KADOKAWAのエントリーシートの対策法を徹底解説
2024年2月15日更新
はじめに
この記事では、株式会社KADOKAWA(以下KADOKAWA)の内定を獲得したい就活生に向けて、エントリーシートの記入ポイントや対策方法を詳しく解説します。
- KADOKAWAへのエントリーを考えている就活生
- エントリーシートの記入方法に不安や悩みがある人
採用人数が少ないKADOKAWAの内定を獲得するには、エントリー対策が重要です。
特に、KADOKAWAのエントリーシートならではの志望動機や自己PRをどのように記載するべきなのか、実際の記入例をもとにわかりやすく紹介しています。
また、KADOKAWAが求めている人材の特徴や、選考に関する重要なポイントについても詳しくアドバイスしているので、KADOKAWAの内定を獲得したい就活生は、ぜひ最後までご覧ください。
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KADOKAWAの概要
はじめに、KADOKAWAとはどのような企業なのかを簡単に紹介します。
KADOKAWAとは
KADOKAWAは1945年に角川書店として創業し、いまでは日本の出版大手4社の1つです。
書籍をはじめとして、多彩な事業に取り組むKADOKAWAの事業は主に5つの分野があります。
- 年間5,000点にもおよぶ新刊を出版
- 実写とアニメによる映像
- 新規ゲームの開発
- ニコニコ超会議やカクヨムなどIP創作の強化によるWEBサービス
- 教育コンテンツやシステムを提供する教育事業
さらにキャラクターグッズの企画販売や「ところざわサクラタウン」にIP体験を提供できる施設を併設するなど、様々な分野に進出しています。
KADOKAWAの採用難易度
KADOKAWAの採用難易度は非常に高いと考えられます。
東洋経済オンライン「就職人気ランキング」では、KADOKAWAは28位にランクインしており、出版業界のなかでも人気のある企業です。
京都大学や慶応義塾大学など超難関校と言われる大学で内定が出ているデータもあり、KADOKAWAの内定を狙うライバルは強敵だと言えるでしょう。
出版業界は各社ともに採用人数が少ない特徴を背景として、より難易度が高くなっていると言えます。
KADOKAWAの採用大学
KADOKAWAにおける採用大学の実績は以下のとおりですが、難関大学が多く含まれていることからも、学歴フィルターが存在していると考えられます。
<大学院> 京都大学、慶応義塾大学、早稲田大学、大阪大学、東京外国語大学、東京工業大学、上智大学、中央大学、東京農業大学、法政大学、明治大学、関西学院大学 <大学> 京都大学、慶応義塾大学、早稲田大学、大阪大学、成城大学、東京外国語大学、東京工業大学、上智大学、中央大学、東京農業大学、法政大学、明治大学、関西学院大学 |
過去の採用実績では、東京一工から成成大学まで幅広く採用されています。
しかし全体的に見ると、偏差値の高い大学が採用されている割合が多く、選考難易度は高いと考えるべきです。
以下の記事に学歴フィルターに関する内容を記載しているので、ぜひ記事を参考にしてください。
KADOKAWAが求める人材とは?
結論から言えば、KADOKAWAではポジティブで覚悟のある人材を求めています。
出版だけにこだわらず、様々な分野で変わり続けるKADOKAWAでは、過去にとらわれない人材が必要です。
参照ページ:TOP MESSAGE-KADOKAWA
また、仕事への熱意や成果をあげられるワークスタイルを叶える環境作りからも、アイデアの創造や自発的な行動ができる人材を重視していることが読み解けます。
新卒求人サイトでは、「好きすぎるは才能」というメッセージもあり、出版業界でやりたいこと、好きなものを継続できる力を持っていることを重視しています。
こうした背景から、KADOKAWAの内定を獲得したい就活生は、いかに自己PRが大切かということがわかるでしょう。
参照ページ:WORK STILE-KADOKAWA
KADOKAWA各社の採用方向性の違いは?
