NIMSのエントリーシートの対策法を徹底解説

NIMSのエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/5/18更新

はじめに

この記事では国立研究開発法人 物質・材料研究機構(以下NIMS)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

特にNIMSならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、NIMSが求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、NIMSの内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。

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NIMSの概要

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)のロゴ

出典元

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)公式サイト

 

初めにNIMSとはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

NIMSとは

NIMSは文部科学省が管轄する、物質と材料に関する基盤的研究開発と基礎研究を行う、日本で唯一の国立研究法人です。

材料分野において世界トップレベルを誇る研究所であり、当機構の研究成果は、環境・エネルギー・インフラ・医療など、私たちの暮らし全般に関わる各分野の科学技術や産業の発展に貢献しています。

 

NIMSの採用難易度

NIMSの採用難易度はやや高めとされています。

東京大学や早稲田大学・慶應義塾大学のような一流大学から多くの応募があるため、ライバルのレベルも高く採用への道は険しいといえます。

NIMSの採用大学

NIMSの採用大学の実績は以下の通りですが、難関大学以上の採用実績となっており、所謂学歴フィルターは存在していると考えられます。

<大学院>

青山学院大学、慶應義塾大学、成城大学、千葉大学、放送大学

<大学>

お茶の水女子大学、京都大学、群馬大学、慶應義塾大学、埼玉大学、静岡大学、筑波大学、東京大学、東邦大学、奈良女子大学、日本大学、法政大学、北海道大学、横浜国立大学

 

採用実績のある大学を見ると最低でも中堅国公立レベルの大学となっており、最難関大学と呼ばれる偏差値の高い大学の出身者ばかりで選考難易度は高いです。

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

NIMSが求める人材とは?

結論から言うと、NIMSのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。

パーパスやビジョンなどは非常に重要視される内容なので、改めて参照ページから確認してください。

各採用プロセスにおいても、就活生と求める人材像がマッチングしているか否かをよく確認していることが分かります。

 

NIMSの採用サイトでは、求める人物像として以下のものを挙げています。

  1. 協調性と芯の強さを持ち合わせる人
  2. 助手ではなく、主体性を持って活躍できる人

 

求人サイトでは、入社後はプロフェッショナルとして技術の幅を広げることができ、高度なレベルに到達できる環境が整えられていることも、記載されています。

この観点から、NIMSの門をくぐりたい人は、入社前に関連するナレッジが無くてもよい事も読み解けます。

NIMSの採用の方向性とは?

NIMSは「使われてこそ材料」を理念として掲げ、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。

物質・材料に関して、豊富な知識と高い研究能力を持つ人々を歓迎します。

入社時の高度な知識やスキルは必須ではなく、研修やサポートを通じて知識やスキルを身につけることが可能です​​​​。

勤務地に関しては、事務職・エンジニア職を問わず、茨城県つくば市となっており、将来的には関係機関などに出向の可能性もあるようです。

また、各種社会保険、扶養手当、通勤手当をはじめ、ワークライフバランス支援制度として、育休、産休、育児短時間勤務、介護休業などの制度が設けられています。

選考ステップやスケジュールに関する詳細は、採用サイトで案内されています​​。

 

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェック。

企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントniになります。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業に貢献する傾向があるからです。

そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

  1. まず結論を提示する
  2. 結論に至った理由を書く
  3. 理由を強調するために具体例を用いる
  4. 最後に再び結論を強調する

 

この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私は化学業界を志望します。

理由:モノづくりを通じて人々の生活を支える仕事に携わりたいと考えたためです。

具体例:私は以前、学童ボランティアの活動の中でおもちゃ作りを経験しており、その時に得た笑顔にやりがいを感じました。

化学業界の中でもエネルギー・機能材料、医薬品、石油化学、健康・農業関連事業、情報電子化学と幅広い分野の製品をグローバル展開しており、持続可能な社会の実現に向けた新規事業の創出や次世代技術開発の促進など、貴社の挑戦し続ける姿勢に魅力を感じました。

結論:貴社で働ければ、世界中のさまざまな産業に影響を与え、人々の生活や地球環境を守ることができると考え貴社を志望します。

NIMSの価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。

例えばNIMSであれば「使われてこそ材料」であったり、その他バリューやビジョンだったりを文章の中で取り上げましょう。

もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。

例えばNIMSは特に「材料分野において世界トップレベルを誇る研究所」であると評価されています。

その強みを活かし、自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできるでしょう。

大事なのは数あるファームや代替可能業界がある中で、なぜ「国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)」を選ぶのかを論理的に説明することです。

 

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかを最も注目しています。

そのため、企業に提出する前に必ず論理展開や文章構造の見直しをすることを推奨します。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c) 未来目標系(見られている点:大局観、未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、コンサルタント適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

 

