京都科学のエントリーシートの対策法を徹底解説

京都科学のエントリーシートの対策法を徹底解説

2024/5/8更新

はじめに

株式会社京都科学(以下京都科学)への就職を目指しているものの、対策に不安を感じている方へお届けします。

京都科学では、エントリーシートの提出は求められていません。

過去にはありましたが、現在はなくなりました。

代わりに、筆記試験としてエントリーシートと同様の作成が求められています。

それも時間が限られるため、エントリーシートを作成するより難易度が上がったことになるでしょう。

そんな不安を抱えている方へ向けて、京都科学のポイントについて詳しく解説しています。

京都科学ならではのアピール方法から実際の記載例まで、明確かつ分かりやすく紹介。

また、京都科学が求める人材の特徴や、選考情報の重要なポイントについても詳しくアドバイスしていますので、京都科学の内定を目指す就活生は、ぜひ最後までお付き合いください。

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京都科学の概要

株式会社京都科学 企業ロゴ

出典元:京都科学 企業情報

 

はじめに京都科学とはどんな企業なのかを簡単に紹介します。

京都科学とは

京都科学は、医療系のメーカーです。

医療関係の製品の企画・開発・設計・製造を一貫して行っている国内メーカーで、主にシミュレーション用の製品を製作しており、グッドカンパニー大賞を受賞しています。

教育用の製品も積極的であり、日本でも有数の企業となりました。

もともと現在の島津製作所の標本部が起源です。

この標本部が1948年に独立し、京都科学標本株式会社となりました。

当時の社長は島津製作所の2代目島津源蔵の長男です。

1954年になると、標本製作で得た知識や経験、技術を生かし、合成樹脂を使った仏像の複製や人体模型を製品化します。

この技術が文化財の複製や展示模型製作につながっていくのです。

1988年には、現在の社名である京都科学となりました。

京都科学は医療現場で使われる標本が有名ですが、単にシミュレーションするだけのものではありません。

非常に精細な模型を作ることで知られており、リアリティ技術の高さが医療の現場から支持されています。

さらに経験を活かした事業として、教育に使われる製品も多数リリースしてきました。

介護の現場でも役立つ製品などもあり、教育と訓練のために重要な位置づけになってきています。

ほかにも地震体験車や博物館のジオラマ作成などにも事業を広げており、海外営業所を設立するなど、積極的に事業を拡大中です。

 

京都科学の採用難易度

京都科学の採用難易度は高いことが考えられます。

447万円あたりが、京都科学の平均年収です。

職種によって違いはありますが、業界の平均年収が642万円あたりになるので、かなり低いでしょう。

どちらかといえば医療業界でも特殊な生産になるため、単純に比較はできません。

残業時間は平均9.5時間前後で、新卒の離職率は2021~23年の実績で0%です。

平均勤続年数が15.7年、平均年齢が41.9歳とかなり長いところも特徴で、一度勤めると離職する人が少ないことも分かります。

採用数は非常に少なく、1~5名の募集の予定のところが、23年の実績では7名、21年では女性1名しか採用していません。

いい人がいれば採用する姿勢が見て取れますし、1~5名にこだわっていないことも分かります。

エントリー数ははっきりしていないため競争倍率は分かりませんが、採用数をみても競争は激しい状態です。

後半で採用大学を取り上げますが、高専まで幅広く採用しているため、ここでも競争が激しくなります。

これらの情報を管理すると、難易度は必然的に高いと判断できるでしょう。

募集を見ると、総合職という形の採用で、研究、製造、国内・海外営業とわかれています。

自分の希望をはっきりさせておくとともに、得意な分野も明確にしておかないと採用されにくいでしょう。

 

