【企業分析】アバールデータの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/04/24更新
はじめに
アバールデータは、東京都町田市に本社を置く、一般通信機器・工業用計測器・工業用制御装置・各種電子応用装置等の製造・販売を行なっている企業です。
人材派遣や有料職業紹介事業を手掛けており、経験や実績を生かしてセミナーや講習会、学校など教育機関でのコンサルティングも展開してきました。
高性能画像入力ボードや光通信ボードなど、コンピューター関連の製品の事業展開で有名です。
1959年に応用電子研究所を母体として東洋通信工業として創業しました。
1982年に株式会社アバールコーポレーション、1989年に株式会社アバールデータに商号変更しています。
今回は、アバールデータの企業研究のためになる基礎知識などの情報をご紹介していきます。
この記事ではアバールデータへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に企業分析を行っています。
- アバールデータの仕事内容が気になる
- アバールデータの就職難易度を知りたい
- アバールデータの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、電機機器以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、アバールデータの就職難易度は、高いと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値でも高難易度であり、就活生に人気のある企業です。
採用大学はさまざまで、短期大学や専門学校からの採用まであります。
内定に進めるためには、しっかりとした選考対策をすることで可能性を高められるでしょう。
選考対策として、なぜ「アバールデータ」だったのかという理由が重要です。
電気機械業界を選んだ理由だけではなく、「アバールデータ」という企業を選択した理由は、企業として知りたい内容が詰まっています。
理解度を示すためにも、はっきり答えることが必要です。
さらに、その後のビジョンまでつながる答えをつくり出しておくといいでしょう。
志望動機のほかにも、挑戦したい内容も含め、具体的なビジョンも示す必要があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
アバールデータについて
会社概要
アバールデータは、設立以来40年以上、電子機器で活躍してきたメーカーです。
1959年設立時の東洋通信工業株式会社の名前の通り、一般通信機器などを基本とし、工業用計測器や工業用制御装置、電子応用装置の製造販売を手掛けてきました。
特に画像処理のエキスパートとして知られており、大容量データのやり取りで必要となる画像圧縮や進捗技術などでも強みを発揮しています。
高速化してきたカメラの処理や非接触三次元計測装置の開発といった最先端分野でもニーズに答えてきました。
さまざまな問題も解決できる企業であるのは、総合技術力の高さがあるからです。
これまで培ったさまざまな情報をプールしており、製品情報管理システムや生産管理システムに活用しています。
品質向上にも役立てているからこそ、高い評価を得ているといえるでしょう。
参照ページ
各事業別の売上規模
アバールデータの2023年度の9月期の売上高は143億円で、純利益は27億円でした。
この売上は自社製品約44億円、受託製品約99億円で構成されています。
参照ページ
各事業セグメントの解説
アバールデータの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
自社製品 | 組み込みモジュール、画像処理モジュール、計測通信機器、自社製ん関連商品 |
受託製品 | 半導体製造装置関連、産業用制御機器、計測機器 |
アバールデータの企業イメージは「組み込み技術」が強いですが、実際には日本の産業インフラを支えるレベルの力を持っていて、大手メーカーのさまざまな製品にも組み込まれています。
以下参照ページをご紹介いたしますので、ぜひ確認してみてください。
参照ページ:
アバールデータで働いている社員は?
平均勤続年数は?
アバールデータの平均勤続年数は、22年度の実績で17.5年でした。
平均的な実績で、特に短いというわけでもありません。
平均年収は?
2022年度のアバールデータの平均年収は、747万円でした。
全国平均の年収が461万円であることを考えると、全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「電気機器業界」の平均年収は667万円でした。
平均残業時間は?
アバールデータの従業員の平均残業時間は、1カ月あたり21.5時間でした。
電気機器で働く従業員の平均残業時間は40時間を超えることもあることから、アバールデータの残業時間はかなり少ない方といえるでしょう。
この業界の残業時間数の平均が高いのは、半導体不足などの影響が強いためです。
平均ボーナス額は?
アバールデータの平均ボーナスは120万円でした。
アバールデータは年に7月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
電気機器業界で見ると、平均ボーナス支給額が107万円であることを考えると、業界的には平均より若干高いといえるでしょう。
平均年収が大きく影響しているとも考えられます。
どんな文化なの?
アバールデータの企業文化を知るうえで重要になるのが、健康企業への取り組みです。
メンタルヘルスを掲げていますが、ストレスチェックを実施し、セルフケアやラインケアに取り組んでいます。
つまり、働く環境に対して留意していることがわかります。
アバールデータでは、企業理念として「A’VALue」を掲げています。
有用性という言葉を使った理念ですが、顧客に対する価値の創造と解釈できるでしょう。
素早いサービス体制といった意味もあることから、企業体質としてもスピードを重視していることがわかります。
形にとらわれるのではなく、総合的に満足してもらうためのスピード感などは、アバールデータの企業文化の一つです。
アバールデータでは、服装も形にとらわれません。
もちろん、営業などではスーツ着用などはありますが、内勤は常識的に問題ないレベルであれば自由です。
こうした形にこだわらないところは、先進企業的文化といえます。
就活の未来 【電気業界徹底研究ガイド】あなたの就活に役立つ情報を一挙大公開!
