JCOMのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/5/18更新
はじめに
この記事ではJCOM株式会社(以下JCOM)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にJCOMならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。
また、JCOMが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、KPMGの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。
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JCOMの概要
出典元:企業情報|JCOM
初めにJCOMとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。
JCOMとは
JCOMは、ケーブルテレビ事業と番組供給事業を主たる事業とする企業です。
JOMは、1995年、住友商事と米国のTCI(現Liberty Global, Inc.)との合弁会社である株式会社ジュピターテレコムとして誕生しました。
2010年よりKDDIがJCOMの経営に参画し、住友商事とともに筆頭株主となった後、ジャパンケーブルネットを吸収合併しました。
こうして、JCOMは、「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。
明日を、未来を、拓いていこう。」という企業理念を制定しました。
また、2021年7月、会社名を現在のJCOM株式会社に変更し、「あたらしいを、あたりまえに」をブランドメッセージとしています。
JCOMの採用難易度
JCOMの採用難易度は標準よりやや高めとされています。
2019年以降、JCOMでは採用人数が減少傾向にあるものの、給与が平均よりも高いことに加え、女性社員の採用が多いことも特徴の1つです。
JCOMの採用大学
JCOMの採用大学の実績は以下の通りですが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられます。
<大学> 青山学院大学、桜美林大学、大阪大学、大阪市立大学、大妻女子大学、小樽商科大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、関東学院大学、学習院大学、京都大学 <短大・高専・専門学校> 香川高等専門学校、北九州工業高等専門学校、熊本高等専門学校 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、JCOMは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
JCOMが求める人材とは?
結論から言うと、JCOMのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。
各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。
JCOMは、企業理念として「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。」を掲げています。
このため、自分自身が主体的に顧客のために取り組むことを通じ、自らの成長につなげていく環境が整っているので、意慾的・主体的に仕事を進めていく人が求められていると言えます。
JCOM各社の採用方向性の違いは?
JCOMグループにおいては、広告・ソリューション事業を提供する、株式会社プルークスを除き、新卒社員の独自採用を実施しておらず、JCOMでの一括採用となり、その後、ループ各社に出向するという方法が採られています。
このため、JCOMグループが求める人財像は、基本的にグループ共通のものであると理解して良いでしょう。
JCOMでは求める人財像として下記のものを公表しています。
志高く
高い志と倫理観を持って挑戦する。自分の専門性を磨きながら、世の中・社会のためにできることは何かを追求する人
協力する
自分のためだけではなく、人によかれという”利他の心”でまわりの協力を得ながら仕事に取り組む人
挑む
小さなことでも自分が関わったからこその価値を創造する。変化に対応するのではなく、自ら先頭に立って変化を起こす人
超える
既成概念や枠を超えて、あらたな価値を創造する。失敗を恐れず挑戦し、いまの自分を超える。その先の未来・キャリアを拓く人
楽しむ
多様な人たちと大いに語り、自由に発想する。意見の違いや困難も乗り越え、仕事も人生も楽しむ人
以上の5つはJCOMの企業理念である「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。」につながっていきます.。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、JCOMの採用ページで案内されています。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生応募者の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントでになります。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートの書き方の基本は「論理性」です。
