【企業分析】西日本新聞社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/04/25更新
はじめに
株式会社西日本新聞社は福岡県に本社を置き、九州でトップシェアを誇る新聞会社です。
支局は九州34カ所に加え、ワシントンや北京など海外にも6カ所の支局を構えています。
本記事では、西日本新聞社の企業研究に役立つ会社概要や就職難易度、選考対策などを詳しく解説していきます。
- 西日本新聞社の仕事内容を知りたい
- 西日本新聞社の就職難易度を知りたい
- 西日本新聞社の選考対策として何をすれば良いか知りたい
上記のような不安を抱えた就活生の悩みを解決できる内容が盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてください。
また、新聞業界以外の業界については以下の記事で解説しているのでご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先に本記事の結論からお伝えすると、西日本新聞社の就職難易度は高いと考えられます。
新聞業界の選考突破は、文章力の有無を問う試験が課されるなど新聞業界特有の対策が必要になるため、入社への強い熱意が求められます。
西日本新聞社の選考も同様です。
また、なぜ新聞業界のなかでも九州の新聞社である西日本新聞社がいいのかを面接官は見ています。
九州に縁のある学生が有利というわけではなく、全員に平等にチャンスがあるなかで西日本新聞社についてしっかりと研究した上で選考に臨む必要があります。
次の章から各内容や、そのほか就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社西日本新聞社について
出典元
会社概要|西日本新聞社 (nishinippon.co.jp)
会社概要
株式会社西日本新聞社は、九州を中心に取材をして読者に情報を提供することで九州に貢献することを目指しています。
「西日本新聞」の発行だけでなく、デジタル媒体での情報発信や文化・地域振興などあらゆる分野でビジネスを展開しています。
記者部門の社員は若手のうちから即戦力として活躍しており、取材拠点が海外にもあるのでグローバルに活躍することができるのが特徴です。
ビジネス部門では、新聞の販促を行うなど情報を人々に届けるための重要な役割を担っています。
オンライン媒体である「西日本新聞me」では西日本新聞で発信した情報だけでなく、地元に密着したテーマの連載やコラムなどを配信しており、九州地方で多くの人々のニーズに寄り添っています。
参照ページ
西日本新聞社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
西日本新聞社の2022年度実績の平均勤続年数は19.25年です。
平均年齢が45.98歳と比較的高いことを考慮しても、西日本新聞社は長く働きやすい環境であるといえるでしょう。
平均年収は?
2022年度の西日本新聞社の平均年収は、849万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
正式な平均残業時間は公表されていませんが、ある転職口コミサイトによると平均残業時間は36時間でした。
一見多いようにも見えますが1日の実働時間が7時間なので、他の実働8時間の企業の通常勤務時間と変わりはなく、決して激務ではないと推測できます。
しかし、取材するテーマなどによって働き方は大きく変わるはずなので、志望する部門の残業がどれほどなのかは説明会などで確認してみましょう。
平均ボーナス額は?
インターネット上では、西日本新聞社の平均ボーナス額は公表されていません。
しかし、西日本新聞社の平均年収が849万円であることから、平均ボーナス額は135万円程度であると推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
一般的に1回のボーナスは月給の1,2カ月分程度といわれていることも参考にしてみると妥当な数字だと考えられます。
また、西日本新聞社は7月と12月の年2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
西日本新聞社は、「なんでも面白がって実現させていく自由闊達な社風」です。
読者が読みたいと感じるメディアであり続けるために、社員一人ひとりが面白いと感じるものをつくる努力をする必要があります。
また、紙からWebへと時代が変わっていくなかで、新聞会社として価値を創造するには常にチャレンジすることが求められるでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
新聞業界においての、西日本新聞社の立ち位置を紹介します。
新聞業界は全国紙か地方紙かによって売上高の規模は大きく変わります。
今回比較として紹介する日本経済新聞社と朝日新聞社は全国紙で、西日本新聞社と神戸新聞社は地方紙です。
西日本新聞社は地方紙であるにも関わらず、高い売上高を誇っており、平均年収が高いのは嬉しいポイントです。
九州に寄り添い、九州の人々が読みたい新聞であり続けているからこその業績であると考えられるでしょう。
また、紙媒体からWebへと切り替わっていく時代の変遷のなかで、存在意義を見いだして既存ビジネスと新たなビジネスの両輪で動いている結果であるとも推測できます。
