【企業分析】エアークローゼットの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/27更新
はじめに
株式会社エアークローゼットは、ファッションとインターネットを融合させて、様々なサービスを展開する企業です。
特に2015年に開始したサービス「airCloset」は現在会員が30万名を超え、ファッションECサービスの中で幅広いシェアを達成しています。
またすでに業界内でも評価が高いにも関わらず、明治大学と提携して「ファッション」に「データサイエンス」を融合させてより良いサービスにしていくことを画策するなど、顧客のために挑戦を続けている企業です。
今回はそんなエアークローゼットの企業研究を行っていくために、事業内容・選考難易度・採用大学などを紹介していきます。
本記事では、
「エアークローゼットの会社概要を詳しく知りたい!」
「エアークローゼットは業界内でどのような立ち位置?」
「エアークローゼットの選考対策を進めるうえで、抑えておくべきポイントを知りたい!」
そんな様々な悩みを持つ就活生に対して有益な情報をまとめてますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
また、EC業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
結論から申し上げますと、エアークローゼットの就職偏差値・難易度は「やや難しい」といえます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 成長著しいベンチャー企業で、新卒採用だけでなく中途採用も積極的に実施しているため
- 高学歴な役員が多く、また転職組も優秀なキャリアを歩んでいるため
一方、エアークローゼットのYoutubeチャンネルでは「新卒採用」向けの動画を複数投稿するなど、新卒採用にも力を入れていることは確認できています。
次の章からはエアークローゼットの特徴や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社エアークローゼットについて
出典
株式会社エアークローゼットは、複数のファッション系ECサイトを運営する企業として、2014年7月に創業しました。
会社のビジョンに「”ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」を掲げていて、アパレル事業を通して多くのユーザーにワクワクを感じてもらえるサービスを提供しています。
特に月額制のファッションレンタルサービス「airCloset」では、独自で開発した「スタイリング提供システム」を用いてユーザーの好みや体格をもとに最適なコーディネートを提案。
そのような画期的なサービスがユーザーから高い評価を得ることに繋がり、すでに会員数が30万名を超えています。
またそのように圧倒的な基盤を持ちつつも、現在はデータサイエンスの視点をファッションに取り入れることで、アパレル業界が課題として抱える「大量生産・廃棄問題」の解決を目指すなど、社会的意義のある活動にも取り組みます。
参照・引用ページ
2025年卒 成長企業で自身も成長したい学生の方募集! – 株式会社エアークローゼットのその他の採用 – Wantedly
各事業別の売上規模
株式会社エアークローゼットは、2023年度決算では売上高が「37.4億円」ですが純損失を計上していて、その額は「3.5億円」と発表されています。
営業利益や経常利益もマイナス計上ですが、2023年度は2022年度決算で発表された数値より全体的に悪化しています。
このような結果になっている理由として、ファッションのニュースを掲載するサイト「FASHIONSNAP」では、
- 売上高が増加する理由
→月額会員が継続しているため
- 純損失はじめ、損失を計上する理由
→広告宣伝費はじめ「先行投資」の経営を行い、またアパレルを扱うためそれに伴う「減価償却費」「減損損失」が発生しているため
と記載されています。
あくまで損失計上が長期的目線を踏まえた前向きな内容であり、今後さらに事業が拡大し、ユーザー数のさらなる拡大が期待されています。
株式会社エアークローゼット・財務状況
財務内容 | 2023年度 | 2022年度 |
売上高 | 約37.4億円 (前年比+0.10倍) | 約33.9億円 |
営業利益 | 約−1.9億円 (前年比‐2.73倍) | 約−0.51億円 |
経常利益 | 約−2.3億円 (前年比‐2.43倍) | 約−0.67億円 |
当期純利益 | 約−3.54億円 (前年比+0.06倍) | 約−3.78億円 |
参照・引用ページ
各事業セグメントの解説
株式会社エアークローゼットの主な事業セグメントは以下の通りです。
airCloset(エアークローゼット) | 月額制ファッションレンタルサービスです。ユーザーの好み、サイズ、挑戦したいスタイルなどをもとに、スタイリストが似合うお洋服をコーディネートして、お届けする国内最大級のパーソナルスタイリングサービスです。 リリースから約5年間で会員数は30万人超えで、現在はレンタル利用だけでなく購入プラットフォームとしても幅広く利用されています。 |
airCloset Mall(エアクロモール) | メーカー公認月額制レンタルモールで、「見つける・申し込む・レンタルする・購入する」の全手続きをオンラインで完了できる自宅完結型のサービスです。 |
Disney FASHION CLOSET | ディズニーアイテムのファッションレンタルです。
などの際に、最短2泊3日からレンタルが可能なサービスです。 |
パーソナルスタイリング診断 | 「ストレート」「ナチュラル」「ウェーブ」という3つの判断軸ではなく、独自開発した7タイプの骨格に合わせて、あなたに似合うコーデを提案します。 |
airCloset Style | 季節・気温・体型や骨格・顔タイプ・パーソナルカラー・アイテム別のコーディネート例や、ファッションに関するノウハウを紹介。 |
参照・引用ページ
2025年卒 成長企業で自身も成長したい学生の方募集! – 株式会社エアークローゼットのその他の採用 – Wantedly
エアークローゼットで働いている社員は?
