【企業分析】NTTコムウェアの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/24更新
はじめに
NTTコムウェア株式会社は東京都港区港南に本社を構える、情報通信業界に属する企業です。NTTコムウェアは、通信業界だけでなく様々な業界に対して、「docomo business」としてNTTドコモ・NTTコミュニケーションズのソリューションと組み合わせ、ビジネス拡大と業務DXに貢献しています。
NTTコムウェアは1997年に設立され、情報通信システムやソフトウェア、ネットワークサービスなどの開発、製作、運用、販売を行っています。その事業領域は広範で、ドコモグループやNTTグループなどのIT戦略を担うソフトウェア技術の力で、あらゆる業界のお客さまに最先端のテクノロジーと革新的サービスを提供します。
主な事業分野としては、通信系、ビジネス系、金融系、医療系、エネルギー系、自動車系などがあり、それぞれに対応するソリューションを提供しています。NTTコムウェアは、特定のメーカーに偏ることなく、幅広い業種・業態のお客様から納得と信頼を頂くための努力を重ねてきています。これらの事業展開により、NTTコムウェアは「真の独立系企業」として、お客様のビジネス拡大と業務DXを実現します。
この記事ではNTTコムウェア株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- NTTコムウェアの仕事内容が気になる
- NTTコムウェアの就職難易度を知りたい
- NTTコムウェアの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、情報通信以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NTTコムウェアの就職難易度は、平均よりも高い難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、おおよそ就職偏差値60〜65程度の難易度といえるでしょう。
採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があり、学歴フィルターはないと考えられます。しかし、採用が医学は国立大学や有名私立大学、他にはITや理工学に特化している大学などが多く、選考対策をしっかり行うことに加え、内定獲得には理工学やITの勉強をしっかり行ってきた経験が必要になってくると考えられます。
また職種としては、
- ソリューション提案/営業活動
- ソリューション開発/プロジェクトマネジメント
- ソリューション保守・運用
- ソリューション企画
- 研究開発
- スタッフ部門
に分かれており、幅広く採用していることが伺えます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
NTTコムウェア株式会社について
会社概要
NTTコムウェア株式会社は、情報通信システムに関わるソフトウェアや、各種システムや装置の開発・製作・運用・保守及びそのシステムの受託を主な事業内容としている企業です。
NTTコムウェアの事業内容は
- 情報通信システム及びこれに関わるソフトウェア又は、各種装置の販売及び賃貸
- 電気通信事業法に基づく電気通信事業
- 電気通信工事の請負
- 通信機器及び各種ネットワークサービスの販売取次業務
- 情報処理サービス業並びに情報提供サービス業
- ネットワークを介して提供される音声・映像・文字等のコンテンツ製作及び販売
- 前各号に関する企画、調査、研究、研修及びコンサルティングの受託
となっています。
各事業別の売上規模
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(NTTコムウェア)の2023年3月期の売上高は12兆6000億円で、経常利益は1兆8220億円でした
それぞれの事業分野での売上高は見つかりませんでしたが、過去10年分の財務指標のデータがあるので、2014年〜2023年のデータを下記にまとめます。
右肩上がりに総資産額が増え、2023年は2022年と比較して飛躍的に総資産額が増えました。順調に成長している企業であるということが財務状況から読み取れます。
各事業セグメントの解説
NTTコムウェアの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ドコモ関連事業 | ドコモグループのIT戦略を担い、ITガバナンス・IT人材育成を推進することで、事業運営のデジタル化とデータ活用によるDXを加速させます。またドコモショップやWEBサイトといった顧客接点において、フィンテックやエクステンデッド・リアリティを始めとしたスマートライフ領域やなどの新たな体験や価値を提供する革新的サービスをドコモとともにいち早く創出し続けます。 |
NTTグループ関連事業 | NTTグループのDXを担うCoE(Center of Excellence)として、NTTグループ共通で使用することができるIT基盤を提供しており、データドリブン経営を実現しています。また、国内最大の通信キャリア事業を担うNTT東日本/西日本に対し、回線の申込受付から注文、契約の管理、開通工事の手配までを一貫して行う大規模システムを提供します。 |
通信系ソリューション事業 | 「IOWN」「6G」を始めとした次世代の通信技術の実現に向け、これまでNTTグループで培ってきたのネットワーク領域におけるオペレーション開発の強みを活かし、ゼロタッチオペレーション(AI活用による自動化/高度化、エンド・エンドオーケストレーション等)やOpen-APIによる柔軟なサービス展開(クラウドネイティブ化、マイクロサービス化 等)を通して、次世代OSS(Operation Support System)開発をソリューションにし、グローバル展開します。 |
ビジネス系ソリューション事業 | NTTグループ・ドコモグループの経営管理システムを数多く手がけたことにより培われたノウハウを活かして、お客さまの経営を支えるIS基盤を実現します。会計・CRM・デジタルコミュニケーション等を始めとした幅広いソリューションを通して、お客さまの「働き方改革」を加速します。 |
金融系ソリューション事業 | これまで数々の金融機関のお客さまに対するシステム開発で培ってきたアセットを基に、金融業界の課題に応えるための大規模データマネジメント等のソリューション、その他の業界のお客さまに向けた決済関連ソリューション・請求管理・収納代行等のビリングにより、金融サービスの新たなイノベーションをお手伝いします。 |
産業系ソリューション事業 | 社会・産業の構造改革に向けて、NTTコムウェアの提供価値を活かし、エッセンシャルワークのDX化を始めとした建設・エネルギー・流通等の業界特有ニーズに応えるソリューションにより、お客さまの課題解決と豊かな社会の実現を目指していきます。 |
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
NTTコムウェアで働いている社員は?
