するか。
- トクヤマの新規事業立案ワーク
- 製造プラントの生産・運営上の課題・リスクを抽出して対策・改善策をだすこと
詳しく見ていきましょう。
プラントでの反応プロセスにおける懸念点探しと、どのようにして改良するか。 / 生産技術の問題点を探す。
25卒の冬季インターンで行われた技術系1dayセミナーのものです。
開催時期 | 11月 |
開催時間 | 不明。1日インターン。 |
場所 | オンライン |
人数 | 学生20〜30人 / 社員4〜5人 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | オンライン支給のため、支給なし |
前半は人事社員による会社説明が行われ、後半は配られた資料をもとにプラントの改善案を模索し発表するワークが行われるようです。発表とフィードバックがあるので、リアルな業務内容を学びつつ、就職してからのより実践的なアドバイスももらえます。
トクヤマの新規事業立案ワーク
25卒の夏季インターンで行われた1dayセミナーのものです。
開催時期 | 8月 |
開催時間 | 不明。1日インターン。 |
場所 | オンライン |
人数 | 24名程度 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | オンライン支給のため、支給なし |
前半は人事社員による会社説明が行われ、後半は新規事業を考え発表するワークが行われるようです。
製造プラントの生産・運営上の課題・リスクを抽出して対策・改善策をだすこと
24卒の冬季インターンで行われた1dayセミナーのものです。
開催時期 | 10月〜12月 |
開催時間 | 不明。1日インターン。 |
場所 | オンライン |
人数 | 40人 |
報酬 | なし |
交通費・宿泊費 | オンライン支給のため、支給なし |
トクヤマのインターン選考対策
概要
インターンシップの概要として、過去には「プラントでの反応プロセスにおける懸念点探しと、どのようにして改良するか。」というテーマや「製造プラントの生産・運営上の課題・リスクを抽出して対策・改善策をだすこと」などがありました。参加人数は学生40人程度で、社員2〜5人がサポートします。報酬はなく、プレゼンの有無や交通費の補助については、インターンによって異なるようです。選考優遇については、参加者の半分が有利になると感じているとのことです。
インターンシップの内容は、実際の業務体験や製品開発、提案営業体験など、実践的な内容が多いようです。また、インターンシップの評価は、総合評価が高く、特にテーマの面白さや自己成長の機会について評価されています。ただし、内定直結度については評価が分かれているようです。
インターンシップに参加することで、トクヤマの事業内容や企業文化を深く理解することができ、就職活動においても有利に働くと考えられます。参加者からは、インターンシップを通じて得られた経験や学びが、自己成長につながったとの声も多く聞かれます。
選考フローごとの選考対策
業界研究・企業分析
業界研究や企業分析をすることで、化学業界内でのトクヤマの立ち位置、競合他社との違いが見えてきます。
動画選考時の「トクヤマを希望する理由」を考える際にも必要になってきます。
また化学業界以外の気になる業界も分析することで、化学業界を客観視できるため、その他の業界研究も行いましょう。
そうすることで、志望動機や自己PRなどES・面接の受け答えをより一段とレベルアップできます。
自己分析
自己分析をすることで、自身の長所・短所、得意・不得意を客観的に把握できます。
それらの自身の特徴を理解した上で、トクヤマの求める人物像にマッチするようにアピールすることを意識しましょう。
定番の志望動機やガクチカだけでなく、「他の化学メーカーではなくて、なぜトクヤマなのか」を考え抜きましょう。
ES作成
自己分析や企業分析をある程度進めたら、過去に出題されたESをワンキャリアやユニスタイルなどで見つけて練習しましょう。
実際に書いたものをOB・OGや身近な社会人に見てもらい、気づきにくいミスや分かりにくい表現を指摘してもらうのがおすすめです。
WEBテスト対策
ESを突破したらWEBテスト)が行なわれるため、その対策も入念に行いましょう。
非言語、言語、性格の問題が出題されるので、青本などを使って語彙力などもしっかり高めていきましょう。
エントリーシートについて
ESは全てマイページで記載し、提出を行うようです。
選考やインターンのリアルな情報が分かる就活口コミサイト「就活会議」に下記のような書き込みがありました。
インターンシップへの参加理由
様々な化学品メーカーが存在する中、「何故トクヤマなのか?」をしっかり記載しましょう。
企業の魅力を述べることはもちろん、自身が将来どうなりたいのかや、そのために自分が今何に取り組んでいるのか、その将来のために何故トクヤマのインターンシップに参加したいのかなども記載できるとなお良いでしょう。
また、そもそもトクヤマはどういう活動をしてどのような事業内容があるのかをしっかり把握しておきましょう。
BtoCの企業ではないためパッと事業内容をイメージすることは難しく、思いつきで答えることは難しいので入念な準備が必要です。
しかし、他の志望者の方も条件は同じなので、しっかり企業研究を行い、具体的な企業イメージを持つことで他の志望者の方々と差をつけることができると考えられます。
インターンシップに参加して、聞いてみたい、教えてほしいこと
インターンシップに参加する狙い、また、参加して自分がどうなりたいのかなどを中心に記載しましょう。調べれば出てくるようなない右葉よりも、実際に体験することでしか得られないような企業の雰囲気や実際に働く人についてなどのことを聞くのが良いでしょう。
研究で現在力を入れて取り組んでいること
自身の研究がどんなことをしているのかについて、専門的な用語は極力避けて「詳しくない人にもしっかり伝わる内容」を記載しましょう。人事の担当者の人が必ずしも参加者の研究内容に精通しているわけではないため、難しい言葉や専門用語を使ってしまったが故に伝わらないという状況は避けましょう。
学生時代に力を入れたこと
いわゆるガクチカです。上記に記載した研究の内容に通ずる部分もありますが、研究などの学業異界のことを記載しても良いでしょう。
自身の学生生活やアルバイトなどで何を頑張り、どんな工夫をしたことでどんな結果を得られたのかをわかりやすく、また、論理的に記載するのがおすすめです。
トクヤマのインターン選考の流れ
トクヤマのインターン選考の流れは以下の通りです。コースによって、内容が若干異なる可能性もあるため、参加したいコースの選考フローは事前に確認しておきましょう。
- プレエントリー(マイページ登録)
- エントリー(ES提出・Web適性検査)
- インターンシップ合否通知
トクヤマの採用大学
トクヤマで採用した大学をまとめます。
<大学院> 青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、九州歯科大学、京都大学、近畿大学、岐阜大学、熊本大学、慶應義塾大学、工学院大学、高知大学、神戸大学、埼玉大学、龍谷大学 <大学> 青山学院大学、岡山理科大学、小樽商科大学、香川大学、駒澤大学、埼玉大学、佐賀大学、札幌学院大学、滋賀大学、静岡大学、芝浦工業大学、首都大学東京、福岡大学、早稲田大学 |
有名私立大学や国立大学をはじめ、名の知れた大学が多いのが特徴です。また、専門性に特化した大学出身であることも特徴的です。
そのため、学歴フィルターはそこまで厳しくないものの、あると考えても良いでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。近年、早期から就活情報を取りに行く学生が増えており、その中でインターンの重要性は高まってきています。
また、インターンを学生の適性把握や優秀層の早期取り込みの手段として活用する会社が増えており、本来のインターンの目的とは少し趣が変わってきています。
従来にも増して、企業側は採用選考のためのツールとして利用することが当たり前の世界になってくると思われます。
「所詮、インターンだ」という軽い気持ちで臨むのではなく、本番さながらの臨戦態勢でシッカリと準備して参加することが重要です。