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい電気機器業界のなかでのアバールデータの立ち位置をご紹介します。
比較対象になるのは、電気機器業界のなかでも規模が近い菊水電子工業株式会社あたりになるでしょう。
機器の分野としては少し違いがありますが、株式会社テクノメディカも比較に入ってきます。
売上高も同規模の比較となりますが、強みを出してみるとかなり違いがあることも見えてきます。
- 最先端デバイス製造を支える技術:
アバールデータは、これまでも最先端デバイスの製造を支えてきた企業です。
実際に売り上げの8割は製造装置や検査装置などであり、業界を底支えしてきたことがわかります。
非常に強い部分であり、他企業と比較しても高度な技術レベルです。
- 自社製品と受託製品の相乗効果:
アバールデータの抱える2本の柱ですが、お互いの技術と景観が相乗効果を生み出しています。
新たな技術や製品の創出だけでなく、経験から生み出す提案の幅の広さは他企業を圧倒してきました。
- 新たなことへの挑戦:
アバールデータは、次々に新たなことへ挑戦してきた企業です。
ハイブリッド技術と呼ばれる総合技術で得られた優位性がバックボーンにあるからこそ、他社との競争に打ち勝てるでしょう。
以上の要素によりアバールデータは高い競争力をもつ企業に成長したといえます。
参考までに競合3社との情報もまとめました。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
アバールデータ | 143億円 | 747万円 | 68.9 | 形式にこだわらないスピード感のある社風 |
菊水電子工業 | 100億円 | 642万円 | 59 | 業務に対する評価がしっかりしている |
テクノメディカ | 93億円 | 635万円 | 60 | 風通しのいい社風 |
参照ページ
テラのホワイト就活 就活生が電子部品・機器メーカーで特に知っておきたいホワイト企業50社まとめ
就職偏差値.com 【2024年】神奈川県版・就職偏差値ランキング|専門家が本気で評価した究極の就職偏差値
アバールデータの新卒募集要項について
以下にアバールデータの新卒募集要項についてまとめました。
男女比はどちらかといえば男性よりですが、そもそも採用人数が少ないところが問題です。
規模的な問題もありますが、23年の実績でわずか3人であることからも、男女比はあまりあてにならないでしょう。
それよりも実力を重視する姿勢が見えるのが、採用大学です。
大学院から専門学校まで多岐にわたり、学歴フィルターはないといわれています。
研修制度もさまざまな形が用意されており、高い技術をもった企業であることがよくわかります。
転勤については、基本的に転居を伴うような形はありません。
職種 | エンジニア ハードウェア ソフトウェア 社内システムエンジニア 要素開発エンジニア |
給与(2023年4月入社初任給実績) | 大学院卒 (月給)225,500円 大卒 (月給)211,500円 短大・専門・高専卒 (月給)194,500円 |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
研修制度 | ハードウェア・ソフトウェア・機構に関する設計技術者・検証者資格の他、手はんだ付作業者、各種検査員など、社内資格を付与する制度あり |
福利厚生 | ◆食事補助(チケットレストラン)◆借上社宅 ※地方出身者のみ対象、5年間毎月3万円の家賃補助◆財形貯蓄◆社員持株会◆企業年金制度◆慶弔金◆総合福祉団体定期保険◆団体長期障害所得補償保険◆通信教育費用全額負担◆永年勤続表彰◆法定外健診◆英会話教室開催◆資格取得報奨制度◆社内クラブ活動◆親睦会(アバールフェスタ)など |
求める人材
アバールデータでは求める人材として下記のような内容があります。
コミュニケーションがとれること
ほとんどの仕事は1人で完結しないため、関係部門だけでなくお客様とのコミュニケーションが重要になる。
開発力と提案力
新しいものをつくり出すためには開発力と提案力が必要。
業界やマーケットのニーズを理解した提案とともに開発できる能力がなければいけない。
最後までやり抜く行動力
開発系を行うにはエンジニアとして最後までやり抜く行動力が欠かせない。
以上の3つは、アバールデータの採用ページに載っている人材像です。
ここからわかることは、モノづくりに必要な能力を持っているかです。
特に一人でつくり上げるわけではなく、コミュニケーションを取りながら進めることはとても重要な意味があるでしょう。
開発だけでなく、提案もできて最後までやり抜く行動力を求めるのは、当然の流れといえます。
参照ページ
新卒採用のフロー
アバールデータは、下記の通りの選考フローとなっています。
①マイナビより新卒エントリー
アバールデータ公式サイトから、マイナビのエントリーに飛びます。
必要情報を記入して登録完了です。
②会社説明会
アバールデータを具体的に知るための会社説明会です。
Webで実施されるのが一般的ですが、アバールデータは対面で実施されます。
③エントリーシート提出
エントリーシートは随時提出です。MyCareerBoxからの提出になります。
問題はアバールデータのエントリーシートの情報がかなり少ない点にあります。
