【企業研究】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
日本テキサス・インスツルメンツ合同会社(TIジャパン)の採用プロセスについて詳しく見ていきます。
TIジャパンは半導体製品の開発・製造を行うグローバル企業で、特にアナログICやプロセッサなどの分野で業界をリードしています。
企業を理解するためには、企業研究を徹底することです。
そうすれば就活がスムーズに進み、自らが望む就職の成功を収めることができるでしょう。
本記事は、以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。
- 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社ではどんな仕事をするの?
- 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社の就活難易度は高いか気になる
- 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社の選考対策
新卒採用においても、技術革新を支える優秀な人材を求めています。
TIジャパンの採用プロセスの概要から具体的な就職難易度、選考対策に至るまで、求職者が知っておくべき情報を提供します。
また、半導体業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、就職難易度は高いでしょう。
新卒採用は、その技術力と革新性により高い競争率を示しているため、就職難易度は比較的高いと言えます。
それでもしっかりした選考対策を行えば、採用のチャンスを掴むことは十分に可能です。
企業の評価は高く、従業員に対する福利厚生も充実しているため、長期的なキャリア形成に適した環境です。
仕事では技術の最前線に携わることができるため、やりがいと成長を同時に求める人には最適な職場となるでしょう。
TIジャパンへの就職を目指す方は専門性を高め、企業が求めるスキルセットを理解し、その内容をクリアする努力が重要です。
日本テキサス・インスツルメンツ合同会社とは?
出典元
会社概要
TIジャパンは、グローバルに展開する半導体メーカー、テキサス・インスツルメンツ(TI)の日本法人です。
半導体業界における技術革新の先駆者として知られ、アナログICやデジタルプロセッサなど幅広い製品を提供しています。
研究開発に力を入れており、高品質な半導体ソリューションを多岐にわたる市場に供給しています。
企業の歴史と現在の地位
TIジャパンは、半導体業界における技術革新の先駆けとして認知されています。
高品質なアナログおよびデジタル半導体製品の供給を通じて、市場地位を確立してきました。
絶えず変化する技術需要に応えるため、研究開発に注力し、企業成長を遂げています。
幅広い分野で半導体ソリューションを提供し、業界内で信頼性と影響力を築いているのです。
その歴史は半導体技術の進展とともに歩んできた証で、今日に至るまでその地位を不動のものとしています。
事業内容と主要製品
事業内容は、幅広いマーケットに対応する半導体技術の提供です。
特にアナログチップとデジタル信号プロセッサ(DSP)の分野で、高い評価を受けています。
アナログチップは、電力管理や信号処理など多岐にわたるアプリケーションで使用されています。
TIジャパンはこの分野でイノベーションをリードしているのです。
また、高性能なDSPは音声認識や画像処理といった技術の進展に不可欠な要素で、TIジャパンの製品は業界を牽引しています。
これらの主要製品は、自動車、産業、通信インフラなど、多様な市場で重要な役割を果たしています。
各事業の売上規模
グローバルな親会社であるテキサス・インスツルメンツ(TI)の2023年の売上高は、17,519(単位:百万ドル)です。
2023年12月現在の為替レートで、日本円で約2,743億3,900万円となるでしょう。
顧客業種別の売上比率は、工業が40%、自動車が25%、電子機器が20%、通信設備が7%、企業向けシステムが6%です。
部門 | 売上 |
アナログ半導体 | 非公開 |
エンベデッドプロセッシング(組み込み半導体) | 非公開 |
アナログ半導体と組み込みプロセッサが主力で、これらの技術は自動車、産業、通信機器など幅広い分野で利用されています。
市場ニーズの変化に敏感に対応することで、持続的な成長を遂げています。
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各事業セグメントの解説
主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
アナログ半導体 | パワー半導体、シグナルチェーン製品などの設計・製造・販売。 |
エンベデッドプロセッシング(組み込み半導体) | 家電製品や産業機器などに搭載された、特定の機能を実現するためのコンピュータシステム半導体の設計・製造・販売。 |
TIジャパンの事業セグメントは大きく分けて、アナログ製品、組み込みプロセッサ製品です。
アナログ製品セグメントでは、パワーマネジメント、信号チェーン、その他多岐にわたるアプリケーションに使用されるICを開発しています。
組み込みプロセッサ製品では、自動車、産業、通信機器向けのプロセッサが中心です。
これらのセグメントに関する事業解説を深く理解し、それに即した専門性をアピールしましょう。
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働いている社員は?
