【企業分析】エン・ジャパンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
エン・ジャパン株式会社は、東京都新宿区に本社を置く人材サービス業界に属する企業です。日本最大級の転職支援サービス『エン転職』のほか、求人情報メディア・人材紹介サービスなど幅広い事業を展開しています。
今回は、そんなエン・ジャパンの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではエン・ジャパン株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- エン・ジャパンの仕事内容が気になる
- エン・ジャパンの就職難易度を知りたい
- エン・ジャパンの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、人材サービス以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、エン・ジャパンの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。選考対策として、面接では簡単な資料が求められるため、事前準備が可能です。
また職種としては、ビジネス総合コースをはじめ、企画・マーケティングコース、人材紹介コンサルタントコース、エンジニアコース、クリエイティブコースなど選択肢が多いです。直近3年以内に異動を経験している割合が46%と多様なキャリアに挑戦できます。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
エン・ジャパン株式会社について
会社概要
エン・ジャパン株式会社は、日本最大級の転職支援サービス『エン転職』のほか、求人情報メディア・人材紹介サービスなど幅広い事業を展開しています。「入社後活躍」という言葉を軸に、採用だけに限らず入社後の活躍・定着を支援するサービスも拡大させています。
さらに、エン・ジャパンは2006年より海外市場にも進出しており、特にベトナム・インドに注力しています。ベトナムでは、シェアNo.1の求人サイトを運営し、人材紹介事業も展開しています。インドでは、3,000名以上のエンジニアが登録するIT 人材派遣大手「Future Focus Infotech Pvt.Ltd.」を軸に、インド・米国・中東向けに人材供給を行なっています。
参照ページ
各事業別の売上規模
エン・ジャパン株式会社の2023年度第3四半期の総売上高は497億3000万円(前年比0.3%増)で、営業利益は25億4000万円(前年比35.5%減)でした。この売上は、投資事業であるHR-Tech engageと人財プラットフォーム、および既存事業である国内での求人サイト・人材紹介、海外でのインドIT派遣・ベトナム人材紹介などの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高・営業利益は以下の通りです。
- 投資事業(HR-Tech engage): 売上高は49億1000万円で、前年比98%増。投資事業であるため、営業利益は-32億3000万円でした。
- 投資事業(人財プラットフォーム): 売上高は52億1000万円で、前年比20%増。営業利益は-2億6000万円で、昨年対比で営業損失が大きく改善しました。
- 既存事業(国内): 売上高は313億5000万円で、前年比1.5%増。営業利益は64億7000万円で、6.5%減となりました。
- 既存事業(海外): 売上高は89億円で、前年比27.8%減。営業利益は5億4000万円で、34.8%減となりました。
参照ページ
各事業セグメントの解説
エン・ジャパン株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
投資事業(HR-Tech engage) | 企業向けの採用支援ツール「engage」と求職者向けの求人サイト「エンゲージ」を運営。 |
投資事業(人財プラットフォーム) | 若手ハイキャリア向け「AMBI」と、ハイクラスのミドル世代向け「ミドルの転職」を運営。 |
既存事業(国内) | 総合転職サイト「エン転職」、派遣の求人サイト「エン派遣」などの国内求人サイトを運営。「エンエージェント」「en world」といった人材紹介サービスも提供。 |
既存事業(海外) | 主にベトナム・インドにて、求人サイト・人材紹介事業を展開。 |
その他事業 | 採用から入社後の活躍・定着までを支援するサービスも提供。例)採用・応募管理システム、適性テスト、オンライン研修サービスなど。 |
エン・ジャパン株式会社は、人材サービス業界において「入社後活躍」というコンセプトをもとに、採用だけでなく入社後の活躍・定着に繋がる事業を国内外で展開しています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:
エン・ジャパンで働いている社員は?
平均勤続年数は?
エン・ジャパンの平均勤続年数は4.25年(2023年3月時点)です。全業界の平均勤続年数は12.7年であることから、平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度のエン・ジャパンの平均年収は、525万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。人材サービス業界は、職種や業態によって年収が大きく変わるため、平均年収が600万円以上となる企業もあります。しかし、エン・ジャパンでもチームリーダーやマネージャーなどの役職につくことができれば高い年収を目指すことができます。
平均残業時間は?