平均勤続年数は?
NTTコムウェアの2023年調査時点での平均勤続年数は25.5年です。
となっています。
情報通信業界の平均勤続年数は11.9年であることから、業界平均より人の循環ペースがゆっくりしていると言えるでしょう。
平均年収は?
2022年度のNTTコムウェアの平均年収は、786万円でした。
情報通信業界の平均年収は、620万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
NTTコムウェアの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20時間でした。
ITコンサルタント業で働く従業員の平均残業時間は19.7時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
NTTコムウェアの平均ボーナス額は116万円とのクチコミを見受けられました。これは、情報通信業界の平均値である66万円よりも高い金額です。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、NTTコムウェアは年に2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
NTTコムウェアには社員の挑戦を後押しする文化があります。新卒1年目の社員に裁量権を持たせて予算数千万円クラスの大きな案件を任せることもあるようです。また、挑戦の後押しのために欠かせない周囲のサポートも手厚いようです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいITコンサルティング業界の中でのNTTコムウェアの立ち位置をご紹介します。
NTTコムウェアの事業は多岐にわたるため、競合企業を剪定しにくいですが、情報通信業界として他に3社と比較してみました。売上高を参照し他社と比較してみても、NTTコムウェアの売上高はそこまで高くありません。
しかしながら、一般企業と比較すると、優秀な企業であることがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- NTTの通信インフラを支えてきた実績:
数千万のNTT通信サービスユーザー向けに構築された情報管理システムの設計、開発、保守、運用の経験を有しています。 - 年間500プロジェクト:
年間500件にも登るプロジェクトを実行するための豊富なIT人材と確かなナレッジに裏打ちされた技術力を有しています。
以上の要素によりNTTコムウェアはドコモグループのITの最前線でドコモグループが社会に仕掛ける「新しい」を最前線で体現するプロフェッショナル集団として活躍しています。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
企業名 | 2023年の売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
NTTコムウェア | 121億600万円 | 約714万円 | 55 | 社内の風通しが良いため、他部署からもノウハウを吸収しやすい。 |
日本IBM | 7,309億円 | 約950万円 | 70 | 風通しがよくまじめで論理的に物事を判断する。 |
フューチャーアーキテクト株式会社 | 537億3800万円 | 約734万円 | 65 | 風通しがよく挑戦に積極的な体育会な社風。 |
シンプレクス株式会社 | 350億円 | 約956万円 | 65 | 実力主義で成果に対して手厚くフォローする「アップ・オア・ステイ」の文化 |
NTTコムウェアの新卒募集要項について
以下にNTTコムウェアの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種:業務内容 | ソリューション提案/営業活動: お客様を取り巻く経済・市場・業界動向等を調査・分析し、事業計画に基づいて戦略的に顧客へアプローチを行い、案件を創出します。 システム開発/プロジェクトマネジメント/システムコンサルティング: 営業やコンサルタントと連携しながら、コンサルティングを通じてお客様の課題を明確に捉え、お客様要件を満たすソリューションの最適な仕様・実現方法を検討、設計・製造・テストします。 システム保守運用/サービス保守運用: お客様に提供したソリューションの監視・運用・保守やヘルプデスク業務のアウトソーシングを行います。また、運用段階でのお客様窓口の役割を担います。 ソリューション企画/サービス企画: 市場を調査・分析して変化を予測し、新規分野進出や既存の事業拡大のためのニーズを抽出して、セグメンテーションやターゲッティング等を行います。 研究開発(応用研究): 大学や研究機関、標準化機関などとの共同研究についても積極的に推進します。 スタッフ部門(経営企画、財務、法務、人事等): 会社を運営するスタッフ部門として、経営計画の企画や財務、法務、そして人材に関わる人事等の業務を遂行します。 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | ■NTTコムウェア 専門/高専 卒業見込みの方 専門/高専 卒業の方 月給:278,190円 大学 卒業見込みの方 大学 卒業の方 月給:302,190円 大学院 卒業見込みの方 大学院 卒業の方 月給:314,190円 ■NTTコムウェア各支店 専門/高専 卒業見込みの方 専門/高専 卒業の方 月給:254,570円 大学 卒業見込みの方 大学 卒業の方 月給:278,570円 大学院 卒業見込みの方 大学院 卒業の方 月給:290,570円 備考:※どちらも大学院卒の給与は「修士卒」での金額となります |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 新入社員研修、階層別研修、管理職研修 他 |
