【企業分析】キヤノンビズアテンダの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年2月27日更新
はじめに
キヤノンビズアテンダ株式会社は、キヤノングループにおけるBPO専門会社です。
事業支援、バックオフィス、オフィスサポートの分野にて、顧客のビジネス拡大・効率化を目的としたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを取り扱いつつ、RPAなどの最新技術を導入したビジネス上での課題解決支援をおこないます。
プロセスエンジニアと呼ばれるコンサルタントが、実際に現場で業務をするスタッフへ直接支援し、ボトムアップ式によるサービスをメインとした事業内容です。
現場目線で伴走しながら、顧客の業務改善サービスを提供していきます。
将来的にBPOサービス運用職、業務改善コンサルタント職として自立し、力を発揮してもらえる人材を求める企業です。
本記事では、キヤノンビズアテンダへの就職を志望する就活生へ、企業分析を取りまとめてみました。
事業内容の詳細、企業の社風、新卒選考フロー、就職難易度などを中心にお伝えします。
ぜひ、選考対策の提案として参考にしてみてください。
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この記事の結論
キヤノンビズアテンダの就職難易度は、中の上くらいと思えばよいでしょう。
採用大学は、六大学レベルから標準的な日東駒専レベルに至る幅広い採用実績です。
学歴フィルター自体は存在しないものと考えられます。
倍率は10.6倍なので、簡単ではないけど高い難易度でもないレベルです。
選考対策の際は、企業研究を必ずしておかなければなりません。
つい親会社のキヤノンとの関連から、精密機器の製造をしているイメージに偏ってしまうおそれがあります。
この企業の業務はアウトソーシングを主体とした内容で、人材派遣業務も含んでいることを知っておかなければならないからです。
新卒の応募枠は総合職のみで、採用時期については公式ホームページ、もしくはマイナビ、リクナビでの掲載をチェックしておく必要があります。
【キヤノンビズアテンダ】の概要
出典元
キヤノンビズアテンダ株式会社は、キヤノンマーケティングジャパングループのBPOサービス専門会社としてスタートした企業です。
人口の減少による労働力低下、新型コロナウイルスの感染の影響などで、多くの企業にとって「働き方改革」や「DX(デジタルトランスフォーメーション)」への取り組みと導入が必須事項になってきました。
1985年の設立以来、現在多くの企業にとってのテーマとなりつつある働き方改革について、もっとも価値のある提供・支援ができる事業展開を目指しています。
アウトソーシングによるコア業務・ノンコア業務の調査・分析と、業務整理や業務プロセスの構築をおこない、営業事務やコールセンターの運営、システム開発などを委託業務してもらうことで、コスト削減や業務効率化を実現させる事業です。
採用された社員はプロセスエンジニアとして活躍します。
主に、顧客の業務を可視化し、受託範囲の決定、業務プロセス設計、BPOサービスの運用にまで至る流れをコントロールしていくことになるでしょう。
プロジェクト内容にもよりますが、約3ヶ月ほどかけて顧客企業の業務改善のサポートをしていきます。
参照ページ
各事業別の売上規模
年度 | 純利益 |
2018年12月(連) | 1億7,005万9,000円 |
2019年12月(連) | 3億4,467万5,000円 |
2020年12月(連) | 2億1,395万6,000円 |
2021年12月(連) | 2億5,477万3,000円 |
2022年12月(連) | 2億4,504万円 |
引用ページ
2022年現在での、キヤノンビズアテンダの総売上高は、60億6,100万円となっています。
ただし、各事業別の売上高およびそれ以前の過去の総売上高のデータは一切公表されていません。
純利益の変動は官報決算データベースにて示されています。
ここ数年のコロナの影響はあったとしても、極端なマイナスに落ち込むことはなかった様子です。
むしろ近年になってからは、アフターコロナの波及によりDXなどの導入や業務改革が功を奏し始め、徐々に上向きに回復し始めています。
