沖縄電力のエントリーシートの対策法を徹底解説

沖縄電力のエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/5/24更新

はじめに

この記事では沖縄電力株式会社(以下沖縄電力)への就職を目指しているものの、エントリーシートのライティングに不安を感じている方へ向けて、エントリーシートの書き方のポイントについて詳しく解説しています。

特に沖縄電力ならではのエントリーシートでのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介しています。

また、沖縄電力が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、沖縄電力の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までご覧ください。

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沖縄電力の概要

沖縄電力のロゴ

出典元:ごあいさつ| 沖縄電力

初めに沖縄電力とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

沖縄電力とは

沖縄電力は、1972年に沖縄振興開発特別措置法に基づき発足した電力会社です。

昭和63年に民営化され、特殊法人から株式会社に移行しています。

日本国内の主要電力会社10社の中では電気供給量は最も低いものの、沖縄県内に電気を供給し、人々の暮らしの根底を支えています。

また、日本国内の電力会社の中で唯一、原子力発電所を持たない電力会社として知られており、発電設備のほとんどを火力発電で賄っていることが特徴です。

沖縄電力は「地域とともに、地域のために」を企業理念とし、電力の安定供給を通して地域社会の発展に寄与しています。

沖縄県全域において、重要なライフラインを担う企業として、今日も安定した電力供給を行っているのです。

沖縄電力には、約3000名の社員が在籍しており、年間約2,235億円の売上高を誇る企業となっています。

主な事業部は以下のとおりです。

事業部
  • 発電本部(発電部・燃料グループ)
  • 送配電本部(送配電事業部・電力流通部・配電部・離島発電部・用地部)
  • 販売本部(販売企画部・法人営業部・生活営業部)

上記の3事業部以外にも経営戦略本部などの部署があり、沖縄電力の企業活動を支えています。

沖縄電力の強みとしては2点挙げられます。

1つ目は、県内で唯一、電気とガスの両方を供給することが可能な点です。

沖縄電力は総合エネルギーサービス企業として事業を展開しているため、電気、ガス両方の供給を可能としています。

電力の自由化により、消費者は電力会社を選べるようになりましたが、総合的なエネルギーサービスの展開により、県内の販売電力量の約9割を沖縄電力が担っています。

2つ目は、優秀な人材を確保できる点です。

沖縄電力は沖縄県を代表する企業の一つとして事業を営んでいます。

沖縄県での電気供給は高いシェアを誇っていることから業績も安定しています。

また、待遇も良く、学生から非常に高い人気を誇っています。

次に、沖縄電力の電力業界内での立ち位置について紹介いたします。

2016年の電力小売り自由化以前に担当エリアを独占していた大手電力会社が、現在においても日本国内で76.2%をシェアするなど高い勢力を誇っています。

今までは電力の供給区域別に会社が設立されているので競合他社とはならないことが特徴でしたが、四国と沖縄を除く8社は供給区域外への越境販売を行ったり、東京ガスや大阪ガスなどは電力小売り事業へ参入したりしており、業界内の競争が活発化しているのが特徴です。

各企業は差別化を図るためにそれぞれ特色を出していますので、しっかりと業界分析、企業分析を行い、トレンドを押さえておきましょう。

沖縄電力の採用難易度

沖縄電力の就職難易度は、高いといえるでしょう。

その理由としては以下の3点が挙げられます。

理由
  • 大手電力会社で業績が安定していること
  • 地元での就職を希望する学生に人気があること
  • 採用人数が20名程度と狭き門であること

また、沖縄県の平均年収は約367万円なのに対して、沖縄電力の平均年収は774万円となっており非常に高い水準を誇っているのが人気の理由です。

これらの理由から、選考は高倍率になる可能性が高いと思われます。

ただし、採用大学は幅広く採用されており、沖縄、九州地方だけでなく全国各地の大学から採用しています。

沖縄電力に入社したいという強い気持ちと、明確な志望動機をアピールして選考対策を充実させれば、内定を獲得できるチャンスがあるでしょう。

地域の人々の暮らしを支えたいという思いを持っている就活生は多いと予想されますので、他の就活生と差別化を図るためにも自己分析や企業分析を徹底し、対策しておいてください。

沖縄電力の募集職種は「技術職」と「事務職」の2つです。

技術職へは「電気・電子・機械・情報・科学・物理、その他理系学科」を専攻していないと応募できないので注意しましょう。

また、採用職種は2種類ですが、入社後の業務内容は多岐にわたります。

企業説明会への参加やOB訪問を行い、希望する仕事を明確にしておきましょう。

沖縄電力の採用大学

沖縄電力の過去の採用実績を見ると、国公立大学や有名私立大学だけでなく、中堅大学を含め幅広く採用しています。

採用実績は以下のとおりです。

【採用実績】

茨城大学大学院、岡山大学、沖縄工業高等専門学校、北里大学大学院、九州工業大学、九州工業大学大学院、九州大学、九州大学大学院、熊本大学、熊本大学大学院、慶應義塾大学、静岡大学大学院、信州大学、東京工業大学大学院、東京理科大学、東北大学大学院、豊橋技術科学大学大学院、同志社大学、長岡技術科学大学大学院、広島大学、福岡大学大学院、法政大学、室蘭工業大学、明治大学、山梨大学大学院、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、琉球大学、琉球大学大学院、早稲田大学


以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

沖縄電力が求める人材とは?

