【企業分析】日本石油販売の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】日本石油販売の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/4/22更新

はじめに

日本石油販売株式会社は、1956年に設立されました。

主に石油製品や液化石油ガス、潤滑油などの販売や、石油化学製品等の輸出入、加工などといったエネルギーに付随する業務を幅広く行なっている企業です。

今回はそんな日本石油販売の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

 

この記事では日本石油販売株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。

  • 日本石油販売の仕事内容が気になる
  • 日本石油販売の就職難易度を知りたい
  • 日本石油販売の選考対策として何をすれば良いかわからない

また、石油業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、日本石油販売の就職難易度は、中程度と考えらえます。

マイナビ2025の募集要項・採用フローを見ると、 エントリーシートの選考はなく、原則、全員面接を行います。Webテスト、集団面接、個人面接、役員面接と、一般的な企業の選考フローと比べて特別複雑な選考は見受けられないため、就職難易度は中程度と推測できます。

ただし、石油業界は比較的安定した業界であるため、人気が高く、一定の競争率は存在します。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

参照ページ

日本石油販売(株)の採用データ | マイナビ2025

日本石油販売について

日本石油販売株式会社 企業ロゴ

出典元:日本石油販売株式会社(日石販)

会社概要

日本石油販売株式会社は、石油・LPG・潤滑油・電気・ケミカル製品の販売、エネルギーコンサルティング、プラント建設・メンテナンス、省エネルギー設備の設計・施工、環境対策コンサルティングなど、エネルギーに関する幅広い事業を展開しています。

60年以上の経験と高い技術力、情報力を活かし、業界大手の需要家との信頼関係を築き、多数の特許を取得しています。また、女性活躍推進企業として、多様な人材が活躍できる環境づくりにも積極的に取り組んでいます。

主な取引先は、電力会社、ガス会社、石油化学メーカー、製紙会社、食品メーカーなど、幅広い業種にわたります。

 

参照ページ

日本石油販売株式会社(日石販)

各事業別の売上規模

日本石油販売の2023年度の3月期の売上高は164億円でした。

以下のような根拠で日本石油販売の売り上げ規模は上昇していくと推測できます。

日本政府は2050年カーボンニュートラル実現を目指しており、エネルギー分野における脱炭素化が急務となっています。日本石油販売は、この流れをビジネスチャンスと捉え、以下のような取り組みを進めています。

  • 再生可能エネルギー事業への参入: 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー事業に積極的に投資し、2030年度までに再生可能エネルギー販売量を5倍化することを目標としています。
  • EV充電設備の普及: 全国各地にEV充電設備を設置し、EVの普及を促進しています。2025年度までにEV充電設備数を5,000基まで増設する計画です。
  • バイオ燃料事業の拡大: バイオ燃料の製造・販売事業を拡大し、カーボンニュートラルな燃料の普及を目指しています。2030年度までにバイオ燃料販売量を3倍化することを目標としています。

 

これらの取り組みを通じて、日本石油販売は脱炭素社会における新たな収益源を確保し、売上を伸ばしていくことが期待されます。

 

参照ページ

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各事業セグメントの解説

日本石油販売の主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
エネルギー事業石油製品販売:ガソリン、軽油、重油、灯油などの石油製品を販売

LPG販売:液化石油ガスを販売

潤滑油販売:自動車や産業機械用の潤滑油を販売

電気事業:電力会社や一般家庭に電力を販売

エネルギーコンサルティング:企業のエネルギーコスト削減や環境負荷低減のためのコンサルティング

など

不動産賃貸事業オフィスビルや倉庫などの不動産を所有・管理
その他事業太陽光発電事業など

 

今後も石油製品販売を主力事業としながら、電気事業や環境対策事業の拡大を図っていくと予想されます。

エネルギーをただ供給しているだけでなく、天然資源の特性やコストから、「限りあるエネルギーを適材適所でどう有効活用できるか?」ということを創設以来からのメインテーマとしているようです。

また、エネルギー価格の変動を分析していき、総合的に蓄積された情報をもとに独創的な提案を行なっている企業です。

不動産賃貸業では、安定収益源としてオフィスビルや倉庫などの賃貸事業を継続していくだけでなく、オフィスビルのリニューアルや新規物件の取得により、収益拡大を目指していく展望となるでしょう。

日本石油販売で働いている社員は?

平均勤続年数は?

日本石油販売の平均勤続年数は13年です。

業界動向リサーチが統計した石油業界の勤続年数ランキングでは、9企業中9位INPEXが13.6年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。

平均年収は?

