【企業分析】トーメンデバイスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/28更新
はじめに
株式会社トーメンデバイスは、東京都中央区に本社を置く、半導体や電子部品を製造している企業になります。
主な事業内容は、現在半導体業界において世界的有数のシェア数を誇る韓国サムスンの販売特約店としてのマーケティングをおこなっている企業です。
2017年に半導体売上高では世界一位となったサムスン電子とのパートナーとして日本で唯一の商権を獲得しています。
また、豊田通商グループとの連携により日本をはじめ、アジアを中心に世界各国に市場を広げ、営業をおこなっているのも特徴です。
今回はそんなトーメンデバイスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- トーメンデバイスの仕事内容が気になる
- トーメンデバイスの就職難易度を知りたい
- トーメンデバイスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、半導体や電子部品以外の業界については、以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、トーメンデバイスの就職難易度は、少し高めであると言えます。
以下の記事で参照している就職偏差値を参考にすると、やや難易度は高めであるといえるでしょう。
しかし、採用大学の情報は非公開となっているため、学歴により採用の優劣があるかは不明です。
そのため、まずは選考対策にあげている筆記試験や面接対策をしっかりと行い自分をしっかりアピールできるようにしておくことをおすすめします。
特に、筆記試験は科目が多いため、バランスよく取れるように説明会が行われる前に早めから対策をしておくと良いです。
また、職種としては半導体の専門商社となっており、業務内容としてはサムスン製品の仕入れから販売までを世界でおこなうものです。
商品は、情報機器やデジタル家電、移動体通信などがあります。
少数精鋭での販売をおこなっているため、これら全てを取り扱うことです。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社トーメンデバイスについて
出典元
会社概要
株式会社トーメンデバイスは、韓国を拠点として世界で活躍するサムスン製品を専門として販売している国内の大手企業です。
主に、以下の韓国サムスン製の半導体製品を中心にさまざまな商品を取り扱っています。
- DRAM
- FRASH
- SSD
- システムLSI
- 液晶パネル
- 有機EL
- LED
半導体や電子部品を国内外に提供することで、「人々の生活を豊かにすること」が基本方針です。
トーメンデバイスは、現在世界的に勢いのあるサムスングループをパートナーとしてサムスン製の半導体の販売を行っています。
また、豊田通商グループの子会社としてその資本を活かして日本国内だけでなく、アジアを中心にさまざまな国と取引を行っています。
また、トーメンデバイスの特徴的な点として挙げられるのが少数精鋭の体制でしょう。
仕入れから販売までを一人の担当者が行うため、一人の売上高は年間で10億円を超えます。
そのため、責任感のあるやりがいのある仕事であると言えるでしょう。
参照ページ
各事業の売上規模
株式会社トーメンデバイスの2023年3月期の総売上高は4,176億円で、純利益は49億円でした。
トーメンデバイスの2023年3月期の商品別売上高推移です。
この売上はメモリー、システムLSI、ディスプレイ、その他からの収益によって構成されています。
それぞれの商品分野での売上高は以下の通りです。
- メモリー:売上高3,251億8,100万円で、前年度比では4.1%減でした。
- システムLSI:671億4,700万円で、前年度比では31.0%減でした。
- ディスプレイ:100億800万円で、前年度比では31.8%減でした。
- その他:152億8,500万円で、前年度比では28.7%増でした。
また、上図はトーメンデバイスの2023年3月期の用途別売上高の推移です。
この売上はPCやサーバーなどの情報機器、テレビやデジタルカメラなどのデジタル家電、スマートフォンなどの移動体通信および車載や照明などのその他からの収益によって構成されています。
それぞれの商品分野での売上高は以下の通りです。
- 情報機器:売上高は2,304億9,000万円で、前年度比では3.6%減でした。
- デジタル家電:売上高は1,958億円で、前年度比では6.2%増でした。
- 移動体通信:売上高は769億1,800万円で、前年度比では41.5%減でした。
- その他:売上高は906億3,400万円で、前年度比では22.8%増でした。
参照ページ
各事業セグメントの解説
株式会社トーメンデバイスの主なセグメントは以下の通りです。
商品 | 具体的な商品名 |
メモリー | 半導体メモリの一つ「DRAM」、スマホやデジタルカメラなどのデータの記憶が不可欠な製品に搭載されるメモリ「FLASH」、比較的省電力で動作音が静かで衝撃や振動にも強く故障しずらい「SSD」、スマホやデジタルカメラの小型化に貢献するメモリである「MCP」 |
システムLSI | デジタル機器向けの用途に特化したIC「SoC〈ASIC〉」、液晶などの表示に不可欠な駆動ドライバー「DDI」、スマートフォンのカメラに搭載される撮像素子の一種である「CIS」 |
ディスプレイ | 液晶パネル、有機材料を発光体とした有機LEDである「OLED」 |
その他 | LED、チップタイプのコンデンサーMLCC |
特に、半導体メモリである「DRAM」や「FLASH」はサムスンの主力製品です。
トーメンデバイスにおいても主力として販売されています。
また、半導体だけでなく、ディスプレイやLED照明などの電子部品の販売などにも力を入れて営業をおこなっていることがわかるはずです。
以下に参照ページを載せていますので、ぜひ確認してみてください。
参照ページ
トーメンデバイスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
トーメンデバイスの平均勤続年数は11.6年です。
半導体業界の平均勤続年数が14.2年であることから、業界平均よりは勤続年数は短いことがわかります。
そのため、業界的には社員の出入りが多い企業であると言えるでしょう。
平均年収は?
