ベンチャー企業就職のデメリットとは?【経験談もあり】
就活生のみなさんの中でどの大きさ、フェーズの企業に行こうかと迷っている方も多いでしょう。
筆者である私ももともと大企業志望であったのですが、自己分析や自分のやりたいことなどを考えた時にベンチャー企業という選択の方がいいと思いベンチャー就職をしました。
しかし実際にはベンチャー就職という選択肢はまだまだ少数派でもありますし、そのために情報もそれほど多くはありません。
確かにベンチャー就職はたくさんのメリットもある一方でデメリットもあります。
なので本記事では実際にベンチャー就職をしている筆者の経験談も踏まえならデメリットについて詳しく解説していきます。進路を迷っている人は参考にしてみてください。
1.ベンチャーとは?
まずよく言われているるベンチャーとはどんな形態の企業でなにを目指しており、大企業との違いはどこにあるのでしょうか。
解説をしていくとベンチャー企業とは新しい技術や高度の知識、深い知見などを用いて大企業ではなかなか実践しにくい事業を行い長い目線での成長を求めていく企業のことをさします。
またその事業や市場の流れによっては短期的に急拡大、成長がある場合もあります。
簡単に言うと「新しいことをやって高い成長意欲のある企業」ということですね。
2.ベンチャー就職のデメリットは?
ではベンチャー就職にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
一般的にベンチャー就職には裁量がある仕事が早いうちから任されることや企業によっては給料が大手や中小企業よりもいいことがあげられます。
しかし一方でデメリットもたくさん存在します。
しっかりとリスクを理解しておくことは時間の無駄を作らないためにも大切なことなので下記で詳しく解説していきたいと思います。
2-1.潰れるリスクがある
まずベンチャー就職をするデメリットとしてあげられるのは全てのベンチャー企業がというわけでもありませんし、大企業でもそうなってしまう可能性も十分にあり得ますが、潰れる可能性があるということです。
ベンチャー企業の中にあるのは資金調達を外部からしたり、銀行から融資を受けていることがあります。つまり自分の企業で作ったお金で会社を運営しているわけではなく他から得たお金でサービスや商品を提供していることも少なくありません。
なのでそのサービスや商品がなかなか売れないと資金が尽きて追加で借りるか、会社を潰すしか無くなってしまうのです。
その意味でベンチャー企業には資金がショートして潰れてしまうことがあるということです。
2-2.福利厚生が整っていないことも
大企業や中小企業の場合は割と福利厚生が整っていることが多いです。
例えば家賃の補助を出してもらうことができたり、健康診断を会社が負担してやってくれたり、など給料以外での社員に還元する制度が福利厚生と言われます。
しかしベンチャー企業の場合はその福利厚生が整っていないことあります。
なので大企業や中小企業であれば普通のことがなかったりすることも大きなベンチャー就職のデメリットとして考えられます。
もちろん会社によっても違いますし、大手の企業でも福利厚生がしっかりとしていないこともあるので一概には言えませんが。
2-3.給料が少ないことも
ベンチャー企業の中には少数精鋭でたくさんの利益をあげて給料がいい場合もあるのですが、外部の資金で運営している場合や立ち上げ初期の場合などは給料が極めて少ない場合もあります。
また先月は20万円もらえていたけれども、今月は18万円と安定しない場合もあります。
一方で大企業は毎月安定的に決まった収入がありますし、かつボーナスなどもしっかりとあるでしょう。
その面で給料が少ない、安定しないというベンチャーには就職することにデメリットが考えられます。
2-4.スキルや経験が身につかないことも
ベンチャー企業への就職は裁量が与えられるというメリットの一方で、自分の能力以上の仕事が与えられ逆にスキルや経験値が身につかないということがあり得ます。
というのもやはり全くわからない、できないような仕事をしてもただただ時間が過ぎていくだけでかつベンチャーの場合は仕事の仕方を上司などに教わるのではなく、自分で問題を解決していきながら進めていくのが基本なので基礎が身につかずに、、、ということもよくあることです。
なので大手や中小企業などに比べると研修制度がないことや自分で仕事を進めていかなければいけない環境ということでスキルや経験が身につかないというデメリットもあります。
ここは個人差が大きく出てしまうところでもありますね。
2-5.社会的な信用が薄い
立ち上げ期のベンチャー企業などは社会的な信用が薄いこともあります。
やはりベンチャー企業の多くが立ち上げから3年〜10年くらいで潰れてしまうのが現状です。
なのでもしクレジットカードを作りたい場合や銀行から融資を受けたい場合などはその収入源である企業が無くなってしまうという可能性がなくはないので審査が通りにくかったりします。
もちろんベンチャー企業のフェーズにもよるのですが社会的な信用が薄くなってしまうのがデメリットとしてあげられます。
2-6.同期がそれほど多くない
ベンチャー企業のデメリットとしてあげられることは同期の数が少ない、もしくは企業によっては自分一人だけということもあり得ます。
やはり社会人になると同期との絆や一緒に切磋琢磨できる仲間が大切になってきます。しかしベンチャー企業の場合は新卒の採用を強く行なっている場合も少なく、同期がいない場合も多いです。
なのでその仲間がいないこともベンチャーに就職するデメリットとしてあります。
3.ベンチャー就職が向いていない人の特徴は?