参照ページ
各事業セグメントの解説と売上
キヤノンビズアテンダの主な事業セグメントは以下のような内容です。
事業名 | 活動内容 |
コンサルティング | 顧客の業務課題を発見し改善案を提案 |
業務支援BPO | 営業や開発、顧客対応部門のような事業部門業務の引き受け |
バックオフィスBPO | 人事や経理、総務のバックオフィス業務の引き受け |
オフィスサポート | アウトソーシングにて文書の電子化やデータ入力、封入・封緘作業といった事務作業 |
コンタクトセンター | アウトソーシングにてコンタクトセンターやヘルプデスクなどの運営 |
人材派遣 | 顧客の求めに対して的確に判断し人材派遣をおこなう |
参照ぺージ
キヤノンビズアテンダの主な業務は派遣社員斡旋です。
実際には、正社員よりも非正規での契約社員のほうが人数が多く、ほとんどはOAスキル、ビジネスマナー、テクニカルスキルなどの研修を終えて出向しています。
正社員は、派遣される契約社員のマネジメントや、顧客とのビジネスコミュニケーション、課題が浮上した際の問題解決コンサルティングをおこなうことになるでしょう。
官報決算データベースによれば、純利益も一定の水準を保っていて、毎年2億以上の額面になっています。
極端な変動は数年起こっていないことが明白です。
キヤノンマーケティングジャパンの売上が順調であれば影響を受けず、常にルーティーンワークに徹していける安心感がある企業ともいえます。
またオフィス向け複合機の需要も前年比を上回り好調です。
顧客先も大手が中心で野村総合研究所、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、マッキャン・ワールドグループホールディングス、大塚商会、ゴールドウイン、出光興産などと事業提携をしています。
アウトソーシングは、まだ歴史の浅い業種・業界です。
近年のDXなどの台頭も後押しし、コスト削減や事業改革に目覚める企業がこれから増える傾向があることで、ますます需要が期待できるでしょう。
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【キヤノンビズアテンダ】で働いている社員は?
ここでは、キヤノンビズアテンダで働いている社員の現状について詳しく解説します。
平均勤続年数や年収、賞与、社風など、入社後のことを考えて気になるポイントについて紹介しましょう。
平均勤続年数
キヤノンビズアテンダの平均勤続年数は、12. 3年とされています。
一般的な事業会社の平均勤続年数が12. 2年なので、かなり標準的な数値です。
コンサルタント業の企業の平均勤続年数は、4年前後とかなり短いのと比較しても、社員の定着率が高いほうだといえるでしょう。
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平均年収
キヤノンビズアテンダ株式会社の平均年収は403万円です。
全国平均年収の614万円と比較してみても、かなり低い水準であることがわかります。
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平均残業時間
キヤノンビズアテンダの平均残業時間については、ホームページに詳しく掲載してあります。
2021年で11時間30分、2022年で11時間51分です。
キヤノンビズアテンダは、経済産業省および日本健康会議主催の「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定されています。
健康経営というキーワードにこだわり、健全な業務体制を整える工夫と努力を続けているため、必要性のない残業をは行わない方針の企業です。
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平均ボーナス額は?
キヤノンビズアテンダのボーナス平均金額は、110万円くらいと考えられます。
注意するポイントは、非正規社員の場合は賞与の支給が一切ないことです。
そのため、「賞与なし」の表示が目立ちますが、新卒採用となれば一般企業と同様に、年2回(6月、12月)の支給が約束されています。
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どんな文化なの?
