【企業分析】株式会社アグレックスの年収や難易度、採用大学を徹底解説
2024年2月18日更新
はじめに
株式会社アグレックスは、東京都新宿区に本社を構えるユーザー系のIT企業です。
株式会社アグレックスは「ヒト」とITを掛け合わせ、企業の業務最適化やシステム開発支援を行うサービスなどを提供しています。
本記事では株式会社アグレックスの選考が気になっている方のために、年収や就職難易度、採用大学や選考対策を紹介していきます。
また、IT以外の業界については以下でまとめています。
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この記事の結論
結論から述べますと、株式会社アグレックスの選考の難易度は平均的だと言えます。
株式会社アグレックスは多様な大学の卒業生を採用しています。
IT企業ではありますが、文系からも幅広く採用している実績があるので、文系の方でも選考対策をしておけば内定を勝ち取れる可能性は十分あります。
募集職種は総合職(IT系専門職)となっていますが、入社後に
- システムエンジニア
- BPOコーディネーター
- ITアドバイザー
- 営業
のどれかに配属されます。
選考フローに特殊なものはなく、エントリーシート提出後に適性検査と複数回の面接を受ける形です。
エントリーシートや面接では自分の短所や将来の展望に関して聞かれることが多いようです。
次の章から株式会社アグレックスの会社概要や就職難易度について解説していきます。
株式会社アグレックスの選考対策をしっかり行いたいと考えている方はぜひ最後まで読んでください。
株式会社アグレックスについて
出典元:
コロナ禍により働き方変革を加速。 ”つなぐ”をコンセプトに新たな価値を創造するオフィス|POWERPLACE
会社概要
株式会社アグレックスは、幅広い業界の抱える課題を幅広い分野とITサービスで解決しているTIS株式会社の子会社です。
ユーザー系のSIer企業で、TIS株式会社のBPM事業を請け負っています。
株式会社アグレックスは1965年に設立され、最初は保険証券の発行サービスから始まりました。
現在は、長年培ってきたノウハウや技術力を活用し、企業の業務プロセスの最適化をシステムと業務で支援しています。
また、株式会社アグレックスは、2030年に向けて、BO(Business Process Optimization)事業、IP(Intelligent Platform)事業、BDI(Business Digital Innovation)事業に注力し、グローバルに認知されるトップクラスのBPI企業を目指しています。
以下が株式会社アグレックスの会社概要です。
商号 | 株式会社アグレックス |
業種 | 情報サービス業 |
設立 | 1965年9月9日 |
資本金 | 12億92百万円 |
売上高 | 380億77百万円(2023年3月期) |
本社所在地 | 〒163-1438 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル38F |
社員数 | 3,511名(2023年3月31日現在) |
グループ会社 | 登録管理ネットワーク株式会社 株式会社マイクロメイツ AGREX DNP Vietnam Co., Ltd.(ベトナム・ハノイ) |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行 三菱UFJ信託銀行 三井住友信託銀行 |
株主 | TIS株式会社(出資比率100%) |
参照ページ
各事業別の売上規模
株式会社アグレックスの2023年3月期の売上高は380億7727万5000円、純利益は102億7945万7000円です。
また、親会社であるTIS株式会社の2023年3月期第2四半期の売上高は5084億0000万円、純利益は554億6100万円でした。
親会社であるTIS株式会社の各事業別の売上は次のようになっています。