京都科学の採用大学

京都科学の採用大学の実績は以下の通りですが、学歴フィルターはあるように見えません。

<大学院>

奈良先端科学技術大学院大学、島根大学

<大学>

大阪電気通信大学、鹿児島大学、関西学院大学、京都大学、京都外国語大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都市立芸術大学、京都府立大学、近畿大学、県立広島大学、神戸大学、駒澤大学、嵯峨美術大学、千葉工業大学、東京芸術大学、同志社大学、同志社女子大学、東北学院大学、広島市立大学、名城大学、立命館大学

<高専>

八戸高等専門学校など

 

採用実績のある大学を見るとさまざまな学校が並んでいます。

レベルもさまざまで、実績を見ると専門学校卒の採用があります。

ここからも、学歴フィルターは働いていないといえるでしょう。

大事なことは能力であり、学歴ではないと考えているのは確かです。

 

以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

京都科学が求める人材とは?

京都科学が求める人材として、掲げられている情報はいくつもあります。

  1. 一貫体制によるさまざまな人材の登用
    京都科学は企画から製造販売、アフターケアまでの一貫体制を敷いている
    そのため、理系に限らずさまざまな人材を必要としている
  2. 創造力
    新たな商品の開発や、教育現場で使う製品を製造している以上、常に創造力が求められる
  3. コミュニケーションスキル
    理系に限らず、さまざまな人材が協力して一貫体制を作り上げてきた以上、相互のコミュニケーションが欠かせない

 

京都科学の採用情報と、過去に出された経済産業省のインタビューページから推測できる内容です。

ここでポイントになるのは、理系以外でも採用すると明言しています。

一般的には理系企業ですので、理系のみに見えますが、営業などでは文系でも採用される可能性があることを示唆しています。

総合職という形での募集というのも、同じような意味を持つでしょう。

 

次にポイントになるのは創造力とコミュニケーションスキルです。

京都科学は、教育現場で利用する製品を製造していますが、人体というところが他企業と違いになります。

リアリティを重要視していることも影響しますが、明確な知識と経験を積むためのシミュレーションになるため、創造力を試されるのです。

目の前の人体のなかを覗くことはできない以上、常に想像し創造することが求められます。

京都科学は、設計から製造、アフターケアまで一貫した経営をしている以上、さまざまな人材が必要です。

相互コミュニケーションが重要視されるのもわかるでしょう。

 

エントリーシートで企業がチェックしているポイント

ポイントの概要

まず大事な前提として、京都科学の選考には エントリーシートがありません。

そのため エントリーシート対策は必要なさそうに見えますが、 実は筆記試験があり そこで出される問題がエントリーシートと変わらないのです。

そのため、エントリーシートと同じような対策をしなければいけません。

チェックされるポイントとしても、 エントリーシートとほぼ同様と考える必要があるでしょう 。

 

さて、エントリーシートは、どこを見られているのでしょうか。

このポイントが分かれば、 京都科学の筆記試験でも焦ることはないでしょう。

ポイントの基本は、出題に沿って答えたか、です。 

エントリーシートでは必ず設問があり、 これに対して内容を構築します。

筆記試験には時間制限があり、エントリーシートとは違って考えて作るほどの余裕がありません。

 

次に設問の意図となる部分を見ていきます。 

ここで隠れているのは「なぜ志望したのか」という理由です。

どんな設問でも、答えは採用ということから離れてはいません。

 

京都科学の場合、医療と教育、シミュレーションが関係してきます。

「ものづくりで教育に感動を」ということも掲げていますし、「京都から世界の医療教育に貢献」という言葉も重要です。

120年以上医療を支えてきた企業であることも。

このように、京都科学の公式ホームページからでも読み取れることはたくさんあります。

こういった情報を加味しながら、なぜ志望したのかを絡めていくことがポイントです。

選考を通過しやすいエントリーシートの書き方

エントリーシートの書き方の基本は、終始内容を伝える論理性です。

京都科学の筆記試験でも変わりません。

論理性が必要な理由は、一貫した流れをつくれるからです。

その手法として用いられるのがPREP法になります。

このPREP法とは、以下のような構成を使う手法です。

流れに沿って作成するだけで、必然的に論理性の高い文章が作成できます。

  1. 結論
  2. 理由
  3. 具体例
  4. 再び結論

 

