広告業界のエントリーシートの対策法を徹底解説
2024/02/26更新
はじめに
この記事では、人気のある広告業界への就職を目指している就活生へ向けて、エンリーシートの記入方法や求められている人材について解説しています。
ぜひ、以下に該当する人は参考にしてみてください。
- 広告業界で内定が欲しい人
- エントリーシートの記入方法で悩んでいる人
- 広告業界向けのエントリーシートの書き方を知りたい就活生
広告業界の内定を獲得するために、エントリーシートにおける自己アピール方法や実際の記入例を、わかりやすく紹介しています。
また、広告業界が就活生に対して求める人材の特徴や選考情報における重要ポイントについても詳しくアドバイスしています。
広告業界の内定を獲得したい就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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広告業界の概要
出典元:株式会社サイバーエージェント
はじめに広告業界とは、どんな企業なのかを紹介します。
広告業界とは
広告業界は、もともとテレビやラジオ、新聞や雑誌で広告を掲載していましたが、インターネットの普及が急速に広まったいま、WEBを通じて広告企画やイベントの運営、企業の宣伝をおこなっています。
視聴者や消費者の目にとまるまでの行程には、広告業界のさまざまな専門分野のひとたちが携わっており、広告代理店や広告制作会社、アドネットワーク事業者やメディアレップ、メディアによって、全世界のひとへ向けて情報が発信されているのです。
2021年を境に媒体別の売上高では、インターネット広告がテレビ広告をはじめて抜き、以後インターネット広告は伸びる一途をたどっています。
一方で、雑誌などの広告媒体は減少傾向にあり、本格的なインターネット媒体による広告業界に変わってきていると言えます。
移動中もスマホで視聴できるインターネットコンテンツを利用して、SNSを使ったマーケティングが広告会社でも重視されつつあり、個人向けにカスタマイズしたWEB広告の発信など、ダイレクトマーケティングの需要が高まりつつあるのです。
広告業界においては、オンライン活用やイベント開催など収益源の多様化が進み、広告テクノロジーやアドテクノロジーなど、今後ますます急速に発展していくと予測できるでしょう。
広告業界の採用難易度
広告業界の採用難易度は、人気の高い業界であることから難易度が高いと言えるでしょう。
就職人気ランキングでは、博報堂DYメディアパートナーズを筆頭に、複数の広告業界の企業がトップ100位にランクインしているほどで、それだけ広告業界の内定を狙う就活生が多いということになるのです。
広告業界のなかでも人気のある博報堂DYメディアパートナーズや電通、ADKホールディングスなどでは1万人以上の就活生がエントリーするほどの人気となっています。
しかし、どの企業も100人程度の採用を予定しており、非常に厳しい選考となると考えられます。
難易度の高い広告業界で内定を獲得するためには、求められる人物像に対して、志望動機と自己アピールができるエントリーシート対策が必要です。
他の就活生との差別化をはかるためにも、企業研究や業界研究なども踏まえて、しっかり対
策を練っておきましょう。
広告業界の採用大学
毎年1万人以上の就活生がエントリーする広告業界の最大手「電通」では、以下のような採用大学となっています。
<大学> 慶応義塾大学、早稲田大学、東京大学、多摩美術大学、京都大学、上智大学、武蔵野美術大学、同志社大学、筑波大学、一橋大学、横浜国立大学、青山学院大学、国際基督教大学、明治大学、関西大学 |
過去の採用実績をみると、最低でもMARCHや関関同立クラス以上の学歴を必要としていることがわかり、電通では学歴フィルターが少なからず存在していると言えます。
業界第2位に位置する博報堂DYホールディングスでも同様に、高学歴の就活生が多く難関国立・私立大学から数多く採用されています。
つまり広告業界では、募集要項では採用対象が全学部・全学科と採用の間口は広く設けられているものの、学歴フィルターを意識したエントリーシート対策が必要であると言えるのです。
広告業界の選考フローでは、エントリーシートの選考で面接に進出できる人数が絞られる傾向があり、いかにエントリーシートが重要であるかがよくわかります。
これから広告業界で内定の獲得を目指す就活生に必要なことは、学歴フィルターを意識することに加え、どうすれば他の就活生との差別化が可能な自己PRができるのかというポイントに全力を注ぐ必要があると言っても過言ではありません。
なお、学歴フィルターについて詳しく知りたい場合は、以下の記事に詳しい内容が記載されているのでぜひ参考にしてみてください。
広告業界が求める人材とは?