TIジャパンで働く社員は、高度な技術力と専門知識を有する人材が多いことで知られています。
採用では理系バックグラウンドを持つ人や、具体的な技術職経験者を重視しています。
とりわけ、半導体業界におけるキャリアパスを積極的に築きたいと考える人材が選ばれやすいでしょう。
職場環境はチームワークを大切にし、社員同士の協力を促進する文化が根付いており、継続的なスキルアップとキャリア形成を支援する体制が整っています。
そのため、日本テキサス・インスツルメンツ合同会社での勤務は、長期的なキャリア構築に適した環境と言えるでしょう。
平均勤続年数は?
勤続年数は企業選びの重要な指標の一つです。
TIジャパンの平均勤続年数は20. 8年でした。
平均年収は?
公開されている情報に基づくと、年収は854万円でした。
業界平均は555万です。
TIジャパンは外資系企業の日本法人であることからも、平均年収は業界水準を軽く超えています。
平均残業時間は?
平均残業時間は、1ヵ月あたり16.1時間以内でした。
平均ボーナス額は?
年俸制につき季節賞与はありません。
プロフィット・シェアリング制度(利益分配制度)を採用しており、会社業績に応じ、全世界の社員に利益を分配する制度を設けています。
どんな文化なの?
TIジャパンは、イノベーションと技術の進歩を重視する企業文化を有しています。この企業文化は、採用プロセスにも色濃く反映されています。
入社希望者には高い技術力と共に、柔軟性やチームワークを重んじる姿勢が求められるでしょう。
社員のキャリアパスを大切にし、個々の能力と興味に応じた多様なキャリア展開をサポートしています。
環境面では、オープンでコラボレーションを奨励する職場が特徴です。
従業員は自らのアイデアを自由に表現し、互いに知識を共有できます。
また、新卒育成のためのプログラムを用意し、キャリアパスでも組織力、技術力、ビジネススキルを深めることのできる体制を整えています。
これらの文化の特徴から、技術的な知識だけでなく、問題解決能力やコミュニケーションスキルをアピールすると有利でしょう。
参照ページ:
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
高度な技術力とイノベーションを求める企業文化を持つため、業界内での立ち位置は非常に高いです。
特にアナログ半導体分野でのリーダーシップは圧倒的です。
また、TIの就職偏差値は競合3社の中でトップに位置します。
以下に日本国内の競合3社の情報をまとめました。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 非公開 | 854万円 | 68 | 積極的に新しいことに挑戦し、常に革新的な技術を追求。 |
ソニーG | 10,095,841 | 947万円 | 63 | 型にはまらない自由な発想で、革新的な製品を生み出す。 |
ルネサスエレクトロニクス | 1,469,415 | 728万円 | 60 | 高い技術力と専門性を身につけ、チームワークを大切にする。 |
富士電機 | 1,009,447 | 624万円 | 55 | 「技術力への誇り」と「チームワーク」を重視する。 |
TIジャパンの就職偏差値はかなり高く、難易度も相応に厳しいとされています。
これは、高度な技術力とイノベーションを求める企業文化を持っているためです。業界内での立ち位置は非常に強く、特にアナログ半導体分野でのリーダーシップは圧倒的です。
そのため、TIジャパンへの就職を目指すには専門的な知識と技術に加え、創造性と問題解決能力が求められるでしょう。
選考対策としては、最新の技術動向を理解し、自身の見解を明確に持つことが重要です。
参照ページ:
新卒募集要項
新卒募集要項は、理系学生を中心に高い人気を誇ります。
募集学部は指定されており、主に電気電子工学や情報工学の関連分野を学ぶ大学生や大学院生に応募資格があります。