そこで一般的な内容から対策を立てなければいけません。
- ガクチカ
- 人材業界に対する志望動機
- 強み・弱みを含んだ自己PR
まず、アバールデータはどのような企業なのか掘り下げていきましょう。
最先端技術を使った企業であり、コンピューター用の画像入力ボードや非破壊検査用のカメラなどを手掛けています。
非常に高いレベルをもっており、顧客に合わせた商品提供をできるのが特徴です。
そこで、アバールデータを理解しつつ、自己PRとガクチカ、志望動機をまとめていきましょう。
面接でもいえることですが、しっかりと練り込み、自分のなかででも齟齬(そご)が発生しないような組み立てが必要です。
④適性検査
残念ながら、アバールデータの適性検査も公開されていません。
採用数が極端に少ないことも影響しています。
ここからわかるのは、一般的な対策が重要になる点にあるでしょう。
⑤面接(個別)
アバールデータでは、個別で面接を行いますが実施は1回のみです。
ここで重要になるのは、アバールデータは厚生労働省から公開しているデータで、面接を重視していると公開している点です。
重視しているということは、ここで掘り下げが行われることを意味します。
特に、アバールデータを選んだ理由といったところは聞かれると思って用意する必要があります。
- 自己紹介
- 志望動機
- 組織のなかでやってきた役割
- アバールデータでやりたい仕事
- どんなことができそうか、また、苦労しそうなポイント
- ガクチカ
- 入社後にどんなふうに貢献できるか
- 逆質問
短期間の面接で重要になるのは、さわりだけで済まさないことです。
ひとつの質問から興味を示した段階で深堀りが始まります。
逆に深堀りされないようなら、内定の可能性が下がると考えていいでしょう。
では、どこに注目するべきでしょうか。
まず、企業として自社を理解しているかどうかの判断は重要です。
そこからなにを理解し、なにを理解していないか、面接では質問されます。
自己紹介や志望動機の段階で、興味のレベルもわかるでしょう。
苦労しそうなポイントなどは、自社との相性の悪さなど、どこまで理解しているかを見ます。
ここで注目するのは、どこから答えの整合性をはかるかです。
個人の情報はほとんどないなかでも、わかるものがあります。
それがエントリーシートです。
あなた自身が情報を提出している以上、それを下敷きにして質問します。
ここから整合性がとれないようなら、内定には進めないでしょう。
以下のコンテンツも面接対策に役立ててみてください。
⑥内々定
複数回の面接をクリアできれば、内々定に進みます。
採用大学
アバールデータの採用大学の実績を以下に掲載しますが、幅広く採用されており、中途採用や専門学校もあります。
このことから、学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 大分大学、電気通信大学、東京工科大学、東京大学、法政大学、東海大学、長岡技術科学大学 <大学> 宇都宮大学、大分大学、神奈川工科大学、岐阜大学、埼玉工業大学、首都大学東京、湘南工科大学、職業能力開発総合大学校、拓殖大学、玉川大学、電気通信大学、東海大学、東京工科大学、東京工芸大学、東京電機大学、法政大学、千葉工業大学、ものつくり大学、富山県立大学など <短大・高専・専門学校> 産業技術短期大学、湘北短期大学、鶴岡工業高等専門学校、日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校、日本電子専門学校など |
上記には偏差値が高い大学も入っています。
アバールデータは多様な学生層を積極的に採用しており、短大や専門学校からの採用にも積極的です。
ここからも、学歴を理由として不採用になる可能性は低いといえます。
エントリーシートや面接対策をしっかりして臨むことが大事なポイントになるでしょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、アバールデータの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高い企業です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用数が圧倒的に少ない
- 採用大学から見ても、学歴フィルターがない
- 就活に関するデータが少ない
基本的な事項の対策は必須ですが、アバールデータ独自の考え方なども理解が必須です。
事業の方向性などもありますし、理念的なところもあるでしょう。
対策を怠らず内定を獲得するためには、しっかりと対策していきましょう。就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
アバールデータは、電気機器業界のなかでも、非常に高度な事業展開をしてきた企業です。
産業用ボード製品や組み込みモジュール、半導体製造装置、医療機器、画像製品など多種多様な製品を生み出してきた実績があります。
業界内でも非常に高い評価を受けている企業ではありますが、新卒採用という面では非常に厳しい部分もあるでしょう。
採用人数もわずかであり、競争の激しさがわかります。
アバールデータを目指したいという人は、その理由も含め、はっきりとさせて取り組むことが必要です。
ぜひ、この記事を参考にして励んでくださいね。