中日本高速道路株式会社のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/05/15更新
はじめに
この記事では中日本高速道路株式会社(以下NEXCO中日本)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。
特にNEXCO中日本ならではのエントリーシートでのアピール方法や、実際の記載例など分かりやすく紹介しています。
また、NEXCO中日本が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、NEXCO中日本の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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NEXCO中日本の概要
出典元:募集要項(新卒採用) – 日本の中心からみんなの想いをつなぐ。
はじめに、NEXCO中日本とはどのような企業なのかを簡単に紹介します。
NEXCO中日本とは
NEXCO中日本は、2005年に日本道路公団の民営化により誕生した企業です。
中部地方において、日本道路公団が管理していた高速道路や自動車専用道路を引き継いで管理しています。
日本社会の大動脈ともいえる東海圏から関東圏へ伸びる高速道路を管理することにより、人々の暮らしや経済活動の根底を支えています。
NEXCO中日本は「道を通じて感動を人へ、世界へ」をコーポレート・スローガンとし、安心で快適な高速道路空間を提供することにより、地域社会の発展、日本経済の成長に貢献しています。
担当エリアはもちろんのこと、NEXCO東日本・NEXCO西日本と協力しながら、経済活動の根幹ともいえる高速道路網を正常に保っているのです。
NEXCO中日本には、約11,000名の社員が在籍しており、年間約1兆1,549億円の売上高を誇る企業となっています。
主な事業部は以下のとおりです。
- 高速道路事業(道路・不動産管理、料金企画、用地取得など)
- 関連事業(サービスエリアの企画、開発、運営など)
それぞれの事業で事務系職と技術職が連携し、安心・快適な高速道路空間をつくり上げています。
上記の2事業部以外にもコーポレート部門(経営企画、総務、広報など)が存在しNEXCO中日本の企業活動を支えています。
NEXCO中日本の強みとしては、担当エリアの高速道路事業を独占していること、
特に東海から関東へとつながる高速道路を運営している点が挙げられます。
日本の大動脈ともいえる東海から関東にかけての高速道路を管理していることから、利用者数が多く、高速道路業界で売上高1位となっています。
次に、NEXCO中日本の高速道路業界内での立ち位置について紹介いたします。
高速道路業界は担当エリアごとに高速道路を管理しているので、競合とはならないのが大きな特徴です。
同業他社として、東日本を管轄する「NEXCO東日本」、同じく西日本を管轄する「NEXCO西日本」、東京都および周辺の高速道路を管轄する「首都高速道路株式会社」、大阪、神戸などを管轄する「阪神高速道路株式会社」などが挙げられます。
それぞれの会社に特徴がありますので、しっかりと業界分析、企業分析を行い、トレンドを押さえておきましょう。
NEXCO中日本の採用難易度
NEXCO中日本の就職難易度は、高いといえるでしょう。
その理由としては以下の点が挙げられます。
- インフラ企業として事業を展開しており業績が安定していること
- 公共性が高く、規模の大きな仕事に携われること
以上の理由から、多くの就活生からのエントリーが予想されます。
ただし、採用大学は幅広く採用されており、NEXCO中日本に入社したいという強い気持ちと、明確な志望動機をアピールして選考対策を充実させれば、学歴、文系・理系問わず、内定を獲得できるチャンスがあるでしょう。
ほかの就活生と差別化をはかるためにも自己分析や企業分析を徹底し、対策しておいてください。
NEXCO中日本の募集職種は以下の6種類です。
- 事務
- 土木
- 電気
- システム・通信
- 機械
- 建築
技術職への応募は理系学科のみとなっているので注意してください。
また、募集職種は6種類ですが、業務内容は多岐にわたります。
選考に臨む前に、企業説明会への参加やOB訪問を行い、希望する業務内容を明確にしておきましょう。
希望する職種が明確になれば、エントリーシートにも具体性が増すのでしっかりと企業分析を行うようにしてください。
NEXCO中日本の採用大学
NEXCO中日本の過去の採用実績を見ると、国公立大学や有名私立大学だけでなく、中堅大学を含め幅広く採用しています。
採用実績は以下のとおりです。
【採用実績】
青山学院大学、大阪大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸大学、芝浦工業大学、信州大学、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京工業大学、東京大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、名古屋工業大学、名古屋大学、奈良女子大学、南山大学、新潟大学、日本大学、一橋大学、広島工業大学、広島大学、福井大学、法政大学、明治大学、名城大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学ほか |
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
NEXCO中日本が求める人材とは?