職種には研究開発、製品設計、技術営業などがありますが、具体的な業務内容はポジションによって異なるでしょう。
いずれにしても、最先端の半導体技術に携わるチャンスがあります。
外資系企業なので、海外留学経験者、海外大生を積極採用しています。
職種によってはTOEICのスコアも問われるでしょう。
初任給は、業界水準を反映した競争力のある給与体系を採用しています。
福利厚生も充実しています。
各項目 | 詳細 |
職種 | ・フィールド・アプリケーション・エンジニア お客様の新製品づくりの技術支援を行います。 ・アナログFAE アンプ、AD/DAコンバーター、通信IC、電源IC(レギュレータ、電源監視など)、各種ドライバIC、クロック製品などを担当。 ・デジタルFAE マイコンやプロセッサ、及び無線通信用ICといったソフトウェアを組み込んで動作させるICを担当 ・パッケージエンジニア 前工程で製造された半導体の性能を最大限に活かすため後工程にて、パッケージ設計や、材料、装置、製造工法の開発 |
給与 | 学士(年俸)4,690,440円 修士(年俸)4,848,000円 博士(年俸)5,116,824円 短大/高専/専門学校(年俸)3,672,360円 試用期間あり。固定残業制度なし。 ※年俸月額、年俸額にはみなし残業などは含んでいない。残業実績に応じて支給。 |
賞与 | 年俸制につき季節賞与はありません。 ・プロフィット・シェアリング制度(利益分配制度)あり ・会社業績に応じ、全世界の社員に利益を分配する制度 |
諸手当 | 通勤費支給、時間外手当 |
福利厚生 | ・確定拠出年金とマッチング拠出(会社が拠出する掛金に上乗せして、社員も掛金拠出ができる制度) ・社員福利厚生保険(入院や長期でお休みの場合の所得の一部補填等) ・総合保障保険制度(割引での団体保険加入) ・育児及び介護休職、育児のための短時間勤務制度及び在宅勤務制度 ・健康保険組合 ・スポーツクラブ利用補助 ・社員食堂(会津/美浦工場) ・マッサージルーム |
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求める人材
新卒採用において、特に技術力と市場を理解する能力を兼ね備えた人材を重視しています。
就職難易度は高いとされていますが、それは世界的にも競争力のある技術者やビジネスマインドを持った人材が必要だからです。
最新の技術トレンドに敏感で、問題解決能力、チームワークを重んじる姿勢が求められるでしょう。
また、日本テキサス・インスツルメンツ合同会社の企業文化や価値観に共感し、それを自分のキャリアビジョンと結びつけることが重要です。
参照ページ:
新卒採用のフロー
日本テキサス・インスツルメンツ合同会社の採用フローには、グループディスカッションやプレゼンテーションなど、チームワークやプレゼンテーション能力が評価される選考ステップがあります。
そのため事前にこれらのスキルを磨いておきましょう。
選考フローや選考方法は以下の通りです。
①会社説明会(WEB)、エントリーシート
会社の概要や、社風などを具体的に理解するための説明会に参加しましょう。
エントリーシートはマイナビなどから必要事項を入力して登録し、提出します。
選考は原則、職種別、勤務地別(営業系職種を除く)に実施されます。
②複数回面接
すべての面接は個別で実施される予定であり、グループ面接はありません。
一次面接は電話面接です。
職種によっては選考の中でプレゼンテーションがあります。
選考ステップは職種により一部追加される可能性があるのでご注意ください。
③内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
参照ページ:
採用大学
新卒採用において、TIジャパンは、理工系を中心に様々な大学からの採用を行っています。
国内の有名大学はもちろん、実務技術を重視する専門学校や海外の著名な教育機関の卒業生も対象としており、その採用大学の範囲は広いでしょう。