沖縄電力が求める人材

沖縄電力は、求める人財像として以下のような就活生を求めています。

求める人財像
  • 長期的な視野を持つ人物
  • 高い倫理感を持つ人物
  • 地域特性について理解することができる人物
  • チャレンジ精神旺盛な人物

沖縄電力は地域に根ざす企業として、安定したエネルギー供給や地域社会への貢献を使命としています。

重要なライフラインを支えるという使命感と高い倫理感を持つこと。

目先だけの利益にとらわれず、本当に社会や地域のためになるのかを考えることができる長期的な視野を持つこと。

離島を抱える島しょ地域の特性を理解し、困難に立ち向かうチャレンジ精神を持つことなどを兼ね備えた人物を求めています。

沖縄電力の事業ごとの採用方向性の違いは?

沖縄電力の採用方向性

沖縄電力には数多くの事業が存在します。

技術職については、理系学部出身者のみを採用対象としていますが、それ以外の場合、採用の方向性は同じです。

重要なポイントは、沖縄電力の一員として、会社の掲げる理念や方針に共感できるかどうか、また、会社が求めるような人材像にマッチしているかどうかです。

先ほど説明したとおり、沖縄電力では「長期的な視野を持つ人物」、「高い倫理感を持つ人物」、「地域特性について理解することができる人物」、「チャレンジ精神旺盛な人物」を求めていますので改めて確認しておきましょう。

特別なスキルよりも、総合エネルギー事業者として、地域社会の発展に貢献するのだという情熱が重要視されるでしょう。

福利厚生や教育制度が充実しており、入社後も安心して働けるでしょう。

選考ステップやスケジュールに関する詳細は、沖縄電力のホームページで案内されています​​のでぜひ、チェックしてみてください。

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

エントリーシート対策の光景

ポイントの概要

エントリーシートでは、企業が就活生の能力や性格が自社にマッチしているかを重点的にチェックしています。

企業説明会や採用ページの「求める人物像」をチェックし、どのような人物を求めているのか、どのようなエピソードを記載することが望ましいのかをイメージしておきましょう。

企業は、就活生がどのような人物であるか、そして自社でどのように力を発揮できるかを知りたがっています。

これは、個々の能力や性格が、企業の文化や仕事にどうフィットするかを見極めるためです。

また、就活生がその企業で働くモチベーションが十分かどうかも重要なポイントといえるでしょう。

常に高いモチベーションで働ける社員は、より良いパフォーマンスを発揮し、企業の業績に貢献する傾向があるからです。

そして、「なぜ他の企業ではなくその企業を志望したのか」という点も明確に示す必要があることを覚えておきましょう。

沖縄電力のエントリーシートを作成する時は以下の2点を特に意識して作成しましょう。

①志望動機とキャリアビジョンを具体的に書くこと!

沖縄電力に対する明確な志望動機と、入社後のビジョンをどれだけ具体的に述べられているかを評価します。

企業との価値観の一致を見極めるため、熱意と真剣さを感じさせる内容が求められます。

②経験や強みが求める人物像とマッチするか意識すること!

アピールする学生時代の経験やスキルなどが求める人物像と合っているか意識してエントリーシートを作成しましょう。

沖縄電力は就活生から人気の企業なので、、少しでもエントリーシートの突破率をあげるためにアピールの方向性を確認しておいてください。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートは結論から書き始めると説得力が増します。