トーメンデバイスの平均年収は852万円でした。
全国の平均年収は458万円です。
さらに、マイナビエージェントによると、電子部品/半導体産業の平均年収は462万円となっています。
そのため、業界的な年収は全国平均以上です。
しかし、トーメンデバイスはさらに高い年収となっています。
平均残業時間は?
トーメンデバイスの平均残業時間は月平均で22.1時間でした。
マイナビエージェントによると全国の平均残業時間が20時間程度であることから、平均程度であることがわかります。
しかし、これはあくまで平均値となるので繁忙期となる時期には残業時間が長くなることが予想されるでしょう。
平均ボーナス額は?
トーメンデバイスの平均ボーナス額は、137万円でした。
半導体産業の平均が100万円であることから、30万円以上高い値であることがわかります。
これは、半導体業界トップクラスのサムスン製半導体を販売していることや少数精鋭での業務を行っていることが要因として考えられるでしょう。
トーメンデバイスの賞与は年に2回支給されます。
また、平均年収も業界比としては高い値となっていたことからも給与面ではかなり高待遇となっていることもポイントです。
どんな文化なの?
トーメンデバイスの業務は、少数精鋭での業務形態を実践していることも特徴です。
営業スタッフ一人一人の売上が非常に高い値となっており、その額は年間10億円を超えます。
社員は若手の時から裁量の大きい仕事を任せられることが多いです。
そのため、挑戦することや成長しながら仕事をしていきたいと感じる人には非常にやりがいのある職場になるのではないでしょうか。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競合含む年間売上高
専門商社業界の中でのトーメンデバイスの立ち位置をご紹介します。
今回比較する競合と考えられる3社は以下を抽出しています。
- 稲畑産業株式会社
- 株式会社ミツウロコグループホールディングス
- 阪和工業株式会社
売上高を参照し他者と比較してみても、トーメンデバイスは高い売上になっていることがわかります。
理由として以下の要因があると考えられるでしょう。
- サムスンとのパートナーシップ:トーメンデバイスは半導体業界の世界トップクラスを誇る企業の日本唯一の商権を獲得している
- 豊田通商グループの一つ:トーメンデバイスは豊田通商グループ会社の一つであるためこの連携関係によりアジアを中心に世界を相手に商品の販売をおこなっています。
- 半導体だけでなく幅広い電子部品の取り扱い:半導体を主力商品としながらディスプレイやLEDなどの幅広い電子部品を商品として仕入れから販売までをおこなっています。
以上の要素によりトーメンデバイスは卸売業の中でも比較的高い地位を築いています。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 社風 |
トーメンデバイス | 4628億円 | 851万円 | 少数精鋭で好奇心を大切にする社風 |
稲畑産業株式会社 | 6809億円 | 860万円 | 自らの考えを持って主体的に業務を進めていく社風 |
株式会社ミツウロコグループホールディングス | 2500億円 | 851万円 | 自らが変化し、積極的に挑戦できる社風 |
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 428億円 | 866万円 | 実力主義で積極的に仕事を進めていく社風 |
参照ページ
トーメンデバイスの新卒募集要項について
以下にトーメンデバイスの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
職種 | 営業マーケテイング 業務内容:営業 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学卒・大学院了:315,000円 【内訳】 基本給:248,000円 営業手当:67,000円(営業職:時間外労働30時間相当分支給) ※30時間を超過した場合の時間外手当は別途支給 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | ・実務研修(製品講座/半導体研修、法務/経理研修、貿易実務/安全保障輸出管理)など ・OJT制度など ・豊田通商グループ研修 |
福利厚生 | 退職金制度、確定拠出企業年金、社員持株会、永年勤続表彰制度(5年毎)、WELBOX会員、健保組合および豊田通商の福利厚生施設の利用可能など |
求める人材
株式会社トーメンデバイスで求める人材として、下記の6つを公表しています。
- 当たり前のことを当たり前にやること
あいさつなど人と人との関係作りがビジネスにおいて不可欠
- 想像を働かせること
