株式会社カネカのエントリーシートの対策法を徹底解説

株式会社カネカのエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/5/22更新

はじめに

この記事では、株式会社カネカ(以下カネカ)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

とくにカネカならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、カネカが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、カネカの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。

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カネカの概要

株式会社カネカのHPバナー

出典元:株式会社カネカ

 

初めに、カネカとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

カネカとは

カネカは、1949年に設立されたプラスチック製品や発泡樹脂製品の製造販売を行う化学メーカーです。

東京と大阪に本社を構え、全国各地に工場があります。

さらにヨーロッパ、アジア、アフリカ、北米、南米と世界中にグループ会社が存在する世界で活躍する企業です。

人と、技術の創造的融合により未来を切り拓く価値を共創し、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します」を企業理念に掲げ、世界の人々に貢献できる企業を目指しています。

 

カネカの採用難易度

カネカの採用難易度はかなり高いです。

「就職希望企業ランキング」でカネカは200位にランクインしたことがあります。

「理系大学院生に人気の企業ランキングTOP30」でも20位にランクインしたことから、多くの就活生から人気を集めていることがわかるでしょう。

東京大学や早稲田大学のような一流大学から多くの応募があるため、ライバルのレベルは高く、採用への道は険しいです。

高い人気に対して、採用人数が例年30〜50名と少ないことで採用難易度が高くなっていると考えられます。

カネカの採用大学

カネカの採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学から地方大学まで幅広い採用実績となっており、いわゆる学歴フィルターは存在しないと考えられます。

採用担当者からのメッセージでも、「学歴の壁がなく平等に挑戦できる」とあったことからも、カネカは学歴のみで判断しないと言えるでしょう。

<大学>

青山学院大学、大阪大学、関西大学、九州大学、京都工芸繊維大学、慶應義塾大学、東京大学、徳島大学、同志社大学、一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、明治大学、横浜国立大学、横浜国立大学、立教大学、早稲田大学

 

学歴フィルターはないものの、ライバルとなる就活生の偏差値が高いことは予想されます。

そのため、エントリーシートや面接などの選考準備はしっかり行いましょう。

 

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

 

カネカが求める人材とは?

カネカが求める人材

カネカが求める人材は、事務系、技術系で共通しています。

以下の3つになりますので、参考にしてください。

求める人材
  • 達成志向性
  • 考え抜く力
  • ポジティブマインド

上記の3つは、カネカが求める人材の共通点であると公式サイトで明言している要素です。

任された仕事や自ら決めた目標に対して、どうしたら解決できるか前向きに捉える人が求められます。

エントリーシートや自己PRで、これら3つの素質があることをアピールするといいでしょう。

 

カネカ各社の採用方向性の違いは?