PREP法ではこの4段落の構成を使います。

ポイントは、最初の結論です。

ここがPREP法の肝であり、最重要ポイントになります。

結論からスタートすると、そのあとの理由、具体例、最後の結論まで簡単に結び付けられるのです。

自然と論理性の高い文章になることから、小論文やエントリーシートでよく用いられます。

 

なかでも京都科学でおさえておきたいのは、具体例と結論です。

理由は、ここで話題を膨らませ、京都科学の業務内容や理念などに結び付けていきます。

最初の結論に対し、このような内容を付け加え、最後の結論にするからです。

これで読んでもらえ、主張しやすい筆記試験の解答になるでしょう。

 

京都科学では、筆記試験がエントリーシートと同様の内容になりますが、問題は時間です。

一般的なエントリーシートであれば、作成に時間をかけられます。

提出まで時間があるからです。

なかにはWebでの会社説明会からすぐに作成させるような企業もありますが、それなりに時間があります。

ところが、筆記試験となれば、短く限られた時間のなかで作成しなければいけません。

PREP法はここでもメリットがあります。

 

まずは構成が単純であることが、あげられるでしょう。

4段落ですが、最初と最後の結論は基本的に結び付けなければいけません。

結論の理由も簡単に出てくるはずです。

問題は具体例ですが、ある程度想定しておけば対処できます。

それに前後の文章がある程度決まってくるため、具体例に割ける文字数はわずかです。

つまり、そこまで時間がかからないことを意味します。

 

さらに例文があれば、自分のエピソードと置き換えて使えるのがPREP法のメリットです。

ある程度置き換えてしまえばいいので、いくつも例文を読んで頭に入れておけば、構成も難しくありません。

ただし、1つの文章を長くすると、意味が伝わりにくくなります。

冗長的になり読みにくいため、一貫性を失いかねません。

論理性も失いやすいため、一文一意を心掛けることが大切です。

 

以下に例文をあげてみます。

結論:私の強みは、どんな環境でも臨機応変に対応できる力です。

理由:困難な状況でも楽しみを忘れず、新たな展開を模索してきました。

具体例:大学ではダンスサークルに所属していましたが、社会的にも活動に制限がかかるようになりました。コロナ禍のなかでは、室内で行うダンスはお互いの距離が近く、練習すらできなかったのです。そこで、個別に画像を取り、それをそれぞれが見ながら検証する方法を考えました。まずは自分の動画を撮り、それを皆でみながら改善点などを模索したのです。これにより、お互いが恥ずかしがるようなこともなく、自分を客観的に見られるようになりました。

結論:御社に入社したのちも、常に変化する状況であっても、しっかりと判断して対応していけると思っています。

京都科学の価値観やカルチャーを文章に取り入れる

大事なポイントは、「なぜこの会社を選んだのか」を盛り込むことです。

そこには京都科学の価値観や文化といったことも取り入れられるからです。

京都科学の場合、「コミュニケーション」が重要なキーワードになります。

どんなものでもひとりではつくれません。

一貫体制という京都科学の持つ強みを理解することが必要になるのです。

エントリーシートの位置付け、及び対策方法

エントリーシートは、何のために提出しますか。

実は、京都科学の場合でも重要なポイントです。

新卒向けの提出書類であり、選別であるスクリーニングにも活用されます。

京都科学の場合には、事前提出しませんので、書類選考には使われません。

京都科学の場合、面接は複数回おこなわれます。

グループディスカッションなどはなく、面接を重視していることがわかるでしょう。

この面接のときに、筆記試験の解答、すなわちエントリーシートが活用されます。

あなたは京都科学の一面を知っているかもしれませんが、応募してからのあなたを京都科学は知りません。

つまり、面接で質問するためのデータにもなるのです。

 