エン・ジャパンの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり42.0時間(2022年)でした。人材サービス業界では20~40時間程度の残業をしている企業が多いと言われているため、業界内では一般的な残業時間と言えます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、平均年収から、エン・ジャパンの平均ボーナス額は84万円程度と推測できます。理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。あくまで参考程度にしておいてください。また、エン・ジャパンは6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
エン・ジャパンでは、カルチャーとして12のキーワードを掲げています(新卒採用ページを参照)。経営陣とのランチを「○○めし」と呼び、社歴の壁なくオープンにコミュニケーションが取れる文化も根付いています。平均年齢は29歳、成果次第で若手でも昇進が可能なチャレンジングな環境であるため、主体的に仕事に取り組みたい人に向いています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい人材サービス業界の中でのエン・ジャパンの立ち位置をご紹介します。
人材サービス業界は、業種・業態によって売上高が大きく変わるため、求人メディア・求人紹介を中心に事業展開している企業の中で比較をしています(グラフ参照)。他社と比較してみても、エン・ジャパンはトップクラスの企業だということがわかります。理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略:主力事業である国内求人サイトについても、総合転職から派遣・バイトまで様々な属性に合わせて事業展開をしている。併せて、人材紹介事業のシェアも伸びてきている。「入社後活躍」という言葉を軸に、採用だけに限らず入社後の活躍・定着を支援するサービスも行う。
- 海外への展開:国内に限らず、主にベトナム・インドにて、求人サイト・人材紹介事業を展開している。ベトナムでは、シェアNo.1の求人サイトを運営し、人材紹介事業もスタートしている。
- 投資事業による売上拡大:HR-Tech engageと人財プラットフォームといった投資事業の売上が好調で、来期以降のさらなる成長に向け広告宣伝費なども追加投資している。
以上の要素により、エン・ジャパンは人材サービス業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
企業名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
マイナビ | 1634億円 (2022年9月期) | 503万円 | 53 | 自由度が高く、個を大切にする社風 |
エン・ジャパン | 677億円 (2023年3月期) | 525万円 | 54 | 懸命に仕事をすることを重んじる |
ネオキャリア | 496億円 (2023年2月期) | 397万円 | 52 | 仕事を楽しむ社風 |
ディップ | 494億円 (2023年2月期) | 508万円 | 52 | 成長スピードの速さを掲げる |
エン・ジャパンの新卒募集要項について
以下にエン・ジャパンの新卒募集要項についてまとめました。
ビジネス総合コースを一例として掲載していますが、他にも企画・マーケティングコース、人材紹介コンサルタントコース、エンジニアコース、クリエイティブコースなど選択肢が多いのが特徴です。直近3年以内に異動を経験している割合が46%と、多様なキャリアに挑戦できます。新卒としての給与が平均より高いことに加え、入社2年目でチームリーダーやマネージャー、入社6年目で部長に昇格した事例もあるため、若くして高い年収を狙うことも可能です。勤務地は、東京・横浜・千葉・埼玉・名古屋・大阪・福岡と首都圏が多く、転勤の可能性もあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | ビジネス総合コース 業務内容:多様なポジションでの職種 例)コンサルティングセールス、キャリアパートナー、人事・経営企画・経理など |
給与 | 首都圏での勤務:月給29万円 + 賞与(年2回) 首都圏以外での勤務:月給28万円 + 賞与(年2回) ※上記金額には、74,100円の固定残業代(45時間分)込み。 固定残業時間を超える場合は、追加支給。 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 社内向け教育プログラム『エンカレッジ』など様々な研修あり 他部署に短期異動し仕事を体験できる”社内短期留学” 異動の立候補制度である”社内公募” マネジメントポジション立候補ができる”チャレンジ管理職” |
福利厚生 | 昇給/年1回(7月)、賞与/年2回(6月・12月) 社会保険完備(健康・厚生年金・労災・雇用) 【諸手当】 通勤手当・役職手当などに加えて、家族を大切にする子供手当・結婚記念日祝い金なども設けている。目標達成や社内表彰に対するインセンティブとして賞金が支給されることもある 【その他】 株式付与型退職金制度・選択制確定拠出年金制度など、退職後にも繋がる制度もある。新卒でもすぐに働けるようPCや携帯電話の貸与・営業交通費支給もあり安心。 |
求める人材
エン・ジャパン株式会社では、求める人材について明確に記載はしていません。