参考までに新聞業界の4社の情報もまとめてみたので、ご覧ください。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
西日本新聞社 | 329億2800万円 | 849万円 | 62 | 自由闊達な社風 |
日本経済新聞社 | 3665億200万円 | 1199万円 | 69 | 穏やかで落ち着いた社風 |
朝日新聞社 | 2607億3100万円 | 1147万円 | 67 | コミュニケーションが活発な社風 |
神戸新聞社 | 375億円3355万円 | 799万円 | 60 | 情熱的な社風 |
西日本新聞社の新卒募集要項について
下の表に西日本新聞社の新卒の待遇や研修についてまとめました。
給与は学部卒22歳の場合の初任給が公開されており、年齢によって異なるとあるので、大学院卒は多くの他の企業同様に学部卒よりも初任給が高いはずです。
新入社員研修は、部門に関係なく新入社員全員が福岡の本社に集まって行われ、その後職種別の研修が始まるため、入社後早いうちから即戦力として現場に出ることが予想されます。
報道のあり方は時代に合わせて変わっていくので、「報道と人権」などを研修として見つめ直す機会が設けられています。
配属は記者部門の場合は、九州の主要都市、東京、大阪、海外でビジネス部門の場合は東京、大阪、福岡のいずれかです。
どれくらいの頻度で転勤があるのか気になる方は説明会などで確認してみましょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | 記者部門、ビジネス部門 |
給与 | 236,763円〜 上記は大卒22歳の場合で、年齢による |
賞与 | 7月、12月(年2回) |
研修制度 | 新入社員研修、入社1年目研修、人権記者研修、スキルアップ研修 等 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、借り上げ社宅制度、定期健康診断、保養所利用補助など |
求める人材
西日本新聞社は、求める人物像・選考基準として下記のものをWeb]サイトなどで公表しています。
求める人物像にマッチしていることは選考において非常に重要なことなので、確認してから選考対策をしましょう。
九州への愛着・熱意
西日本新聞社が主に取材しビジネスのフィールドとしているのは、九州・福岡です。九州への愛着、九州に貢献したいという熱意を大事にしています。
コミュニケーション能力
取材もビジネスも、1人ではできません。さまざまな人とのコミュニケーション能力を業務では求められます。
好奇心旺盛な人、意欲的な人、挑戦したい人
記者は、好奇心を原動力とし、世の中の喜怒哀楽を感じとり、伝えるのが仕事です。総合ビジネス部門も同様であり、新聞をどう読んでもらうか、地域や企業の魅力を広告でどうアピールするか日々挑戦しており、好奇心が新たな発想を生むと考えます。
上記3つが西日本新聞社が社員の一員として、求める人材としての要素です。
自己分析を通して自身に上記の要素があるかを見つめ、選考でアピールできるようにしましょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
西日本新聞社の新卒採用は、下記の通りの選考フローとなっています。
エントリーシートや面接では、新聞業界で働くために重要となる感性や視点を測るために、学生時代の経験から学んだことなどを深掘りされます。
また、筆記試験を通して文章力も問われるので、早い段階から選考対策を行うようにしましょう。
①エントリーシート
エントリーシートが最初のフローとなっており、新聞記者として重要な文章力を確認するためか、一般的なエントリーシートよりも設問が多いのが特徴です。
過去に出題されたエントリーシートの設問例を紹介します。
- 大学・大学院でのゼミ、専攻テーマ
- 趣味や特技
- 主なアルバイト経験
- 西日本新聞社の記者部門の魅力と志望理由
- 学生時代の経験や知識のなかで記者の仕事に活かせること
- 最近気になる話題3つ
- 他者との関わりのなかで学んだ最も印象深いこと
- コロナ期間を漢字一字で表現、またその理由
- 強みと弱み
- 紙面の「西日本新聞」について思うこと
- オンラインメディア「西日本新聞me」について思うこと
設問を見ると非常に数が多く、日頃から時事に興味を持っていたり、西日本新聞に触れたりしていないと書けない内容ばかりです。
企業研究を徹底的に行うことと、日頃から新聞やメディアに触れておくことが新聞業界のエントリーシートの突破のポイントなので、心がけましょう。
エントリーシートの書き方は下記の参照ページにまとめてあるので、ぜひ確認してください。
②一次面接
一次面接は学生1人に対して面接官1人で、所要時間は約20分です。
就活生にはあらかじめエントリーシートの内容を中心に聞くと連絡されているので、自身が提出したエントリーシートの内容を簡潔に話せるようにしておきましょう。
20分程度の面接だと各質問で何度も深掘りされることはないと考えられますが、深掘りを想定して面接対策をしておくと二次面接以降でも活きるので、早いうちから入念に準備をすることをおすすめします。
③二次面接
二次面接は学生1人に対し面接官2人で、所要時間は20分程度です。
二次面接では、志望理由や入社後についての質問が中心になります。
過去に二次面接で聞かれた質問を紹介します。
- 強みとそれが仕事にどう活きるか
- 学生時代に注力したこと