NEXCO中日本は、求める人物像として以下のような就活生を求めています。
- 社会を支える使命感を備えており、責任感と誠実さがある人物
- 自律的に方向性を示し、リーダシップを備えた行動力がある人物
NEXCO中日本は日本社会のライフラインを支える企業として、安全・安心・快適な高速道路空間を提供することにより、地域社会の発展に貢献することを使命としています。
重要なライフラインを支えるという使命感と責任感を持つこと。
事業規模が非常に大きいので、一人でできることは限られます。
積極的にリーダーシップを発揮し、多くの社員を巻き込んでいける人物を求めています。
また、NEXCO中日本は「6つの基本姿勢」を示しています。
- お客様起点で考える
- 現場に立って考え行動する
- 経験と知見を結集する
- 効率性を追求する
- 時代に即して進化し続ける
- 社会の課題と向き合う
この「6つの基本姿勢」を原点とし、事業を展開しています。
NEXCO中日本の経営理念とともに示されている重要な考え方ですのでチェックしておきましょう。
NEXCO中日本の事業ごとの採用方向性の違いは?
NEXCO中日本には数多くの職種が存在します。
技術職については、理系学部出身者のみを採用対象としていますが、それ以外の場合、採用の方向性は同じです。
重要なポイントは、NEXCO中日本の一員として、会社の掲げる理念や方針に共感できるかどうか、また、会社が求めるような人物像にマッチしているかどうかです。
先ほど説明したとおり、NEXCO中日本では「社会を支える使命感を備えており、責任感と誠実さがある人物」、「自律的に方向性を示し、リーダーシップを備えた行動力がある人物」を求めています。
また、「6つの基本姿勢」について理解し、行動できる人物を求めているので改めて確認しておきましょう。
選考では特別なスキルよりも、インフラ事業者として、地域社会の発展に貢献するのだという情熱が重要視されます。
福利厚生や教育制度が充実しており、入社後も安心して働けるでしょう。
選考ステップやスケジュールに関する詳細は、NEXCO中日本のホームページで案内されていますので、ぜひチェックしてみてください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。
企業説明会や採用ページの「求める人物像」をチェックし、どのような人物を求めているのか、どのようなエピソードを記載することが望ましいのかをイメージしておきましょう。
企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。
これは、個々の能力や性格が企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。
また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントといえるでしょう。
常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業の業績に貢献する傾向があるからです。
そして、「なぜほかの企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。
NEXCO中日本のエントリーシートを作成するときは、以下の2点を特に意識して作成しましょう。
1.志望動機とキャリアビジョンを具体的に書くこと
NEXCO中日本に対する明確な志望動機と、入社後のビジョンをどれだけ具体的に述べられているかを評価します。企業との価値観の一致を見極めるため、熱意と真剣さを感じさせる内容が求められます。
2.経験や強みが求める人物像や「6つの基本姿勢」とマッチするか意識する
アピールする学生時代の経験やスキルなどが求める人物像と合っているか意識してエントリーシートを作成しましょう。NEXCO中日本は就活生から人気の企業なので、、少しでもエントリーシートの突破率をあげるためにアピールの方向性を確認しておいてください。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。
以下の順番を意識すると良いでしょう。
- まず結論を提示する
- 結論に至った理由を書く
- 理由を強調するために具体例を用いる
- 最後に再び結論を強調する
この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。
この構成は「PREP法」と呼ばれるもので、エントリーシートだけでなく、面接や社会人になってからも役に立つ手法ですのでぜひ身につけてください。
以下の例文を参考にしてください。
結論:私が御社の技術職を志望する理由は2点あります。
理由:1点目は、安全、快適な高速道路空間を提供することにより、暮らしの中の「当たり前」を支えていきたいと思っているからです。
具体例:私は学生時代に体育会サッカー部の主務をつとめておりました。主務の仕事は地味で成果が目に見えることは少ないですが、チームの「当たり前」を支えていることにやりがいを感じました。
結び:上記の経験から、自分が就職先を選ぶ際は、人々の「当たり前」を守る仕事に就きたいと考えていました。
御社の一員として、安全、快適な高速道路空間の提供に携わりたいです。
理由:2点目は、学生時代の研究が業務に活かせると考えたからです。
具体例:私は現在、建築学科に所属し、建築工学を専攻しています。なかでも、災害などに強い安全・安心な建築を考える構造分野について研究を行っています。そこで得た経験や知識を活かして、業務を行いたいと考えています。