カネカには多くのグループ会社が存在します。

そこで、以下の3つを例として紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

グループ会社の例
  • カネカ食品株式会社
  • 株式会社大阪合成有機化学研究所
  • カネカソーラーテック株式会社

グループ企業を知っておくことで、共通点や企業理念について深く知るきっかけになります。

カネカ食品株式会社

カネカ食品株式会社は食品を扱う会社なので、責任感の強い人、協調性がある人、さまざまな人と信頼関係が構築できる人などを求めています。

面接では自己PRや志望動機をはじめとする一般的な質問を深掘りすることで、就活生の価値観をチェックするでしょう。

特別な準備は必要ありませんが、面接時に慌てなくて済むように、自己分析を十分にしておくことをおすすめします。

株式会社大阪合成有機化学研究所

株式会社大阪合成有機化学研究所は、各職種に共通して、バイタリティ、協調性、コミュニケーション能力、粘り強さを求めています。

研究職ではとくに、新しいこと・難しいことへのチャレンジ精神、積極性が必要です。

イノベーションや新しい製品の開発には失敗と挑戦がつきものだからです。

また、採用フローでは研究職に限り技術面接があります。

これまでの研究成果や、どのような研究をしていたかを整理しておきましょう。

カネカソーラーテック株式会社

カネカソーラーテック株式会社が求める人材は、失敗を恐れずに挑戦していく人です。

カネカソーラーテック株式会社が強みとしている太陽光エネルギーはまだ新しい分野であり、これから発展していくでしょう。

そのため、他社には真似できない新しい製品や研究開発に、どんどん挑戦できる人材が重宝されるのです。

採用メッセージでも、「もっと羽目を外してもいいと思う。この挑戦が貴重な経験になります」と、代表取締役社長の清水さんが述べています。

上記のように、カネカグループとはいえ採用の方向性は独立したものです。

そのため企業ごとに分析し準備する必要があるでしょう。

 

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

カネカは就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

カネカでは情熱タイプで正面からぶつかる人、論理的な思考で冷静に対処する人どちらの人材も素晴らしいと評価されます。

そのため、まずは面接官に自分がどういう人材なのかを知ってもらえるようにアピールしましょう。

さらに、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントです。

常に高いモチベーションで働ける社員はより良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

  1. まず結論を提示する
  2. 結論に至った理由を書く
  3. 理由を強調するために具体例を用いる
  4. 再び結論を強調する

 

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私が貴社の研究職を志望する理由は2点あります。

理由:1点目は、周囲を巻き込みながら問題解決できる私の強みは研究職で最大限に発揮されると考えるからです。

具体例:私はバイトリーダーとしてラーメン屋に2年勤務しています。

営業時に発生したトラブルやお客様からいただいたクレームを共有する場を設けたり、新人アルバイトの方とは入社3カ月後に面談を担当したりすることで、全員が協力しやすい環境を整備しました。

結び:この強みを発揮できると考え研究職を志望します。

理由:2点目は、幅広い研究に深く携わることにより様々なスキルを吸収し、成長したいと考えているからです。

具体例:現代ではコロナウイルスやIT、グローバル化により日々社会が激しく変化しています。

その変化に適応し、活躍していくためには自身の能力を高めていくことが不可欠です。

貴社の研究職は立場や年齢に関係なく意見交換できると伺いました。

そうした職場は新製品やイノベーションが起こしやすいと考えました。

日々研鑽を重ねることで仲間はもちろんのこと、自分も成長していきたいです。

結び:上記の2点から貴社の研究職を志望しています。

カネカの価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。

例えばカネカが目指す企業像には「もっと、驚く、みらいへ。」です。

これはカネカがより良い社会を作り、地球環境の改善に貢献するなどの目標を実現するためのメッセージと言えます。

そこで入社後には自分がどのようにして社会、地球に貢献したいのかを文章に取り入れることをおすすめします。

もちろん上記のような文章が必ず必要とは言えません。

ほかにもカネカは多様な経験や価値観を持っている人材を求めています。

学生時代の経験や困難にぶつかった時はどういう風に考え、行動したのかを伝えましょう。

そうすることで、カネカの面接官に対して、自分は求めている人材であることをアピールできるのです。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

もちろん文章の内容も評価の対象になっているものの、一番注目されるのは、文章の構造や論理展開に問題がないかです。

そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることをおすすめします。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

 

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

カネカの選考において、エントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。

技術系職のエントリーシート

学生時代に力を入れたこと

これまでの人生で、あなたが1番本気で取り組んだことを教えてください。(600字以内)