では今実際にベンチャーへの就職を検討している人の中で「もしかしたら自分向いていないのかもしれないな」と思っている方もいると思います。
実際に入社してからでは少し遅いので先にどんな人が向いていないのかを理解しておく必要があります。なのでここからはベンチャーの就職が向いていない人の特徴を解説していきたいと思います。
3-1.安定した生活を送りたいと考えている人
まず安定した生活を送りたいと考えている人はベンチャー就職には向いていないでしょう。
ベンチャー企業の特徴として新しいことにどんどんと挑戦していき、確かにリスクはあるがリターンも大きいという働き方になります。
なので先でも解説したように福利厚生も薄いですし、何より毎月の給料ですら安定しないこともあります。なのでまず安定した生活を送りたいと考えている人はベンチャー就職には向いていないでしょう。
3-2.ワークライフバランスを重視したい
次にベンチャー就職に向いていない人はワークライフバランスを重視したいと考えている人でしょう。
ベンチャー企業を表す言葉として「ワークイズライフ」というものがあります。
それは生活の一部として仕事を捉えて楽しんでやっていこうという意味の言葉になります。
なので仕事は仕事、プライベートはプライベートとして分けて考える人は基本的にベンチャー就職には向いていないい傾向があります。
3-3.社会的な信用を得たい
ベンチャー就職のデメリットでも解説しましたが、ベンチャー企業は一般的に社会的な信用が薄くなってしまいます。
なので将来的に自分の家を購入するときにローンを組みたいと思っても審査基準に通らず、落とされてしまうこともあります。
もし社会的な信用を得て安定的な生活を送りたいと考えている人はベンチャー就職には向いていないでしょう。
3-4.社会人として基礎から学んでいきたい人
社会人として基礎から学んでいきたいと考えている人はベンチャー就職には向いていないでしょう。
というのも大企業や中小企業であれば新卒の採用は将来的な利益を作ってくれると見込んでしっかりと教育をしてくれます。
しかしベンチャー企業では新卒の段階から一戦力として扱われることが多いです。
なのでもし社会人の基礎から学んでいきたいと思うと仕事と並行しながら自分で勉強していくしかありません。
大企業の場合であればお金をもらいながら基礎を作ることができると考えるとベンチャー就職のデメリットでもありますね。
4.ベンチャーに就職した経験談
冒頭で筆者も最初は大企業を志望のしていたが最終的にはベンチャー就職をしたと言いました。
まずなぜ大企業の思考があったのかというと「周りがそうだったから」としか言えません。
周りの友人や学生はほとんどが大企業や公務員などに就職を考えていて、私もそうだと思い込んでいました。
しかししっかりと自己分析をしたり、日本にどんな会社があるのかをしっかりと見ていくことで選択肢が大企業だけではないことを知りました。
最終的には「自分で意思決定をして仕事をしていきたい」と考えてベンチャー企業に就職することになりました。
入社してからは初めの6ヶ月くらいは何もわからないままたくさんの仕事を任され底辺なことも多かったですが慣れてくると少しずつ楽しめるようになっていきました。
今ではどんどん自分から提案をしてチャレンジができています。
ただよくよく考えると私のような思考がある人にはベンチャー就職は向いているけれどもそうでない人にとってはただの苦の仕事になってしまうだろうなという感覚があります。
仕事の優先順位が人生の中で低い人にとってはよくない環境だなと思います。
5.ベンチャー就職はデメリットも多い。就職する際にはよく考えて
本記事ではベンチャー就職のデメリットを中心に解説をしてきました。
就職先としてベンチャー企業を考えていた人は参考になったでしょうか。
確かに一部メディアなどでベンチャー企業のキラキラした部分が取り上げられ「かっこいいな」という印象が多いでしょう。
しかし実際には楽しいことばかりではなく様々なデメリットも存在します。
なのでこれからどうしようかと考えている人はしっかりと本記事を参考にすることと、自分が今後の人生をどう生きたいかを考えながら選択をしていけるといいですね。ではみなさんの就活が満足の行くものとなることを願っております。
(ベンチャーのメリットについてはこちら)