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

NIMSの選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。

【事務職】志望動機

・事務職を志望する理由をご記入ください。

【記載例】

貴社の手がける化学素材は私たちの暮らしを支えており、サスティナビリティの推進とより豊かな社会の実現によって進化し続けています。

私はこの化学の発展を支えたいと思い、化学業界を志望しました。

貴社は優れた技術力と幅広い事業展開で医療や医薬に関わる製品づくりや、エネルギーの効率的な利用、環境への負荷低減などのサスティナビリティに貢献しています。

また、国内の拠点だけではなく海外の拠点も多く保有しており、グローバルに活躍されています。

貴社の事務業務を通して、化学の発展に貢献したいと思い志望しました。

ポイント:読みやすく説得力のある志望動機にするためには、自分らしさと順序立てが大切です。

文章は結論からはじめ、理由などの詳細を述べ、最後に結論で締めます。

この構成を意識しながら、自分の言葉で志望動機を作成しましょう。

事務職を志望する場合は、化学業界を志望する理由やなぜこの企業なのか、事業への興味関心や、企業理念への共感を明記し、自身の将来のビジョンを記載すると良いです。

【エンジニア職】志望動機

・エンジニア職を志望する理由をご記入ください。

【記載例】

私は、地球環境に優しい化学製品を創出するという夢を実現したいと考え、貴社のエンジニア職を志望しました。

貴社は、「地球、社会、人の心地よさがずっと続いていくこと」を経営理念とし、〇〇〇〇の製造や△△△△の推進など、常に地球の将来を見据えた経営を行っています。

私は、大学と大学院で化学工学について研究してきました。

貴社に入社後は、チームの一員として持続可能な社会づくりに貢献するために、地球に優しい素材を開発し、地球の将来を明るいものにしたいという思いを胸に、仕事に邁進していきたいと思っております。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できるでしょう。

志望動機作成において重要な、以下のポイントを確認してください。

  • なぜ魅力を感じたのか:その理由を端的に説明する
  • 何に魅力を感じたのか:企業理念や事業内容に沿って説明する
  • その企業でやりたいこと:入社後ビジョンを明記し、活躍する姿を想像させる

以上のポイントに沿って自分の言葉で文章を作成し、企業の人事の心に刺さるような志望動機を心がけましょう。

そうすることで、他の就活生との差別化が図れます。

自己PR

・自己アピールについてご記入ください

【記載例】

私は、組織で起きている問題を把握し、それに対して解決策を考え行動する主体性を持っています。

大学3年生の時、所属している音楽サークルの雰囲気が悪くなり、コンサートで良い演奏ができなくなってしまった時期がありました。

私は、それぞれのメンバーがアルバイトや授業などで忙しくなってきて、お互いにコミュニケーションを取る機会が減っていることが原因ではないかと考えました。

そこで、より親睦を深めるために、サークル全体で旅行をするというイベントを提案しました。

全員から賛同を得ることができ、その旅行以来メンバー間の距離が縮まりました。

会話する機会が増えたことでサークル内の雰囲気が改善し、コンサートの準備もスムーズに進められるようになりました。

入社後はこの経験を活かして、組織の中で起きている問題を分析し、解決策を考えて自ら行動に起こし、より良い組織づくりに貢献したいと考えます。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できるでしょう。

また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当します。

エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置きましょう。

NIMSでは「主体性を持った人」「協調性と芯の強さを持ち合わせる人」を求めています。

自己PRでは企業の求める人物像にできるだけマッチした人材であることをアピールできると良いでしょう。

上記の例文では、「主体性」に関して具体的なエピソードを交えて分かりやすく記載できています。

また、その企業に入社後、どのようにその「主体性」を活かせるかをアピールできており、企業の人事があなたの活躍を想像しやすいようになっています。

組織でおきている問題に対して、解決するためにどうすれば良いのか自ら考えられる人材であることを伝える例文です。

自分の行動によって組織全体に良い結果が生まれたことをアピールしている点がポイントになります。

自己PRについては、以下の順序で文章を作成すると上手くまとまりやすいので、参考にしてください。

自身の強み→強みを発揮したエピソード→その結果と学んだこと→入社後どのように強みを活かせるか

NIMSを知った経緯

・NIMSを知った経緯をご記入ください

【記載例】

貴社のことを知ったのは、大学の〇〇という授業で貴社が紹介されていたことがきっかけです。

授業では貴社の事業内容だけではなく、社風やビジョンなども紹介されており、とても魅力を感じました。

就職活動では多くの企業のインターンシップに参加して、さまざまな企業の社風に触れる経験をしましたが、中でも貴社のインターンシップでは、私たち学生に対して社員の方が非常に親身になって活動を評価してくださいました。

私はこのような風土の企業で働き、貴社の社員の方のようなコンサルティングができる社会人になりたいと思うようになり志望しました。

ポイント:「企業を知ったきっかけ」を記載するときは、受動的なきっかけではなく、自身の行動から知ったということをアピールするようにしましょう。

なぜなら、「たまたま友人・知人から教えてもらった」、「CMを見て興味を持った」という就活生と、自ら企業研究や自己分析を行って興味を持った就活生とでは、後者の方が志望度の高さや熱意が伝わりやすいからです。

自発的な行動を交えてアピールする方がおすすめではありますが、興味を持ったきっかけが知人からの紹介など偶然だった場合もあるでしょう。

そのような時は、焦点を当てる部分を工夫することが大切です。

例えば、偶然知人から教えてもらったという場合、そこをメインに記載するのではなく、「そこから興味を持って、自分自身で企業研究して事業や理念に共感した」という部分を伝えるようにします。

そうすれば、あなたの志望度の高さや熱意が伝わるでしょう。

 

まとめ

この記事では、NIMSの会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

NIMSは文部科学省が管轄する、物質と材料に関する基盤的研究開発と基礎研究を行う、日本で唯一の国立研究法人です。

材料分野において世界トップレベルを誇る研究所であり、当機構の研究成果は、環境・エネルギー・インフラ・医療など、私たちの暮らし全般に関わる各分野の科学技術や産業の発展に貢献しています。

このような背景を持つNIMSでは、「使われてこそ材料」をビジョンとして掲げており、この精神に共感できる人材を求めています。

特に、NIMSでは主体性を持つ人や、協調性と芯の強さを持ち合わせる人を歓迎しています

また、環境に配慮した取り組みや、化学の発展に寄与したいという強い意志を持つ人材が評価されます。

エントリーシートを書く際は、これらの価値観に沿った内容を心掛けることが重要です。

この記事が、NIMSの内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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