事業 | 売上高 | 前年同期比 |
オファリングサービス | 1117億5200万円 | +8.3% |
BPM | 432億5500万円 | +0.7% |
金融IT | 1011億8400万円 | +10.4% |
産業IT | 1136億3200万円 | +4.5% |
広域ITソリューション | 1600億1000万円 | +2.4% |
その他 | 89億5700万円 | +40.6% |
参照ページ
各事業セグメントの解説
先述した通り、株式会社アグレックスはTIS株式会社の完全子会社となっています
株式会社アグレックスの事業はTIS株式会社のBPM事業に当たるものです。
BPMでは、ビジネスプロセスに関する課題を、IT技術、業務ノウハウ、人材などで高度化・効率化・アウトソーシングを実現・提供しています。
株式会社アグレックスは、主に3つの事業を展開しています。
- ビジネスプロセスアウトソーシング
豊富なノウハウとITを活用して、企業のコア業務に関連するバックオフィス業務のアウトソーシングを請け負います。「フルデジタル」「ロケーションフリー」「継続進化型」をコンセプトにした構想をベースに、業務のデジタル化に関しても支援を行っています。
- ソフトウェアソリューション
長年培った顧客データ処理のノウハウを軸に、ビジネスの高度化を支援します。お客様の需要に合わせて最適なソフトウェアパッケージを組み合わせ、課題解決を行います。
- システムインテグレーション
きめ細やかな対応力と高度な技術力で、情報システムの企画・設計から開発、インフラ構築、運用・保守までをトータルで支援します。特に金融業界の実績が多く、幅広い分野に対応しています。また、運用・保守業務における課題や改善すべきものを提案し、持続的にお客様の業務の改善支援を行います。
例えば、学校の調査書類や願書受付のデータ化、行政手続きのシステム構築、コインランドリーのシステム開発、オンラインショッピングのサイト構築など、幅広い業界をIT技術で支えています。
創立当時は保険証券の発行サービスから始まっていますが、現在は幅広い業界や分野で活躍している会社ということがわかります。
先述した3つの事業をベースに、コンサルティング、ビジネスマネジメント、データマネジメント、ビジネスプラットフォーム、ビジネス機能の強化といったサービスを提供しています。
また、システムインテグレーションに関しては、お客様と伴走してトータルで支援を行っています。
そのため、ただシステム構築や開発を行うだけでなく、お客様に寄り添って業務改善を行っていくコンサルティング的な要素があるのも特徴です。
参照ページ
株式会社アグレックスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
株式会社アグレックスの平均勤続年数は11.1年です(2023年4月1日時点)。
IT業界は、職種にもよりますが、他の業界と比べると勤続年数は短い傾向にあると言われています。
しかし、株式会社アグレックスの平均勤続年数は11.1年とやや長めだと言えるでしょう。
平均年収は?
株式会社アグレックスの平均年収は538万2719円でした。
IT業界全体の平均年収は約440万円と言われているので、平均よりやや高めだと言えます。
全国平均の年収は458万円ですので、業界に関わらず全体的に見ても高めです。
平均残業時間は?
株式会社アグレックスの平均残業時間は20.8時間です(2022年度実績)。
また、法定外残業時間は14.8時間/月でした。
IT業界の平均残業時間は23.2時間ですので、平均よりやや短めです。
平均ボーナス額は?
株式会社アグレックスでは、6月と12月の年2回ボーナスが出ます。
平均ボーナス額はインターネット上では情報が得られませんでした。
しかし、株式会社アグレックスの平均月収から想定すると86万円程度だと言えます。
ただし、こちらは正確な情報ではないため、くれぐれも参考程度にしてください。
どんな文化なの?