特に技術系の企業では論理性が重視されることに注意する必要があります。
では、どのような書き方をすると論理性を持つかといえば、PREP法が一般的です。
論理性とは、道筋がはっきりしていることを意味します。
PREP法では、結論から始め理由付けをして結論に戻る書き方をするため、論理性が高まるのです。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 再び結論
PREP法の特徴は、結論が先に来ることです。
エントリーシートには、結論から理由への展開、具体例の挙げ方が効果的でしょう。
結論と結論の間に具体例を挿入することで、論理性が高まり、強調効果もあります。
企業側は短時間でエントリーシートを読むため、最後の結論でアピールすることが重要です。
PREP法は短時間で強調したい文章に適しています。
非常に簡潔で論理性が高まりやすい構成から、エントリーシートに向いているとされてきました。
PREP法はテンプレートとして使えるところも、エントリーシートに向いているポイントです。
例文があれば、自分のエピソードなどと置き換えて使えるでしょう。
400文字を例にすると、構成は4つで、100文字平均になります。
もともと大量の文章を書くわけではないため、テンプレートが使いやすくなります。
注意点としては、長くなりがちな文章を一文一意で抑え、冗長な表現をカットすることです。
これにより論点が明確になり、伝えたいことにメリハリをつけることができるでしょう。
エントリーシートは、就活生から企業に対するメッセージとしての意味も含むので、最終結論に盛り込む内容をしっかりと定めて作ることにしましょう。
以下に例文を挙げます。
結論:私がケーブルテレビ業界を志望する理由は、新たなことにチャレンジすることのできる環境があると考えているからです。
理由:子供のころ、テレビのニュースなどで地元の企業や街並み等の報道を見た際、ワクワクドキドキした記憶が今なお鮮明に残っております。中学生になり、タブレットなどに触れる機会ができて以降、技術の進展に伴い、発達し、社会に広く普及したツールを用いて地域社会に対して広く、有益な情報を発信していく仕事に憧れました。
具体例:私は現在、地元の子供たちに勉強を教えるボランティア活動をしております。常に新たな発見がありますが、中でも子供たちは独自の視点で新しいことをどんどんと見つけ、そして作り出すのです。子供たちから教えられることも多いのですが、私自身も既存の考えから必要に応じて脱却し、新たなことを見出すプロセスを身につけることができました
結び:貴社の小さな問題解決の手助けから様々な分野での人々の暮らしをサポートする、日常に不可欠な存在を目指すという決意に強く惹かれるとともに、私自身の経験を活かすことができると考え、貴社を強く志望いたします。
JCOMの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えばJCOMであれば、企業理念である「もっと、心に響かせよう。もっと、暮らしを支えよう。明日を、未来を、拓いていこう。」であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。
もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
例えば、JCOMは多彩なサービスラインナップにより、テレビ、インターネット、スマートフォン、固定電話、保険、ホームIoT、オンライン診療、電気・ガス等を駆使し、新しい技術を誰もが使いやすいサービスとして提供することを通じて、地域とユーザの暮らしをサポートしています。
そして、運営会社11社との営業・サポートスタッフとして65拠点(局)、カスタマーセンター、技術センターを中心として、幅広いサービスによりユーザの暮らしを支えるべく、万全の体制を整えていると評価されています。
その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできるでしょう。
大事なのは数あるファームや代替可能業界がある中で、なぜ「JCOM」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)
(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
JCOMの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
営業職のエントリーシート
志望動機とコース選択の理由
・JOMにエントリーした動機ならびにセールスマーケティングコースを選択した理由を教えてください。
【記載例】
私は、人や会社をサポートすることを通じ、お客様の暮らしを支えることに加え、生活を豊かにしたいと思い、貴社を志望しました。