福利厚生 | 社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災)) 福利厚生:■カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度) (主なメニュー) 社宅、住宅補助、マイホーム取得支援制度、財産形成支援制度、人間ドック、育児・介護支援、リゾート施設・スポーツ施設利用など ■その他 定期健康診断、各種健康等相談窓口、食事補助、結婚祝金、慶弔金など |
求める人材
NTTコムウェア株式会社では「私たちの描く未来。それはすべてがつながり、新しい価値が生まれる社会、Smart Worldの実現」を目指しています。
その実現に向け、困難に対峙しても全力で挑み続ける強い挑戦心があることをベースとして下記3点の求める人材を公表しています。
- 「思考力」
- 「活動力」
- 「コミュニケーション力」
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
NTTコムウェアの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
マイナビのNTTコムウェアの募集ページにある新卒エントリーボタンまたはマイナビより必要事項を入力し登録を行います。
②エントリーシート/適性検査
エントリーシートでは自己分析はもちろん、自身が他者との関わり方についても聞かれることがあるようです。
下記、過去のエントリーシートの質問です。
- 当社を志望する理由と当社で挑戦したいこと(400字以内)
- 学生時代に一番こだわりを持って取り組んだ経験(200字以内)
- 人生において失敗した経験と、そこから何を学んだか教えてください。(200字以内)
ESの提出と合わせて適性検査が行われます。
ESの提出と適性検査の受検完了をもって応募受付となります。
エントリーシートの書き方は下記サイトも参考にしてみてください。
③リクルーティングサポーター面談(オンライン)
ESを通過した人はリクルーティングサポーターから面談が行われます。
面談と言いつつ選考フローの1つのようです。
また、質問される場合とされんばい場合があり、どちらの場合でも同格なら次の選考に進むようです。
質問は下記内容のものがクチコミで見受けられました。
- 志望理由
- 具体的に何の課題解決をしたい?
- 公共や教育に興味を持ったきっかけ
- 入社した後にやってみたい職種
- AMなど、お客様に向けて仕事をしてみたい理由
④一次面接(個別)
一次面接はオンラインで行われます。
自己紹介のような基本的な質問はもちろん、履歴書などの内容をもとに質問されていきます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 自己紹介
- 志望動機と自己PRを3分で
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望職種
- キャリアプラン
- なぜそのキャリアプランか
- 入社後何をやりたいか
- 具体的にどのサービスに携わりたいか
- 志望度はどのくらいか
- なぜ第一志望か
- 企業の最終的な決め手
- 逆質問
オンラインで行われ、標準的な質問に加え、具体的な商品目についてなどの質問もあるようです。また、回答に対しての深掘りも行われるようです。
⑤最終面接(オンライン)
最終面接は部長2人と人事1人で行われるようです。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 自己紹介と志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- なぜ部長に立候補したのか
- 入社後やりたいこと
- なぜSEを志望したのか
- 開発はどんなことをやっているイメージか
- 大学院には進まないのか
- 会社を選ぶ決め手は何か。
- 逆質問
- FB
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
NTTコムウェアの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 北海道大学、東北大学、岩手大学、筑波大学、千葉大学、千葉工業大学、お茶の水女子大学、電気通信大学、東京大学、東京工業大学、首都大学東京、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、上智大学、東京理科大学、日本大学、日本女子大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学、横浜国立大学、神奈川工科大学、埼玉大学、長岡技術科学大学、京都大学、神戸情報大学院大学、広島大学、広島市立大学、岡山大学、香川大学、九州大学、熊本大学、琉球大学、長野工業高等専門学校、など |
上記には偏差値が高い大学が多く採用大学にありますが、専門学校など、NTTコムウェアは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、NTTコムウェアの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準より高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとしてリクルーター面談という特殊なステップがある
- 学歴フィルターがあまりないように感じるが有名大学が多い
- 給与や福利厚生が良い
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項を手厚く対策していく必要があると考えられます。しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事ではNTTコムウェアについて解説していきました。
NTTコムウェアは情報通信業界に属する企業です。NTTドコモ・NTTコミュニケーションズのソリューションと組み合わせ、お客さまのビジネス拡大と業務DXに貢献しています。
学歴フィルターに加え、詳しい企業研究が必要になるので、大量募集をしているとはいえ、就職難易度は高いと言えるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。