以下の順番を意識すると良いでしょう。

  1. まず結論を提示する
  2. 結論に至った理由を書く
  3. 理由を強調するために具体例を用いる
  4. 最後に再び結論を強調する


この方法で書くことで、どのようなテーマに焦点を当てているかが伝わりやすく、かつ論理的な構成であるため読み手の理解が深まります。

この構成は「PREP法」と呼ばれるもので、エントリーシートだけでなく、面接や社会人になってからも役に立つ手法ですのでぜひ身につけてください。

以下の例文を参考にしてください。

結論:私が送配電本部の技術職を志望する理由は2点あります。

理由:1点目は、安定的な電力供給の根幹部分を担当することにより、沖縄県民の生活をより豊かで、より安心感のあるものにしたいと考えたからです。

具体例:私は〇〇大震災を被災した経験があります。

今までの当たり前が当たり前でなくなる経験は衝撃的で、今でも忘れることはできません。

また、その時感動したのはライフライン復旧の早さでした。

結び:上記の経験から、自分が就職先を選ぶ際は、人々の「当たり前を守る仕事」に就きたいと考えていました。

御社の送配電本部の技術者として、安定的な電力供給に携わりたいです。

理由:2点目は、学生時代の研究が業務に活かせると考えたからです。

具体例:私は学生時代、電気工学について専攻しており、電気の効率的な活用方法について研究してきました。

特に〇〇電力様と共同研究を行った経験があり、そこで得た経験や知識を活かして、業務を行いたいと考えています。

結び:自身の経験を活かし、地元沖縄に安定した電力供給を行いたい思います。

沖縄電力の価値観やカルチャーを文章に取り入れる

エントリーシートで大事なポイントの一つでもある「なぜこの会社を選んだのか」を明確にすると、通過率が上昇するでしょう。

例えば沖縄電力であれば「地域とともに、地域のために」といったように企業理念などを文章の中で取り上げましょう。

もちろん上記のような基本理念が必ずなければいけないわけではありません。

自分のやりたいことや、将来像にマッチする形で文章を作成することもできます。

大事なのは数ある電力会社やインフラ企業がある中で、なぜ「沖縄電力」を選ぶのかを論理的に説明することです。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートの位置づけに関しては、主に就活生の論理的思考力を試しているセクションと捉えるのが良いでしょう。

勿論文章の内容も評価の対象になっているものの、一番は文章の構造に問題が見られないかであったり、論理展開に問題がないかについて注目しています。

つまり客観的にみて、「伝わる文章」を作成することが重要なのです。

自分が作成したエントリーシートについて、就活中の友人や大学のキャリア支援課の方にアドバイスをもらうのも有効な手段です。

また、設問別に企業が見ている点は以下のように分類されます。

 

(a) 志望動機系(見られている点:熱意、情報収集能力)

(b) 過去の経験系(見られている点:コミュニケーション能力、リーダーシップ)

(c) 未来目標系(見られている点:未来志向、社会貢献性)

(d) 価値観系(見られている点:個性的か、業務適性があるか)

(e) その他(長所・研究内容)

 

設問で見られている点を意識して、エントリーシートの対策をしましょう。

また、対策をする上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

沖縄電力の選考においてエントリーシートで問われたことがある質問と記載例を紹介します。

沖縄電力のエントリーシート(事務系・技術系共通)

志望動機

当社を志望する理由

【記載例】

私は地元である沖縄の人々の「当たり前」を守りたいという思いから御社を志望しています。

私は幼少期に〇〇大震災を経験しました。

今まで当たり前だったことが一瞬にしてなくなってしまう経験に衝撃を受けたことを今でも覚えています。

その経験をした際に、実は我々が享受している「当たり前」は誰かの努力のうえに成り立っているのだと気付かされました。

御社は総合エネルギー事業者として、安定したエネルギーの供給を通じて地域の方々の「当たり前」を支えておられます。

就職活動を通じて、御社の送配電事業は最も重要なセクションのひとつであることを知りました。

学生時代に電気工学を専攻していた経験を活かし、送配電事業を通じて、地元沖縄の「当たり前」を守っていきたいと考え志望するに至りました。

ポイント:最初にパラグラフを述べて結論ファーストで展開している点は評価できます。

また、自分の現在軸から未来軸へ論理構造を作ることで、沖縄電力で何をしたいのかが分かりやすくなっています。

過去の経験

・学生時代に特に力を入れて取り組んだこと

【記載例】

私は学生時代、体育会野球部での活動について特に力を入れて取り組んできました。

体育会野球部での活動では、チームの副キャプテンを務め、チーム運営及び意識改革を行ってきました。

チームの課題はそれぞれの目標が異なっており、統一感がないことでした。

具体的な課題として、全国大会出場を目指しているものもいれば、プロ野球や実業団への就職を目標に取り組んでいるものもいるという現状がありました。

私は副キャプテンとして、ミーティングを重ね、選手の意見をまとめて首脳陣に練習メニューを提言するなど、チームがひとつになれるよう取り組んできました。その結果、チームとして3年ぶりの全国大会出場を果たすことができました。

チームの意識改革は苦労の連続で、大変なことばかりでしたが、本音をぶつけ合う大切さを学びました。

次は御社の一員として、地域社会の発展に向けよりよいチームを作っていきたいと考えています。

ポイント:最初に結論を述べて展開している点は評価できます。

また、時系列に順序だてて、かつ端的に表現している点は評価ポイントに該当するでしょう。

エントリーシートが通過したとしても面接時に深堀りされる可能性があることを念頭に置きましょう。

また、技術職の選考では「ゼミの研究テーマ」についても記載が必要なようなので論理的に記載できるよう準備をするようにしてください。

まとめ

この記事では、沖縄電力の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

沖縄電力は総合エネルギー事業者として、沖縄県全域にエネルギー供給を行っている企業です。

沖縄電力では、「地域とともに、地域のために」を企業理念とし、電力の安定供給を通して地域社会の発展に寄与しています。

沖縄電力では、「長期的な視野を持つ人物」、「高い倫理感を持つ人物」、「地域特性について理解することができる人物」、「チャレンジ精神旺盛な人物」を求めています。

エントリーシートを書く際は、求める人物像や価値観に沿った内容を心掛けましょう。

この記事が、沖縄電力の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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