KADOKAWAのグループ会社であるKADOKAWA Connectedと株式会社ブックウォーカーでは、新卒採用における「求める人材」が異なります。
KADOKAWA Connectedでは、関係するすべての分野を高い技術力で支える世界を目指すため、挑戦力のある人材を求めています。
エンジニア職を募集しているため、入社時の高いスキルだけでなく、絶え間なく技術力を磨き続ける人材を重視しています。
株式会社ブックウォーカーは書籍や電子書籍を主領域としており、「出版文化からイノベーションを生み出す」をミッションステートメントに掲げています。
そのため、「出版業界に貢献し、新しい文化を創り出す」ことに共感を持つ人材を求めています。
エンジニア職と総合職で募集していますが、総合職では選考ステップにグループディスカッションが含まれており、協調性やコミュニケーション能力が選考ポイントとなる認識が必要です。
各社の新卒採用情報は、KADOKAWAの採用情報にて確認できます。
併願が可能なので、複数の事業に興味がある就活生は、選考ステップを確認しておいてください。
エントリーシートで企業がチェックしているポイント
ポイントの概要
エントリーシートでは、就活生の能力や性格が志望動機と一致し、自社の求める人材にマッチしているかを重点的に判断しています。
就職後に活躍してもらうために、人物像や適性、スキルを知り、どのような業務に向いているのかを知りたいと考えているのです。
また、KADOKAWAは出版業界の特有であるモチベーションの高さや忍耐力を備えているかという点も、エントリーシートで重要なチェックポイントです。
高いモチベーションを持っている社員は、自発的な行動や意見を出すなどパフォーマンス性が高く、企業に貢献する傾向があります。
これらのことから、エントリーシートでは自己PRが重視されることと、志望動機を明確にしておくことを忘れてはならないのです。
選考を通過しやすいエントリーシートの書き方
エントリーシートを記入するときは、先に結論を書くことが大切で、説得力を持たせる文章となります。
ぜひ以下の順番を意識して記入するようにしてください。
- 結論から提示する
- 結論に至った理由を記入する
- 理由を強調するため具体例を使う
- 再び結論を出し強調する
上記の順番を意識してエントリーシートを書くと、テーマに焦点を当てた文章になりやすく、論理的な構成として採用担当者に気持ちが伝わりやすくなります。
エントリーシートを記入するときは、ぜひ以下の例文を参考にしてください。
【結論】私が志望する職種はプロデューサーイベントと編集者文芸です。 【理由①】プロデューサーイベントを第一志望とした理由は、コンテンツの多さに強みのある貴社だからこそ、物語を数多くの人に伝えられると考えたからです。 【具体例①】私は舞台演劇が好きですが、演劇の魅力に気づいていない人は多くいます。そこで貴社から演劇の魅力を広げていきたいと思っています。数多くの映画やゲームでヒット作品を出した貴社だからこそ、ヒットする舞台演劇を1から作ることも可能だと考えます。 【結論①】少しずつ舞台演劇の魅力が広がりつつある今、貴社からより面白い作品を舞台演劇という形で世の中に生み出したいと考えています。 【理由②】第二志望は編集者文芸として児童書の編集に携わりたいと考えています。 【具体例②】私は発達心理学ゼミに所属しており、研究を通して子供と触れ合うことで、純粋な心の発達を支援したいと思い、本や雑誌を届けることで役立てると思ったからです。 【結論②】本や漫画は子供の成長に大きく影響するため、物語を作る側にも責任があります。正しい知識や心を豊かに育む本、本が好きになるきっかけになれるよう、子供たちのためになる物語を作者の方と共に作りたいと考えています。 |
KADOKAWAの価値観やカルチャーを文章に取り入れる
エントリーシートの選考を突破するための重要ポイントは、「なぜこの企業を選んだのか」という理由を明確にすることです。
KADOKAWAなら「出版業界の変動期を利用して新しい発想を実現したい」など、出版業界の市場やKADOKAWAの経営理念に繋げるなど、企業を選択した理由として取り上げましょう。
また、KADOKAWAでは18部署が連携を取りつつ、マンガ、映画、実写映画、ゲーム、海外戦略など様々な分野で活躍しています。
その強みを活かし、挑戦してみたいことや自分の将来像にマッチすることも、自己PRとしてエントリーシートに取り入れることも考えてみましょう。
大切なのは、企業数の多い出版業界でなぜ「KADOKAWA」を選んだのかを、論理的に伝えることです。
参考資料:RECRUITING MESSAGE-KADOKAWA
参考資料:職種と仕事内容のご紹介-KADOKAWA
エントリーシートの位置付け、及び対策方法
KADOKAWAにおけるエントリーシートの位置づけは、就活生の論理的な思考力や志望動機、コミュニケーション能力など、求めている人材にマッチしているかどうかを様々な角度から判断していると捉えておきましょう。
もちろん文章能力も評価していますが、適性判断の材料としてエントリーシートが用いられていることもあり、特に志望動機やこれまでの経験を重視し、我慢強さや継続する力も見られています。
そのため、自己PRが志望動機に繋がっているかどうか、提出する前に確認することが大切です。
エントリーシートの設問では、回答を以下のように分類しています。
設問 | 選考基準 |
志望動機 | 企業研究など熱意や情報収集のスキル |
過去の経験 | コミュニケーション能力や企画・想像力 |