【記載例】

私が学生時代に1番本気で取り組んだことは、ボランティア団体の認知活動です。

私は高校生時代から地元に還元できる活動がしたいと思っていました。

ちょうど大学にボランティア団体があったので挑戦してみようと思い、入部を決めました。

私の所属したボランティア団体では部員数の低下が直近の課題でした。

コロナ禍で積極的に活動ができず、存在を認知してもらえない状況が要因と考えられます。

そこで私は大学内での認知度向上を目的に配布と掲示用にチラシ作成をしました。

しかし初めての試みのため、チラシのデザインや印刷のやり方など不明点が多く苦労しました。

メンバー内でも記載する文章や写真など、どうするかで揉める時もありました。

これはもっと部員数を増やしたいという気持ちがぶつかったことが原因のため、私はしっかり意見交換できる場を設けました。

話し合いはメンバー間でどういう風に認知されたいか、どういう団体にしていきたいのかを認識を擦り合わせる機会になりました。

チラシは新入生にも目に止まるように掲示したり、実際にビラ配りをしたりしました。

その結果、今年の新入部員は前年比で20%アップし、部員不足の解決に大きく貢献しました。

そのため、私が本気で取り組んだことはボランティア団体の認知活動です。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点がポイントです。

また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、入社後に何をしたいのかが伝わってきます。

入社後に挑戦したいこと

あなたが、ご自身の専門性を生かして今後のカネカで何にチャレンジしたいか教えてください。(600字以内)

【記載例】

私が貴社でチャレンジしたいことは、健康飲料の開発です。

挑戦したい理由は2つあります。

理由の1つ目は現在、生命科学を専攻しており健康を簡単に維持できる世の中にしたいと考えたためです。

健康食品は世界中の人々にとって欠かせないものです。

しかし、世界には健康食品にまでお金が回らない人が多く存在します。

そこで私は、誰でも健康について考えられる世の中にするために健康飲料の開発に挑戦したいと考えています。

そのため就職活動が終わり次第、世界中を旅行し、健康食品の意識や認知度など自分の目で調べる予定です。

理由の2つ目は、私の母が健康を気にしている様子を見て、もっと簡単に健康維持できる商品があればと思ったからです。

先日帰省した際に「健康のために調理や産地にこだわっているが、手間やお金がかかり困っている」と聞きました。

健康を意識するあまりにかえって、疲労している様子をみて本末転倒に感じています。

そこで私は、もっと手軽に飲むことで健康に近づける商品があってもいいと考えました。

以上の2点から私は貴社で健康飲料の開発に挑戦します。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点が評価できます。

また、挑戦したいと思った理由に、自分の体験談が盛り込まれているため説得力があります。

面接官がエントリーシートを読む際に説得力の有無は重要です。

結論に対して納得できる理由も合わせて記載しましょう。

事務系職のエントリーシート

志望理由

・志望事業・職種の選択理由を教えて下さい(未定であれば未定の理由を教えて下さい。)(300字以内)

【記載例】

私は営業職を希望します。

希望する理由は以下の2つです。

理由の1つ目は、取引先の人と直接話したいからです。

学生時代に友人と直接話したことで誤解が解け、前以上に仲良くなれた経験があります。

その際に直接話す場を設けることの大切さを学びました。

理由の2つ目は、多くの人と協力して行う仕事だからです。

学生時代は吹奏楽部に所属し、大勢のメンバーで1つの作品を作り上げる達成感を味わいました。

貴社に入社した後も同僚、先輩、他部署など多くの仲間と協力して売上に貢献したいと考えています。

以上の2点から営業職を希望します。

ポイント:最初に志望する理由が2点あることを伝えているため、面接官にとって読みやすいです。

さらに、結論、理由、具体例、再結論の順番に並んでいるため、自分の意見をしっかりとアピールできています。

職種の希望理由は、エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があるため、面接で異なる理由を伝えないように頭に入れておきましょう。

まとめ

この記事では、カネカの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

カネカは日本、世界とさまざまな国や地域で人々の生活を支えるためにエネルギー、食品、医療に関する製品を研究や開発しています。

このような背景を持つカネカでは、「人と、技術の創造的融合により未来を切り拓く価値を共創し、地球環境とゆたかな暮らしに貢献します」と企業理念を掲げており、この精神に共感できる人材を求めているのです。

とくに、カネカでは課題を前向きに捉える性格や何事にもポジティブな姿勢が評価されます。

エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、カネカの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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