株式会社アグレックスは、フランクで風通しの良い社風で、年齢や性別関係なく、やる気がある人に仕事を渡す企業風土です。
社員の自己分析結果では「挑戦」や「誠実」といった言葉が多く挙げられているようです。
人事制度では、目標管理制度や人事申告制度、社内人材公募制度などを採用しています。
そのため、自分の仕事が会社に貢献できている実感が出るような制度や、積極的に将来の目標やキャリアに関するコミュニケーションが取れる環境があると言えます。
仕事を通じて個人としても成長していきたい、また、目標を達成することでやりがいを感じるといった方には向いているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
ここでは、株式会社アグレックスが属するユーザー系のSIer企業の中での立ち位置を解説します。
ユーザー系SIerの売上高トップ3のNTTデータ、野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズと比べると、売上高は低めです。
この大手3社と比べると、採用難易度は平均的だと考えられます。
その根拠は、以下2点です。
- 企業規模が大手と比べると小さめ
大手3社と比べると、企業規模が小さめです。
従業員数や売上が大手3社よりも小さいため、現在成長途中にあると言えます。
- 海外事業が現時点では規模が小さい
現在株式会社アグレックスが海外に拠点を置いているのはベトナム・ハノイの1つのみです。
ただ、これからグローバルに求められる企業を目指しているため、将来的にさらに海外に拠点を増やしていく可能性はあります。
親会社であるTIS株式会社の2022年の売上高は4825億4700万円ですので、株式会社アグレックスが低すぎるのでは?と心配することはないでしょう。
また、株式会社アグレックスは2030年を一つのターゲットとしてスローガンをたて、注力事業領域を定めているので、将来性に関しても、これからの成長が見込める企業だといえます。
挑戦的、フラットで風通しの良い社風ということからも、これから将来に向けて会社を成長させていきたいという方には向いているでしょう。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 社風 |
株式会社アグレックス | 382億1524万7000円 | 538万2719円 | フランクで風通しが良い |
NTTデータ | 3兆4901億円 | 852万1000円 | 多様な人材を受け入れる |
野村総合研究所 | 6116億3400万円 | 1242万1000円 | フラットでオープン |
伊藤忠テクノソリューションズ | 5223億5600万円 | 941万0000円 | ダイバーシティを尊重 |
株式会社アグレックスの新卒募集要項について
次に、株式会社アグレックスの新卒募集要項を紹介します。
職種は総合職(IT系専門職)となっていますが、入社後に
- システムエンジニア
- BPOコーディネーター
- ITアドバイザー
- 営業
のどれかに配属されます。
教育研修制度について、募集要項には明記されていませんが、
- 内定者研修
- 新人研修
- 専門研修・OJT
- 階層別研修・自己啓発研修
と4段階に分け、入社前9ヶ月から研修が行われています。
このため、文系の方でも学べる環境が整っていると言えるでしょう。
また、勤務地が東京・大阪・札幌の3箇所ありますが、転勤については、転居を伴う転勤はないとされています。
時差勤務制度やテレワーク制度など、柔軟な働き方ができるのも魅力的ですね。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職(IT系専門職) |
給与 | 博士卒:241,700円~ 修士卒(情報系):238,700円~ 修士卒:237,000円~ 4年制大卒:232,000円~ 3年制専門・高専・短大卒:217,700円~ 2年制専門・短大卒:214,000円~ 備考:住宅手当、扶養手当、時間外勤務手当、通勤手当、その他手当あり |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
勤務地 | 東京、大阪、札幌(転居が伴う転勤なし) |
福利厚生 |
|
求める人材
株式会社アグレックスは、求める人材として以下のものを挙げています。
- 論理的な考え方に関心のある人物
- 当事者意識をもち、主体的に取り組める人物
- 新しいことに前向きに取り組める人物
また、上記のほか、株式会社アグレックスで活躍している社員は以下のような方が多いです。
- スキル向上や知識習得に貪欲な人
- メンバーとコミュニケーションを取り、チームワークを大切にする人
また、親会社であるTIS株式会社は、グループの基本理念として「OUR PHILOSOPHY」というコンセプトを掲げており、以下の考えを大切にしています。