取引相手のもつそれまでの経歴や背景を思いやること
- 相手との違いを認識すること
お互いに違いを認めることが重要
- 謙虚であること、反省をすること
これから働き、成長するうえで必要不可欠
- 好奇心を持つこと
最先端テクノロジーである半導体産業において必須のものとなる
- 地道な努力は報われることを信じること
信じて取り組み続けることで、自らを成長へと導くことができる
以上はトーメンデバイスの企業特有の業務の進め方につながっています。
その理由は、トーメンデバイスは企業として少数精鋭で業務を遂行していることが大きく関わっているためです。
半導体はそもそも取引単価が高いため、それが理由となり営業スタッフ一人当たりの売上が特に高く、年間10億円を超えています。
そのため、若手からこのような大きな金額を取り扱うことも十分にありえるでしょう。
選考では、これらの要素にどれだけ当てはまっているかについてみられることになります。
事前に自己分析により、自分がどれに当てはまり企業にどう貢献できるのかを深掘りしておくことがおすすめです。
新卒採用のフロー
トーメンデバイスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
①エントリー
トーメンデバイスの新卒採用サイト内のエントリーフォームから必要事項を記入して「内容を送信する」からエントリーを行います。
エントリーシートの形式は口コミサイトから、履歴書のみとなっていました。
②セミナー/筆記試験
エントリー後にはセミナーに参加する必要があります。
セミナー参加時に筆記試験も同時に行うので、選考が始まるのは会社説明会のときからです。
筆記試験では、記述式で英語、数学、国語、漢字、作文、性格テスト、時事問題について会社独自のテストを満遍なく受けます。
そのため、4、5月の会社説明前までに春休みなどを利用して企業分析や筆記試験についても対策を行うことで内定にぐっと近づくはずです。
③複数回面接
筆記試験が終わるとすぐに連絡が来て通過していれば面接へ進みます。
かなり連絡が来るのは早いみたいなので、選考は面接重視と捉えることができます。
面接の回数は3回程度で、口コミによると質問は以下のようなものがありました。
- 企業及び業界の理解度
- ゼミ活動
- 学生時代に頑張ったこと
- どうして自身の大学に進学したのか
面接時に、企業や半導体産業の理解について質問される可能性は十分にありえます。
そのため、企業分析により全体的な業界の動向からトーメンデバイス独自のものまで深く掘り下げて考えておくことが重要です。
採用の要素として面接の比重が大きい傾向にあるようなので、事前にしっかり受け答えできるように準備をしておくことをおすすめします。
④内定
3回目の最終面接後に採用通知の電話がくると、見事内定となります。
採用大学
トーメンデバイスの採用大学の実績は非公開となっており、具体的な採用大学は公開されていません。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、トーメンデバイスの就職偏差値・難易度をみてみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高いといえるでしょう。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 現在半導体業界でも世界トップクラスをほこるサムスンの商権を日本で唯一持っており、世界で卸売業をおこなっている企業である。
- 豊田通商グループの子会社であるため、安定して世界を相手に仕事を仕事ができるため、業績が良い。
- 年収やボーナス金額が国や業界の平均をかなり上回る高水準の企業である。
よって、筆記試験で行われる英語、数学、国語、漢字、作文、性格テスト、時事問題の独自問題に対してバランスよく点数をとることも大切になってきます。
面接で聞かれていた「企業及び業界の理解度」や「ガクチカ」などについて企業分析や自己分析をしっかり行い、事前に対策を行うことが重要です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
トーメンデバイスは、韓国サムスン製の半導体製品のマーケティングに特化した企業です。
さらに、豊田通商グループの一つでもあるため、日本だけでなくアジアを中心とした世界各国に向けて販売をおこなっています。
企業の業務形態としては少数精鋭を採用していました。
そのため、若手の時から比較的責任感のある大きな仕事を任されることが考えられます。
マーケティングにおいて、好奇心があり、ビジネスの対人関係における基本をしっかり守ることのできる人材が求められていると考えられます。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。