参考として、新卒採用サイトのTOPには「こんな時代に、大志を抱く」と書かれています。仕事をするのであれば、未来に希望を持って自分も世界も明るく変える。そんな大きな志を持った人を求めています。
また、仕事に対しての価値観について、下記の2点を掲げています。
Inner Calling(インナーコーリング)
誰もが持っている「内なる良心」を呼び起こす、という意味が込められたエン・ジャパン独自の造語です。
Work Hard(ワークハード)
「きつい仕事」ではなく「懸命に仕事をする」という意味を表しています。
以上の2つをまとめて、Inner Calling & Work Hard、略して「I&W」と呼び、社内文化として大切にされています。エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
エン・ジャパンの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
step01:エントリー
step02:セミナー(説明会)参加
step03:面接(複数回)
step04:内定
選考のフローとしては一般的ですが、25卒採用サイトでは「エントリー時」に下記のような注意書きが出てきます。
エン・ジャパンは、すべての人にフィットする会社ではありません。入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔してほしくないから。ご応募の前に、これだけ伝えさせてください。 ◎「仕事に打ち込んで、人生を充実させたい」方には、向いています。 ✕「仕事はほどほどに、私生活だけ充実させたい」方には、向いていません。 ・・・略 「自分にも合いそうだ」と思ってくださった方は、きっとこれから、長いお付き合いになると思います。ご応募、お待ちしています! |
※新卒採用サイトより引用
ビジネス総合コース | 新卒採用サイト | エン・ジャパン株式会社
こちらのメッセージから分かるように、会社のカルチャーにフィットするかを重視しています。働くことで成長したい・自分の力を試したいという意欲的な方には相性がよいです。選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
エン・ジャパンの新卒採用サイトのエントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。基本的なプロフィールをWeb上で入力し、送信して終了です。
②セミナー(説明会)参加
エン・ジャパンのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
セミナーと併せて開催されることもあり、社長×若手現場社員のトークセッション・社長からの会社説明を聞くことができます。同時に、一次選考となるWebテストを受けられます。Webテストでは性格適性と知的能力を測るため、事前準備は不要となります。(SPIではありません)
説明会詳細・参加申込については、下記ページから確認してください。
説明会&早期選考会 | 新卒採用サイト | エン・ジャパン株式会社
③面接(複数回)
エン・ジャパンの人事面接では、過去の経験について詳しく聞かれます。事前に簡単な資料の準備が必要となります。面接以外にも、座談会や面談を通した疑問解消できる場が用意されており、お互いに納得した状態で進めるような選考フローとなります。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
④内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
エン・ジャパンの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
【国内】 青山学院大、大阪大、お茶の水女子大、関西大、関西学院大、学習院大、京都大、 慶應義塾大、神戸大、 国際教養大、国際基督教大、上智大、中央大、筑波大、 津田塾大、東京大、東京学芸大、東京外国語大、東京藝術大、東京工業大、東京理科大、 東北大、同志社大、名古屋大、一橋大、法政大、北海道大、武蔵野美術大、明治大、横浜国立大、 立教大、立命館大、早稲田大 【海外】 エセックス大、キョンヒ大、シドニー大学、 上海外国語大、台湾大、淡江大、東北師範大 ほか国内外国公私立大学、大学院、高専、専門学校 |
上記には偏差値が高い大学も含まれていますが、エン・ジャパンは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。応募資格としては、「学部・学科不問」「特別なスキルや経験は不要」と記載もあるため、学歴が障壁になる可能性は低いと考えます。しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、エン・ジャパンの就職偏差値・難易度を見てみましょう。結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
・面接での事前準備が可能(資料提出が求められるため)
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
エン・ジャパンは、日本最大級の転職支援サービス『エン転職』のほか、求人情報メディア・人材紹介サービスなど幅広い事業を国内外に展開しています。
採用については、会社のカルチャーにフィットするかを重視しているため、働くことで成長したい・自分の力を試したいという意欲的な方には相性がよいです。
学歴を重視する会社ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。