- Mission ムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りを
- Style オネストというスタイル
- Policy 人のためにあること
- Membership 良き社会のメンバー
- 企業とは 幸せ追求の社会システムとして
- 成長とは 成長 – ミッションに向かって
選考では、エントリーシートから面接までを通して、企業が求める人材に当てはまるかを見られます。
そのため、TISグループの基本理念も併せて確認しておくとより企業理解が深まるでしょう。
新卒採用のフロー
株式会社アグレックスの採用フローは次のようになっています。
①エントリー
マイナビかリクナビでエントリーを行います。
②会社説明会
エントリー後、会社説明会に参加します。
説明会は全てWEBで実施される非対面式の説明会です。
章毎に分割されているので、株式会社アグレックスが気になっている方はスキマ時間に見てみてください。
また、説明会を見る際には、WEB説明会であっても気になった点のメモをとり、選考に活かしていきましょう。
③適性検査
説明会の後は適性検査を受けます。
株式会社アグレックスは、SPI3を採用しています。
この適性検査は必ず受けなければいけません。
しっかり対策をしてから本番に臨んでください。
④エントリーシート提出
適性検査後はエントリーシートの提出があります。
エントリーシートの質問項目は例年以下のようなものです。
- あなたの強みを教えてください
- あなたの短所をそれをどう克服しようとしているかを教えてください
- あなたが考えるあなたの短所とその理由を教えてください
- 自己PR
- 社会人になって叶えたい夢はなんですか
- 学生時代に力を入れたことはなんですか
就活では頻出の質問が多めですが、短所に関して例年聞かれるようなので、自己分析は十分にしておいた方が良いでしょう。
また、「社会人になって叶えたい夢」もよく聞かれるようです。
将来に対して何を考えているか、どのような展望を持っているかが見られていると言えます。
⑤複数回面接
次は面接です。
面接は、2024卒採用では2〜3回程度となっていました。
おそらく、基本的には人事面接と役員面接の2回ですが、正確ではないので、必ず説明会や募集要項を確認してください。
面接では、提出されたエントリーシートから質問されます。
口コミを見ると、面接の雰囲気は穏やかで、
- 短所とその理由
- 社会人になったら叶えたい夢
- 就活軸
- 学生時代の話
- IT業界の志望理由
- 大学や高校の入学理由
- 卒業研究や学業で力を入れた科目
などについて質問がなされます。
エントリーシートで出た質問もあるかもしれませんが、面接では全く同じ回答にはならないように、少し掘り下げた回答をするなど工夫しましょう。
また、OBOG訪問などをしてみると、実際に選考を受けた方の話が聞け、選考対策にもなりますのでぜひ検討してください。
⑥内々定
このいくつかの選考を突破すれば晴れて内々定となります。
内定者には内定者インターンの参加があるようです。
採用大学
株式会社アグレックスは、難関と言われる大学から中堅の大学まで幅広く採用しています。
また、IT企業ではありますが、通信系や理系の大学だけでなく文系の大学からも採用しています。
そのため、いわゆる学歴フィルターはないと言えます。
株式会社アグレックスの採用大学は以下の通りです。
<大学> 愛知淑徳大学、会津大学、青山学院大学、跡見学園女子大学、茨城大学、上野学園大学、宇都宮大学、愛媛大学、追手門学院大学、桜美林大学、慶應義塾大学、大阪教育大学、大阪経済大学、大阪工業大学、 他 |
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの情報をまとめると、
- 採用フローに特殊なものがない
- 平均給与が中程度
- 文理や偏差値関係なく幅広い大学の採用実績がある
という理由から、株式会社アグレックスの就職難易度は平均的だと言えます。
そのため、自己分析や選考対策を十分に行えば内定をもらえる可能性はあります。
株式会社アグレックスの選考を考えている方は、企業研究はもちろん、エントリーシートや面接の対策を必ず行い、万全な状態で選考に臨みましょう。
まとめ
株式会社アグレックスは、TIS株式会社の完全子会社で、「ヒト」とITの技術を活かして、企業のシステムや業務フローの最適化などを行っています。
株式会社アグレックスは、中堅の会社でありながらも風通しの良い社風で、働いている社員は挑戦を続けている方が多いので、会社の成長に貢献しつつ個人としても成長したいと考える方には向いている企業です。
企業研究をしっかり行って、選考に臨むことで、企業が求める人材とマッチし、内定を獲得できる可能性は高まるでしょう。
選考を考えている方は必ず企業研究と選考対策を十分に行い、自信を持って選考に臨んでください。