キヤノンビズアテンダの社風として目立つ点は、ワークライフバランスを重視していることです。
給与・年収の側面だけ見てしまうと、額面が安くて心配になりがちですが、安心した職場環境で、チーム内で毎日勤務する分には、何一つ問題点がないという社員の声もあります。
また、サマー・ホリデーや有給休暇も取りやすく期間が長いことや、育児休暇などの女性のための待遇もしっかりサポートしてくれます。
親会社がキヤノンであることは、ネームバリューがあり社会的にも大きいとのことです。
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就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
キヤノンビズアテンダの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置は、以下のように考えられるでしょう。
同業他社とキヤノンビズアテンダの立ち位置レベル
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 |
キヤノンビズアテンダ | 60億6,100万円 | 約403万万円 | Bランク |
トランスコスモス | 3,738億3,000円 | 約489万円 | Bランク |
野村総合研究所 | 6,116億3,400万円 | 約756万円 | Aランク |
出典元
【野村総合研究所(NRI)の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
キヤノンビズアテンダは難易度Bに該当する、平均よりやや高めなレベルの企業です。
実際の内定者数は公表されていませんが、大学別ではかなり幅広く内定者を出している傾向が伺えます。
偏差値レベルAからCくらいまでの就活生で占めている現状です。
また、同業他社と比較してみると、規模やレベルは圧倒的に他社のほうが優位で、年収や売上高も額面の差が開いています。
良くも悪しくも親会社のキヤノンの存在が大きい
キヤノンビズアテンダは、派遣社員斡旋をメインとする会社です。
顧客はほぼ大手で、仕事自体も常に安定していることが特徴といえるでしょう。
そのため、大きなチャレンジやプロジェクトをするというよりも、固定客へのアウトソーシングで評価されています。
また、親会社であるキヤノンはカメラの製造開発から始まり、半導体や液晶露光装置などの技術力の高さで知られている企業です。
アウトソーシングとキヤノンの持つブランドとが結びつかないのが一般的な見方になっています。
ネームブランドと同等になるくらい、アウトソーシング分野での今後の活躍が期待されるでしょう。
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【キヤノンビズアテンダ】の新卒募集要項
キヤノンビズアテンダへの新卒採用の応募については、企業ホームページにて公開されています。
ホームページよりエントリーをするようにしましょう。
キヤノンビズアテンダでの新卒募集の職種は総合職のみで、内容はは以下のとおりです。
総合職
職種 | プロセスエンジニア: 顧客業務の可視化・分析、効率的な業務プロセスへと再構築する業務可視化コンサルティング BPO営業: プロセスエンジニアと共に顧客の課題・ニーズをヒアリング、最適なBPOサービスや予算を企画提案 事業支援業務: 事務系業務を運用メンバーとして営業事務、商品情報コンテンツ作成、業務システムの運用、人事給与業務、セキュリティ管理、総務業務、ドキュメント電子化などのサポート ヘルプデスク業務: 顧客企業の製品・サービスを利用するユーザーからの問合せに電話・メールで対応、社内PC・ネットワーク等に関するお問合せ、金融サービス等の入会案内・契約フォローも含む |
給与 | 4年制大学初任給 227,000円(2023年実績) 年1回(4月) 時間外手当、通勤費など |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
勤務形態・福利厚生 | 年間休日数:125日 休日:日曜日および一部の指定された土曜日、祝祭日、年末年始、その他会社が定めた日 長期休暇制度:サマーバカンス、フリーバカンス その他休暇:年次有給休暇(初年度13日、翌年以降20日)、傷病積立休暇、特別休暇(結婚休暇、忌引休暇、配偶者出産休暇、産前・産後休暇、子の看護のための休暇、復職後特別休暇など) 休業制度:育児休業制度(子が出生した日から満3歳の誕生日前日までの期間取得可能)、介護休業制度(介護対象家族1人につき最長1年)、育児・介護短時間勤務制度 人事制度:健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度、財形貯蓄制度、従業員持株会制度、社内表彰制度、慶弔見舞金(結婚祝金、出産祝金等)、共済会、がん検診等独自サービス有、キヤノン健康保険組合保養所 教育制度:新入社員研修、部門別研修、階層別研修、eラーニングなど |
参照ページ
求める人材
キヤノンビズアテンダが求める人材像は、正規のホームページでも掲載されています。
キヤノングループ全体で統一されている理念に基づいていて、一貫して「三自の精神」というテーマが下地にあることが特徴です。