- 将来やってみたい仕事
- やりたい仕事以外もすることに抵抗はないか
- 志望動機
- 西日本新聞のなかで気になる記事
志望動機やキャリアプランを明確に伝えられることで、入社への熱意を示せるので準備しておきましょう。
入社後にやりたいことが漠然としている方は、OB訪問などで自身の理想の人を1人見つけておくことをおすすめします。
面接官にとって、西日本新聞を読んだことがある学生とない学生では印象が大きく変わるので、選考前は購読して気になる記事をピックアップしておくことも大切な準備の1つです。
面接官に説明しやすいように、内容だけでなく記者名も覚えておくといいでしょう。
④筆記試験
二次面接を突破した就活生には、最終面接前に筆記試験が課されます。
内容はSPIの試験と作文です。
SPIの対策方法は、市販の問題集を使って日々問題を解くことに慣れておくことが重要です。
また、いきなり初本番が西日本新聞の選考だと緊張して思うように点数が取れない可能性もあるので、西日本新聞の選考を受ける前にSPIがある他社の選考を受けておくといいでしょう。
作文は1時間で1,000文字弱を書かなければいけません。
文章力は新聞記者になる上で重要なスキルなので、日頃から自身でテーマを設定して文章を書く練習をするのがおすすめです。
誤字脱字や文章を書く際のルールを間違えてしまうと大幅に減点される可能性があるので、気をつけましょう。
⑤最終面接
筆記試験のあとは、西日本新聞の選考最終ステップになります。
最終面接は就活生が入社への最後の熱意を伝える場であり、面接官にとっては就活生が本当に入社してくれるのかを見極める場です。
油断することなく、最後まで入念な対策が必要です。
最終面接で聞かれた質問は以下の通りです。
- 九州出身ではないのに、なぜ西日本新聞を志望するのか
- 九州の課題は何か
- どのようなテーマの取材をしたいか
- ネットメディアを考えなかったのか
- 他社選考状況
最上段の質問は、新聞業界に入りたいから西日本新聞も受けているのか、それとも西日本新聞を第1志望としているのかを見極めるのが面接官の狙いと考えられます。
そのため、他社と比較したうえでの西日本新聞の魅力や強みを明確に答えられるようにしておきましょう。
近年、紙の新聞の需要が落ち続けていることは事実なので、そのなかでも新聞業界に入りたい理由はどの新聞社を受ける場合にも考えておく必要があるでしょう。
下記の記事も参考にして、内定を勝ち取ってください。
⑥内定
複数の選考ステップを突破して内定が決まります。
入社後に新聞記事を書く際に、学生時代に経験して養った感性が活きるはずなので、あらゆる経験を大切にして残りの学生生活を過ごしましょう。
採用大学
西日本新聞社の採用大学の実績を以下に紹介します。
採用大学の実績をみると、比較的入試難易度が容易な大学の名前もあるので、いわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
<大学院> 九州大学、早稲田大学、神戸大学、東京大学、熊本大学 <大学> 早稲田大学、慶應義塾大学、九州大学、北九州市立大学、九州工業大学、京都大学、大阪大学、鹿児島大学、鹿屋体育大学、関西大学、関西学院大学、熊本大学、西南学院大学、西南女学院大学、創価大学、中央大学、筑波大学、天理大学、東京大学、東京外国語大学、同志社大学、長崎大学、広島大学、福岡大学、法政大学、宮崎大学、明治大学、山口大学、立教大学、立命館大学、九州産業大学 |
新聞記者になるためには記事を作成するための独自の視点や文章力が必要になるので、学歴だけを理由に落とされることはないでしょう。
西日本新聞社は九州を中心に取材をするので、九州大学や長崎大学などの九州の大学が複数ありますが、早稲田大学や東京大学など関東の学生も選考を受けていることがわかります。
就職偏差値・難易度
ここまで紹介してきた内容を踏まえて、西日本新聞社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、西日本新聞社の就職偏差値・難易度はやや高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- エントリーシートで記載する内容が多い
- 文章力を測る試験がある
- 九州の新聞に携わりたい明確な理由が必要
選考開始時期から西日本新聞社の選考対策を始めても内定獲得は難しいでしょう。
日頃から新聞を読んだり文章を書いたりすることが、新聞社内定のカギになるので早めのうちから準備をすることをおすすめします。
入念な対策をした就活生が選考通過できるはずなので、周囲の就活生よりも対策ができていると自信を持てるように取り組んでください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
西日本新聞社は、九州のことを中心に取り上げた新聞を発行する新聞業界に属する企業です。
紙媒体からWebメディアへと移り変わっていく時代のなかで、人々が読みたいと思う新聞を提供すると同時に、新聞以外の分野にも力を入れています。
西日本新聞社は就職難易度が高い企業なので、入念な自己分析や企業研究、面接対策を行っているか否かで結果は大きく変わります。
学歴重視の採用ではなく、西日本新聞社の一員として活躍できるポテンシャルがあるかを見られているので、誰にでも内定獲得のチャンスがある企業です。
ぜひ、本記事を参考にして選考対策を行ってください。