結論を言えば、広告業界ではコミュニケーション能力や粘り強く諦めない強い意思を持っている人材を求めています。
企業によってさまざまな採用基準を設けている広告業界では、企業研究が非常に重要です。
広告業界の新卒募集では、各社で複数の職種が用意されており、どの職種でもチームワークや各部署との連携が必要であることから、コミュニケーション能力やポテンシャルの高さは必須だと考えられています。
たとえば、広告業界の主な職種にクリエイティブ職やマーケティング職、営業職があります。クリエイティブ職では、広告のデザインセンスやキャッチコピーの考案などがおこなわれており、広告代理店では主要な立ち位置となり、発想力が重視されています。
マーケティング職では、市場やターゲットの調査、戦略など広告代理店にとっては頭脳的な役割を果たすため、知識や経験をもとにした判断力が重視されているのです。
また、広告業界の約半数が営業職とも言われており、クライアントの獲得やプレゼンなど、クリエイティブ職と同様に要となる存在として高いミュニケーション能力が重視されます。
このような背景からも、広告業界の内定を目指すなら、業界や企業研究を入念におこない、企業や職種ごとにどのような人材が求められているのかを読み解きながら、エントリーシートで自己アピールすることが重要です。
参照ページ
広告業界各社の採用方向性の違いは?
広告業界では、各社で採用の方向性に大きな違いがあることも特徴です。
業界トップの電通では、3つの職種でそれぞれ選考があり、併願が可能です。専門的職種では、デジタルクリエイティブ職とアート職が志望できます。総合職を志望すると、ビジネスプロデュースやマーケティング、プロモーション、メディア、コンテンツ、グローバルビジネスなど、適性に応じて幅広い部署に振り分けられます。どの職種を志望しても、コミュニケーションを通じて自己成長ができる人材が求められており、自発的に業務へ取り組める人材を重視しているのです。
一方、業界第3位のADKホールディングスでは、ポテンシャルの高さを重視している特徴があります。2つのコースに分かれて選考がおこなわれており、志望する配属先があるなら「初配属確定コース」として、エクスペリエンスクリエイティブ、データ、経理・財務、DX推進、法務の6つのコースから選び、それぞれ選考がおこなわれます。「オープンコース」では、内々定が決まった時点で配属先が決められることになっています。どちらのコースも総合職として、ADKホールディングスを含む各事業会社へ配属となるのです。プロとして成長するために、どれくらい潜在能力があるのかを重視してエントリーシート選考がおこなわれていると言えるでしょう。
このように企業ごとに求められる人材のちがいを理解し、経験や自己アピールとともに企業が求める人物像とマッチするようなエントリーシート対策が必要となります。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、就活生のポテンシャルの高さやコミュニケーション能力が、自社の求めてる人物像にマッチしているかを重点的に見て判断しています。
入社後に活躍してくれる就活生の特徴として、意欲や向上心、コミュニケーション能力の高さがあり、該当する人材は企業の成長に大きく貢献してくれる可能性があるからです。
また、途中で諦めない粘り強さのある人材も高く評価される傾向にあります。
モチベーションの高い人材はまわりを巻き込み、チームを牽引していくパワーを秘めており、広告業界のエントリーシート選考では、潜在的な力を見極めていると言っても過言ではありません。
エントリーシートでは、他の就活生との差別化をはかり、自分らしさを活かせる対策が必要です。さらに、業界や企業研究をおこない「なぜ広告業界なのか」「なぜこの企業を志望したのか」という志望動機を明確にし、採用担当者の目を引く内容を心掛けることが大切です。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを記入するときは、先に結論から書くことを心掛けておきましょう。
結論を先に伝えると、そのあとに続く言葉に対して説得力を持たせることができるのです。エントリーシートの書き方として、以下の順番を意識して記入してみてください。