結び:自身の専門分野を活かし、安全な高速道路の設計、建築に携わりたいです。
NEXCO中日本の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートで大事なポイントである「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。
例えば、NEXCO中日本であれば「道を通じて感動を人へ、世界へ」といったようにコーポレート・スローガンや企業理念などを文章の中で取り上げましょう。
もちろん、上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。
自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成できます。
大事なのは数ある高速道路会社やインフラ企業がある中で、なぜ「NEXCO中日本」を選ぶのかを論理的に説明することです。
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。
もちろん文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかや論理展開に問題がないかについて注目しています。
つまり客観的にみて、「伝わる文章」を作成することが重要なのです。
自分が作成したエントリーシートについて、就活中の友人や大学のキャリア支援課の方にアドバイスをもらうのも有効な手段です。
また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。
(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)
(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップ)
(c) 未来目標系(見られている点:未来志向、社会貢献性)
(d) 価値観系(見られている点:個性的か、業務適性があるか)
(e) その他(長所・研究内容)
設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。
また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
NEXCO中日本の選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。
NEXCO中日本のエントリーシート(事務系・技術系共通)
志望動機
・当社を志望する理由
【記載例】
私は多くの人々の「当たり前」を支えることができる点に魅力を感じ、御社を志望するに至りました。
私は、東日本大震災の復興ボランティアに参加した経験があります。
地震で倒壊した建物や津波に流された街を見ていると、普段の「当たり前」は「当たり前」ではなく、大変貴重なものなのだと気付かされました。
御社の行っておられる高速道路事業は多くの方の生活や経済生活を支えています。
日本の大動脈ともいえる高速道路を運営されている御社の一員として、安心・安全・快適な高速道路空間を提供し、多くの人々の「当たり前」を支えていきたいです。
ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できます。
また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、NEXCO中日本で何をしたいのかが分かりやすくなっています。
その他
・あなたの長所と短所について(200文字以下)
【記載例】
私の長所は「スピード感をもって物事に取り組めるところ」です。
所属する部活動で主務を務めていた際は、とにかくレスポンス良く対応することを心がけ、部員や関係者の信頼を得てきました。
逆に短所としては、スピード感を意識するあまり、雑になってしまうことがある点です。
いくら仕事が早く完成しても雑な仕事ではプロとはいえません。
大学を卒業するまでの間にスピードと精度のバランスを見極める力を養っていきたいと考えています。
ポイント:最初に結論を述べて展開している点は評価できます。
また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。
エントリーシートが通過したとしても面接時に深掘りされる可能性があることを念頭に置きましょう。
また、NEXCO中日本のエントリーシートでは「ゼミの研究テーマ」についても記載が必要なようなので論理的に記載できるよう準備しておいてください。
まとめ
この記事では、NEXCO中日本の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。
NEXCO中日本は主に中部地方の高速道路事業を展開する企業として、安全で快適な高速道路空間の提供を行っている企業です。
NEXCO中日本では、「道を通じて感動を人へ、世界へ」を企業理念とし、高速道路事業を通して、地域社会の発展に寄与しています。
求める人物像として、「社会を支える使命感を備えており、責任感と誠実さがある人物」、「自律的に方向性を示し、リーダーシップを備えた行動力がある人物」を求めています。
エントリーシートを書く際は、求める人物像や価値観に沿った内容を心掛けましょう。
この記事が、NEXCO中日本の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。