日本石油販売の平均年収に関する公開情報はありませんでした。

しかし、マイナビ2025の採用後の待遇を見ると、支給額は大卒で25万円、院卒で28万円でした。このことから、日本石油販売の平均年収は300〜330万円であると推測できます。

平均残業時間は?

日本石油販売の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり9.3時間でした。

石油業界で働く従業員の平均残業時間は24.7時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。

平均ボーナス額は?

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、一般的な会社員の場合、ボーナスは年収の20〜30%と言われています。日本石油販売の予想される平均年収が300〜330万円であり、マイナビ2025の募集要項には年2回ボーナスがあることからおよそ50〜75万円がボーナス額だと推測できます。

どんな文化なの?

日本石油販売では、「人類に与えられた資源を尊重し、その特性を生かした有効利用を図る」という社是の下、エネルギーのコンサルテーション、安定供給、エンジニアリング、プラント建設、技術開発など、エネルギーに関する業務を総合的に行っています。

 

参照ページ

石油業界 勤続年数ランキング(2022-2023年)-業界動向サーチ

マイナビ2025

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

石油業界の中での日本石油販売の立ち位置をご紹介します。

日本石油販売が業界の中でどのくらいの立ち位置かはネット上ではわかりませんでした。

バフェット・コードの石油業界の売上高ランキングでは、6社掲載されており、日本石油販売は掲載されていませんでした。

売り上げ6位の石油資源開発が約3,300億円に比べて日本石油販売の売り上げは約164億円であることから、同じ石油業界ではそこまで高い売り上げではないと推測できます。

 

参照ページ

石油業界 売上高ランキング(企業一覧) | バフェット・コード

日本石油販売の新卒募集要項について

以下に日本石油販売の新卒募集要項についてまとめました。

23年卒から月1万円のベースアップが行われた点や、福利厚生がかなり整っている点は非常に嬉しい点です。

また賞与に関しても4分割制なのも他社と比較すると珍しいです。

研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。

転勤については、新卒に関していえば通勤可能県内と記載があるため可能性は低いと言えるでしょう。

ただ年次が上がるにつれて転勤の可能性はあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。

各項目詳細
職種総合職<営業職・不動産管理(PM・BM)・技術職>
給与院卒:280,000円

大卒:250,000円

賞与年2回(3月末、9月末)
研修制度新入社員研修: 3ヶ月間、社会人としての基礎知識や接客マナー、安全教育などを実施

OJT: 先輩社員から実践的な指導を受けながら、実務経験を積む

資格取得支援: 各種資格取得のための費用を支援

福利厚生健康保険、雇用保険、労災保険、厚生年金、

iDeCoプラス 会社からの補助あり

入院保険、医療相談サービスが受けられるものに会社負担で加入

レッツ中央(旅行、レジャー、観劇等のチケットの優待)

求める人材

並んで立つ4人の就活生

日本石油販売では、具体的に求める人材について特に公表はしていません。

しかし、石油業界は世界経済を支える重要な基幹産業の一つです。近年は、環境問題やエネルギー問題への対応など、様々な課題に直面していますが、同時に新たなビジネスチャンスも生まれています。

こうした状況下で石油業界で活躍するためには、以下の5つの資質が求められます。

  1. 高い専門性

石油業界は、高度な技術や知識が求められる専門性の高い業界です。特に、探査・開発、生産、精製、販売などの各分野において、専門知識を習得することが重要です。大学や専門学校で石油関連の科目を学んだり、業界研修に参加したりすることで、専門性を高めることができます。

  1. 国際感覚

石油は国際的に取引される商品であり、石油業界で活躍するためには、国際感覚が不可欠です。海外との取引や交渉を行う機会も多く、英語をはじめとする外国語のスキルも必要となります。また、異なる文化や価値観を持つ人々と協働できるコミュニケーション能力も重要です。

  1. 変化への適応力

石油業界は、常に変化する環境に直面しています。技術革新、環境規制の強化、政治情勢の変化など、様々な要因によって、業界の状況は大きく変化します。こうした変化に柔軟に対応し、新しいことに挑戦できる適応力が求められます。

  1. 倫理観

石油は、環境に影響を与える可能性のある資源です。石油業界で働く者は、倫理観を持ち、環境に配慮した行動を心がけることが重要です。また、コンプライアンスを遵守し、誠実に業務を遂行する責任感も必要です。

  1. チームワーク

石油業界の仕事は、多くの場合チームで行われます。異なる専門性を持つ人々と協力し、目標達成に向けて努力できるチームワークが求められます。また、リーダーシップを発揮し、チームを引っ張っていく能力も重要です。

 