以下のような位置づけもありますので理解してください。

(a)志望動機系(熱意、業界の理解など情報収集能力)

(b)過去の経験系(論理性、コミュニケーション能力、リーダーシップなど一般的な資質)

(c)未来目標系(大局観、未来志向、社会貢献性、ライフプランなどビジョン)

(d)価値観系(個性的か、コンサルタント適性があるか)

(e)その他(長所・研究内容)

 

これらは一般的にエントリーシートで分析されている内容です。

どんな設問でも、必ず意図が隠れています。

そこから情報を読み取り、面接に生かすのです。

 

対策上で必要な情報がエントリーシート対策記事にまとまっておりますので、そちらもご参照ください。

過去のエントリーシートの質問内容と記載例

京都科学の選考においてエントリーシートで問われた内容のデータがあります。

京都科学は、エントリーシートの提出を求めていた時期があるからです。

ここから筆記問題の予想もつくでしょう。

総合職のエントリーシート

志望動機

自己PR(400文字以下)

【記載例】

私の強みは独創性のある創造力です。創造力が自分の強みだと自覚したのは、絵画を習い始めたことでした。幼少の頃は、先生の指導のまま描いていたのですが、高校生あたりからこれでいいのだろうかという疑問を持ったのです。自分が表現したいものはなにか、そもそも見たままを描くことに疑問を持つようになりました。物の本質を描くこと、そこに創造力を働かせるようになったのです。基礎を学んできたからこそ、見ただけではない本質を描く意味も分かるようになりました。改めて抽象表現を学ぶことで、だんだんと自分の感じたまま描けるようになったのです。御社に入社したのちも、基礎を理解したうえで、自分の創造力を生かせると思っています。

ポイント:京都科学の得意とする分野に対し、求めている人材でもある創造力という言葉を掛け合わせています。

こういった問題は筆記試験でも出題しやすく、のちの面接でも深掘りしやすくなるため、明確にしておくことがポイントです。

話を広げながらも、しっかりと京都科学の理念につなげていくことが大切です。

自己PR

・応募理由(400字)

【記載例】

私は、御社で医療に従事する方々の教育の助けになるものづくりをしたいと思い応募しました。小さい頃に祖父をがんで亡くして以来、医療に携わる仕事がしたいと思っていたからです。御社の医療従事者を育てる製品を知り、間接的にとても多くの人々の命を救いたいと感じました。
特に細部までこだわり医療教育現場で使える製品を作る姿勢に感銘を受けました。動き、造形、素材など作ることへのこだわりは、先日の説明会で感じました。肌の色味から始まり、針を刺した感覚などが再現されている製品を見て感動したのです。世界にない製品を作るからこそ、医療教育に役立つと感じることができました。さまざまな情報に触れることで、医療教育に役立つ製品を作り、多くの人々の命を救いたい気持ちがさらに高まりました。入社できた際には、この思いを活かし、活躍したいと思っています。

ポイント:医療ということに特化した内容です。

自分のエピソードを交えながら、医療教育という形にしています。

こまかな精度の部分にまで言及していくことがポイントです。

まとめ

この記事では、京都科学の会社概要やエントリーシートの書き方について解説しました。

京都科学は、エントリーシートの提出がありませんが、代わりに筆記試験があります。

筆記試験の内容は、エントリーシートと変わりません。

さらに時間制限がつくことからも、普段から慣れておかないといけないでしょう。

医療のなかでも、教育という部分に強みを持つのが京都科学の特徴です。

「チームワークとチャレンジ」という理念があります。

企画から製造販売、アフターフォローといったところまで、一環でおこなう京都科学だからこそ、チームワークとチャレンジはとても重要なキーワードです。

「教育」も強いキーワードになるため、理解しなければいけません。

この記事が、京都科学の内定に一歩近づくための参考になることを願っています。

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