未来目標 | 向上心や社会貢献性 |
価値観 | 個性や協調性 |
その他 | 長所や論理性 |
エントリーシートの対策では、設問の意味をそれぞれ理解し、採用担当者の心に残る内容を記入することが大切です。
また、エントリーシートの対策で必要な情報は「エントリーシート対策記事」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
参照ページ:ジョーカツ エントリーシート
過去のエントリーシートの質問内容と記載例
KADOKAWAの選考において、エントリーシートで問われたことのある設問と記載例を紹介します。
KADOKAWAエントリーシート
志望動機
上記を希望する理由を、当社でやりたいこと・実現したいことをふまえて、第一希望・第二希望それぞれ記入してください。(第一希望)
【記載例】
(第一希望) 貴社のIPを転用して、作品の価値を高めて新たなコト消費を生み出したい。 理由は○○のコラボで生み出された「○○」の影響である。世界観が忠実に再現されており、自分が主人公になって追体験ができる。私は○○役を演じていたが、参加した人々の焦る顔や喜びの顔は忘れられない。○○を通して、より作品のことを好きになってもらえた。この経験からコト消費により、作品の良さを更に引き出したいと思うようになった。 「Re:ゼロから始める富士急ハイランド生活」のように既存の施設で、作品キャラとのコラボ企画を実現したい。キャラの誕生日に、イベントを実施することで原作ファンは他のファンと一緒に盛り上がれる。 貴社は様々なIPを保有し、更にメディアミックスに強みを持つことからIPを展開する手段が多い。そのため貴社でのライツはできる仕事の可能性が大きいと感じ、志望する。 (第二希望) 貴社が生み出す良質な小説を映像化し、小説を読まない人にも届けたい。 理由は小説から得た感動や面白さを小説を読まない知人とは共有できず、歯がゆさを感じた経験があるからだ。小説を読まない人にも作品を知ってもらい、感動を届けたいと思うようになった。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「君の膵臓をたべたい」のヒットを見ても、映像の持つ力は大きいため映像で世に発信したい。 具体的に実現してみたいことは2者視点の映画を作ること。 通常の映画は1度見れば満足する。1人が同じ作品に何度もお金を落とすことは少ない。そこで恋愛映画で女性視点と男性視点の映画を作り、それぞれ上映することで2度楽しめる映画が完成する。 また楽しみ方としては自分と異なる視点の映画を見た友達と映画について話をするのも面白いはず。 心の声だけを変えればコストも抑えられる。映画化によって新規ファン獲得を目指しつつ、原作ファンにも愛される作品を生み出したい。 |
淡々とした内容に見えますが、しっかりと将来像が描かれており、経験が志望するきっかけとなったことが理解しやすい内容です。
具体的な将来像を伝えており、他社では叶えられないスキルや経験を積み上げたいという気持ちがこもっています。
これにより、採用担当社は就職後に何を成し遂げたいかをがイメージしやすいでしょう。
自己PR
これから流行しそうなビジネスやコンテンツ等を一つ挙げ、その理由を教えてください。※当社や関連会社に関係するものに限りません。KADOKAWAの社員が知らないようなことを歓迎します。 (400文字以内)
「脱出ゲーム」だ。「脱出ゲーム」とは、謎や暗号を解き明かして、制限時間以内に部屋から脱出することを目指すゲームである。 流行しそうだと考える理由は2つある。 1つはプロセスを楽しみながら、クリアしたときの達成感が得られるから。個人的には文化祭に似ていると思う。ある目標に向かって、他の人と協力しながら熱をもって取り組む。終わったときの達成感は格別で、これが何度も味わえるのが脱出ゲームの良さだと捉えている。 もう1つはゲームの主人公となれるから。既存物語は主人公が設定されているが、脱出ゲームは自分が主人公になって物語を進めていく。一方通行のテレビや映画のようなエンタメではなく、自分の頭で考え行動する能動的なエンタメだからこそ、特別感が得られる。 脱出ゲームは非日常体験を提供し、特別になりたいという欲求を満たすエンタメであるため、これから流行していくと考える。 |
求められる人物像には、「想像力」があり、将来の予測から提案力に繋がる自己PRだと評価できます。
結論・理由・具体例・結論の順となった文章は論理的であり、読み手の心を惹きつけます。エントリーシートで採用担当者の心に残ると、面接でも話題が出る可能性があるため、会話でも伝えられるよう繰り返し練習しておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、KADOKAWAの会社概要やエントリーシートの書き方、選考ポイントについて解説しました。
KADOKAWAは創業79年の歴史を持つ出版業界の大手4社の1つで、出版会社であるにもかかわらず、国内外において多彩な分野で活躍しています。
今後、ますます出版業界の改革が進み、さらなる新事業を踏み出すため忍耐力と想像力を兼ね備えた人材を求めています。
チャレンジ精神を持ち、既成概念にとらわれない人材は高く評価されます。
エントリーシートでは、求められる人物像に対して理解を深め、多くの企業がある中でなぜKADOKAWAを志望したのかという理由を明確に記入することが大切です。
この記事が、KADOKAWAの内定に一歩でも近づくための参考になることを願っています。