- 先に結論を提示する
- 結論に至った理由を記載する
- 具体例を用いて結論を強調する
- 最後にもう一度結論を入れる
この記入方法はPREP法と言い、設問のテーマに対して、論理的な文章構成となり、読み手の興味や理解を深められるのです。
エントリーシートでPREP法を使った例文を紹介するので、参考にしてください。
結論:私を今夢中にさせているものは「映画」です。私はこの3年間で900本を超える作品を鑑賞するほど映画に夢中になっています。 理由:映画を数多く見ることで、日常では体験することのできない感動や興奮を感じることができ、鑑賞後はリラックスして物事に臨むことができます。また、異文化や環境の多様な人の価値観や考え方を学ぶことができ、この状況で自分ならどうするかということを考え、その後の自分の行動に活かすことができます。 具体例:私は、見た作品のすべてをノートにまとめており、作品の監督、ジャンル、配給会社、感想などを記録しています。そうすることで、監督や国による作品の特徴を分析し、まだ見たことがない人に勧めることができます。 結果:映画観賞によって身につけたこの分析する力、まとめる力は今後も活用することができると考えています。 |
広告業界の価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートでは「なぜその企業を志望しているのか」が大事なポイントとなります。
志望動機を明確にし、論理的な文章で自己PRをおこない、難易度が高いエントリーシート選考の突破率を少しでも上げることが大切です。
広告業界で求められているコミュニケーション能力の高さや粘り強さは、これまでに培った経験や成果を文章に含んで、アピールすることができます。
志望理由だけに焦点を当てたエントリーシートでは、他の就活生と差別化ははかれません。経験や成果は、自分独自の内容に繋げられるので、ぜひ取り入れてみましょう。
また、自己啓発や粘り強さも広告業界にとっては必要です。業界の特徴だけでなく、志望する企業の特徴、希望する職種の研究をおこない、就職後にどのようなことを実践してみたいのかなど、将来の具体例を含むことも取り入れましょう。採用担当者が将来像を想像しやすいエントリーシートにすれば、他の就活生との差が生まれるのです。
エントリーシートの作成で大切なことは、さまざまな業界、広告業界の競合企業が多数ある中で、「なぜ広告業界を選んだのか」「なぜこの企業を選んだのか」ということを論理的な文章で表現することが大切です。
参照ページ:CHALLENGE~挑戦の様子を覗く~-株式会社 電通
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
エントリーシートの位置づけは、就活生のコミュニケーション能力や潜在能力、モチベーションの高さ、粘り強さなどを試しているセクションと捉えておきましょう。
もちろん、学歴やエントリーシートにおける文章構造も選考対象になると言えますが、なによりも企業が重視しているのは、就職後にどのような活躍をしてくれるかという点です。
そのため、エントリーシートを企業に提出するときには、必ず論理的な文章で自己PRができているかをしっかり見直しておきましょう。
また、企業が見ている設問別のポイントは以下のように分類されているので、参考にしておいてください。
設問 | 見られているポイント |
志望動機 | 情報収集能力や積極性、 |
過去の経験 | コミュニケーション能力や自己啓発 |
未来の目標 | 未来志向や社会貢献性、向上心 |
価値観 | 個性的や協調性、適性 |
その他 | 粘り強さなどの長所 |
設問への回答は、どのように見られているのかを意識することで、エントリーシート対策を考えておきましょう。
また、対策に必要な押さえておきたいポイントは、以下のエントリーシート対策記事にまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
参照ページ:ジョーカツ エントリーシート
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