<大学> 東京大学、立教大学、立命館大学、千葉大学、筑波大学、東北大学、東北薬科大学、大阪大学、大阪府立大学、大阪薬科大学、早稲田大学、明治薬科大学、法政大学、星薬科大学、北里大学、九州大学、岡山大学、横浜国立大学、奈良女子大学、京都大学、京都府立大学、京都薬科大学 <技術系で特に生かせる専攻> 機械系、数学系、電気・電子系、情報工学系、物理・応用物理系、生物・生命科学系、化学・物質工学系、農業・農学系、薬学系(4年制)、薬学系(6年制)、医学・歯学系、獣医系、衛生医療・介護系、その他理系 |
就職難易度は高く、競争率は相当厳しいです。
選考対策としては専門知識を深めるのはもちろん、実務で活かせる技術や問題解決能力を身に付け、それをアピールすることが重要です。
募集学部・学科は全学科としていますが、フィールドアプリケーションエンジニアは、「電気電子系又は機械系等で、IC・電子機器の高い知識がある方※回路の研究室に在籍している/電子工作が趣味等」という条件があります。
その他の理系職種として、「電気電子、機械、物理、物性、材料等」と明記されています。
自分のスキルやこれまでの取り組みなどの棚卸を行いましょう。
「技術系で特に生かせる専攻」についても確認しておく必要があります。
学歴フィルターの有無
TIジャパンは、技術力とポテンシャルを重視する姿勢を強調しており、実際に多様な大学出身の人材が活躍しています。
といっても、必ずしも特定の大学出身者に限定しているわけではないでしょう。
就職難易度は高いものの、幅広いチャンスがあることは間違いありません。
もちろん職種によっては採用条件があるので確認しておきましょう。
参照ページ:
就職偏差値・難易度
TIジャパンの就職偏差値68です。
就職偏差値は、競合である日本国内の売上トップ3社を抜き、トップに位置しています。
就職偏差値としては他の大手企業と比較しても上位に位置することが多く、その難易度はかなり高いです。
特にエンジニアリングや研究開発のポジションでは、専門性の高さと革新的な技術への理解が求められます。
そのため就活生には深い知識と高い技術力が必要不可欠でしょう。
- 採用大学を見ると学歴フィルターはないが、職種により条件が存在する
- 給与や福利厚生はかなり充実している
選考対策としては、事業内容や技術トレンドをしっかり研究し、面接ではその知識を活かして自己PRを行うことが必要です。
就職偏差値・難易度については以下の記事も参考にしてみましょう。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
TIジャパンへの就職は、電子工学や半導体技術への深い関心と専門技術を持つ人材にとって、非常に魅力的な選択肢です。
しかし、就職偏差値は難易度はかなり高いと言えます。
複数の面接を通過するためには、幅広い知識と柔軟性のある思考が求められるでしょう。
採用大学に明確な傾向は見られませんが、理系学部出身者が多くを占めることは事実です。
選考対策としては、TIジャパンの企業理念や事業内容を深く理解し、自分がどのように貢献できるかを明確にすることが必要です。
また、基礎となる専門知識をしっかり持ち、面接ではその知識を活かした問題解決能力をアピールしましょう。
インターンシップやセミナーへの積極的な参加も大切です。
実際に社内の雰囲気を感じることで、社員との交流を通じて企業に合っているか見極めることができるでしょう。
選考への理解も深めることができるため、より効果的な対策が打てるはずです。
最後に、面接での自己PRでは、TIジャパンで実現したい目標や自身の長所・経験をいかに活かせるかを具体的に述べることが大切です。
熱意とビジョンを持ち、準備を怠らなければ成功に近づけるでしょう。
長期的なキャリア形成を視野に入れた上でこれらのポイントを押さえ、前向きなチャレンジをしてください。