平均勤続年数は?
エアークローゼットは平均勤続年数を公表していませんが、企業の総合情報サイト「年収ガイド」では「2.9年」と記載があります。
全産業の平均勤続年数は「約12年」と言われているため、それに比べるとかなり少ないといえます。
一方エアークローゼットの場合は、創業が2015年で新鋭のベンチャー企業であることが平均勤続年数の少なさに大きく影響しています。
創業が最近なほど平均勤続年数は低く算出される傾向があり、またエアークローゼットは現在「新入社員」を積極採用しているため、上記の数値だけをみて「社員が辞めやすい会社」とは一概に言えません。
平均年収は?
エアークローゼットの平均年収は「474万円」です。
全国の平均年収は「458万円」のため、平均的な給料水準と予想することができます。
また個々の社員の「事業貢献度」によって給与が確定していく企業のため、社員間で給与に差が出ていることが予想されます。
平均残業時間は?
エアークローゼットは平均残業時間を公表していませんでした。
参考までに厚生労働省の調査によると、全産業の平均残業時間が「10.6時間」と発表されています。
平均ボーナス額は?
エアークローゼットは、ボーナスを支給しない給与制度をとっています。
どんな文化なの?
エアークローゼットには以下の文化があるといえます。
- 社員間で距離が近い
社員同士を「ニックネーム」で呼ぶ決まりがあり、また退社時には社員全員と握手する文化も根付いていて、社員間の距離が近く仲が良い企業です。
- 挑戦的
2015年に創業後、ECサイト「airCloset(エアークローゼット)」で一世を風靡するものの、さらに先行投資を続け、画期的な新事業を立ち上げ続けています。
新卒採用サイトでも「私たちは挑戦を渇望し、成長を熱望します。」という記載がありますが、企業の歴史を振り返るとそのビジョンを体現し続けています。
参照・引用ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
エアークローゼットの売上高を比較してみると、EC業界で最も売上高が近かった夢展望が業界で30位に位置していたため、エアークローゼットも売上高が業界30位前後であると予想できます。
またアパレル系のEC最大手のファーストリテイリングの場合は、EC事業を営む企業全体で売上高7位という結果でした。
またエアークローゼットの平均年収については、先ほども紹介した通り国内で「平均的」な水準です。
このような結果になっているのには、下記の要因が考えられます。
- 売上高:各種サービスが好調
月額性ファッションレンタルサービス「airCloset」が特に好調で、ユーザーは30万名を超えています。
また他サービスも今後さらに伸びていくと考えられ、2024年度の売上高が「40億円前後」と予想されています。
- 平均年収:純損失を計上していて、かつボーナスがない
先行投資を重視しているため、ここ数年間は連続で純損失を計上しています。
そして企業に余剰資金がないことでボーナスも支給ができず、多くのユーザーに支持されるサービスを展開している割には少ない年収といえます。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
エアークローゼット | 37.4億円 | 458万円 | 56 | 挑戦的、社員同士の距離が近い |
ファーストリテイリング | 1,269億円 | 959万円 | 63 | 実力主義、挑戦 |
夢展望 | 32億円 | 497万円 | 51 | トップダウン、社員間の仲がいい |
エアークローゼットの新卒募集要項について
以下ではエアークローゼットの新卒募集要項についてまとめました。
社内では多くの職種が設けられているものの、新卒採用時では募集ポジションは2つに絞られ、具体的には以下になります。
- 総合職
マーケティング、アセット戦略室、ユニット推進室、カスタマーコミュニケーショングループ など
- エンジニア職
プロダクトグループ
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル5F 本社オフィス |
アクセス |
|
勤務時間 | 10:00〜19:00 |
給与 | 社内規定に準じます。 |
休日・休暇 | 完全週休2日制(土日) 祝日・有給休暇、夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇 |
待遇・福利厚生 | 通勤交通費支給 健康保険・厚生年金加入、雇用保険・労災保険適用 |
引用ページ
求める人材
株式会社エアークローゼットは、新卒採用ホームページで求める人物像について記載していました。
またエアークローゼットが公表する「行動指針」も求める人材や社風を確認するうえで役立つ内容のため、下記で紹介します。
【こんな仲間と働きたい】
- 裁量持って事業を推進したい方
- スピード感を持って最短で成長したい
- 走りながら考えることが得意
- 大きな組織の中で一部を担当するより、ベンチャーでチャレンジングに活躍したい
引用ページ
【行動指針「9 Hearts」】
- お客様の感動が第一
- BE POSITIVE, BE ACTIVE
- スピード感を持ち、動く
- 発信する個であれ
- シェアをし、チームも自己も成長する
- 失敗を恐れるな
- BE CREATIVE, GET “WOW!”