石油業界は、やりがいのある仕事が多数存在する魅力的な業界です。
上記のような資質を備え、積極的に挑戦することで石油業界で活躍することができます。

石油業界の将来性

石油業界は、今後も社会インフラとして重要な役割を果たし続けます。環境問題への対応や新たなエネルギー源の開発など、業界は大きな変革期を迎えており、新しい技術やビジネスモデルを創造できる人材が求められると考えられます。

新卒採用のフロー

日本石油販売の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

選考対策としては、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかも重視されてきます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

日本石油販売の公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。

②会社説明会に参加

WEBもしくは対面での会社説明会を実施します。

WEB説明会では、まずは社長挨拶があり、会社の展望などについてのお話があります。その後、会社説明、座談会があります。新卒担当者や総務部長による質疑応答も行ないます。

対面の説明会では事務所見学や営業職社員との座談会を実施します。

希望者は、オリジナルの筆記試験(国語、算数、英語、一般常識)、適性検査の実施をします。

新卒採用の筆記試験、適性検査は、企業が応募者を評価する重要なツールです。しっかりと対策をすることで、内定獲得に大きく近づくことができます。

具体的には以下のような対策があります。

 

  1. 過去問を解く

過去問を解くことで、試験の形式や難易度を把握することができます。

企業によってはホームページや就職情報サイトなどで過去問を公開している場合があります。

書籍や問題集で過去問を解くこともできます。

  1. 対策問題集を解く

対策問題集を解くことで、弱点を克服することができます。

書籍でなくても、オンライン教材で対策問題を解くこともできますので、ぜひ対策問題集を解いてみましょう。

  1. 模擬試験を受ける

時間に余裕があれば、模擬試験を受けるのも良いでしょう。模擬試験を受けることで自分の実力を確認することができます。

就職情報サイトなどで模擬試験を実施している場合があります。

また、大学のキャリアセンターなどで模擬試験を実施している場合もあります。

③エントリーシート提出

会社説明会に参加し、応募する意思が固まったらエントリーシートを提出しましょう。エントリーシートの企業オリジナル設問は、志望動機や面接希望日などを記入する簡単なアンケートとなっています。

エントリーシートの選考はなく、提出いただいた方は基本的に全員1次面接を実施します。

④1次面接

1次面接では、WEBか対面かで面接方法を選べます。
一次面接は、企業が応募者との最初の接点であり、選考において重要な役割を果たします。一次面接で好印象を与え、次のステップに進めるためには、以下のコツを意識しましょう。

  • 企業研究: 企業理念、事業内容、社風などを理解しておく
  • 自己分析: 自分の強みや経験、志望動機などを整理しておく
  • 想定質問への回答: よくある質問への回答を準備しておく
  • 服装: 清潔感のある服装で臨む

⑤最終面接

2次面接が最終となり、対面で面接を実施します。
最終面接は、企業が応募者を入社させるかどうかを決定する重要な面接です。

一次面接と比べて、より深く人柄や能力を見極められます。

そのため、より踏み込んだ面接対策が必要となります。

最終面接で受かる可能性が上がる対策として、以下のような対策が挙げられます。

  1. 企業との相性
    最終面接では、企業との相性を意識することが重要です。
  • 企業理念や事業内容を理解し、自分がどのように貢献できるかを具体的に説明しましょう。
  • 面接官との会話を通して、自分がその企業で働きたいという熱意を伝えましょう。
  1. 具体的なエピソード
  • 自己PRや志望動機を伝える際には、具体的なエピソードを用いて説明しましょう。
  • 数字や成果を盛り込むことで、説得力が増します。
  1. 将来への展望
  • 入社後にどのように成長したいかを具体的に説明しましょう。
  • 企業のビジョンと自分のキャリアプランを一致させましょう。

 

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑥内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

日本石油販売の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されているため、学歴フィルターは少ないと考えます。

<大学>

青山学院大学、大妻女子大学、共立女子大学、実践女子大学、下関市立大学、上智大学、昭和女子大学、成蹊大学、聖心女子大学、専修大学、大正大学、千葉工業大学、中央大学、津田塾大学、東京学芸大学、東京家政大学、東京女子大学、東京電機大学、東京都市大学、東京都立大学、東邦大学、東洋英和女学院大学、日本大学、日本女子大学、法政大学、星薬科大学、武蔵野大学、明治大学、早稲田大学、和洋女子大学

 

上記の採用大学の中には偏差値が高い大学もありますが、日本石油販売は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。

よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、日本石油販売の就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、日本石油販売の偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

  • 採用フローとして特別なステップがない
  • 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
  • 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない

 

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください!

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

参照ページ

日本石油販売(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2025

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

まとめ

日本石油販売は、長年にわたる石油販売の経験と実績がある企業です。

募集要項などを見てもそこまで学歴を重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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