私は、大手百貨店の寝具売り場でのアルバイトで、毎日の備品の補充や管理などを行い、日々の業務が円滑に進むようにサポートする業務に従事した経験があります。そこでは、単なるサポートにとどまらず、新たなサービスの可能性を分析し、検討することも行っておりました。このため、サポートを通じた、新たなサービスを実現したく、上記の思いを持ちました。貴社はケーブルテレビに加え、通信インフラや電気、ガス等の生活に不可欠な事業を幅広く展開しておられる他、ビッグデータの活用により、顧客に資するコンテンツの提供もしておられます。そのため、貴社のサービスを人々に広く展開していく、セールスマーケティングの領域に従事することにより、地域の人々の暮らしを支えることを前提とし、そこからさらに進んで暮らしを豊かにしていくことを実現したいと決意し、私は貴社を志望します。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できるでしょう。
また、自分の経験をもとに、そこで得られた知見を応用していくことで、JCOMに入社した上で何をしたいのかが分かりやすく示されています。
加えて、JCOMがどのような事業を展開しているのか、自らの志望動機やコース選択の理由と絡めていくことにより、自身が就活生としてJCOMの企業分析を十分に行ってきていることを採用担当者に示すことにも成功していると言えます。
経験・スキル・資格等のアピール
・本領域(コース)で活かせそうな経験、スキル、資格等についてアピールしてください。
【記載例】
私は、人々の心を支え、彩ることのできるコンテンツを広く人々に届けたいと考え、コンテンツビジネス・制作コースを志望します。私自身が、挫けそうになった際に見た映画やケーブルテレビ番組などに救われた経験、すなわち、私の気持ちを理解するだけでなく、私自身が独力で歩みを進めることができるよう、新たな気づきを与えてくれるコンテンツに出会ったのです。このとき、私は自らの将来に対するエネルギーがみなぎる思いをしたことを強く記憶しています。このため、私は、コンテンツを視聴する人々の気持ちを支え、彩ることのできるコンテンツビジネス・制作分野に携わることを強く志望するに至りました。
私は、地元の塾の講師として中学生と高校生に対し、数学を教えています。生徒の理解度は各人によって区々であり、単一の方法では広く制度の理解を促進することはできません。このため、私は、教科書の記述だけでなく、図解を駆使した補助資料を作成し、授業に用いたところ、生徒の理解が飛躍的に高まることが分かりました。このことにより、私は、自分の目の前にある在りモノだけを用いるのではなく、「新たな切り口」を見つけることにより、困難な課題をも解決する可能性を拓くことを学ぶことができました。この経験・スキルをコンテンツビジネスで活用していきたく考えております。
また、資格取得面においては、私は大学在学中に個人情報保護士認定試験を受験し、合格致しました。コンテンツビジネスにおいては、人々の個人情報を取り扱う可能性は少なくないと思われる中、一旦、個人情報の取り扱いを誤ったならば、顧客からの信頼は勿論、ビジネスパートナー、さらには社会全体からの信用を一瞬にして失うおそれもあります。このため、ビジネスの根幹に位置するとも言い得る個人情報の取扱いについて、資格試験の勉強を通じ、しっかりと身に着けておく必要があると考え、受験を決意するとともに合格を果たしました。
私は、こうした経験・スキル・資格を駆使して、コンテンツビジネス・制作コースの業務に取り組み、貴社の発展とともに地域社会への貢献をしてまいります。
ポイント:最初にコース(コンテンツビジネス・制作コース)を選択した理由を簡潔に述べている点は評価できるでしょう。
また、コース選択の理由が自身の経験に基づくものであり、多くの人々に提供すべく、この分野に取り組む意志を述べていることも良いです。
また、塾講師のアルバイト経験をもとにして「新たな切り口」を見つけるという方法も評価ポイントに該当するでしょう。
加えて、資格取得については、人々の暮らしにおける個人情報の取扱いの重要性に着目していることも堅実な認識をしているといえるでしょう。
なお、「記載例」では全体的に長目の論述がなされています。
本番で文字数の制限が付される可能性もあるので、上記の内容をすべて盛り込む必要はなく、就活生の志望に応じて、適宜、記述を圧縮するなどすれば十分です。
まとめ
この記事では、JCOMの会社概要やエントリーシート(エントリーシート)の書き方について解説しました。
JCOMは、ケーブルテレビ事業と番組供給事業を主たる事業とする企業で、地域密着を徹底し、地域社会との強い結びつきを意識した事業展開を行っています。
地域社会のニーズに合ったサービスを提供していくことを通じ、地域社会の発展に貢献していることが強みであり、この精神に共感できる人材を求めています。
そして、地域社会の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。
エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。
この記事が、JCOMの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。