- 私たちに障害はない
- 全力で楽しむ!
引用ページ
エアークローゼットという会社が「挑戦」をもとに成長を遂げ、かつ発展途上の企業であることから「さらに会社を良くしてくれる人材」を獲得するために採用を行っているといえます。
そのため、面接時では
- 自発的に行動したエピソード
- 当事者意識をもって問題を解決した経験
- 挑戦した経験、そこから何を得たか
などを的確にに述べていくことが内定獲得のポイントだと考えます。
新卒採用のフロー
エアークローゼットは、新卒採用を実施しているものの、具体的な選考フローについてはインターネット上で確認できませんでした。
一方学生に対して「長期インターンシップ」でも募集をかけていることから、インターンシップ経由での入社も1つの選択肢として考えられる企業だといえます。
またエントリー時には学生自身が作成した「履歴書」の提出が必須になります。
以下では、一般的なベンチャー企業の選考フローと通過のためのポイントについて解説していきます。
①新卒エントリー
エアークローゼットの新卒採用サイト、または就活サイト「Wantedly」から新卒採用のエントリーを行います。
②履歴書提出
エントリーすると同時に、履歴書の提出が必要になります。
また使用する履歴書は、大学の生協で所属学生向けに「履歴書」が販売されているため、それを購入して用いるのがオススメです。
また履歴書によってフォーマットが様々で、記載できる内容も多くのパターンがありますが、少なくとも以下3点の内容は記載するようにしましょう。
- 自己PR
- ガクチカ
- 志望動機
③適性検査
ベンチャー企業によっては適性検査を実施しないケースも多々あるため、エアークローゼットにエントリーする学生は、必ず適性検査が実施されるかどうか確認するようにしましょう。
④個別面接
内定獲得までに、個別面接は通常「2~3度」実施され、かつベンチャー企業の場合は最終面接を社長が実施するケースも多々あります。
また個別面接に関しては、エアークローゼットが「挑戦的」な社風でいち早く戦力になってくれる人材の獲得を目指しているため、
- 志望度の高さ
- 自身の強みがエアークローゼットでどう生かされるか
という点については特に深掘りして、自信をもった発言を心がけていきましょう。
参照ページ
採用大学
エアークローゼットは採用大学について公表していませんが、役員の経歴を見る限り学歴フィルターが「ある」可能性があります。
- 天沼聰氏(社長):ロンドン大学
- 前川裕介氏(副社長):早稲田大学
また取締役で紹介されている方々は
- アビームコンサルティング
- 西日本電信電話(NTT西日本)
- ベイカレントコンサルティング
など大手企業からの転職者も複数いることから、少なくとも「即戦力」として活躍できる人材が採用されている傾向があります。
成長中のベンチャー企業で、かつ事業拡大に伴って積極的に採用活動を実施していることから、少なくとも「即戦力になれるような高い実力」を示し、面接官側から一定以上の評価をしてもらうことが内定獲得のポイントと考えます。
参照・引用ページ
就職偏差値・難易度
今までの内容を踏まえると、エアークローゼットの就職偏差値・難易度は「やや難しい」だといえます。
その理由として以下の2点が挙げられます。
- 成長著しいベンチャー企業で、新卒採用だけでなく中途採用も積極的に実施しているため
- 高学歴な役員が多く、また転職組も優秀なキャリアを歩んでいるため
現在は「先行投資」で事業展開を行っていることから、会社としての財政状況は決していいとは言えない状態です。
そのため新卒社員を大事に育てていくというよりは、「一刻も早く企業の力になってくれる人材」を優先的に採用すると考え、その場合は実績を積んだ中途採用の応募者の方が採用されやすいと考えます。
新卒の学生で、かつ能力に自信のない学生は「長期インターンシップ経由」で内定を狙っていくのも1つの手段といえます。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
本記事では、【企業分析】エアークローゼットの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説というテーマで、就活生に役立つ情報をまとめました。
創業間もないベンチャー企業ですが、月額サービス「airCloset」ではすでにユーザーが30万名を超えるなど、とても勢いのある企業です。
そして創業以降「先行投資」を継続的に行って、顧客のニーズに応えていくためにさらなるサービス展開を行っていっています。
このように発展途上の企業でしか経験できないような、自身を大きく成長させてくれるような「大きな経験」ができるのがエアークローゼットの1つの魅力と考えます。
新卒採用の場合は、内定獲得は「難易度が高い」とは記載しましたが、実力を示すことができれば内定獲得を十分狙えるため、エアークローゼットを志望する学生は本記事を参考にしながら対策を行ってみてください!
この記事を参考にしてくれた学生の方々が、志望する企業から内定をもらえることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。