広告業界の採用選考において、エントリーシートで問われたことがある設問に対する記載例を紹介します。
広告業界のトップに君臨する電通のエントリーシートを参考にしてみてください。
株式会社 電通のエントリーシート
志望動機
・電通を受ける理由を教えてください。電通の何に共感していただけたのか、そこにはどんなきっかけや背景があったのか、あなた自身の言葉で教えてください。
【記載例】
・電通の何に共感したか(200文字以下) 私は、貴社が広告の面白さやインパクトを追求している事に共感しました。 広告業界は、ただのクライアントの広告を作っている業界だと思っていました。しかし、貴社はクライアントのブランド力の向上は勿論、世の中の人に広告の本当の面白さやインパクトを提供している事を知りました。 これによって広告を通して、今後の人生を変える物事のきっかけを世の中の人に与える事が出来ると考えています。 ・そこに至ったきっかけや背景(200文字以下) 中学生の時に観たLISMOのCMに出演していたバンドがきっかけでした。 当時、音楽には全く興味がなかったのですが、このCMがとても衝撃的で、「バンドをやってみたい!」と思うきっかけとなりギターを始めました。そして、大学の軽音楽サークルに所属しバンドを通して、「一生忘れられない思い出と仲間」に出会う事が出来ました。 このように、偶然このCMを観た事がきっかけで、私の人生は大きく変わったと考えています。 |
ポイント:結論ファーストの文章構造で、明確な結論を述べている点が評価できます。
経験がきっかけで広告業界を研究することで、将来どのようなことをやり遂げたいのかというポイントをしっかり強調できています。
また、挑戦するポテンシャルの高さも自己PRとして文章に含んでおり、広告業界が求める人物像にマッチさせることを意識したエントリーシートだと言えるでしょう。
自己PR
・学生時代に一番力を入れて取り組んだことを具体的なエピソードを交えながら、ご記入下さい。
【記載例】
15名の学生団体代表として組織改革に挑戦しました。 8ヶ月、企業と飲料商品のコラボ開発に取り組む中、最終プレゼン1ヶ月前にも関わらず 会議に3名しか参加しなくなりました。先輩の視線により消極的になる環境が原因だと分かり、「仲間と成長し、チームで成し遂げたい」想いから、同学年13 名で会議・役職設置・目標共有を提案し実行しました。 結果、士気が上がる会議の参加率向上を生み、企業への最終プレゼンで「学生とは思えない」と評価され、商品化へつながりました。 この経験で1人ひとりと本気で向き合う大切さを学びました。 |
ポイント:粘り強さとリーダーシップの自己PRができているエントリシートだと評価できます。
自発的に物事へ取り組み、難題に向けて諦めることなく解決策を導きだし、コミュニケーション能力やリーダーシップを発揮しながら結果を出した具体例が入っています。そのため、広告業界が求める人物像にもマッチするエントリーシートになっています。
あえて付け加えるなら、この経験をもとに、どういった課題へ取り組み企業の役に立てるのかという点を、企業研究をしながら含めることができれば、より強い自己PRとして、他の就活生との差別化に繋がると言えるでしょう。
まとめ
この記事では、広告業界の求める人物像やエントリーシートの書き方について、詳しく解説してきました。
広告業界は、学歴による足切りはおこなっていないものの、就職難易度は非常に高いと言えます。背景には、人気業界として難関大学から多くのエントリーしていることが関係し、偏差値の高い就活生が多く集まり、就職難易度が引き上げられてしまっていることが考えられます。そのため、エントリーシートの対策を怠れば突破は非常に厳しいと言えるでしょう。
広告業界では、学歴だけでなく、潜在的な能力やコミュニケーション能力、自己啓発や粘り強さのある人材を求めています。
成果にこだわり続け、想像力を持ってさまざまなことにチャレンジできる人材が評価されているのです。
エントリーシートを書くときは、広告業界が求める人物像にマッチさせることを心掛けながら論理的な文章で採用担当者へ自己アピールすることが大切です。
この記事が、広告業界へ就職したい就活生にとって、内定を獲得するための一歩に繋がることを願っています。