三自の精神とは、キヤノングループの風土となっている行動指針を3つに表現したもので、「自ら気づき(自覚)、自ら行動し(自発)、これを実行できているのか常に自分自身に問い続ける姿勢(自治)」という意味です。
これら3つを基本にしながら、以下の条件が求められる人材像になっています。
- 主体的に考え行動する
- 自ら学ぶ努力を惜しまない
- 自ら挑戦する
- どんなことにもポジティブに前向きに取り組む
- より良い人間関係を自ら築いていく
とくにキヤノンビズアテンダがこだわる考え方は「主体性」です。
激しく変動する社会とニーズの中で、新しいことを学びながら挑戦し続ける石を持った人材とともに、新しい仕事を切り開きたいと願っています。
参照ページ
新卒採用のフロー
キヤノンビズアテンダの新卒採用のフローは、マイナビにて大まかな流れが確認できます。
基本的に、キヤノンビズアテンダの選考の流れは以下のスケジュールでおこなうことになるでしょう。
1.企業ホームページおよびリクナビ、マイナビよりエントリー
まずは、企業の公式ホームページの新卒採用の募集事項を確認してみましょう。
エントリー用のページも設けられています。
また、リクナビかマイナビからのエントリーも可能です。
2.会社説明会対面(WEBにて実施)
会社説明会への参加にはマイナビエントリー後に、マイページの登録案内が届きます。
選考はマイページ上でおこなわれるので登録は必ず必要です。
対面ですがオンラインでの実施となります。
3.エントリーシート提出(随時)
会社説明会への参加後には、エントリーシートの提出へと進みます。
そのために必ず準備していきたい項目は、志望動機を聞かれた際の対応です。
過去の内定者の声に従えば、キヤノンビズアテンダを志望した理由は必ず聞かれるものと判断できます。
他には、学生時代に熱中したことや学業・ゼミなどで取り組んだことの具体的な説明が求められる可能性があるでしょう。
通過者へは電話でお知らせとなり通知期間は3日以内です。
4.適性検査
適性検査はエントリーシートの提出後に実施されます。
一般的な性格判断、通常のSPI形式・筆記タイプでおこなう傾向です。
5.面接(複数回実施)
面接試験形式としては、1次面接、2次面接の計2回が予定されます。
どちらも実施場所はオンライン(zoom)です。
1次通過者は改めて2次面接へと進み、この時点で最終面接となります。
各1名ずつ対面による面接で、所要時間は40分の予定です。
各面接にて質問される内容もかなりオーソドックスで、「志望動機」「これだけは負けないと思うこと」「学生時代に頑張ったこと」などの質問事項が考えられます。
6.内々定
内々定の後の課題の提出や拘束事項はありません。
また内定者の属性などは非公開とされ、約10名前後が採用される予定です。
参照ページ
採用大学
キヤノンビズアテンダの採用大学実績校は、以下のような内容です。
六大学レベルの採用者もいますが、日東駒専レベルの大学やそれに近い大学からも広く採用する傾向があります。
とくに関東圏の大学出身者の人数が多い点も特徴です。
特定の学部優先や学歴フィルター自体は存在しないでしょう。
青山学院大学、神奈川大学、淑徳大学、東洋大学、明治学院大学、立教大学、早稲田大学、共立女子大学、首都大学東京、帝京大学、横浜国立大学、日本大学、駒澤大学、学習院大学、法政大学、神戸女学院大学、産業能率大学、日本女子大学、明治大学、立命館大学、東邦大学、専修大学、大妻女子大学、成蹊大学、摂南大学、東京女子大学、千葉工業大学 |
参照ページ
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
キヤノンビズアテンダの就職偏差値や難易度は、大まかにいえば中の上くらいというレベルになるでしょう。
採用倍率は10.6 倍です。
この企業の特徴としては、以下の3点があげられます。
- キヤノンブランドの安定した土壌で働ける
- 人材派遣業のノウハウでコンサルタント業務ができる
- 時代ニーズにマッチした効率的な業務として期待できる
精密機械製造販売のキヤノンのイメージが固定されている中で、全く新しい分野へ向けた事業展開であることがポイントです。
ホワイト企業の一つとしても注目され、風通しのよい職場環境であることをアピールしています。
ただ、技術者として志す人よりも、顧客との折衝やコミュニケーション、違った環境での順応力が問われる業種として、人との関係性を築きたい人が向いていると捉えたほうがよいでしょう。
まずは、会社説明会の実施と、エントリーシートをチェックし、面接試験を踏まえた対策を心がけて臨んでみてください。
参照ページ
まとめ
今回はキヤノンビズアテンダ株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策について徹底解説してみました。
就活を納得行く形で終えるには企業分析をしっかりと行うことが重要です。
今回のキヤノンビズアテンダは、キヤノングループの中でもやや異色な業種ともいえるでしょう。
精密機器製造販売業ではなく、BPOを通じてのコンサルタント業や人材派遣に関わる業務です。
必ずエントリーする前には、企業分析や自己分析をおこない、面接などの対策を整えて、内定までのビジョンを描くように努めましょう。
ぜひこの記事を参考にして、キヤノンビズアテンダの採用内定を獲得してください。